[1893] 私はセコい人間かもしれない

投稿:  著者:  読了時間:20分(本文:約9,800文字)


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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1893    2006/01/12.Thu.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18249部
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            <収入も4倍になる予定>           

■笑わない魚[182]
 私はセコい人間かもしれない
 永吉克之

■カラーマネージメント三角絞め…[36]  
 カラマネ関連用語 印刷篇
 上原ゼンジ

■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト[92] 
 Steve Jobsと西城秀樹~脊髄反射でMacBook Proポチった~
 茂田カツノリ
 


■笑わない魚[182] 
私はセコい人間かもしれない

永吉克之
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私はこの3月で50歳になるが、これまでの人生を振り返ると、子供のころとた
いして変ってないなと感じることがよくある。もちろん外見は変った。子供の
ころの写真と今を比べると、大人と子供ほど違う。しかし基本姿勢はあまり変
わっていないようだ。

子供のころ、ケンカをすると、よくこんなことを言いあっていた。
「おれは一発どついただけやのに、おまえ三発もどついたやないか。そやから、
あと二発どつかせろ」
「そやけど、おまえ頭どついたやないか。おれは背中どついただけやぞ」
「そやけど、おまえグーでどつたやんけ。おれはパーでどついたんやぞ」
「そやけど、おまえごっつい強くどついたぞ。おれは弱くどついたのに」

当時は、ケンカにおける攻撃手段や攻撃する部位、その強度に格付けがあり、
それによって罪の重さが決まった。それを不等号を使って説明すると、

・手段 蹴る > 拳で叩く > 平手で叩く > ヒジで押す 
・部位 頭部 > 胸・腹 > 背中・尻 > 手足
・強度 ごっつい強い > 強い > 普通 > 弱い

となるのだが、そこから、上の言い争いのようなセコい駆け引きが始まるのだ。

ところで、上の格付けに従うと、頭部をごっつい強く蹴るのが最も罪な攻撃と
いうことになるが、最近の呪われたガキならいざ知らず、当時のガキはワルで
も分別があったから、さすがにそんな残忍なことはしなかった。ゲンコツで後
頭部を殴ろうものなら「魔王」というあだ名をつけられた時代である。

私の小学校時代最大の蛮行は、同級生の堀田知子の頭をランドセルで殴って泣
かせたことである。凶器を使った攻撃は、当時は想定の範囲外のことで、格付
けすらされていなかった。

もし堀田知子が「まだあの忌まわしい記憶につきまとわれているわ。わたしの
少女時代を返して」と言ったら、私は迷うことなく「さあ、ぼくをランドセル
で殴ってくれ。それで君の心が少しでも晴れるのなら」と言って、教科書でぱ
んぱんに膨張したランドセルを彼女に渡すことだろう。罪過をあがなうとはそ
れほどの痛みを伴うものなのだ。

そんなことはどうでもいいのだが、ともかくそういったセコい計算をする根性
が、現在も私の中に脈々と息づいているのである。

                 ●

人間同士の心の触れあいの原点はなんといっても挨拶である。初対面の外国人
でも「こんにちは」の一言で心が通じあう。できることなら、道行くすべての
人びとにも、いや人知れず咲いているヒナギクさんや公園に集まってくるハト
さんたちにも「こんにちは」と声をかけたい気持ちでいつも胸がいっぱいだ。

だから私は、そういえば見たことがあるかな、といった程度の知り合いでも、
たまたま道などで会うと、当然、誠意のこもった笑顔で「こんにちは」と元気
よくお辞儀をすることにしている。

しかしそれに対して、相手が無言のお辞儀だけで済ましたりすると、お、なん
だなんだ、こいつ何様のつもりだ、こっちが下手に出てりゃつけあがりやがっ
て、ちくしょう、「こんにちは」をひとつ損した、野郎、腹んなかじゃ俺のこ
とを見下して笑ってやがるにちげえねえ、まあいい見てやがれ、いずれ俺の前
で土下座させてやらあ、このくされ外道とかなんとか思い始めると、三日間は
不快な気分で過ごさなければならなくなるのである。

これはちょうど葬式で、奮発して相場以上の額である2万円の香典をやったの
に、相場通り1万円しか出さなかった連中と同じ香典返ししかもらえなかった
時に味わうあの何ともいえない屈辱的な気分と同じものである。

                 ●

私くらいの年齢になると老若男女を問わず誰でも、自分が最年長になるような
環境におかれることを極度に恐れる。実はこのところ、なにかの集まりに顔を
出すと、たいてい私が最年長者になる。

以前、教えていた専門学校の卒業生が結婚するというので、式後の仲間内での
パーティに呼ばれたことがあるのだが、私以外は全員が親子ほど年の離れた連
中ばかりで、太平洋のど真ん中におきざりにされたような孤独感を味わいなが
ら、誰とも口をきかず、独りうつむいてチビチビまずい酒を飲んだものだ。

こんな惨めな気持ちは最年長者でなければ解るまい。なんの因果で最年長者に
生まれてきたのか、不慮の事故でもない限り、最年長というハンディキャップ
を背負ったまま、あと30年は生きなければならないのである。

親子ほどではなくても、三歳も離れていれば、最年長者には充分に孤独なのだ。
「最年長者殺すのに刃物はいらぬ、みんなあんたより若いと言えばいい」なん
て言い回しがあるのかどうか知らないが、二つや三つの年の差で孤独地獄に堕
ちなければならない自分のセコさも情けない。

しかしそんな場合、ひとりでいいから、一歳でも一学年でも上の人間がいてく
れると、おお、いけにえの子羊がいた、自分の罪業を背負ってくれる人間がい
た、「最年長の罪」を放免されたと、足取りも軽く、人びとのあいだを蝶のよ
うに舞い、蜂のように刺すことができるようになるのである。

僭越ながら読者諸氏にご忠告申し上げたい。なにかの集まりを催すときは決し
て最年長者を招待してはならないと。

                 ●

'60~'70年代、学生運動が盛んだったころ、デモの参加人数は警察の発表より、
デモ主催者側の発表によるものの方がたいてい多かった。たとえば警察の発表
だと3,000人なのに、主催者は「アメリカ帝国主義打倒のために5,000名もの同
志が結集!」とかなんとかブチあげていた。どちらの数字が正しいのかったの
か知らないが、これが私にはいつもセコく感じられるのであった。

どうせならデモ側は景気よく「500万人が結集!」とでも発表すればいいもの
を、もっともらしさを失わない範囲で多めに「5,000」にするあたりが、冒頭
の子供の駆け引きのようなセコさを感じるのである。

また、こういう場合、相手は学生なのだから、警察もムキにならずに大人の対
応をすべきだった。
学生側「マルクス主義革命の闘士5,000名が全国から決起集会に参加した!」
警察側「いや、そんなもんじゃない。どうみても20,000名はいたはずだ!」
学生側「……いくらなんでも20,000はちょっと…ねえ」
警察側「とんでもない、少なく見積もっても15,000はいたぞ」
学生側「いや~、実は4,000もいたかどうかも……」
警察側「そうか。じゃあ3,500あたりにしておこうか」
学生側「は、はい、それでいいです」
てなぐあいに、懐柔できるほど学生もバカではかっただろう。

【ながよしかつゆき/アーティスト】katz@mvc.biglobe.ne.jp
今年は年賀状をお送りできなくてスイマセン。これならお客様に笑っていただ
けると、自信をもってお見せできる芸が思いつかなかったのでございます。芸
人のわがままとお許しください。

・無名芸人<http://blog.goo.ne.jp/nagayoshi_katz>
・EPIGONE <http://www2u.biglobe.ne.jp/%7Ework>
・固定観念打破講座<http://www.maxwald.co.jp>ブログのページに寄稿中。

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■カラーマネージメント三角絞め…[36]  
カラマネ関連用語 印刷篇

上原ゼンジ
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今回はカラーマネージメントに関わる印刷用語の整理

●プロセス4色印刷
CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、墨)の4色のインキの掛け合わせにより、
カラーの表現を行なう印刷。理論上はCMYのインキを混合することにより黒が
得られるはずだが、実際には3色では締まりのある黒々とした黒にはならない
ために墨インキをプラスする。

●特色インキ
特別に調合して作ったインキのこと。1色刷りや2色刷りの印刷に使われたり、
プロセス4色のインキにプラスして使う場合もある。4色のインキの混合では得
られないような、鮮やかな色が欲しい場合等にプラスする。たとえば、女の子
のイラストの肌をきれいに再現するために、プロセス4色に特色の蛍光ピンク
を足すのは一般的だ。またコストがかけられ、クオリティーを求める場合には、
8色、9色のインキを使う場合もある。

●多色印刷
カラー印刷は4色が基本だが、6色や7色のインキを使うことにより、色再現域
の拡張を図る印刷方式。パントン社のヘキサクロームはCMYKの4色にオレンジ、
グリーンのインキをプラスした6色印刷で、AdobeRGB相当の色再現域がある。
スーパーファインカラーはCMYKにレッド、グリーン、ブルーをプラスした7色
のインキを使った色再現を行なう。カラーマネージメントの技術により、高い
クオリティーでコストを抑えた広色域の再現が可能になってきている。

●色再現域、ガモット
印刷物やディスプレイ等のメディア上で再現できる色の範囲。
ガモット=gamutは全範囲といった意味。印刷物の場合カラーチャートを印刷
し、チャート上の色を測色することによって、その再現できる範囲を3Dで視覚
化することができる。プロセス4色印刷では、たったの4色でカラーの再現を行
なうわけで、アクリル絵の具のイラストもディスプレイ上のCGも再現すること
はできない。

●枚葉機、輪転機
印刷機の種類で、シート状の紙を印刷する機械が枚葉機。四六判とか菊判とい
った紙をそのまま、あるいはさらにカットして一枚一枚印刷する。一方の輪転
機はロール状の紙に印刷した後カットする。新聞や雑誌等、大量に刷りたい場
合に利用される。両者では印刷するスピード等も違うため、印刷用データはそ
れぞれに適するように作らなければならない。

●総インキ量(インキの総使用量)
4色のインキを100%ずつ刷り重ねると400%になるはずだが、実際の印刷では
逆トラッピングが起こるため、300%を越えたあたりからインキが乗りにくく
なる。印刷方式や用紙により適切な総インキ量は変わるので、注意が必要。印
刷用のCMYKプロファイルでは、それぞれ総インキ量が決まっているが、調べる
ためには、「R0、G0、B0」の黒をプロファイル変換し、変換後のCMYKの網%を
プラスしてみるといい。

●トラッピング、逆トラッピング
トラッピングとは、インキを刷り重ねる際のズレにより、絵柄の周囲に白い隙
間が出来てしまったり、輪郭がぼけたりすること。このような現象が起きない
ように製版処理することをトラッピング処理という。一方の逆トラッピングと
いうのは、先刷りしたインキが後から刷るブランケットにとられ、濁ってしま
うことを言う。

●ブランケット
オフセット印刷では版胴上のインキを「離して(オフ)」別のブランケット胴
上に転移させ、さらにそのインキを紙に「固着(セット)」させる。このイン
キをいったん転移させるブランケット胴に巻いた樹脂やゴム製のものをブラン
ケットと呼ぶ。

●UCR、GCR
プロセス4色印刷ではC、M、Yの色版を補うために墨版が加えられるが、CMY掛
け合わせのグレーを墨版で置き換えてしまうことも可能だ。つまりシアン、マ
ゼンタ、イエローの網%を下げて、変わりに墨インキを使うわけだ。結果グレ
ーバランスが安定し、CMYのインキを節約することができる。シャドウ部分の
グレーを墨版で置き換えるのがUCR、シャドウ部分だけではなくハイライトに
至るまでのグレーを墨版で置き換えるのがGCRだ。Photoshopのデフォルトは
GCRが効いていたので、墨版の量が多かったが、日本向けとは言えない。

【うえはらぜんじ】zenji@maminka.com
写真撮影からデザインまでを生業とする。JPCカラーマネージメント委員会副
委員長。MD研究会所属。「デジタルフォトグラフィー─エキスパートのPhoto
shopテクニック」(オライリー・ジャパン刊)監修

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■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト[92] 
Steve Jobsと西城秀樹~脊髄反射でMacBook Proポチった~

茂田カツノリ
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ども~、みなさんあけましておめでとうございます。新年イッパツ目の茂田デ
ジクリにようこそ。

●ちょっと昨年を振り返ったりして

僕にとっての昨年は、FileMakerとMovable Typeの年だった。

FileMakerについては、バージョン7以降こんなに本格業務に対応できるように
なり、構築する側としてビジネス的に大変魅力があるのに、それにまだ気づい
てないシステムインテグレータさんたちの状況を見て、こりゃ出し抜いてやる
ぞてな気持ちで今も突っ走ってる。

FileMaker業界はいますごく楽しい状況だから、仲間に加わろうって思った人、
ぜひご連絡ください。最近はFind Job!に求人必死に出してますので。

Movable Typeについては、企業サイトをblog形式にしませんかっていう提案を
しまくってた感じ。blog=日記ではあるけど、ここで話してるのは日記のこと
じゃなくてblogツールのことだってことを話し続けていた。

これをイッパツで理解し採用してくれる方もいれば、「なんで会社のサイトで
日記書かなきゃならないの?」と、固定観念を取り除くのに苦労する相手もい
て、そこが両極端なのが実に面白かった。でも最終的にはみんな、blogという
ものの価値をわかってくれたと思う。

blogっていう道具は、表層的に捉えると誤解してしまうものだと僕は考えてい
るから、逆に言うとその人の思考の柔軟性をはかる指針になるかも、とか思っ
たりした。

そして、いまだ実体のよく見えない、でもとても興味深いWeb2.0とかいうキー
ワードが広まり始めたのも昨年。このあたりのことが、今年どう展開するか考
えると、結構ワクワクなのだ。

●MacBook Proをソッコー購入

日本時間の1月11日未明、サンフランシスコで開催された「Macworld Expo」に
て、Steve Jobsが発表したIntel CPU採用のiMacとMacBook Proは、僕にとって
はたいへん重要な存在だ。

念のためゆっておくが、僕は別にMac好きというたぐいの人ではない。

Mac vs Windows という話をすると、これを観念的問題にすり替えて「あなた
はMac好きなのね」なんて言われたりするが、それはちと違うのだ。

もちろんMacOSのインターフェース設計思想などは好きだけれど、パソコンは
あくまで仕事の道具であり、生産性が高いのならなんでもいい。その観点から
の評価として、いまのMacOS Xって素晴らしいと思うし、Windowsって困るなあ
って思うということなのだ。観念ではなく事実の話をしている点をよろしくな
のだ。

で、いまはFileMakerが少しでも速く動くマシンがほしいので、Intel Core
Duo採用で旧来のPowerBookより4倍速い(ホンマかいな)MacBook Proは、もう
脊髄反射で購入決定なのだ(って金ねえくせに)。

4倍速いから、仕事も4倍速く進み、収入も4倍になる予定なのだ。

・Intel Core Duoの解説
<http://www.apple.com/Intel/>

●僕より10歳年上の人

今回の「Macworld Expo」キーノートスピーチの最後に、30年前のSteve Jobs
とStephen Wozniakの写真をみせていた。Apple Iを開発し、2人してアップル
コンピュータを設立したのが、1976年4月1日なのだ。あれから何と30年である。

Steve Jobsは1955年生まれだから、僕より10歳上。僕が10歳のとき、早生まれ
のJobsは21歳で、のちに世界を大きく変えることになる会社を作ったというこ
とになる。仕事に年齢は関係ないけれど、21歳でそれだけの勇気を持ってたっ
ていうのは、すごいなあ。

で、話は全然関係ないのだが、先日近所のベネトンで子供服買ってたら、どっ
かで見た人が目の前に。「知り合いかなあ」と顔を見ると、あらまあ西城秀樹
さんではありませんか。

西城秀樹さんって、僕はかなり子供の頃からTVに出てる姿を見ていて、昔から
日本国民の意識の中に存在している。だからもっとずっと年上の人かと思った
のだけれど、調べたら実は僕と10歳しか違わないってことにちとびっくり。

・西城秀樹オフィシャルホームページ
<http://www.earth-corp.co.jp/HIDEKI/top.html>

彼のデビューは1972年だから、僕が7歳、彼は17歳。TV出てるしずっとオトナ
だと思ってたけれど、僕が子供の頃に見たあの姿は、ハタチ前だったのねと思
ったらちょっと感動した。

それだけ。

●イベントのお知らせ

2006年一発めの[FileMaker Fun Night@Apple Store 銀座]は1月14日(土)
18時~19時です。FM-Tokyoでおなじみの竹内康二さんが担当します。たぶん、
新しいMacが出てるころだと思いますので、それもあわせて銀座にぜひっ。

第6回:「テンプレートを拡張しよう」
<http://sevensdoor.splash.jp/fmi/xsl/events.xsl>

【しげた・かつのり】shigeta@amonita.com
Webプロデューサー/テクニカルライター。今年数えで42歳の僕と、5歳下の妻
は、なんと2人揃って厄年……。だけど子供が産まれるから妻は災厄とは無縁
ということらしいっす。ちゃんと厄払いには行かなきゃ。

[1日だけ僕を売ります実験・詳細]
<http://www.dgcr.com/cgi-bin/backnumber/back.cgi?mode=right&year=2005&
month=12&day=1>
[Max_blog ―“インターネット拾いモノ”でも執筆中]
<http://www.maxwald.co.jp>

[mixi ―“永吉克之Fan☆Club”コミュニティ]
<http://mixi.jp/view_community.pl?id=94983>

[有限会社アモニータ(Web制作/プランニング/出版プロデュース)]
<http://www.amonita.com/>

[有限会社レクレアル(FileMakerソリューション開発)]
<http://www.recrear.jp/>


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■編集後記(1/12)
・かつて北上次郎に「こんな傑作を読んでこなかったのかと猛烈に反省」と言
わせたことをどこかで知って、そのうちなんとかしなくてはいかんなあと思っ
ていた「バッテリー」(あさのあつこ)の角川文庫版を3冊、正月休みに一日
一冊ずつ読んだ。文庫三冊で150万部とかで、相当に広い層で支持されている
ようだ(このあとも何巻か続く)。「バッテリー」という物語をここまで読ん
で、わたしは傲慢で稚拙な主人公にまったく感情移入ができず、展開に熱中す
ることもなく、ずうっともやもやした気分でページをめくっていたのであった
が、じつは一巻、二巻のあとがきにはえらく感動した。「10年の年月を費やし
て、一人の少年の一年間を克明に書き切ろうと足掻いた」「少年の成長物語な
どと言わせるものか。友情物語などに貶めたりしない。絶対にしない。(略)
既成の物語の枠組みに、易々とはめ込まれてしまうような陳腐な物語にして堪
るかよ」という、うめきが二巻のあとがきにある。傲慢で稚拙な主人公を貫き
通さなければ、この物語は成立しない。だから予定調和ではない、読み進める
ほど不安な気分になってくる。まあ、そういう受け取り方はわたしの年老いた
偏屈さから来るものだろう。世の中のほとんどの人からは、感動や共感の嵐な
のだ。こどもの本だとバカにしてはいけない、確かにそう思う。でもなあ、こ
んなしっかりした意志があり、表現ができるこどもたちが中学生、しかもバッ
テリーの二人は一年生になりたてという設定に違和感もある。わたしの中学時
代はもっとはるかに幼稚なバカだった。って、自分だけか。    (柴田)

・ゲーム一本のためだけに本体を買うのはどうだろうと思っていたが、PSPは
便利だ。よくニンテンドーDSと比べられるけれど、PSPはゲーム機というより
マルチ携帯プレイヤーって感じ。音楽が聞け、画像や動画が見られ、無線LAN
があればインターネット(www。文字入力可。flashは再生できず)もできる。
調べてみると、スキャンしたマンガ・小説を読んでいる人や、録画したドラマ
を見ている人がいた。なんだか自由なの。真似してみたが面白い。ロケーショ
ンフリーも気になる。メモリースティックの容量によって扱えるファイルサイ
ズが変わってくるので、1G以上がベター。         (hammer.mule)
<http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20050317/ggl.htm>  防水
<http://www.sony.jp/products/Consumer/locationfree/>  海外でも
<http://www.fumi2kick.com/psp/>  ゲームも

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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