[1832] iJockey~Flash~絵風蔵

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1832    2005/09/28.Wed.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18392部
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      <土日のトラブルはツラい! 丸二日以上のロス>      

■ネタを訪ねて三万歩(8) 
 iJockey~Flash~絵風蔵
 海津ヨシノリ

■グラフィック薄氷大魔王(24)
 手も足も出ないトラブル
 吉井宏

■展覧会・イベント案内
 横浜トリエンナーレ2005 アートサーカス[日常からの跳躍]

■セミナー案内
 Club AQUENT Talk Session in 名古屋 Vol.1 いいデザインって何だろう?




■ネタを訪ねて三万歩(8) 
iJockey~Flash~絵風蔵

海津ヨシノリ
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いよいよ後期の授業が始まりました。前期試験の当日に地震が発生し、交通機
関が止まってしまったために、試験を受けられなかった生徒への救済処置とし
ての再試も終わり、新たな緊張感を楽しんでいるといったところですが、ここ
数年、梅雨時から秋口にかけて出る蕁麻疹が、今年はひときわきつくて苦しか
ったので、医者通い。

抗生物質を色々試したのですが、あまり改善されないので知人でイラストレー
ターのOさんに紹介してもらった、十味敗毒湯(保険がききます)という漢方
薬と馬油を試してみるとなんとなく効いている感じ。とにかく、血液検査から
バリュウム飲んで食道や胃ガン検診までしたのに何も引っかからなかったわけ
だから、多分要因はストレスでしょう。ヤレヤレ。

●iJockey

ということで9月16日、iJockey(アイ・ジョッキー)を正式にリリースするこ
とが出来ました。関係者の一人としては感無量といったといったところです。
もちろん私はアートディレクションを担当したわけですが、突貫工事的な作業
もあり、それら生乾き結果の部分は少しずつ(こっそりと)直していかなくて
はなりません。でも、これほどリズミカルだけどタイトで緊張した仕事は久し
ぶりで、大変充実した日々を過ごしました。

そして、何よりアナウンサーの録音に立ち会うといった経験も楽しいひととき
でした。実は私自身が7~8年前に自分のビデオ撮影のアフレコをしたことがあ
ったのですが、やっぱり自分でやるのは心臓に良くないですね。発声練習した
ほうがいいとアドバイスを受けたことがあるんですけど、まだまだ踏み切れな
いです。

ところで、iJockey.netは実際には8月15日に暫定的な内容で公開に踏み切って
いましたが、暫定ということでメディアに向けて大きく発表していなかったた
め、知る人ぞ知るという状態でした。もっとも、今回の正式リリースに関して
もメディアへの広報が後手に回ってしまい、メディアへの露出はニッポン放送
もなんらかのかたちで発表を行なうと思いますので、その時が本当のお披露目
になるでしょう。

さて、iJockeyとは何か? 簡単に言うとiTuneに登録されているお気に入りの
曲と曲の間にプロのアナウンサーの『しゃべり』をShuffleして組み合わせて
聞くという仕組みでありコンテンツといったところです。

ソフトウェアはiTuneがあればOKですが、MacOSX用に専用のiJockeyStudioとい
うソフトがFreeWareとして公開されることになっています。コレが組み合わせ
の意外性や、ディスクジョッキーを『ながら族』しているような世界観といい、
不思議で楽しい古くて新しい感覚といったところでしょうか。とにかく、百聞
は一見にしかずというわけで実際にサイトを覗いてイメージをかき立ててみて
ください。
<http://www.ijockey.net>

●スクリプト情報を求めて

で、実はこの仕事で随分Flash三昧となっていたわけですが、そのエネルギー
か伝わったのか、またまた作品としてのFlashの仕事が舞い込んできました。
ところが今回はAction Scriptを使わないと出来ない内容。とりあえず引き受
けてから参考書探しです。お目当てのスクリプト辞典系の参考書は3冊。その
中から現物を見て買うことにしたのですが、どこへ行ってもないんです。

売れているからなのか店員が無知なのか、車まで使って考えられる大きな書店
はすべて探ったのですが、運に見放されてしまったという感じでした。仕方が
ないのでバクチを打ちました。どのみちそれほど複雑ではないスクリプトの見
本が欲しかっただけなので、どの本にも記載されているはずと賭けたわけです。

そこで的を絞ってAmazonに発注したのですが、いつものように発注メールの数
時間後に届くも、見事に的は外れてしまいました。本そのものは良書だとは思
いますけど、私にとっては肝心な部分が記載されていないのでスカの評価を下
すしかありません。やっぱり私にはバクチは無理だと改めて痛感。

とにかく、知りたいスクリプトに関する情報は皆無だったのです。私が馬鹿な
のか、世間ではこの程度は話題にもならないのか? ネット上ですらこんな簡
単なことがどこにも記載されていないのはなぜだろうと、徐々に鬱状態に陥っ
てしまいました。そのまま結果的には丸一日悩んだ末に、知人でイラストレー
ターのRさんに助けてもらったのですが、皆さんこういったスクリプトってど
こで覚えるんでしょうね。

えっ、だからどんなスクリプトかですか? 恥ずかしいのでノーコメントにさ
せてください。というオチで終わるはずが、実はこの後にまったく想定外であ
ったプリローダー処理で、更にとんてもなく悩んでしまったことの方が胃が痛
かったかもしれません。あまりの想定外に、嘘だろ~と嘆くほど焦ってしまい
ました。

●OCFフォントにIllustrator8という世界

でも、想定外や予想外と言うことは本当に多いんですよね。例えば、先般アッ
プルが行なったMacOS9ユーザーのための、巷では洗脳セミナーと言われている
MacOSXセミナーというものに参加しました。いや、予定していた参加ではなく、
たまたま初台を歩いていたら拉致されたみたいな流れでの参加でした。ですか
ら潜り込んだという感じですね。とにかくMacOS9環境にてIllustrator8で頑張
っている方達が沢山いらっしゃると聞かされていたので、具体的にどのような
雰囲気なのかを体験してみたかったのは確かです。怖いモノ見たさかもしれま
せん。

なにせもう、実際私にはその環境は理解できなくなりつつあるわけです。つま
り、私にとってはあまりにも古すぎる環境となってしまったからです。

そもそも最近になって、OCFフォントにIllustrator8という世界が未だに無視
できない大勢であるというメディアの統計を知ったのも少なからず影響してい
るかもしれません。さて、冷静に考えれば確かに毎日の作業で特に困っていな
ければ、新しい環境に移行する必然性はないかもしれません。

しかし、OTFであれば面倒な飾り文字も外字として用意する必要もなく、簡単
に使うことが出来るわけです。結果として、その一点だけを見ても効率化は無
視出来ないはずだと思うのですが、どうしたわけか踏み切れていない方達が未
だに多いのは不思議な感触さえ受けます。

とにかく、括り文字処理ひとつとってもアピアランスの使えないIllustrator8
では明らかに非効率な環境と言わざるを得ません。Illustratorの大きなター
ニングポイントはプレビューでの処理が可能となったバージョン5(正確には
Windows版のみに存在したバージョン4から)、アピアランスと透明処理が可能
となったバージョン9、3D処理と高機能な文字組エンジンが搭載されたCS、ラ
イブトレースとライブペイントのCS2というのが一般的な感触ではないでしょ
うか。やはり、最低でもバージョン9以降で効率化を考えるのが普通のような
気がしてなりません。

10余年ほど前にMacintoshを中心としたコンピュータ処理へと拍車のかかって
いた頃、いや、もう背に腹は代えられないという『あの時』ですら、『コンピ
ュータに何が出来る』と同志達と傷をなめ合っていた方達のことを思い出して
しまいました。つまり、何も世の中は変わっていないわけで、意味もなく保守
的な世界が光化学スモッグのように沈殿していることに今更ながら気が付いた
わけです。

もちろんこれは極論であり、MacOSXにせずに頑張っている方達を否定している
わけではありません。ただ、デザイナーやイラストレーターという世界で棲息
している我々にとって、新しい環境を少なくとも理解している、あるいは可能
な限り接してみるといった試みは、動物の本能として必要不可欠ではないかと
思うのですが、それは私の勝手な言い分なのでしょうか。

Windowsならしょうがないのですが、Macintoshなら外付けハードデイスクを別
途起動ディスクとして設定し、テスト処理を行なうことが簡単にできるわけで
す。使う使わないは別として、少なくともある程度の理解は必要だと強く感じ
ています。特に自分の趣味とは別に、今は何が流行っているかというアンテナ
が大切なデザイナーにとってはね。

もちろん、流行という観点だけではなくて、実務的にも効率が良くなっていま
す。たとえばAdobeとしては推奨していませんが、Illustratorはペラもののデ
ザインでは本当に重宝します。その重宝さもCS以降では文字組エンジンが
InDesignばりに強力に進化したことで、きれいな文字組処理が完全オートで、
しかもブロック分けしたりしながらデザインすることが出来るわけです。ちょ
っと凝ったレイアウトなら、CSでのデザイン処理の方が100倍以上の効率で対
処可能と言い切っても過言ではないと思います。少なくとも私はそう感じてい
ます。

何よりOTFやIllustrator8、そしてMacOS9のサポートは終了しています。永遠
に中古のMacOS9起動マシンを買い続けることにも限度がありますからね。消滅
してしまうモノにとどまるのは大変な労力です。もっとも、時に消滅してしま
ったはずなのに、想定外にゾンビのように復活するものもあります。例えば、
私自身も想定していなかった絵風蔵復活がそれにあたります。

●絵風蔵復活

本家ニフティーの絵風蔵(えふぐら/efgra)が消滅して一年になろうとして
います。正確には2004年11月末に消滅しています。そして、今年の10月上旬に
絵風蔵は突然何の前触れもなく【return of the efgra】として登場すること
になりました。場所などの詳しい情報は10月上旬に私のサイトまたはブログに
て発表いたします。

具体的な情報はまだ解禁となっていませんので曖昧な告知となってしまいます
が、従来の絵風蔵とは異なり、より実務的な内容をデザイナー、イラストレー
ターの視点で自由に本音で切り崩していくというコンセプトにて、専属ライタ
ー(デザイナー、イラストレーター)4名でスタートさせる予定です。ライタ
ーは随時増やしていくつもりですが、まずは4名体制からスタートです。なお、
ブログ形式にてスタートさせますので、コメントなどは自由に設定可能とする
予定です。さてさて、どうなることやら。

ところでこのコンセプトは絵風蔵消滅以前からあったわけですが、諸般の事情
で形とならずに燻っていました。それがここに来て、やっと形となるにあたり、
絵風蔵の名称を使ってはどうかというアイデアをいただき、とんとん拍子で話
が進んだというわけです。つまり、絵風蔵がもし消滅してなかったら絵風蔵と
は別のコミュニティーとなっていたかもしれない空間というわけです。順調に
活動が進み、『ちょっと変なコミュニティーがある』という具合になるといい
のですが、とりあえずはあたたかく見守ってみてください。

【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター
今年はヘチマの栽培に思いっきり失敗してしまいました。昨年好評だったヘチ
マタワシを作成して、食器洗いのスポンジに利用することを夢見ていたので、
思いっきりナーバスになっています。完全な植物素材ですし、燃焼系のゴミと
して出すことも出来るヘチマタワシを使うとスポンジ系タワシは気持ち悪くな
ります。とにかく来年に期待をかけるのみです。原因は昨年収穫したヘチマの
種の保管状態が悪かったことに起因しているようです。そのかわり、インゲン
と唐辛子は大収穫でした。もっとも唐辛子は我が家ではほとんど需要がないの
で、乾燥させてから観賞用といったところです。そんなこんなで爺くさいと陰
口が聞こえてきそうですが、モノ作りと言うことに垣根はないと思っています
ので、どんどんエスカレートしています。農作物は究極の制作物かもしれない
ですしね。

そして、そんな延長上で、もしかしたらお菓子づくりの原稿を作成することに
なるかもしれないという状況になりました。しかも、それはあるオンライン原
稿で最近の趣味として少しだけ綴った文章が発端でした。実現したら裏話をネ
タにするつもりです。お菓子は食べるのも作るのも楽しいですからね。ただ、
こんな話をすると、私は四六時中お菓子を食べていると思われていますが、ほ
とんど間食はしませんし、飲み物もノンシュガーばかりです。

【海津ヨシノリ/イラストレーター・グラフィックデザイナー】
yoshinori@kaizu.com
<http://www.kaizu.com>
<http://graphic.pastel.co.jp/kaizu/>

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■グラフィック薄氷大魔王(24)  
手も足も出ないトラブル

吉井宏
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というわけで、「東京コンテンツマーケット2005」に向けて、3Dアニメーショ
ン、のるかそるか突貫制作中。どうにか、キャラクターアニメーションのデモ
リール風のムービーになりさえすれば、と。ムービーばかりでなく、他の準備
もしなくちゃならないし普通の仕事だってある。残りあと20日だけど、ムービ
ーに使えるのはたった10日程度。わははは。

先週の水曜朝、3ds Maxのあるプラグインソフトが突然使えなくなった。調べ
てみたところ、オーソライゼーションが切れた模様。どうやってもネットを通
したライセンスサーバーでの再アクティべーションができない。このプラグイ
ンがあるからこそ、3Dアニメを作ってみようと考え始めたくらいの最重要ソフ
トなのだ。めちゃめちゃ困る。

サポートに連絡した。素早い対応。海外の開発元に連絡してくれ、二時間後に
は再アクティべーションに成功! 助かった。しかし、ややこしい処理で過負
荷になるのか、その後もオーソライゼーションが切れるトラブルが頻発。幸い、
システムを再起動すると使用可能になることがわかったので、切れるたびにあ
わてず騒がず再起動。

ところが土曜日の昼、何度再起動しても切れたままの状態になってしまった。
サポートに連絡するも、三連休の中日。こんな時に何時間もかかって必死で英
語で説明を書いて開発元にもメール。しかし、やはり週末とあって連絡が来な
い来ない~ぜんぜん来ない~、こりゃ~マジにヤバい! あくる日の日曜にも
来ない。このクソ焦ってる最中にメインの作業ができないのはキツい!

結局、月曜日の午前中にサポートとやりとりし、昼すぎになんとか再アクティ
べーションできた。土日のトラブルはツラい! 丸二日以上のロス(まあ、そ
のソフトを使わない作業は多少進行したけど)。これからも同じトラブルが起
きるかもしれないので不安でしょうがない。

前にも書いたけど、アクティべーション制や要オーソライゼーションのプロテ
クトのかかったソフトは、嫌いだ! きちんと購入した正規ユーザーばかりが
割を食う。ライセンスのトラブルはこちらでは手も足も出ない。どうしてもプ
ロテクトしたかったら、ハードウェアキーにしてくれよっ!!

プロテクトのキツいソフトは使わないというユーザーの取捨選択によって、
CCCDのように絶滅あるいはプロテクト中止となるのが市場原理のはずだけど、
必要だから使わざるを得ない有用でメジャーなソフトは、たいていプロテクト
かかってるんだよな~。

なんかいい仕組みが普及しないかな。たとえば、個人情報を含んで暗号化した
シリアル番号を使うとか。これなら誰が流出させたかすぐわかるから、ぜった
い流出しないと思うんだけど。

【吉井 宏/イラストレーター】hiroshi@yoshii.com
今年も「東京コンテンツマーケット」にブースを出します。10月19日~20日。
入場には事前登録が必要。詳しくはTCM2005のサイトへ。
<http://tcm2005.net/>

HP <http://www.yoshii.com>
Blog <http://graphic.pastel.co.jp/yoshii/>
ZBrush <http://www.zbrush.jp>

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■展覧会・イベント案内
横浜トリエンナーレ2005 アートサーカス[日常からの跳躍]
<http://www.yokohama2005.jp/>
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会期:9月28日(水)~12月18日(日)10:00~18:00 金21時 
荒天時は臨時休場 
会場:横浜市山下ふ頭3号、4号上屋(山下公園先)ほか
入場料:一般当日1,800円、フリーパス3,500円。大学・専門学校生当日1,300
円、フリーパス2,500円。高校生当日700円、フリーパス1,200円
内容:2001年に発足した現代美術の祭典「横浜トリエンナーレ」の第2回展。
山下ふ頭の巨大な倉庫をメイン会場に、国内外より約80名のアーティストの参
加を得て実施する。全体テーマは「アートサーカス(日常からの跳躍)」。鑑
賞者が単に展覧会を見るという従来的スタイルを脱し、見る側と見せる側の垣
根を越え、アートの制作現場に立会い、作品を体験するダイアローグ的な展示
を試みる。会期中は、映画上映、演劇等のコミュニティー・ワークショップや、
シンポジウム、ギャラリー・トークなどの交流イベントも実施の予定。

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■イベント案内
Club AQUENT Talk Session in 名古屋 Vol.1
いいデザインって何だろう?
~クリエイティビティとビジネスマインドのバランス~
<http://www.aquent.co.jp/newsArticles/topics/index2.html>
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人が作り出す全てのモノにはConceptを持ったデザインが、そしてデザインの
向こうには受け手がいる。いいデザインって何だろう? デザインとアートの
境界線が曖昧になりつつある今、もう一度原点に立ち返って考えてみる、Web
&Paperの両観点からのトークイベント。

ゲストスピーカー:
マザー株式会社 代表取締役社長 八十住 孝氏
有限会社テリーファンクプロダクツ 代表 中井 輝明氏

日時:10月15日(土)15:00~19:00(受付14:30)
会場:a resturangel Kobekan(ア レストランジェル コウベカン)3F
名古屋市中区錦1-13-36 
参加費:無料(トークセッション、パーティとも)
詳細・申込み:
http://www.aquent.co.jp/newsArticles/topics/index2.html
主催:エイクエント


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■編集後記(9/28)
・地震の後には火事が来るのよ、とかいういつ見ても不愉快なCMがある。いま
だに何のCMかわからないのだけど。別冊宝島「体験者が明かす 巨大地震の後
に襲ってきたこと!」を、立ち読みしていたらとっても役に立ちそうな気がし
てつい買ってしまった。神戸・新潟・福岡、被災者からの警告とノウハウ、家
の再建・お金・仕事・心……私たちの「暮らしは」はこう変わる、生活復興の
「壁」を知る! なんて惹句で埋まる無粋な本だけど、タイムリーな企画だ。
巨大地震が起きたときにどうするか、そういうサバイバル書は多いが、その後
にテーマを絞り、リアルな記事を並べた構成は、うまい! ザブトン3枚と言
いたくなる。編者に「M8」や「メルトダウン」の著者・高嶋哲夫をたて、環境
考古学者や法学博士にインタビューさせているのもこころにくい。マンション
は地震に弱いんだって。もともとオフィスビルより粗雑につくられる傾向があ
る。そこに最近の経済事情を重ね合わせれば、新しいマンションに被害が多か
ったこと(福岡の地震)に説明がつくという。うえ~、甘かったか。このマン
ションなら地震にあって無事で、避難所に行かなくても済むかもと思っていた
のに。そしてマンション区分所有法の悪夢も襲ってくるかもしれない。金と仕
事はどうなるか? 被災生活のサバイバルは? 体験者による悲惨な実態を読
むと、ものすごい困難が待ちかまえていることがわかる。何の根拠もなく、ど
んな災害があっても自分と家族は大丈夫だと思いこむものだが、巨大地震はそ
うはいかないようだ。わたしの場合、地震の後には水が来るのよ、という気が
してならない。2本の大きな川に挟まれているんだから。この本、わたしにと
って役に立たないほうがいいわけで。              (柴田)

・東京渋谷の東急百貨店本展で「大・大阪博覧会」開催中。期間中に公開講座
「大大阪学」が催され、10月3日には何度か後記で紹介した前垣氏が「大阪お
ばちゃん学」の講演をされるそうだ。/KNN Nightも10月3日に開催。今回は面
白くなってきたgoogleをはじめとする検索エンジンからヒントを得ようという
セミナー。参加者大募集中です。ぜひ来てくださいっ!/正直ヤフーが発表さ
れた時、ここまで発展するとは思わなかったなぁ。孫さんが日本のを買われた
時には、思い切ったことをされるなぁと思っていたし、バナー広告の金額を聞
いてびっくりしていた。将来を見通す力を持ってらしたんだなぁ。/10年前っ
て、携帯電話を持っていることがステイタスちっくだったし、メールアドレス
を持っていることを自慢している人がいたなと。インターネットはビジネスに
ならないと言われていたのに、今やIT長者がいるし。雪印が、三菱が、カネボ
ウが……(あとはお好きな企業名をどうぞ)。世の中の移り変わりって早いね。
次はどうなるんでしょうな。               (hammer.mule)
<http://www.tokyu-dept.co.jp/kyoutsuu/osakahaku/index02.html> 講演一覧
<http://www.osakahaku.jp/>  大・大阪博覧会
<http://www.h3.dion.ne.jp/%7Emydo/>  前垣和義氏
<http://www.dgcr.com/seminar/knn.html>  検索ビジネスから学べる事

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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