[1861] しがらみの世界

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1861    2005/11/10.Thu.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18343部
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      日刊デジタルクリエイターズから二冊の本が出ました。    
      美しく、読んで楽しい本が出来上がりました。        

「映画がなければ生きていけない」十河進・「怒りのブドウ球菌」永吉克之
        【発売中】 <http://www.dgcr.com/books/>       
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     <親戚が暴れ牛のように会場になだれ込んで来る……>     

■笑わない魚[176]
 しがらみの世界
 永吉克之

■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト[85] 
 茂田ファミリー増殖計画第三弾!
 茂田カツノリ

■SKIPシティ・イベント案内 
 Webからスクリーンへ~映画ビジネスの新発想「ネットシネマ」
 映画における「音」を語る
 デジタルシネマ撮影の根本を知る

■セミナー案内
 Macromedia Studio 8 MATP 特別講座" in 名古屋



■笑わない魚[176]
しがらみの世界

永吉克之
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デジクリ本の出版に尽力してくださった編集部のみなさんには、まことに申し
訳ないことだが、拙著『怒りのブドウ球菌』が販売中ということは、親戚筋に
は一切、伝えていない。親戚という「組織票」を使えば、まあ20册くらいは売
れたと思うのだが、私の芸術家的わがままから、それを断念した。

つまり「義理」で本を買ってもらうのがイヤなのである。父方、母方の親類に
声をかければ「克之の出した初めての本やけん、買わんならんばい」というこ
とで、いったい何の本なのか確かめもせず、ひとりで50册ほど買ってしまう伯
父が出現する危険性があるのだ。もしその本が『初級シスアド検定対策』とい
う参考書であったとしても、大量に買い込んで近所に配り「ウチの甥が出した
本ですけん、どうかご家族みんなで読んでやってください」と宣伝することは
間違いない。

きっかけは何でもいいから、とにかく読んでもらえば「ほう、けっこう面白か
ねえ、こりゃウチの会社の連中にも読ませにゃ」ということにもなりかねない
ではないかと言われれば確かにそうかもしれない。

しかし「本を出しましたので、よろしかったら、お読みください」という最大
限に控えめな言い方をしても、相手はそこから、「伯母さん、私はあなたの甥
です。だから貴美ちゃんの結婚式があったときも、病気をおして横浜まで行き
ました。伯父さんのお葬式にも仕事を休んで宮崎までいきましたよね。そんな
律儀な身内が初めて出した本じゃないですか。興味がなくても一冊くらい買っ
て応援してやったってバチゃあ当たりませんや」といったような情念を勝手に
読みとり、精神的重圧に負けて買ってしまう。そんな負担を与えたくないのだ。

しかしこんな根性だから、私はいつまで経っても貧乏なのだろう。「立ってる
ものは親でも使え」「商売になるなら親戚でも利用しろ」「金になるなら腎臓
でも売れ」の精神が私には欠けているのだ。

                 ●

私の親戚は、北海道から九州にいたるまで広範囲に散らばっているため、親戚
同士の交流は長らく絶えていたのだが、このところ続いた身内の不幸のおかげ
で、葬式や法要などで顔を合わせる機会が多くなった。

しかし去年、大阪で二度、東京で二度、個展を開いたときも、その事実を親戚
筋には隠蔽しつづけた。同年の夏、法要で親戚一同が全国から福岡に集ったと
きも、個展のことを聞かれるのではないかと、近い筋の親戚とはなるべく目を
合わせないようにしていた。

「克之、絵は売れよっとかい」
「え? あ、いや、売れるとこまでは、まだちょっとアレですねえ、はい」
「個展ばすっとやろ?」
「個展?(声が裏返る)いやいや、それはダメでしょう」
「なんがダメか。個展せんやったら誰も絵を観てくれんやろが」
「観てくれようがくれまいが僕の責任じゃありませんから。ダメですから」
「??? おまえ、なん言いよっとか?」

なぜここまでして隠すのかというと、甥が個展をするなんて聞きつけようもの
なら、何だか知らないが身内が晴れがましいことをするらしい、とにかく観に
行かにゃならんという義理人情に憑依されて理性を失った親戚が、暴れ牛のよ
うに会場になだれ込んで来ることが予想されるからだ。

そして、展示された作品を5分ほど眺めまわしてから「どうも、わしゃ芸術は
解らんわ、ははは」と言って、とにかく作品は観た、義理は果したという達成
感を味わいながら会場を後にするのだろうが、作者としては、そんな動機で観
に来ていただいても、ぜーんぜん嬉しくないのである。

作品を鑑賞するとは、作者と対峙し、斬り結ぶ、命がけの行為なのだ。義理や
同情なんかでできるような生易しいものではない。鑑賞者は作者と刺し違える
つもりで作品に接していただきたいものである。

                 ●

しかしそういう私も渡世の義理で、どうにもこうにも関心のもてない作品展を
イヤイヤ観に行かなければならないことがある。たとえば、毎年、春になると
必ず個展の案内状を送ってくる人がいるのだが、それが私の○○が世話になっ
ている○○の○○にあたる人で、観に行っておかないと、○○の顔が立たなく
なるというわけで、毎回、代わりばえのしない絵を観に出かけるのである。
(伏せ字を使ったのは、読む人が読んだら、誰のことか判ってしまうからだ)

確実につまらない作品だということが判っていながら、時間と交通費を使って
観に行くときに要するエネルギーたるや並み大抵のものではない。ちょうど、
泥濘に膝下までとられた脚を引っこ抜きながら一歩一歩前進するような気分だ。

しかも片道、電車で2時間以上もかかるようなところに展示会場があったり、
途中で雨が降ってきたりなんかすると、仏でもない限り、そんな苦役を強いる
案内状を送ってきた人間に対して憎悪の感情が生まれるはずだ。「どういうつ
もりだ、この野郎。こんなふざけた案内状送ってきやがって、俺になにか恨み
でもあんのか」てなことになるのである。

だから、ほんとうに相手の気持ちを考えて案内状を出すのなら、わが国の悠久
の歴史のなかから醸成された智慧、日本人の心の機微に触れる珠玉の言葉であ
る「これはほんの、つまらないものですが」をアレンジして用いることだ。

【南瓜谷茄子個展『妖精のささやき』ご案内】
今回、多くの方のご尽力で、どうしようもない駄作ばかりを集めた作品展を開
催する運びとなりましたので、ここにお知らせいたします。と申しましても、
作品はどれも、ガキでも描かないような落書ばかりで、ゴミの山を見るような
ものですから、わざわざ会場にお越しにならないようお願いいたします。

しかし、どうあっても作品を観たい、会場に入りたいということであれば、拙
者、逃げも隠れもいたさぬ。会期中ずっと会場の入口に立っておりますゆえ、
まず拙者を倒し、その屍を乗りこえて会場にお入りになることじゃ。    
                               (以上)

こうした心遣いによって、興味ないんだけど先輩の個展だしなー、しかも案内
状なんかもらっちゃったしなー、イヤだけど観に行くしかないんだろなー、と
気に病んでいる人々の心は軽くなり、心おきなく作品展に行かないことができ
るのだ。これを思い遣りと言うのである。

【ながよしかつゆき/アーティスト】katz@mvc.biglobe.ne.jp
テレビで放映していた中国映画『LOVERS』をたまたま観た。荒唐無稽なアクシ
ョン映画と言えば言えないこともないが、その映像美には感心した。私はこれ
からは中国映画しか観ないことに決めた。だから中国政府は東シナ海での天然
ガス田の採掘をただちに中止するべきだ。

・無名芸人<http://blog.goo.ne.jp/nagayoshi_katz>
・EPIGONE <http://www2u.biglobe.ne.jp/%7Ework>

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■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト[85] 
茂田ファミリー増殖計画第三弾!

茂田カツノリ
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どもども、みなさん「Photoshop World」ちゃんと行きましたか? 僕はしっ
かりラッセル・ブラウン氏からパワーをいただいて、しかも「STUDIO VOICE」
誌でのインタビュー執筆も決まり、楽しみなのである。

2002年にも氏のインタビューを同誌に寄稿したのだが、Photoshopとかデジタ
ルイメージとか、あるいはデジタル系クリエイターを取り囲む状況は、この数
年でずいぶんと変化したと思う。

これは僕の周囲に限ったことではないと思うのだが、業界のトップクラスと思
える人でも、仕事単価がすごい勢いで下がり、安い仕事やって心身ともに疲弊
している姿が多くみられる。

こんな状況についてラッセル・ブラウン氏がどんなアドバイスをくれるかがと
ても楽しみだ。しかしこの人、やっぱりへんなおっさんだなあ....。

僕自身は実は単価自体はなぜか上がっていて、単に自分自身の体力低下が下り
坂のすべての要因だったりはするけれど、どっちにしても疲弊していることに
変わりはない。だからこそFileMaker系の会社作ったり、sevensdoorという組
織にまぜてもらってAppleStoreのイベントやったりと、少しでも這い上がろう
とジタバタしている、って感じなのだ。

●着実に進展していること....それは「増殖」

というわけで、常に好奇心とか向上心とかを最重要事項と考えて生きていると
いうか、そういう生き方しかできないアホというか、そんな人生を送ってるの
はときどき疲れたりはする。

そして、「はたして自分は数年前と比べて進化しているのだろうか? 単にト
シ食ったぶん、態度がでかくなっただけなんじゃないか?」などという不安を
常に抱きつつ、日々を過ごしているっていう感じだ。

しかし僕の中で、着実に前進していると自信を持っていえる点がある。それは
子供たちの成長だ。

子供はどうしたって大きくなるし、ちゃんと年齢相応の成長をしてほしいとこ
っちも必死でいろいろ教えるから、やっぱり確実に成長をしてくれている。

自分が感じている閉塞感の抜き先を子供に求めるつもりはないけれど、とても
大きな救いになっていることは確かだ。だって、ついこないだ赤ん坊だったと
思ったら、娘はもう5才、息子も来月で4才、言葉の表現力も増え、家族として
接していて実に楽しい相手に成長した。

そして、発表します。実はもう1人増えることになりました。いや~(ポリポ
...)。3月初頭出産予定なので、それまでに柴田編集長に「おまえはもうい
らん」と言われてなければ、細かいレポートしちゃいます。ええ、仔細すぎて
鼻血でそうなレポート、致しますです。

かねてから「子供は4~5人ほしい」と公言していた僕なので、まだまだ通過点
だとは思っていたりする。工藤投手が5人の子持ちと聞いてうらやましく思う
し(巨人に入ったことで大嫌いな選手になったことには変わりはないが)、よ
くTVでやってる貧乏子だくさん家庭も、じつにうらやましく思える。

ただカミさんのほうは、自分が経営するアモニータのこともあるし、自信の目
標も多数あるし、産むのはそろそろいいやっ、ってことらしい。なので「あと
数人欲しいんだけど」と言ったら「それならヨソで作ってきなさい」と言われ
てしまった。というわけで、人生を棒に振りたい女性募集中です(ウソ)。

●道具の進化について

3月に産まれるということでベビーカーとかの道具が気になり始めるのだが、
娘が産まれた5年前に比べてずいぶんいいものが買えるようになってる。赤ん
坊育てはこれが最後かもしれないから、道具についても思いっきり楽しんでし
まおうといまからワクワクしてたりする。

というわけで、ああ名前どうしようかなあ....。

【しげた・かつのり】shigeta@amonita.com
Webプロデューサー/テクニカルライターという肩書きだったんだけど、最近
は勝手に「プランナー」と名乗ることにした。まだ「まがりなりにも」という
レベルかもだけど、インターネット関連のプランニング仕事を結構いただいて
たりするのだ。
あ、そうそう、3代続いたヤクルトファンの僕は、清原が入団したいと言って
いる点について「歓迎」の姿勢だ。宮本の言うこときけよ~。

[mixi “永吉克之Fan☆Club”コミュニティ]
<http://mixi.jp/view_community.pl?id=94983>

[有限会社アモニータ(プランニング/Web制作)]
<http://www.amonita.com/>

[有限会社レクレアル(FileMakerソリューション開発)]
<http://www.recrear.jp/>

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■イベント案内
SKIPシティ・フォーラム
Webからスクリーンへ~映画ビジネスの新発想「ネットシネマ」~
<http://www.skipcity.jp/event/s/200510143.shtml>
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<主催者情報>
デジタルシネマは、映画制作方法に変化をもたらすだけでなく、上映形態にお
いても劇場公開以外に、多様なスタイルを生み出しつつあります。快適なブロ
ードバンド環境は、動画配信の可能性をさらに広げています。11月19日公開の
映画「探偵事務所5」(林海象監督)では、劇場公開をしながら、そのサイド
ストーリーがWeb上でも同時進行するという、世界初の試みが行われます。
「ネットシネマ」のビジネスモデル、プロデュース実例を伺うと共に、「探偵
事務所5」から考える、映画とWebのコラボレーションの可能性、クリエイター・
プロデューサーの制作意識の変化等について、じっくりお話を伺います。当日
は、「探偵事務所5」のWEB版を映像ホールで上映しますので、大スクリーンで
是非お楽しみ下さい。

日時:11月25日(金)13:00~17:00(12:30開場)
会場:彩の国ビジュアルプラザ4階 映像ホール(埼玉県川口市上青木3-12-63)
ゲスト:
林 海象氏(映画監督・映像探偵社代表取締役社長)
大和田廣樹氏(ブロードバンドタワー代表取締役社長)
渡邉健太郎氏(ブロードバンド・ピクチャーズ取締役プロデューサー)
古賀俊輔氏(ランブルフィッシュ常務取締役・プロデューサー)
受講料:2,000円(税込・当日お支払い)

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■セミナー案内
映画における「音」を語る
<http://www.skipcity.jp/event/s/200510142.shtml>
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日時:11月15日(火)14:00~17:00(13:30開場)
会場:彩の国ビジュアルプラザ4階 映像ホール
講師:
井上秀司氏(東京テレビセンター副社長・整音ミクサー/サウンドスーパーバ
イザー)
柴崎憲治氏(アルカブース代表取締役・音響効果/サウンドデザイナー)
聞き手:高田義紀(スキップシティ)
受講料:2,000円(税込・当日お支払い)
定員:50名(先着順・事前登録制)
内容:日本映画の音づくりにおいて、第一線で活躍する井上秀司氏と柴崎憲治
氏を講師に迎え、映像表現になくてはならない「音」が生み出されていく過程
と、最終的な「画」と「音」の理想的な関係について作品例をあげながら、貴
重なお話を伺います。「音」づくりに従事される方はもちろんのこと、監督、
プロデューサー他多くのパートの方々にご参加をお勧めします。

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■セミナー案内
デジタルシネマ撮影の根本を知る
「踊る大捜査線THE MOVIE2」撮影監督に学ぶ」
<http://www.skipcity.jp/event/s/200510141.shtml>
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日時:11月11日(金)13:30~17:00(13:00開場)        
会場:彩の国ビジュアルプラザ1階 HDスタジオ
講師:藤石 修氏(撮影監督)
受講料:2,000円(税込・当日お支払い)
定員:30名(先着順・事前登録制)
内容:映画「踊る大捜査線THE MOVIE 2」「戦国自衛隊1549」等、最新ヒット
作の撮影監督を務められた藤石修氏を講師に迎えます。フィルム撮影の経験豊
富な藤石氏が、デジタル撮影に関心を持ち、制作していく過程を伺います。

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■セミナー案内 ロクナナワークショップ
「Macromedia Studio 8 MATP 特別講座」in 名古屋
<http://67server.jp/event/>
WEB標準のためのCSSテクニック講座
<http://67.org/ws/workshop/detail/034event.html>
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日時:11月18日(金)13:00~
会場:名古屋商科大学大学院伏見キャンパス E31講義室
料金:無料(座席指定なし)
定員:120人
内容:第一部「林 岳里(マクロメディア株式会社)のMacromedia Studio 8
詳細解説」第二部「中村享介(株式会社ロクナナ)のMacromedia Dreamweaver
8 Web標準講座」 MATP = マクロメディア認定トレーニングパートナー

●WEB標準のためのCSSテクニック講座
日時:12月17日(土)11:00~18:00
料金:35,000円(税込、座席指定なし)
定員:20人
会場:名古屋商科大学大学院伏見キャンパス E22講義室
最近ウェブ標準に準拠するウェブサイトが多く制作されています。「そろそろ
CSSを覚えないと」と思ってる方も多いのではないでしょうか。この講座では、
ウェブ標準にする理由、問題点を知っていただくとともにXHTML+CSSでのサイ
ト構築のポイントをご紹介します。
講師:中村享介
内容:
1)ウェブ標準とは/ウェブ標準とはそもそも何なのか? いままでの制作方
法とどう違うのかを確認する。その上で、どのような利点があるのかを説明。
2)実際の構築とCSSテクニック/ブラウザがHTMLをどのように表示しているの
か、どのようなことに気をつけるべきか、具体的なソースを見せつつ解説。


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■編集後記(11/10)
・姉妹誌「写真を楽しむ生活」ネタに、高齋正「透け透けカメラ」(光文社文
庫、2003)を捜していたら、ブックオフにあった(105円じゃないけど)。写
真機(カメラというより写真機)をテーマにした小説だけを一冊にまとめた異
色短編集。高齋正は自動車評論家で、レースのSF小説を書いていた人だ。もの
すごくメカに強く、写真に強く、そのうんちく満開の写真機ネタ・エンターテ
インメントがこの本である。しかも、実用的な写真テクニックも山盛り。写真
機好きにはこたえられない設定がいくつも出てくる。正直、わたしはよくわか
らない。それぞれの物語は淡々としたもので、ほんのりユーモラスといった程
度。「透け透けカメラ」は、それをカメラに付けて写真を撮ると、服を着てい
ても裸に写るという新開発フィルターの話だが、途中で詐欺だろうと見抜ける
し、ヌード撮影のトリックもだいたい予想通りだった。「人間の目に見える光
を完全にカットして、人間の目には見えないが物体を透す光は自由に通すフィ
ルター」という説得で100万円騙し取られちゃう好色な作家、詐欺の仕掛けを
見抜いて仕返しする仲間の作家、これはなかなか面白かった。しかし、いずれ
にしろ1970~80年代の古きよき時代の話、デジタルカメラ時代にはピンと来な
い(ピント来ない、ぴんぼけ)。「ALWAYS 三丁目の夕日」よりはずっと新し
いけど。←見たい映画が久しぶりに現れた。テレビで予告編を見るだけで、
じわっと来る。                        (柴田)

・私もウィルコムへの乗り換え検討中。W-ZERO3に魅力を感じたから。似たサ
イズのお財布を耳にあててみたが、そんなに大きいとは思わなかった。通話エ
リアが気になってはいたが、私の通常行動範囲内なら十分だし、来年は広がる
らしい。iモード版(勝手サイト含め)とフルブラウザの情報量差が大きく、
戻ってからパソコンで調べることは多い。現在はmovaで、通話料とパケット通
信料が半端じゃない。パケット定額のFOMAへの乗り換えを検討していたが、ウ
ィルコムとの二丁拳銃で行こうかなと。サービスに違いがあるし、番号を変え
たくないから完全乗り換えするにはまだ早い気がする。検討しているうちにだ
んだんと、現行京ぽん(AH-K3001V)のOperaでもいいんじゃないかとも思いは
じめる。あとはスピードがどの程度なのかを体感してから。/社員さんに携帯
を持たせているところは、ウィルコム同士なら通話やメールが無料だし、基本
料金が安いので経費節減になるよね。基本料金にも満たない待ち受け専門の人
は、プリケーで十分って言ってた。クレジットカードでチャージできる、らく
っチャもあるって。来年以降の新規参入によって、どんなサービスが生まれる
のか楽しみ。                      (hammer.mule)
<http://www.willcom-inc.com/cgi-bin/Map4_txt.cgi>  エリア確認ツール
<http://www.willcom-inc.com/ja/>  ウィルコム    ↓新規参入
<http://news.goo.ne.jp/news/internet/it/20051110/iw2005111002-internet.html>
<http://www.tu-ka-kansai.co.jp/prek/>  プリケー
<http://www.tu-ka-kansai.co.jp/prek/others.html>  クレジットカードで

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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