[1854] 前座バンドのあった時代

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1854    2005/10/31.Mon.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18356部
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      日刊デジタルクリエイターズから二冊の本が出ました。    
      美しく、読んで楽しい本が出来上がりました。        

「映画がなければ生きていけない」十河進・「怒りのブドウ球菌」永吉克之
        【発売中】 <http://www.dgcr.com/books/>       
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     <気が付いたら販売可能な残数が200冊を切りました>     

■KNNエンパワーメントコラム 
 前座バンドのあった時代
 神田敏晶

■クリエイター手抜きプロジェクト[65]Photoshop CS編
  全てのレイヤー名、レイヤーセット名を書き出す
 古籏一浩
 
■Powerbook Publishing Project 
 美しく、面白い本出来ました。
 「映画がなければ生きていけない」「怒りのブドウ球菌」ついに発売[2]
 8月サンタ

■展覧会・セミナー案内
 五十嵐威暢展「平面と立体の世界」
 ロクナナワークショップ Macromedia Studio 8 MATP特別講座 in 名古屋



■KNNエンパワーメントコラム 
前座バンドのあった時代

神田敏晶
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KNN神田です。

先週は、クイーン+ポール・ロジャースとHYDEの青学ライブで、個人的に感動
週間でした!
<http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1461529/detail>

クイーンを、神戸文化ホールで見たのは、中学3年生の時だった…。当時は、
エアロスミスやキッスやベイシティローラーズにスージー・クアトロなどもや
ってきても、たかだか3,000円くらいの入場料。それでも毎月、海外の大物が
連続で来日して、小遣いに困り、昼間の弁当代金を節約していた記憶がある。

前座も30分くらいあって、それから本番! 会場も2,000~3,000人規模がほと
んど、1万人入れるのは武道館のみという時代だった。肉眼でしっかり見える
し、コンサート会場が主だったから、音響も座席もしっかりしていた。

かたや、現在はアリーナ&ドーム時代だ。東京ドームには一回に55,000人が収
容できるが、音は0.5秒も遅れてやってくる。退場時もブロックごとに制限が
あったりしたりして、入るのも、出るのも大変。

開場も1時間前から並ぶと大変な行列。席が決まっているのに、なぜこんなに
も並ばされるのだろうか? いっそ、開演前ギリギリに行ったほうが入り易か
ったりもする。そうなるとアーティストもオンタイムで開始できず、30分押し
があたり前になったりしてくる。

5万人もの人が開演1時間前に入ったり、一気に飛び出してくるから、交通機関
も整備も大変だ。しかし、まだ日本はいい。一般交通機関を使うからだ。アメ
リカの郊外のコンサートホールとなると、ほとんどが車で来たりするから、大
変だ。駐車場から延々と会場まで歩く。野球場なんて、渋滞がイヤで7回裏が
終わると、ゾクゾクと帰りだす始末だ(いったい何しにスタジアムに来る?)。

海外ではテロ行為を阻止するために、厳重な入場チェックが行われているが、
日本では「カメラ持っていませんか?」と質問して、カバンの中身をのぞくだ
けのチェックである。あまり意味がないのではないだろうか?

携帯に搭載されたカメラなら、すでに全員が持っているし、そのうちiPodで
ライブをレコーディングして、そのままWi-Hiで配信したりできてしまう時代
になりつつある。

また、会場を借りる料金は、前日の仕込みからいれて、何時に開場しようが、
料金は一緒だ。いっそのこと、並ばせるくらいなら、開場を2時間前にして、
前座バンドがスタートして、人が入ってもすぐに楽しめるようにしてはどうだ
ろうか。客電をどこまでつけるのかなども問題だが、CDなどの音楽出版不況な
ので、新人バンドは露出できる場があれば出ていくことだろう。露出があって、
聞いてみて、興味があれば、ダウンロードして購買してもらえばいいのだ。

最近では、メインのアーティストが2時間も3時間もステージをやるものだから、
前座の時間がとれなくなってしまったのでは? と推測するが、開場時間が早
まれば問題はないだろう。

コンサートも、気がついたら、ずっとスクリーンを見たままということも少な
くない。生で見ようと思いながらも、気がつくとスクリーンを見てしまってい
る。ステージ側からみても、観客の視線が左右のスクリーンへと分かれている
のがわかる。

アーティストは、自分を見られているが、生の自分ではなく、カメラによって
撮影された映像が見られていることに、とまどいを感じる。かつては、何万人
もの視線を一身にあつめていたのが、今のアーティストはそれを感じることが
できない。

前座バンドのあった時代がとても懐かしくなった。

●第二回 テレビとネットの近未来カンファレンス
【テーマ】CMスキップとビデオポッドキャストでTVはどう変わる?
【日時】11月4日(金)開場19:30 20:00~22:00
【場所】デジタルハリウッド大学 秋葉原メインキャンパス
(東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル7階)
<http://www.dhw.co.jp/un/access/image/map_akiba.gif>
【主催】楽しいTVの未来を考える研究会
【協賛会場提供】デジタルハリウッド大学
【料金】3,000円
【申し込み】info@knn.com あてにサブジェクトに
【CMスキップとビデオポッドキャスト】と明記くださり、お名前、会社名を明
記してお申し込みください。追って、詳細をお送りさせていただきます。

KandaNewsNetwork,Inc. <http://www.knn.com/>
podcast <http://knnpodcast.seesaa.net/>
SOCIAL NETWORKING.BAR <http://snbar.ameblo.jp/>
podcast <http://easy.dedio.jp/home/dotbar/>
CEO Toshi Kanda
<http://mixi.jp/show_friend.pl?id=550>
#617-10-18,Maruyamacho,Shibuyaku,Tokyo,150-0044
Mobile 81-90-7889-3604 Phone81-3-5458-6226

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■クリエイター手抜きプロジェクト[65]Photoshop CS編
全てのレイヤー名、レイヤーセット名を書き出す

古籏一浩
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今回は全てのレイヤー名およびレイヤーセット名を書き出します。

レイヤーが多くなると、レイヤーセット名、レイヤー名をテキストファイルに
書き出してチェックしたい(管理したい)場合があります。この機能は、元々
はAfterEffectsでPhotoshop形式のファイルを読み込む際に、大量のファイル
内のレイヤー名を一括して変更するためのものです。

Photoshop CSではレイヤーはレイヤーセット内に内包することができます。レ
イヤーセット内にさらにレイヤーセットを内包することもできます。このよう
な複雑な状態をそのまま書き出す場合には「再帰(リカーシブ)」を使うと簡
単です。

以下のスクリプトを実行するとレイヤー名を保存するフォルダとファイル名を
聞いてきます。ファイル名を入れて保存ボタンを押すと、しばらくして(時間
がかかることがあります)テキストファイルにレイヤー名が書き出されます。

CR = String.fromCharCode(13);
savename = File.saveDialog("保存するファイル名を入れてください");
if (savename)
{
fileObj = new File(savename);
flag = fileObj.open("w");
if (flag == true)
{
writeLayerName(activeDocument);
fileObj.close();
}else{
alert("ファイルが開けませんでした");
}
}

// レイヤーセット内にレイヤーが含まれる限り書き出し(再帰)
function writeLayerName(layObj)
{
var i;
var n = layObj.artLayers.length;
for (i=0; i {
layName = layObj.artLayers[i].name;
fileObj.write(layName+CR);
}
var ns = layObj.layerSets.length;
for (i=0; i {
writeLayerName(layObj.layerSets[i])
}
}

このスクリプトだとレイヤーセット内にレイヤー名があっても、字下げ(イン
デント)を行わずにただフラットにテキストファイルに書き出してしまいます。
やはり字下げした方が、見やすいでしょう。また、レイヤー名は書き出します
がレイヤーセット名は書き出しません。どのように入れ子になっているか見た
い場合には上記のスクリプトでは不便です。

以下のスクリプトはレイヤーセットの入れ子の深さに応じてレイヤーセットと
レイヤー名を書き出すものです。

CR = String.fromCharCode(13);
savename = File.saveDialog("保存するファイル名を入れてください");
if (savename)
{
fileObj = new File(savename);
flag = fileObj.open("w");
if (flag == true)
{
writeLayerName(activeDocument,0);
fileObj.close();
}else{
alert("ファイルが開けませんでした");
}
}

// レイヤーセット内にレイヤーが含まれる限り書き出し(再帰)
function writeLayerName(layObj, indent)
{
var i,k;
var n = layObj.artLayers.length;
for (i=0; i {
layName = layObj.artLayers[i].name;
for (k=0,idt = ""; k fileObj.write(idt+layName+CR);
}
var ns = layObj.layerSets.length;
for (i=0; i {
for (k=0,idt = "■"; k fileObj.write(idt+layObj.layerSets[i].name+CR);
writeLayerName(layObj.layerSets[i],indent+1)
}
}

これで、レイヤーの構成状況を把握することができます。ちなみにレイヤー名
を一括して設定したい場合には、以下のページの中級編の3、4、5番を参照し
てください。

<http://www.openspc2.org/book/PhotoshopCS/>

【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp <http://www.openspc2.org/>
レイヤー名の設定などは、Photoshopをバックグランドにまわすか、Tabキーを
押してパレットを消すと高速に処理されます。
・私の新刊、「JavaScript逆引きクイックリファレンス」がAmazonで注文でき
るようになりました。
<http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/483991740X/openspace0d-22/
qid=1130220576/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/250-7897569-5977857>
・内容のサンプルに関しては以下のページに用意しました。
<http://www.openspc2.org/reibun/QuickReferenceJavaScript/index.html>
以下のページも作ってみました。
●MacOS X Tigerダッシュボード JS/CSSリファレンス
<http://www.openspc2.org/reibun/Dashboard/ref/index.html>
●LiveType 2
<http://www.openspc2.org/reibun/LiveType2/>

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■Powerbook Publishing Project 
美しく、面白い本出来ました。
「映画がなければ生きていけない」「怒りのブドウ球菌」ついに発売[2]

8月サンタ
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「映画がなければ生きていけない」「怒りのブドウ球菌」、お買い求めの皆様
ありがとうございます。気が付いたら販売可能な残数が200冊を切りました。
この先一気に売り切れるのか、長期在庫となるのかは正直、さっぱり読めない
ところですが、このメールマガジンに長年おつきあい下さってる皆様には、是
非、手にしていただきたい、渾身の力を込めて制作したアイテムなんです。
よろしくお願いいたしますね。
<http://www.dgcr.com/books/>

●書店販売ではない事情とは

この夏、この2冊のDTP作業を進めながら、一方では企画書を携えて、一般書店
売りの書籍として出版を引き受けていただく出版社を探し、いろんなところに
お邪魔した。結果はご覧の通り、編集・制作・販売までをデジクリで行なう自
費出版というかたちになった(この自費出版という言葉は今後、非常に微妙な
意味合いを持つ言葉となるが、ここでは語義そのままの意味である)。

現在注文受付のメールにも、多くの方々の「どうして書店で売らない(売れな
い)んですか?」という問い合わせが入っている。大変にありがたいことだし、
本屋出身の私としても、デジクリの本を書店の店頭で手にとってもらうことは
ひとつの夢である。ここで事情を説明すると、出版引受先が、この夏は見つか
らなかったのである。

「無名人のエッセイは、難しい」通常の出版に出来なかった理由を総合すると、
この一言に尽きると言える。今回購入してくださった読者の方々にとっては、
十河さん永吉さんというのは、いわば林真理子や小林信彦のように日常的に、
身近に浸透した名前だが、一般的にはそうではない。どんなに内容が良くても
(これは手前味噌評価。正確には先方に良い、と判断されたとしても)売れる
要素としては、弱い、という判断を下すところがほとんどであった。

しかし出版社というところが常に外部には冷淡で、無名人に対し評価の厳しい
ところかというと、決してそうではない。今回、本来は場違いといえる会社に
まで、通常業務の多忙な中、ずうずうしくお願いをさせてもらったが、実に親
身になって対応していただいたと思う。大変に感謝である。

私企業であり、ここまで厳しい出版環境においては、リスクは最小限に抑えな
くてはならないのが出版社というものである。さらに今回はデジクリサイドか
ら「十河本・永吉本の2冊を同時に」という注文をつけさせてもらってもいた。
なおさら難しくはあったと思う。

ところで、書店売りはどうしても不可能か、といえば、今回デジクリには数種
類の選択肢が残ってはいた。この交渉の過程から、現在の出版業の姿がかなり
浮かび上がってくると思うので、その辺を、おさらいしながら、次回以降も、
もう少し突っ込んで書いていきたい。

また、ここからは、現実に対応してくださった皆様への感謝もある以上、ある
程度一般化したお話として書いていく。すべて特定の会社を意味するものでは
ないことを、あらかじめお断りする。

●企画の問題

「売れなければ、売れるように企画を立てる」今回の2冊を、そのままでは無
理だが、その会社の企画として仕立て直せば、出版可能という返事を数社から
いただいた。「エッセイは難しい」というのは、ほぼ業界の共通認識としてあ
るようで、ストレートなエッセイという体裁を換骨奪胎、あるいはハウ・ツー
本として、あるいはタイアップ企画本として、出すのはどうか、という提案が
あった。

その企画の方向性こそが、各出版社のカラーを意味しているといっていい。ど
の出版社もカラー、スタイルをとても大事にしているし、出版という仕事に対
し必ずセオリーに裏打ちされた一家言を持っている。デジクリサイドとしては、
それに染まるか、染まらないかである。この辺の出版社さんとは、会議に何度
か呼ばれたし、未だに検討を続けていただいているところもある。

何しろ印刷してしまった瞬間、本というのは在庫という名の重たく大きなリス
クの固まりになってしまう。出す前なら悩むことは出来るが、出したらもう、
後戻りは出来ない。いろんな可能性が会議で検討されたが、決め手・落としど
ころは、この夏には見えなかった。

今回、デジクリとしての出版スタイルを、私たちも模索していたこともあり、
なにより、商品がどんなものなのか見えない、ということも大きかったと思う。
デジクリを熱心に読んで下さっている編集者のかたと、そうでない方の温度差
も大きく、デジクリというメディアの絶対評価もしにくい以上、出版社サイド
は、確定している部分で話を詰めていくしかないのだ。

そういう意味で、今回ほぼデジクリの望むかたちでつくった2冊は、私たちの
こういうことが出来るし、これがやりたかった、という現物の企画提案書のよ
うなものである。もしこれをお読みの出版社の方で、興味がある方がいらっし
ゃったら、お気軽に連絡を下さい。


さて、リスクを抱えずに利益を出すことは出来ない。企画を変える代わりに、
リスクを持ってくれる出版社、というのが上記の例である。来週以降は、「他
の道」を、本というものが書店にならぶ仕組みにそって、お伝えしたい。

【8月サンタ】santa8@mac.com
LondonとLyallとLeCarreを愛する37歳元書店員。某超大手取次社員の経験アリ。
・今世の中の小金持ちの親父が集まってする一番の話題は「どうやったら村上
ファンドにカネを預けられるか」らしい。(知り合いの会計士より)なるほど。

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■展覧会案内
五十嵐威暢展「平面と立体の世界」
<http://www.recruit.co.jp/GG/exhibition/2005/gg_0511.html>
───────────────────────────────────
会期:10月31日(月)~11月25日(金)11:00~19:00 土日祝休 水20:30
会場:クリエイションギャラリーG8(東京都中央区銀座8-4-17
リクルートGINZA8ビル 1F TEL.03-3575-6918)
ガーディアン・ガーデン(東京都中央区銀座7-3-5 リクルートGINZA7ビル B1F
TEL.03-5568-8818)
内容:タイムトンネルシリーズは、第一線で活躍しているクリエイターの若き
日にスポットをあてる展覧会。21回目を迎える今回は、彫刻家・デザイナー五
十嵐威暢氏の初期から現在にいたるまでの仕事を、二会場にわたって紹介する。
クリエイションギャラリーG8では現在の彫刻作品からさかのぼって、日本国内
の地場産業を回ってプロダクトを制作した80年代後半までを、ガーディアン・
ガーデンでは初期のポスター、CIの数々、ニューヨーク近代美術館のグッズな
どの作品を展示する。

●第174回クリエイティブサロン
日時:2005年 11月18日(金)19:00~20:30
会場:クリエイションギャラリーG8 入場無料 
要予約(TEL.03-3575-6918)
ゲスト:原研哉、五十嵐威暢

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■セミナー案内
ロクナナワークショップ Macromedia Studio 8 MATP 特別講座 in 名古屋
<http://67server.jp/event/>
───────────────────────────────────
日時:11月18日(金)13:00開場 18:00 終了(予定)
受講料:無料(座席指定なし)
定員:120人
会場:愛知県名古屋市中区錦1-20-1 名古屋商科大学大学院伏見キャンパス
後援:マクロメディア認定トレーニングパートナープログラム
第一部「林 岳里(マクロメディア)のMacromedia Studio 8 詳細解説」
エバンジェリスト林氏より、Macromedia Studio 8をご紹介頂きます。
第二部「中村享介(ロクナナ)のMacromedia Dreamweaver 8 Web標準化講座」
ウェブ標準とはそもそも何なのか? いままでの制作方法とどう違うのかを確
認しつつ、ブラウザがソースコードをどのよう解釈しているのかを考えていき
ます。
主催:株式会社ロクナナ(rokunana & Co.)


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■編集後記(10/31)
・デジクリオリジナル書籍は毎日毎日、順調に売れております。ありがとうご
ざいます。近く読者のみなさんのご感想を特集したいと思いますので、ぜひ
あれこれコメントをお寄せ下さい。

・堀田純司著「萌え萌えジャパン 二兆円市場の萌える構造」(講談社、2005
年3月刊)を読んだ。理論武装、理屈強化のためである。何のか? というと、
「次に注目されるべきニッポンのソフトパワーはCG美少女である」と前々から
言い張っているわたしだが、どうにも理論的根拠が弱いので、関係のありそう
な評論やルポルタージュなどから都合のいい部分を引っぱってきてつぎはぎす
るという作業を続けているのだ。この本では、いまや日本社会の中で文化的に
も経済的にも大きな存在感を持つようになったキャラクターの表現世界を、
「萌え」というキーワードで追求する。「萌え」を知るために、「萌える行為」
のもっとも先鋭的な現場(メイドカフェ、抱き枕、等身大フィギュア、アイド
ル、美少女ゲーム、声優)を取材し、あわせて膨大な文献も渉猟することで、
たんなる表面的なレポートではない貴重な研究書にもなっている。ありがちな
キャラクターの産業論でもなく、作品論でもなく、ファンと作品との関係をお
もしろくルポするもので、著者自身が本当におもしろがっているのだから、読
んでいて楽しい。関連サイトの、あなたの「妄想力」判定テストを験したら、
「あなたは『現実に生きる人』です」という落第点をいただいたのであった。
                               (柴田)
<http://allabout.co.jp/entertainment/virtualbeauty/>

・100均に行ってきた。大手メーカーのおもちゃを見つけて、こんなのが100円
でいいのか! などと一緒にいた弟に訴えてみる。大手のものと同サイズのチ
ョコパイやクッキーノンブランド品が売られていた。100円だ、チャレンジし
てみろと言われ、買って食べてみたが、激マズであった。味覚が合わないだけ
だろうけど。ソニプラで売っているヨーロッパ輸入品でも厳しい時が……。チ
ョコパイは6個入りであるが、1個でダウン。家族にやると言ったが、まずいな
らいらないと素っ気ない。話の種にと薦めたが断られた。あと5個も食べるの
か……。原産国は中国で、同じ時に買った同じく中国産、輸入者日本(チョコ
パイとは別会社)のクッキーを開けられずに放置している。 (hammer.mule)
<http://www.tomy.co.jp/kigurumix/companion/index.htm>  1stが100円とは

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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