[1920] 個人ビデオの時代がやってくる!

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1920    2006/02/20.Mon.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18151部
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        <悪用するヤツがそもそも悪いのであって>       

■KNNエンパワーメントコラム 
 個人ビデオの時代がやってくる!
 神田敏晶

■クリエイター手抜きプロジェクト 78
 InDesign CS2編 複数ページのPDFを自動的に読み込んで配置する
 古籏一浩

■イベント案内
 関西のデザイン系高校・大学・専門学校等の卒業作品展



■KNNエンパワーメントコラム 
個人ビデオの時代がやってくる!

神田敏晶
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KNN神田です。

「視聴率が取れるので、また出演お願いできませんか?」某局の担当ディレク
ターから電話があった。

セグウェイに乗っただけで、書類送検だけでなく、東京拘置所に結果として収
監されたことをアピールするためにボクはTVメディアを活用させてもらった。

ホリエモンネタはすでに、視聴率稼ぎのためのテレビ局の手段のひとつとなっ
ている。しかし、塀の中のホリエモンからは何の情報もあがってこない。情報
の需要と供給のバランスが取れていない。手を変え品を変え、テレビはニュー
スを放送しなければならない。

一夫多妻男はすぐに逮捕されてしまい、東横インも謝罪モードとなり、ヒュー
ザーもあとは当局の判断。オリンピックはメダルに一向に届かない…。

世の中は、すでにニュースに不足しているのだ。かつて、ニュースは重要な情
報源だったが、いまやテレビで報道される内容は、ネットのニュースサイトで
は、よりさらに詳しく調べることができるようになった。

ネットにないのは、ライブでスムーズでキレイな映像情報だけである。そのう
ち、テレビに求められる情報は、「動いている絵」だけになってしまうことは
間違いない。

バラエティ番組では、いつものタレントがいつものようにバカさわぎしている
だけ。メシを食って、5秒「タメ」て「まいう~!」なるリアクションを取る。
5秒の「タメ」にも、もう飽きてしまった。

そんなテレビ事情とは違い、ネット上でいくつものビデオ投稿サイトが登場し、
また流行の兆しをみせはじめている。

本日、紹介したいサイトが、米国のこれだ。
<http://www.youtube.com/>

メンバー登録しないでも楽しめるが、メンバーになったほうがより自分の見た
い映像にたどりつきやすくなる。いわば、映像のSNS(ソーシャルネットワー
キング)という仕組みに非常に近い。

全世界の人々が映像をアップするというサイトであるが、タグが使えたり、知
人のお気に入りを共有することができたり、ジャンル別があり、さらにグルー
プまであるWEB2.0時代のビデオ投稿サイトとなっている。ネット知人のブック
マークは、もはや、ネットテレビの編成局として、考えたほうがよさそうだ。

Google社の「Video Google」よりも、ボクは、「youtube.com」のほうが、数
段進化していると感じた。

Googleは、単にテレビ番組を購入できるようにしたが、Youtubeは、世界のネ
タを一斉に公開しはじめている。しかも、公開タグのソース(Embeddable
Player)を自分のブログに貼るだけで、自分のサイトを通じてお気に入りビデ
オを公開(宣伝?)することもできる。

また、ビデオをアップロードした本人にメールをしたり、友達になってほしい
という「関係性」を築くことまで可能になっている。

しかも無料サイトを利用すれば、無料サイトで自分が成仏するまで、いや自分
がこの世の中にいなくても、自分の作品やコメントのみは限りなくネット上に
残っている。

これは、映像を通じた双方向コミュニケーションを実現している「未来のテレ
ビ」といっても過言ではないだろう。

マスのテレビが絶対にできないことを、ネットのテレビではやるべきだ。もち
ろん、ネットでテレビコンテンツを視聴することも大事なアプローチなのだが、
普通のテレビはいつでも見れるが、検索して、関連しているビデオを見つけら
れるほうが楽しい。また、その撮影者が自分と友達ならばさらに楽しくなるは
ずだ。

さらに、自分との距離感を「家族」「親友」「友達」「知人」「パブリック」
として、どこまで公開するのかを限定すると、「家族」「親友」だけに見せる
映像と「知人」「パブリック」に見せる映像は大きく違うことだろう。、

著作権に反している映像もあって、いまのところは、無法地帯でもある。アダ
ルトの宣伝のような映像もたくさんみることができる。

しかし、単にSPAM的な映像は人気があがらない点に注目したい。必ず、人間が
評価をしてその映像の価値に最高5ツ星の基準をつけているからだ。この仕組
みは、SPAM的投稿に対して、抑止力となっている。

著作権に関しては、クローズドなコミュニティで動いてしまっては、現在のビ
デオやDVDとおなじような黙認状況が生まれてくる可能性が非常に高い。誰か
から指摘を受けなければ、そこに著作権違反がおこなわれているかどうかさえ
わからないからだ。

現在の法律だと、そのようなことが可能になるサービスを提供する側が罰せら
れるが、本当に悪いのはそのサービスを悪用するものだということを主張した
い。

個人情報保護条例で個人情報が扱いにくくなっているが、それは悪用するヤツ
がそもそも悪いのであって、それを抑止するために、大多数の善人が面倒をこ
うむっているのには、矛盾を感じている。

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blog <http://knn.typepad.com/>
CEO Toshi Kanda mailto: kanda@knn.com
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■クリエイター手抜きプロジェクト[78]InDesign CS2編
複数ページのPDFを自動的に読み込んで配置する

古籏一浩
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InDesignにPDFを自動的に読み込んで配置する、複数ページのPDFを自動的に割
り付けてくれると役立つ、というリクエストが前々からあったのですが、それ
はできないと回答していました。

というのも、アドビが提供しているリファレンスではInDesign CS/CS2には読
み込んだPDFデータが何ページあるのかを示すもの(プロパティ)が存在しな
いからです。このため、複数ページのPDFを配置する場合には、手作業でペー
ジ数を指定するか、あらかじめプログラムで配置するページ範囲を決めておく
しかない事になります。

総ページ数が分からない場合でも、存在しないページを読み込む時点でエラー
になれば解決するのも簡単ですが、なぜか存在しないページを指定しても
InDesign CS/CS2ではエラーになりません。

存在しないページを読み込んだ時には、フレームに何も読み込まれなければ、
フレームをフィットさせてフレームサイズから調べる方法もありますが、これ
も失敗。存在しないページを指定した場合、なぜか1ページ目が読み込まれて
しまいます。

よく考えると、最終ページを超えたら1ページ目に戻るわけですから、そこで
総ページ数を知る事ができます。が、InDesign CSのドキュメントを見ても、
割り付けてあるPDFが現在何ページ目なのかを知るプロパティがありません。
CSが駄目ならCS2ということでドキュメントを見ると、新しくPDF関係のオブ
ジェクトが追加され、"pdfAttributes.pageNumber"によって割り付けたPDFが
何ページかを知る事ができるとあります。

ということで作ったのが以下のスクリプトです。実行するとダイアログが出る
ので読み込んで配置するPDFを指定します。あとは自動的にドキュメントとペ
ージが生成されます。

filename = File.openDialog("Select PDF");
if (filename)
{
pageObj = app.documents.add();
pageNum = 1;
while (true)
{
app.pdfPlacePreferences.pageNumber = pageNum; // ページ

tfObj = pageObj.textFrames.add(); // 新規フレーム
tfObj.visibleBounds = ["1cm","2cm","29cm","22cm"];
pdfObj = tfObj.place(filename); // PDF貼付け
if ((pageNum > 1) && (pdfObj.pdfAttributes.pageNumber == 1))
{
pageObj.remove();
break;
}
pageNum++;
pageObj = app.activeDocument.pages.add();
tfObj.fit(FitOptions.frameToContent);
}
}

PowerMac G5(2GHz x 2, 2.5GB RAM)で1,900ページまでは問題なく配置でき
ました(2時間近くかかりますが)。

また、InDesign CSでも試したところ一応動くような感じです。感じ、という
のはInDesign CS2を入れたことにより、CSでの動作も変わってしまっている可
能性があるためです。CSで動くようであれば、そのまま利用してもらえばよい
かと思います。

【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp <http://www.openspc2.org/>
先週の続き。以下が問題の振込用紙でドットコムを書け、というページ。
<http://2455100.com/shiharai_houhou.html>
知人が電話で確認したら、そのまま「ドットコム」と書いてください、とのこ
と(なんかあっけない)。記入例とかがないとさっぱり判断つかないと思うの
ですが、普通の人はこれで問題なく処理しているんでしょうか……。 
さらに先週CS2で日本語が文字化け、と書きましたが最新版のCS2では日本語も
問題なく取得、表示できました。
どっちの問題も解決と思ったら、留守の間にNHK受信料を徴収しに来て詐欺ま
がいな状態に… (つづく)

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■イベント案内
関西のデザイン系高校・大学・専門学校等の卒業作品展

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<大阪府産業デザインセンター(OIDC)の情報提供サービスより>

・ECCコンピュータ専門学校進級制作発表会【デジタルフレッシュメンズ2006】
<http://www.mebic.com/event/ecc.htm>
日時:2月21日(火)15:00~18:00
会場:扇町インキュベーションプラザ(Mebic扇町)2F(大阪市北区南扇町6-
28 水道局扇町庁舎)

・カオス2006神戸芸術工科大学卒展及びファッションショー
<http://www.kobe-du.ac.jp/event/student/works/2006.htm>
会期: 2月24日(金)~26日(日)10:00~18:00(25日のみ19時まで)
会場:神戸ファッション美術館および神戸ファッションプラザ(神戸市東灘区
向洋町中2-9-1)
ファッションショー 日時:2月26日(日)13:30~ 15:50~(2回公演)
会場:神戸ファッション美術館

・彩都IMI大学院スクール グラフック講座修了展2006「pt(ポイント)-それ
ぞれの視点からの形-」
<http://www.iminet.ac.jp/blog/news/2006/02/festival_20062006pt.html>
会期:2月27日(月)~3月9日(木)10:00~17:00(土日は休)
会場:平和紙業ペーパーボイス(大阪市中央区南船場2-3-23)

・専門学校 飛騨国際工芸学園 進級・卒業作品展「Show & Shop」2006
<http://www.kougeigakuen.com/w_new/164.html>
<高山会場>
会期:2月27日(月)~3月1日(水)3/5は休館 10:00~19:00
会場:高山市民文化会館(高山市昭和町1-188-1)
<東京会場>
会期:3月10日(金)~13日(月)10:00~20:00
会場:アクシス ギャラリー(東京都港区六本木5-17-1)
<名古屋会場>
会期:3月15日(水)~20日(月)11:00~20:00
会場:国際デザインセンター 4F(名古屋市中区栄3-18-1)
<京都会場>
会期:3月22日(水)~26日(日)10:00~19:30
会場:京都文化博物館 別館ホール(京都市中京区三条高倉)

・創造社デザイン専門学校進級・卒業制作展2006
<http://www.sozosha.ac.jp/w_new/176.html>
会期:3月1日(水)~9日(木) 3/5は休館 10:00~19:00
会場:創造社デザイン専門学校本館3F(大阪市福島区福島6-25-23)
<公開プレゼンテーション>日時:3月2日(木)~4日(土)(入退場自由)
第1部/13:00~16:00 第2部/17:00~20:00
会場:創造社デザイン専門学校本館1F

・大阪総合デザイン専門学校 2006作品展
<http://www.oscd.jp/front.html>
会期:3月4日(土)~6日(月)10:00~18:00(6日のみ17時まで)
会場:梅田センタービル内 クリスタルホール(大阪市北区中崎西2-4-12)

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■MKチャット対談 お詫びと訂正
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2/15のデジクリ記事、間違いを読者の方から指摘していただきました。
「予言者」→「預言者」
「SFアニメで、出てくる敵の宇宙船に描いてあるシンボルマークがイスラム教
そっくりだった」
→「SFアニメで、出てくる敵の宇宙船に描いてあるシンボルマークがユダヤ教
そっくりだった」
の間違いでした。謹んでお詫びし訂正いたします。       MK、編集部


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■編集後記(2/20)
・「文学賞メッタ斬り!」(大森望・豊崎由美、PARCO出版、2004年3月刊)を
読んだ。傾向と対策本ではなく、読者のための文学賞ガイド。物好きな人しか
読まないだろう。「選考委員と選評を斬る!」というラウンドが面白いのなん
の。選評をまとめて読んで、鋭く、いじわるく、つっこみを入れて委員をオモ
チャにする。いい企画だ。誰がどの作品をどう評したか、味わって読むと本当
にくだらない、笑える評が多い。「文学賞の選評は、選考委員にキャラ萌えし
て味わえ」とのこと。なにせ、ジュンちゃん、テルちゃん、シンちゃんだもん
な(渡辺淳一、宮本輝、石原慎太郎のこと)。というわけで、芥川賞・絲山秋
子「沖で待つ」を読んだ。なんだか海の男の話みたいなタイトルだが、メーカ
ー同期入社の男女が主人公。どちらかが先に死んだら、残った者が死者の秘密
を守るために、相手の家に忍び込んでパソコンのハードディスクを壊す約束を
するという話で、いわゆる友達以上だけど恋人ではないという関係、「男女の
仲を越えた同期入社愛」(?)が巧みに描かれていて好感が持てる。黒井千次
は「女と男の新しい光景」と題して「仕事の中で灼熱する生命の閃光を共有す
ることによって生まれた新しい関係である」と評している。な、なんと大袈裟
な賞賛。これは男女間のぬるい友情であって、それほどのもんじゃないと思う
が。シンちゃんは、候補作にひとつも触れずに「本質的主題の喪失」というご
立派な評。テルちゃんは「あまりに小品であるが」作者の安定感に納得すると
言う。ほかにおもしろい評はない。ところで、男は「契約結ぼうぜ。先に死ん
だ方が、相手のパソコンのHDD破壊するのさ」と言うのだが、何ともみょうな
提案だ。先に死んじゃったら何もできないじゃないか。何度も何度も読み返し
たが、間違いなくこう書いてあった。純文学とやらはわからん。  (柴田)

・「24 TWENTY FOUR」の第二シーズンまで完走。途中は少しだらけつつ、ラ
スト近くはイライラドキドキわくわく。いやー、面白かった。予想通りの展開
だったり、裏切られたり。知っている俳優さんが少ないので、誰がどういう役
割なのかわからないのも良かった。名探偵コナンだと、有名な声優さんが出て
きたら、その人が犯人だとわかってしまう。告白の長台詞をこなせる人じゃな
いといけないのだ。24を見ていて、お芝居とはいえ皆の決断力とスピード感に
憧れたよ。はまりついでにPHSの着信音を、CTUの内線音に変更。ぴぴっぱぽー。
                            (hammer.mule)
<http://www.foxjapan.com/tv/bangumi/24/behind.html>  24
<http://www.cmt24.net/>  やっとわかるように

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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