[1835] 「インターネットは『僕ら』を幸せにしたか?」

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1835    2005/10/03.Mon.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18299部
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      <「インターネットは『僕ら』を幸せにしたか?」>     

■クリエイター手抜きプロジェクト(62)
 Photoshop CS編 雪を描く(簡易フィルタ)
 古籏一浩
 
■Powerbook Publishing Project
 書評 インターネットは「僕ら」を幸せにしたか?
 8月サンタ

■展覧会・イベント案内
 第2回日仏アニメーションの出会い
 「キリンアートプロジェクト2005」東京展
 第10回ガン・アクション・ムービー・コンペティション
 アニメコンテンツのビジネス戦略~プロデューサーの役割~
 『3DCGキャラクターアニメーション講座』完成記念スペシャルトーク



■クリエイター手抜きプロジェクト(62)Photoshop CS編 
雪を描く(簡易フィルタ)

古籏一浩
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今回は前回に引き続いてフィルタもどきです。前回は雨でしたが、同様の手法
で雪を描くスクリプトです。

雪の場合は、雨と違って円形の選択範囲を作成する必要があります。ドキュメ
ント(リファレンス)を見ても、いまひとつ方法が分からない場合には、以前
紹介したScripting Listenerを使って操作を記録させます。そして生成された
JavaScriptプログラムを抽出して、再利用しましょう。

抽出されたスクリプトはやたらと行数は長くなってしまいますが、気にせず利
用できるものは利用するようにします。以下のスクリプトが雪を描くものです。

// x=X座標、y=Y座標、h=雪の大きさ、opacity=明るさ
function snow(x,y,w,opacity)
{
var id1 = charIDToTypeID("setd");
var id2 = charIDToTypeID("null");
var id3 = charIDToTypeID("Chnl");
var id4 = charIDToTypeID("fsel");
var desc1 = new ActionDescriptor();
var desc2 = new ActionDescriptor();
var ref1 = new ActionReference();
ref1.putProperty( id3, id4 );
desc1.putReference( id2, ref1);

var unit = charIDToTypeID( "#Pxl");
var id5 = charIDToTypeID( "T " );
var pos = charIDToTypeID( "Top ");
desc2.putUnitDouble( pos, unit, y);
pos = charIDToTypeID( "Left" );
desc2.putUnitDouble( pos, unit, x);
pos = charIDToTypeID( "Btom" );
desc2.putUnitDouble( pos, unit, y+w);
pos = charIDToTypeID( "Rght" );
desc2.putUnitDouble( pos, unit, x+w);
var selType = charIDToTypeID( "Elps" );
var anti = charIDToTypeID( "AntA" );
desc1.putObject( id5, selType, desc2 );
desc1.putBoolean( anti, true );
executeAction( id1, desc1, DialogModes.NO );

activeDocument.selection.fill(RGBColor,ColorBlendMode.NORMAL, opa
city, false);
activeDocument.activeLayer.applyBlurMore();
}

activeDocument.activeLayer.isBackgroundLayer = false;
RGBColor = new SolidColor();
RGBColor.red = 255;
RGBColor.green = 255;
RGBColor.blue = 255;
snowNum = 60;

docW = parseFloat(activeDocument.width);
docH = parseFloat(activeDocument.height);
for (i=0; i X = Math.random() * docW;
Y = Math.random() * docH;
snow(X,Y,25,100);
}

もし、雪の輪郭をくっきりさせたいのであれば

activeDocument.activeLayer.applyBlurMore();

という行を削除してください。ちょっとだけぼかしたい場合には上記の行を

activeDocument.activeLayer.applyBlur();

に変更してください。少しだけぼかした状態になります。雪の大きさですが

snow(X,Y,25,100);

の25の値を変更すれば変化します。ただし、6未満の数値になってしまうと選
択範囲が破綻して全面真っ白になってしまったりすることがあります。100は
雪の明るさです。0で真っ黒、100で真っ白になります。

上記のスクリプトは雪の大きさが全部同じですが、雪の大きさを変えたい場合
には以下のスクリプトになります。雪の大きさはランダムに変わります。

// x=X座標、y=Y座標、h=雪の大きさ、opacity=明るさ
function snow(x,y,w,opacity)
{
var id1 = charIDToTypeID("setd");
var id2 = charIDToTypeID("null");
var id3 = charIDToTypeID("Chnl");
var id4 = charIDToTypeID("fsel");
var desc1 = new ActionDescriptor();
var desc2 = new ActionDescriptor();
var ref1 = new ActionReference();
ref1.putProperty( id3, id4 );
desc1.putReference( id2, ref1);

var unit = charIDToTypeID( "#Pxl");
var id5 = charIDToTypeID( "T " );
var pos = charIDToTypeID( "Top ");
desc2.putUnitDouble( pos, unit, y);
pos = charIDToTypeID( "Left" );
desc2.putUnitDouble( pos, unit, x);
pos = charIDToTypeID( "Btom" );
desc2.putUnitDouble( pos, unit, y+w);
pos = charIDToTypeID( "Rght" );
desc2.putUnitDouble( pos, unit, x+w);
var selType = charIDToTypeID( "Elps" );
var anti = charIDToTypeID( "AntA" );
desc1.putObject( id5, selType, desc2 );
desc1.putBoolean( anti, true );
executeAction( id1, desc1, DialogModes.NO );

activeDocument.selection.fill(RGBColor,ColorBlendMode.NORMAL, opa
city, false);
activeDocument.activeLayer.applyBlurMore();
}

activeDocument.activeLayer.isBackgroundLayer = false;
RGBColor = new SolidColor();
RGBColor.red = 255;
RGBColor.green = 255;
RGBColor.blue = 255;
snowNum = 60;

docW = parseFloat(activeDocument.width);
docH = parseFloat(activeDocument.height);
for (i=0; i X = Math.random() * docW;
Y = Math.random() * docH;
r = Math.random() * 10 + 6;
opac = Math.random() * 30 + 70;
snow(X,Y,r,opac);
}

雪の大きさは

r = Math.random() * 10 + 6;

の行の10の値を変更してください。+6の6は一番小さいの雪のサイズです。雪
の明るさもランダムに変わるようになっていますが、100%に固定したい場合
には

snow(X,Y,r,opac);

の行を

snow(X,Y,r,100);

にしてください。小さい雪は遠くにあるから暗くして、大きい雪は近くにある
から明るくしたいという場合には

opac = Math.random() * 30 + 70;



opac = Math.random() * r * 2 + 70;

のように変更します。これで小さい雪は暗くなり、大きい雪は明るく描画され
ます。

【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp <http://www.openspc2.org/>
たいしたことはできないよ、と言われたAdobe Bridgeですが、一応ページを作
ってみました。JavaScriptで各Adobeソフト間でやりとりできたりはします。
<http://www.openspc2.org/reibun/Bridge/>

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■Powerbook Publishing Project
書評 インターネットは「僕ら」を幸せにしたか?

8月サンタ
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日進月歩、ドッグ・イヤーといわれるInformation Technology、即ちIT業界で
は、「ネタ」の賞味期限が大変短く、半年先にも読める本を書くことすらむず
かしい。

ましてやblogで「話すように出版される」情報が当たり前といった昨今では、
出版界の流通スピードは絶望的にのろい(注文してもすぐには入ってこない、
逆にブームが終わった頃に大量入荷する、企画の頃は旬だった本たちのおかげ
で、街の書店はどれほど無意味に振り回されているだろう)。

しかし時間を超えて古びない、ITについて書かれた本がある。ニコラス・ネグ
ロポンテの「ビーイング・デジタル」。刊行は1995年だが、よくある世間をリ
ードするための希望的観測言いたい放題集などでなく、精確に未来を見通して
いたとしか思われない、驚異のヴィジョナリーによるご託宣である。

・ビーイング・デジタル ニコラス・ネグロポンテ著 アスキー刊
<http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756139655/249-4643717-9816331>

昨年までは一年ごとに読み返していたが、開くたびに内容が現在の自分と結び
つき、新しい視点を獲得できる、そんな力を持った本である。たかだかB6大の
厚さ2cmちょっとの紙のかたまりだが、自分の力では行けない高い塔の上につ
れていってくれて、見たことのない風景を見せてくれる、魔法のはしごのよう
なのだ。

そして先月、この「ビーイング・デジタル」を即座に思い起こさせる、紙とし
て印刷される価値を感じる、手応えのある本が出版された。この本は数年は古
びないだろう。ネグロポンテのような大きな未来ではないけれど、一番私たち
の肌身に近い未来を、一瞬見せてくれる。

コップに水を入れて手に持ったとき、次の瞬間は床に落としてしまうかもしれ
ない。この本はコップと水を徹底的に描写し、私たちがタイムマシンでしか行
くことの出来ない、ほんのわずかな先の、「水をこぼすかも、こぼさないかも
しれない瞬間」を、少しだけ見せてくれる、そんな本である。

●「インターネットは『僕ら』を幸せにしたか」

本書は愚直なまでに、この表題の根元的な問いかけに対し、1968年生まれの、
一人の市井の人間としての姿勢をぶらすことなく書き抜いた、タイトル通りの
本である。この情報洪水の世間の中で、表題通りの疑問をふと、抱いたことの
ある全ての人におすすめしたい。

・インターネットは「僕ら」を幸せにしたか? 森健著 アスペクト刊
<http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757211708/249-4643717-9816331>

あたり前のことだが、テクノロジーは魔法ではなく、世の中を一方的に便利に
するわけではない。トレード・オフで必ず何かを失わせている。だがジレンマ
として、ITに詳しい人間にそれを聞いても、悪い方の情報はなかなか入らない。
基本的にIT「業界」というものに生計を依存している人間から、ITの悪い側面
を聞き出すことは至難の業である。

おまけに良くも悪くも、私たちはもうインターネットなしでは生活出来ないと
ころまで来てしまった。著者も「ITで生活している」と認めている。つまり、
もうお互いにITの沼にどっぷりと浸かり足首を埋めてのろのろと動きながら、
それでいて「この沼って、健康にいいんだっけ、悪いんだっけ?」と話し合う
ようなものなのだ。

●「おさらい本」として何よりおすすめ

本書はそもそもどうしてこの沼に皆がはまっているかということから、丁寧に
説明している。たとえば検索エンジンの危険性の章では、Googleの成り立ちか
ら技術、企業の姿まできちんと書いてくれているので、漠然としていた検索エ
ンジンに関する知識に、一本筋を通してくれる「おさらい本」として使える。

スパム、blog、SNS… 日常ネットを使う上でさけて通れない諸問題に、ひと
つひとつ、飛ばすことなくスポットライトを当ててくれているので、この一冊
を読むことで、パソコンとインターネットを使って仕事をしている人であれば、
何が起きていて、何が問題なのか、随分すっきりと整理されるはずだ。他人事
など、ひとつも書かれていない。この本は沼に足首まで浸かっている、私とあ
なたの本なのである。

またジャーナリストならではの取材によって、ネット社会のほんの一歩先にあ
る「旬」な技術もバランスよくフォローされている。今年中に現実になる話も
あれば、数年先のものもあるが、地に足の着いた読み応えのある記事で、くり
かえして読みたい情報が多い。この本の重さは、かなりのものである。

そして著者の軸足を「幸せって、何?」という問いかけから一歩もずらさず、
「IT」というこれだけ漠然としがちな広範囲なモチーフをまとめ上げたことに
本当に敬意を表したい。ありそうでない本である。この本は長く売れて欲しい。
おすすめです。デジクリでのプレゼントは終わってしまったが、この1,680円
は安い。

【8月サンタ】santa8@mac.com
LondonとLyallとLeCarreを愛する36歳元書店員。某超大手取次社員の経験アリ。
編集長の後書きにもありますが、まもなく、デジクリ本、出ます! 詳細は近
日発表しますが、編集長の偏執狂的な仕事により、「メルマガをまとめた本」
というより、ほとんどやり直された「書き下ろしの新刊」というべきものに、
なってしまいました。デジクリスタッフの総力を結集しました。弊誌をこの7
年以上(!)愛読してくださっている皆さんに、記念碑として手にとっていた
だけると嬉しいです。お楽しみに!

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■イベント案内
第2回日仏アニメーションの出会い
<http://www.kyoto-seika.ac.jp/event/jf_animation/index.html>
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会期:10月6日(木)~10月9日(日)
会場:京都精華大学
内容:フランスの映像教育の最高峰である「ゴブラン映像高等教育学校」の学
校紹介&生徒作品上映や、日仏のアニメ・プロデューサーらによるシンポジウ
ム「アニメクリエイタ-の未来と可能性」がプログラムされている。その他、
日仏を代表するアニメ監督のトークや代表作品の上映などもある。

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■展覧会案内
「キリンアートプロジェクト2005」東京展
<http://www.kirin.co.jp/active/art/artproject/index.html>
───────────────────────────────────
会期:9月30日(金)~10月23日(日)11:00~18:00 
会場:タマダプロジェクトアートスペース(東京都中央区月島1-14-7 TEL.03
-3531-3733)
内容:公募で選ばれた4組のアーティスト(石井純也、大森隆義、カワイオカ
ムラ、淀川テクニック)&ゲストアーティスト(束芋)が「次次(じじ)」を
テーマに展覧会をつくりあげていく。大阪展は10月29日から開催。

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■イベント案内
第10回ガン・アクション・ムービー・コンペティション
<http://www.inspiuser.net/%7Emagnum/>
───────────────────────────────────
日本唯一のガン・アクション限定の自主映画コンテスト。1991年の第1回から
数えて10回目の開催となり、記念出版物なども販売される。審査員は石井信彦
(東宝プロデューサー)、大川俊道(脚本家。映画監督)、押井守(映画監督)
加藤和夫(東映ビデオプロデューサー)、きうちかずひろ(漫画家・映画監督)、
くろがね ゆう(ライター・主催者)、小峯隆生(タレント・小説家・映画監
督)、手塚昌明(映画監督)、納富貴久男(銃器特殊効果)、日野康一(映画
評論家)

日時:10月9日(日)
12:30分  開場予定
13:00分~ 予選通過作品上映会 開映予定
18:00分~ 第1部 表彰式
20:30分~ 特別映像上映
21:00分~ 第2部 全予選通過作品を斬る!(トークショー)
23:00分  閉会
会場:新宿ロフト/プラス・ワン(東京都新宿区歌舞伎町 1-14-7 林ビルB2
TEL.03-3205-6864)
<http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/>
入場料:1,800円(1ドリンク付き)
主催:ガンコン事務局 magnum@inspiuser.net

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■セミナー案内
アニメコンテンツのビジネス戦略~プロデューサーの役割~
<http://www.wao-graduate.com/>
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内容:現在テレビアニメは週80作品以上が放送されているというアニメブーム
の真只中で、この流れは今の所全く衰えを見せる気配がない。また海外への日
本アニメの輸出も加速化を増し、今や世界各国で多数の日本アニメが放送され
ている。
そんな中、週に約40本のアニメを放送し、「ポケットモンスター」「NARUTO」
「甲虫王者ムシキング」など続々のヒット作を生み出してアニメビジネスの先
頭を走り続けるテレビ東京のアニメ事業部 部長岩田圭介氏をお招きし、テレ
ビ東京の考えるアニメコンテンツのビジネス戦略と、その中で最も重要な手腕
を振るうプロデューサーの役割について講演いただく。

講師:岩田圭介氏(株式会社テレビ東京 コンテンツ事業局次長兼アニメ事業
部部長 WAO大学院大学 特別スピーカー)
主催:WAO大学院大学(認可申請中)
協力:日経キャラクターズ!

日時:10月16日(日)14:00~16:00
※イベント終了後、交流会として名刺交換会をなどを予定。
場所:WAOクリエイティブカレッジ東京校(新宿駅下車5分)
費用:セミナー無料
定員:30名
お申し込み:WAO大学院大学 設置準備室Tel:03-5381ー6591
info@wao-graduate.com

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■イベント案内
デジハリ秋葉原校「3DCGキャラクターアニメーション講座」完成記念
カリキュラム完成披露スペシャルトーク
<http://www.dhw.co.jp/tokyo/akiba/1011>
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内容:日本を代表するアニメーション制作会社、株式会社ゴンゾ。今回、その
ゴンゾが直接指導する、デジタルアニメーション講座がデジハリ秋葉原校で実
現。まさに業界標準に触れる機会としては、絶好のチャンス。新講座のカリキ
ュラム完成を記念して、ゴンゾ・スペシャルセミナーを開催する。

ゲスト:梶田浩司氏(株式会社ゴンゾ 代表取締役)ソエジマヤスフミ氏(株
式会社ゴンゾ 映画制作部/デザイナー・ディレクター=アニメーション監督)

日時:10月11日(火)20:00~22:00
会場:デジハリ秋葉原校(東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル7階
フリーダイヤル:0120-386-810)
定員:100名(要予約)

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■編集後記(10/3)
・以前、『いま2冊の文芸書を編集している』と書いた。その正体を発表!!
デジクリオリジナル出版、十河進「映画がなければ生きていけない」(328ペ
ージ)、永吉克之「怒りのブドウ球菌」(272ページ)なのです。A5判よりや
や小さいサイズでかなりのボリュームであります。とりかかったのが今年の桜
咲く頃で、編集と制作をスローなペースで進めて来たら、早くも半年以上を経
過してしまった。十河さんの本は、デジクリ連載から41本をご本人に選んでも
らって構成した。永吉さんの本は、デジクリ連載から52本を厳選、不条理イラ
ストをわんさか投入して怪しげな構成にした。そして、いずれも端正な縦組み
である。表記のルール作りにとても苦労したが、途中で開き直った。これでい
いのだ。本日、印刷会社にPDFで入稿する。たぶん20日過ぎには美しい本にな
って手元に届くだろう。限定各500部発行、発売日と価格は未定。近く、入手
方法などを告知する。この書籍制作のレポートも掲載するかもしれない。こ
の2冊は、インターネットから生まれた、もっとも美しい本と呼ばれるでしょ
う。お楽しみにお待ち下さい。                 (柴田)

・「マリオ」や「ゼルダ」を作られた宮本茂氏と「鉄拳」「ソウルエッジ」を
プロデュースされた川村順一氏のトークセッションと交流会に行ってきた。川
村氏は宮本氏のお話を引き出す役目をされていたので、あまり考えを聞くこと
はできなかったのだが、宮本氏の考え方の原点を知る事ができて有意義であっ
た。やっぱり違うよな~、器の大きなあったかい人だな~という印象。無から
有を生み出す本当の意味でのクリエイターだと思った。わからない質問には、
見栄をはらずにわからないと答える人。たくさんのファンがいる人だというの
に尊大じゃなくて、視線を合わせてくれる。まだまだ時代とズレずに面白いゲ
ームを作っていかれる気がする。プロダクトデザインをされていただけあって、
ゲームをハードごと考えてらしたり。コントローラーにボタンがたくさんあっ
ても操作しきれない私は、レボリューションの発売が楽しみ。全然違う業界で、
実体験に基づいた考えを話されていたのに、何故かトヨタの大野耐一氏とかぶ
る言葉があってびっくりした。日が経つにつれてじわじわと宮本氏の言葉が沁
みてくる。/今日はKNN Night 関西だ。飛び込み大歓迎! ぜひ来てね!/ま
だ解決しそうにない「のまネコ問題」。このズレは何だろう。(hammer.mule)
<http://www.nintendo.co.jp/n10/tgs2005/movie/> コンセプト映像
<http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20050616201.html> 宮本氏
<http://www.dengekionline.com/school2002sum/creater/miyamoto_01.html>
<http://www.dgcr.com/seminar/knn.html>  KNN Night 関西

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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