[1921] かけがえのないもの

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1921    2006/02/21.Tue.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18156部
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           <家庭とは重く怖い場所だ>           

■電網悠語:Ridual展開編[104] 
 かけがえのないもの
 三井英樹

■デジタルサウンズ研究室 
 フェイク繚乱
 モモヨ(リザード)

■買い物の王子さま[119]
 しがみつくモノ
 石原 強

■セミナー案内
 F-siteセミナー「RIAの舞台裏-ちゃちがリッチへ変わるワザ」
 


■電網悠語:Ridual展開編[104] 
かけがえのないもの

三井英樹
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妻と一緒に買い物に行く。夕飯はなにが良いかと問われて、何でも良いと答え、
妻の機嫌が悪くなる。食材を手に取りつつ、自分が何を作れるかを考える。こ
れをあーしてこーしたら食べられるかな、と妻に聞く。さぁ、と答えられて、
妻がさっき不機嫌になった気持ちを理解する。

週末に仕事を持って帰らないことはないが、可能な限り、「家庭」内の生活を
しようと頑張っている。たわいない会話も、ささいな衝突も、どれもひっくる
めて自分の家庭なんだと考えようと努めている。

Web屋としての将来を考えたとき、仕事を終えたとき、自分に何が残るのかを
考えるようになった。そして、何が自分の一番大切なのかということも。究極
的な答えは、「家族」だ。それしかありえない。

家族の健康、家族の笑顔。文部省(今は「文科省」、念のため)的で嫌な言い
方だけれど、やっぱりこれしかない。でも、絵に描いたような、いかにも幸せ
というスタイルではないらしい。

私は子供達を愛していると公言できるけれど、既に私の身長を追い抜いた息子
と同じ空間にいるとウットウしくて仕方がない。愛は愛だが、昔テレビで見た
ようなバラ色で暖かい家庭などとは程遠い。でも、大切であることに違いはな
い。

●思い知らされる日々

我家は、子供が二人。2006年春には、小学生がいなくなる。二人とも中学に通
う。昔、この子達が生まれた頃に蒔いた種が、漸く芽を出しつつある。今思え
ば、良い種も悪いた種も蒔いてきた。子供達の生活を見つめながら、自分達の
してきたことを思い知らされる日々が現れてきている。

日常的にパソコンを使っているので、その力みは子供達にはなさそうだ。特に
教えた訳でもないのに、何かあるとGoogleで調べていたりする。先日もmixiで
教えてもらった「やわらか戦車」を見せると、数日後にはピアノで音を拾い、
兄妹で合唱し、教室で広めていたりする。
ref)やわらか戦線異状なし:<http://blog.livedoor.jp/yawaraka_sensha/>

食卓も「継承」の実践の場だ。貧乏性の私達は賞味期限を見つつ、○割引きの
商品をよく買ってくる。すると、やはり子供達に買い物を頼むと、これ安かっ
たよと得意げに割引商品を買ってくる。食卓にラベル付きのものが複数並ぶと、
気持ちは複雑だが、よく伝わっているなと感心もする。

日頃から、嫌味っぽい言い方で教育指導をしている成果も現れてきた。先日、
妻が友人から「あるバラの花を想うと思い出す」と言われたと少し嬉しそうに
話したら、娘はすかさず「トゲがあるから?」と聞き返してきた。鋭い突っ込
みに、少したじろいでしまう。

言葉で遊ぶことも随分と時間をかけて教えてきたつもりだ。まだまだ気の利い
た台詞がポンポン出てくるところまでは行かないが、時折微笑ましい会話が成
立したり、見事な揚げ足を取られたりする。既に、教える側と教わる側という
固定の立場はない、互いに教え教わる関係になりつつある。

言葉遊びといえば、昨年のクリスマスは久々に「サンタさんごっこ」もした。
PSPとDSを欲しいと子供達がねだって来るので、サンタさんに手紙を書けばと
誘う。但し、サンタさんは北欧の人だから、せめて英語じゃないと伝わらない
と付け加える。

英語の嫌いな息子への誘い水だ。必死で欲しいものと理由を英語で書く。その
紙をツリーにぶら下げておく。すると翌朝サンタから返事が来ている。更なる
質問があり、また頭を掻きながら息子は書く。娘も面白がって参加してくる。

誰がサンタかは誰も口にしない。そういう暗黙のルールを守ることができた。
イブの前日私が量販店からどの機種なのかを電話で聞いた時も、笑いながらも
正体探しはしなかった。○○とサンタさんに伝えておいて、と大笑いしてる。

そしてイブの朝、「サンタさんから電話があって開けてもよい」ってさ、と伝
える(正式には25日の朝に開ける慣わしらしい)。大歓声。電話などかかって
きていないことは狭い家なので誰もが知っている。屈託のない笑顔を見ながら、
ちょっと高等なゲームを楽しめるようになってきたのが誇らしい。

でも、誇らしいことばかりがある訳ではない。こうしたところに書けるのが、
笑えるようなことだけだということだ。書けない話が何倍も横たわっている。
私が手を抜いてきた部分、悪癖もちゃんと目に見えて継承されている。生活と
いう場の怖さを思い知る。

仕事のように、タスク表を掲げて、ガントチャートで進捗管理などできる話で
はない。しかも十年以上かけて漸く目に見えるのだ。自分が何を蒔いたかを忘
れた頃に、まざまざと知らされる。家庭とは、重く怖い場所だ。

けれど、時々思い出す。たわいない会話で妻が笑う時、この人を喜ばすために
頑張ってた出会いの頃を。あんなに一生懸命プレゼントを選び、ドキドキしな
がら出会ってた頃を。そして何も色褪せていないことも感じる。

●Web屋の子育て

会社でこんな話をするのを余り聞かない。男たるもの家庭のことをペラペラ喋
るべからず、みたいな雰囲気があるのだろうか。でも、仕事でどんなにでかい
ことをやり遂げても、子供の笑顔には敵わない部分が絶対にある。

アクセスログが跳ね上がるような達成感はないけれど、つまんない役でも自分
の子供が学芸会でちゃんと台詞を言えた時のドキドキハラハラは、どっちが上
とかではなく、絶対値として大きく胸に残るものだ。

皆が、自分の大切にしているものを、時々は話せばいいのだと思う。一番大事
なものがなんであるのか、話しながら気が付かされることもある。話している
うちに、もっと関わらなきゃと発奮するときもある。

Web屋がどんな子育てをしているのかには、とても興味がある。Web屋の本質は、
コミュニケーションだと思うから。コムツカシイ話題をどう伝えるのか、文化
の違う会社とユーザをどうつなげるのか。こここそが腕の見せ所だ。

そうしたことを本職にしている人達が、文化的断絶状態とも言える若い世代に
どうリーチできるのか。残業の連続で、平日は子供の起きてる顔を見ない日が
続いている自分が、「ひさしぶり」とか挨拶しあう親子が、この少子化に対し
て何ができるのか、考えただけでもワクワクする。

●手遅れにはしたくない

そしてWeb制作と子育てには、もう一つ接点がある。Web制作に火がつく(残業
が増える)のは、基本的に要求仕様が変更されるからだ。そしてそれは、私が
思うに、各種の担当者がリリース近くになってから本気になるからだろう。

プロジェクトが始まった時に、何ができるのか、どこまで口出しをして良いの
か分からない各種の担当者が、誤解と衝突を繰り返す中で、欲が出てくる。そ
うして、ここをもっと良くしたい、ここをもっとアピールしたいと言い始める。

開発末期になって、皆が本気になるとも言える。でもそこからではできること
に限界がある。予算を増やしたり、期間を延長したりしない限り、行き着けな
い場所がある。

たいていの場合、「あー最初から全力でやっていれば良かった」という結論に
至る。そう、子育てと全く同じ。大きくなった子供達を見ながらつくづく思う。
手遅れにはしたくない。してはならない。だから、二兎追おう。仕事も家庭も。

【みつい・ひでき】 mit_dgcr@yahoo.co.jp / ridual@nri.co.jp
今週末は風邪でダウン。当然家族に負担がかかる。かけながら、これを書く。
自己矛盾。頭上から「大丈夫?」とか息子に声をかけられながら、再度ムスッ。
・Ridual(XMLベースのWebサイト構築ツール)公式サイト
<http://www.ridual.jp/>
[ご連絡]ベクターでの販売は2月末で終了します(個人情報関係)
・超個人的育児サイト(書籍は絶版中)
<http://homepage3.nifty.com/mitmix/MilkAge/>
・2/25(土)F-siteセミナーに参加します@代々木:何だか集客ピンチらしい
<http://f-site.org/articles/2004/03/25003056.html>

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■デジタルサウンズ研究室 
フェイク繚乱

モモヨ(リザード)
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国会中継を見ていて、そのおぞましさにぞっとした。民主党のライブドア社内
メールなるものの件である。あちこち黒く塗りつぶした文字をプリントアウト
した紙を持ち出して、メールの写しだと主張し、ことさらのように、それを公
表する。

相手に「それに根拠がない」と言われれば、今度は「これに根拠がないとすれ
ば、ライブドア事件で検察が押収したメールサーバーなどの電子記録も証拠に
ならなくなる」と、わけのわからないことを大声で主張する。この得体の知れ
ないおぞましさは、いったい何ゆえかを考えた。

私は、ITバブルの前に、音楽のネット配信を業とする幾つかの商用サイトに関
わっていたが、そのとき、年寄りをインチキな理屈で騙して、いいかげんな仕
事で世渡りしていく人間に多く出会っている。その際に幾度も感じた嫌悪を思
い出す。だからかもしれない。

言うまでもないが、プリントアウトしたものをそのままメールとは言わない。
文面、字体がいかにもメールの体裁をとっていても、それはメールではない。
「メールのコピー」あるいは「メールをプリントアウトしたもの」である。先
に、「これが証拠にならないならサーバー内のデータも」というこの議員の発
言を掲げたが、それに即して言えば、民主党が二日に渡って国会を紛糾させ、
そのあげく二日目の夜になって、公開に踏み切ったものは「メールの体裁をと
ったプリントアウト」である。電子記録ですらない。

民主党にだって若い議員はいるはずだ。この違いがわからないはずがない。と
すれば、彼らは、これをあえて混同させようとしているのだろうか、そこを考
えるとムカツク。選挙民、民間人を舐めているのだろうか。

確かに、彼らの理屈に化かされる人もあるだろう。が、それは、彼らが「これ
が証拠のメールです」と言う時、普通の常識をもっている人間なら、多分、彼
(発言者)は、電子記録として明確な証拠を持っている上で、他人にそれを示
す際の方便としてプリントアウトを示しているに違いない、そう思うだろう。
あるいは、他にそれを裏打ちする傍証材料があるのだろう、そう考える場合が
多いだろう。

しかし、残念なことに、そこが欠けている。そうなると、この紙は、まったく
意味のないものになる。だいたい、この情報の提供者なるものを明かせない、
という主張もよくわからない。

メッセージ内容と民主党議員の主張では、これは、ライブドアの経理か出納担
当者に堀江社長が送った社内メールとしているが、とすれば、その担当者は限
られてくるはずだ。いや、三千万を任意に動かし得る立場にいる者は、社内に
そう幾人もいないだろう。民主党議員の話が真実であれば、多分、社内の誰も
が、この受信者が誰であるか推測できるはずである。

情報提供者というのが、どういう素性の人間かは知らない。しかし、この人を
守るために、送信者の名前の一部と受信者の双方を黒く塗りつぶしている、と
いう。送信者は、堀江社長、というが、なぜ、堀江という漢字の一部すら黒塗
りしてある。これも不明である。

どうすれば信じてもらえるか、といえば、それは簡単である。その、以前にも
振り込んだと文面で言われる振込先、その口座番号を明らかにすればいいだけ
だ。それが出ないで、このプリントアウトのみを振りかざしている。党内では
それで通じるのかもしれないが、それでは、あまりに寒い。世間で通用しない。

言論封殺だと、かの議員は、口にしていた。これにも私は悪寒を覚えた。今回
のそれのような曖昧なプリントで断罪されては、たまったものではない。安易
に人を非国民呼ばわりし、人を罪に落とした戦前の憲兵達のやり方が、こうし
たやり方の先にある。それをこそ私は愁うる。

与党を支持するわけでは、けして、ない。しかし、人としてのルール、それも
野党であるなら、よほど厳正に遵守すべきルールといううものがある。体制に
挑む者だからこそ、つねに意識しているべき、筋目がある。総理は、その議員
にゆっくりと教え諭すように筋目を説いていたが、内的な筋目、モラルがわか
らない人間達を相手に、高給とりの議員が雁首そろえて二日間を無為に過ごす。
そんな無駄に国民は、少なくとも私は、耐えられなくなってきている。

先日は、与党の議員が民主党の不祥事を数え上げていた。これにはあきれたが、
少なくとも自民党は党をあげてこの議員をバックアップしなかった。実際に、
否定的な態度をとった者が多くいた。が、今回の件は少し違っている。党は、
証拠を見せるといいながら、プリントアウト一枚を公開する。

繰り返しになるが、プリントアウトした紙は、メールそのものではありえない。
それをあえて恣意的に混同してみせる姿に、私は恐怖を覚える。筋目が通らな
い国、例えば大東亜戦争中の帝国のような状況を体験したことがない私だが、
そうした存在の気配を、はるか遠くではあるにしても、垣間見た気がした。

そうした姿を見せたのが野党であることが、私をさらに暗澹とさせる。最近の
民主党は、おかしい。こんなことでは、自民党の一党独裁が続くだけだ。当然、
その結果、健全な未来は失われるだろう。もうあてにはできない。ここは一つ、
本気で政党でも立ち上げるとするか。真剣にそう思う今日この頃である。

モモヨ(リザード)管原保雄
<http://www.babylonic.com>

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■買い物の王子さま[119]
しがみつくモノ

石原 強
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六本木ヒルズのミュージアムショップで、ぬいぐるみのようなユニークなバッ
グを見つけました。手足のフックでカバンにしがみつく姿は、愛嬌があってカ
ワイイ。けれど、自分で使うにはちょっと子供っぽいかなと購入は躊躇してい
ました。

デザインした「九印(キュウジルシ)」という変わった名前を覚えていたので
サイトにアクセスしてみました。食べる、ぶらさがる、巻きつくなどの機能を
持ったバッグや小物入れが並ぶサイトは、さながらペットショップといったと
ころ。

その中で惹かれたのは、なかでも最も小さな生き物である「Eater-bean」です。
丸くて平べったい形に黒い目がついていて、周囲にはファスナーの「口」がつ
いています。あけると中はオレンジ色で、ファスナーがちょうど歯のように見
えて「怪獣の赤ちゃん」みたいな顔つきです。

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生物の「食べる」という機能そのまま、大切なものをごくんと飲み込んで、お
腹のなかで守るEater(イーター)に、まん丸な新種が登場。コゼニイレやキ
ーケースにちょうどよい小ささで、ポケットにすっぽりおさまります。
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「飲み込んで守る」というコンセプトがとても気に入りました。近所でちょっ
とした買い物や息子と散歩に出かける時に、家のカギと必要最低限の小銭が入
るコンパクトな小銭入れが欲しいと思っていたので、これならぴったりです。

このキャラクターを引き立てるなら、思い切って遊びがある色がいいと、5色
あるカラーの中からカエルのような「flogグリーン」を選びました。メンバー
登録をしてから商品をショッピングカートに入れて注文します。支払いは代引
きのみなので、週末に受け取りました。

袋を明けると、ビニールのパッケージに入っていました。糸で縫ってある凝っ
た作りです。商品についている大きめのタグも、シンプルながらきちんとデザ
インされてセンスがいい。商品のカラーは画面で見たイメージよりも少し落ち
着いて見えます。取り出してみるとちょうどポケットに収まる大きさです。

ファスナーをあけると口の中にはキーホルダーがついてます。そのキーホル
ダーを留めているボタンが目になっているのです。単なる飾りかと思ってい
たら意外と機能的にできています。小さな尻尾にリングを通せば、ベルトル
ープから下げることもできそうです。

天気のいい週末は小さな怪獣をポケットに、大きな怪獣をベビーカーに乗せて
散歩に出かけます。公園で遊んでいると2匹ともはしゃいで仲良くしがみつい
てきます。

小銭入れを買ったお店「9brand.com」
<http://www.9brand.com/>

【いしはら・つよし】info@webanalyst.jp
ウェブプロデューサー、ウェブアナリスト
モノが増えると欲しいモノが増えるという始末。それでも買い物は止められま
せん。このままでは、家が埋まってしまう勢いなので、次の120回で少しお休
みさせていただきます。
・ウェブアナ
<http://www.webanalyst.jp/mt/>

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■セミナー案内
F-siteセミナー「RIAの舞台裏-ちゃちがリッチへ変わるワザ」
<http://f-site.org/articles/2004/03/25003056.html>
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<主催者情報>
F-siteはWebとセミナーを通じ、楽しい制作に役立つTipsをお届けしています。
「RIA」という言葉はよく聞くけれど、実際にタッチすることは、少ない。
今回は、デジクリでもおなじみ三井英樹さんをお招きして、RIAシステム開発
の実際について講演いただきます。さらにdemo2とdemo3では、インターフェー
スを設計するときのコツや演出について解説します。ディレクター&プロデュ
ーサー向け。

●demo1「Flashエンジニアリング-SIerとどう付き合うか」
三井英樹@野村総研(60分)
●demo2「粋なインターフェース作りのコツ」徳久達彦@GooGoo(60分)
●demo3「豚も空飛ぶスクリプト」森脇裕也@しわわ(40分)

日時:2月25日(土)13:15~17:00
会場:代々木・国立オリンピック記念青少年総合センター
受講料:1,000円(税込 / 定員120名)


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■編集後記(2/21)
・昨日の後記に反応があった。「ジブンが死んだらハードディスクを壊す契約
をしているOLは、私のまわりに実在します。それも数人。ひとりは押入れのな
かに秘密箱があって、それも中身を改めることなく焼却することになっていま
す。私の世代の女子の典型的な性癖っぽいですね」という、30代の女性からだ
った。そこで、フト考えたが、そういうデータ抹消作業を請け負う会社を興し
たらどうかと。現実の世界で、こういう契約をしている相手は信頼できる友人
だろう。では、信頼できる友人のいない人や、一人暮らしの人で、こういうサ
ービスを求めている人はいないだろうか。確実にいると思う。自分の死後に、
自分の秘密を自分以外の人に見られるのが恐怖という人。そういう人を募って
契約する。成功報酬だと当然取りはぐれるので、年会費制だ。会社名はDATA
ERASER(黒板ふきかい)。という思いつきは一瞬だが、それがむずかしい事業
であることは容易に想像がつき、あっさり捨て去ったのであった。契約者が死
んだことは、どう通知されるのか。通知があったら即刻かけつけられるのか。
その住宅に入れる法的な根拠があるのか。遺族に納得してもらえるのか。そり
ゃ、無理でしょう、遺族よりもサービス会社を選ぶような人なんだから、そう
いう契約を家族に伝えていないはずだ。とかなんとか、いくつかシミュレーシ
ョンすると、こりゃめんどうな仕事だから手を出さないほうがいいや、という
ことになる。そもそも、こういう契約は有効なのだろうか。「沖で待つ」のケ
ースだって、タイミングから言ったら、そうとう危ない橋を渡っていたはずだ。
でも、いろいろな細かい条件を付けて、それをクリアしたごく少数の人となら
可能ではないかと、未練がましく考えるのであった。しかし! 年齢からいっ
て、こっちが先に死ぬ確率がそうとう高いではないか。やっぱし、だめだ、こ
りゃ。                            (柴田)

・ノアの試合を見てきた。実は体調がすぐれず行くのをやめようと思ったのだ
が、同行者のチケットを持っているし、当日券もほとんどないとの話だったの
で行くことにした。が、行って正解。やっぱり生はいい。TV放送するようなカ
ードではないけれど、また別の面が見られたし、何より雰囲気がアットホーム
な感じで楽しい。有名で強い選手よりも、弱い選手への応援が多いのも嬉しい。
「Jr.がいいと言っている間は素人」などと言われていたのだが、なるほど生
でみたらJr.よりもヘビーの方が存在感があって面白い。音や振動が違うもん
な。田上やロウキー、森嶋、泉田、佐野、バイソンあたりが光っていた。丸藤
の不知火が見たかったのに、やってくれなくて心残り。永源さんの引退試合な
のに、永源さんで負け。別の試合の時に普通に会場にいらして、お父さんに連
れられた子供がプレゼントを渡していた。プロレスはあまり好きじゃないけれ
ど、ノアは別格ですわ。お客さんも本当に痛いケリなのかそうでないのかわか
っているし、ワザは受ける人がいてこそ成り立つ。リキボノを受けきった泉田
に拍手した。嫌わず全盛期の全日も見ておけば良かったなぁ。(hammer.mule)

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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