[1942] 50歳マニュアル

投稿:  著者:  読了時間:20分(本文:約9,900文字)


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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1942    2006/03/23.Thu.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 17913部
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       <巨人は嫌いだが上原は好きになってやろう>      

■笑わない魚[191] 
 50歳マニュアル
 永吉克之

■カラーマネージメント三角絞め…[46]
 「カラーマネージメントの本」のワークフロー
 上原ゼンジ

■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト[99] 
 旭川にお招きいただいて楽しかった話
 茂田カツノリ



■笑わない魚[191] 
50歳マニュアル

永吉克之
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なんとまあ、こともあろうに50歳になってしまった。

本当は、こういうことはコラムのネタなんかにしないで、後記にでもサラリと
書いた方がスマートなのだろう。50歳になったことの感慨をここでネチネチと
書いても、50歳になった経験のない人間には理解できるはずもないからだ。

死んだことのない者に、魂が肉体から抜け出して自分の亡骸を見たときの驚き、
困惑、寂しさ、そして霊界へ入っていくときの、あの言いようのない不安をい
くら説明しても理解されないのと同じである。

そこで「本能寺で自刃したときの織田信長よりも年上になってしまった」とか
「ネアンデルタール人の平均寿命をはるかに超えてしまった」とか「しかし、
ゾウガメの平均寿命の1/4に過ぎないじゃないか」なんて個人的な感慨は捨て、
千載一遇のチャンスに巡り会ったと肯定的にとらえ、将来、50歳になるであろ
う0歳から49歳までの読者が、つつがなく50歳の誕生日を迎えることができる
ように、必要な事柄を伝えておきたい。

●50歳になるときにいたい場所

やはり、それにふさわしい場所で誕生日を迎えるのが望ましい。赤羽駅(東京)、
メリケン波止場(神戸)、登別温泉(北海道)、四万十川(高知)、カルスト
大地(山口)、リアス式海岸(福井)といった、半世紀を生き抜いた人間が人
生を振り返るのに適した場所がいい。私の場合、鳥取砂丘を当て所もなくさま
よいながら50歳になることができた。

しかし、場所を誤ると、生涯、後悔することになる。うっかりその日が自分の
誕生日だということを忘れて、一日中パチンコ屋で過ごしてしまうと、後で同
世代の友人から「あたしはミラボー橋の上でセーヌを眺めながら50歳になった
わ」「俺は象牙の塔の中で宇宙との一体感を楽しみながら50を迎えたんだ」な
んて話を聞かされると、「ぼくは、ええと、その、デカン高原で50歳に…」
なんて、ギャグなのか本当なのか分らないようなウソを苦し紛れに言ってしま
うことになる。

●50歳になるときの服装

基本的には、季節に応じていればどういう服装でもかまわないが、人生の大切
な節目にふさわしくない服装、たとえば全身タイツ、ピカチューのかぶりもの、
全裸とほとんど変わらないビキニ、KKK団の衣装などは、50歳になる瞬間に気
持を集中するのを妨げるので避けた方がいい。

できれば着物かスーツが好ましいが、気をつけなければならないのは、男性の
着物と女性の着物は違うので、うっかり男性が振り袖を着たり、女性が紋付袴
を着ることのないようにしたい。ただ女装愛好者のことを考えて、スーツの場
合、男性がスカートをはくことも、最近では容認される傾向にある。

●50歳になるときの同伴者

肉親の同伴が望ましいが、理想をいえば、昭和17年、ガダルカナルで戦死した
と思われていた父親が実は生きていて、現地の女性と結婚していたことが分り、
ちょうど誕生日に64年ぶりの再会をするというシナリオがほしいものだ。

また配偶者の同伴でもかまわないが、その場合も、どこにでもいるような平凡
な配偶者より、前世でもそのまた前世でも妻であり夫であった配偶者であれば
なによりである。だから50歳になる前に、そういう相手を見つけて結婚あるい
は再婚しておきたい。

そして肉親も近くにいない独身者は、友人や恋人、あるいはペットを代用して
もいいが、本当に心の許せる相手でないと、不完全な50歳になる恐れがあるの
で、選ぶときには充分、注意をしたいものである。

なお、肉親も配偶者も友人も恋人もペットもいない場合、50歳になることがで
きないので、51歳まで誕生日を待たなければならなくなる。

●50歳になったときの身体の変化

50歳になってから一週間ほど、不整脈や肩こり、幻覚、全身打撲、淋病などの
症状が現れるが、それが治まると、一人前の50歳の体になったということなの
だ。いわば脱皮の苦しみである。

だからその間は、食事もカロリーの高い贅沢なものは避けて、親子どんぶり、
ニシンそば、大塚のボンカレー、永谷園のおとなのふりかけ、コアラのマーチ
などを中心とした食生活を心がけることだ。

しかしその期間を過ぎて、50歳に生まれ変わった肉体を獲得すれば、肝機能や
心肺機能、免疫力なども飛躍的に向上するので、青酸カリ以外は何を食べても
安心である。50歳で死亡した人間がこれまでにひとりもいないという事実がそ
れを証明している。

●50歳の先輩に学ぶ

一口に50歳といっても、人によって最高一年間もの経験の差があるのだから、
私のような新参者は、50歳6か月、50歳11か月といった先輩のアドバイスをよ
く聞いて諸問題に対処していかなければならない。特に50歳の周辺には、以下
のような問題が山積しているのである。

・中高年という言葉があるが、50歳は、中年なのか高年なのか。
・徴兵制が布かれたら、50歳は対象になるのか。
・さえない五十男が18歳の美人モデルと結婚したらなぜ犯罪になるのか。
・どうすれば51歳にならずにすむか。

50歳は、9か月目がいちばん脂がのっていて「ゴールデン・フィフティ」と呼
ばれ、この年齢で活躍している有名人はみな9か月目である。それを過ぎると
徐々に有名ではなくなっていくので、有名人を目指す人は、50歳になったら、
9か月目にピークがくるように調整しなければならない。

【ながよしかつゆき/アーティスト】katz@mvc.biglobe.ne.jp
王ジャパン、やってくれました。決勝よりも準決勝の韓国戦で見せた、福留の
ツーランホームランが感動的だった。あれで試合の流れが完全に変わったのだ。
上原もよく投げた。巨人は嫌いだが上原は好きになってやろう。

・無名芸人<http://blog.goo.ne.jp/nagayoshi_katz>
・EPIGONE <http://www2u.biglobe.ne.jp/%7Ework>
・固定観念打破講座<http://www.maxwald.co.jp>隔週でブログに寄稿中。

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■カラーマネージメント三角絞め…[46]
「カラーマネージメントの本」のワークフロー

上原ゼンジ
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昨年の4月から連載が始まった「カラーマネージメント三角絞め」ですが、4月
上旬に書籍として出版されることになりました。出版社は毎日コミュニケーシ
ョンズで、タイトルは、

「仕事で役立つ色あわせの理論と実践マニュアル
 すぐにわかる! 使える!! カラーマネージメントの本」

デジクリの連載では、図版が全然なくて分かりづらかったかと思いますが、単
行本のほうは、半分ぐらい図版を入れたから、かなり分かりやすくなっている
はず。

ただいま最終段階に突入し、一生懸命著者校を戻しているところ。というか、
今回のワークフローは変わっていて、サーバー上にあるレイアウトデータを著
者がダイレクトに手直しするという方式。ちょっと珍しいと思うので、今回は
その体験談。

まず、始めに著者から編集者あてにテキストと図版データを送る。
これはActiveAssetsを使っている。
<http://www.activeassets.jp/>

取りあえず私はサーバー上の自分のフォルダにどんどんデータをアップする。
そして編集者は原稿整理をしたり、ラフを作ったりして今度はDTPオペレータ
ー宛てにデータをアップ。そして今度はInDesignで組んでいくんだけど、これ
はSmart Connectionというシステムが利用された。
<http://www.koyoshagraphics.com/woodwing/products/s_connection_e4/
feature.html>

レイアウトデータをアップするサーバー自体は印刷会社で管理していて、その
サーバー上でオペレーターが頁を作っていく。すると今度はInCopyを使って、
そのデータに著者や編集者がアクセスできるようになる。InCopyというのはIn
Designの子供のようなもので、InDesignのレイアウトをそのまま開き、ライタ
ーや編集者がテキストを打ち込んだり直したりできるというツール。
<http://www.adobe.co.jp/products/incopy/main.html>

InCopyでいじれるのはテキストデータだけで、デザインにはタッチできないよ
うになっている。この縛りがけっこう不自由で、テキストフレームの大きさが
変更できたら……という場面もあったけど、まあ、責任の所在をはっきりする
という意味では、何でもかんでも出来ないほうがいいのかな、とは思った。

このシステムのすごいところは、進行管理が一目瞭然だということ。たとえば
初校が上がって編集者がチェックをしたら、今度は著者宛にしておく。すると
その頁に関しては著者のチェック待ちということで、一覧には著者の名前が入
る。著者はチェックをしたら、今度は編集者宛てにしておくと、一覧には編集
者の名前が入る。

つまり、つねに誰がチェックをすべきかが、全ページに渡って簡単に見渡すこ
とができるようになっている。また、初校、再校、三校、校了などで色分けを
しておけば、どのページが遅れているのかも分かりやすい。常にサーバー上の
データにアクセスしていく方式だが、今現在誰がアクセスして頁を見ているの
かということも分かる。

だから雑誌なんかでライターがみんな使うようになれば、「いっつもあの人原
稿遅いよなー」とか「いっつも朝方までやってるよなー」などということが、
アクセスしている人たち全員に分かってしまうということだ。

しかし、進行状況がバレバレなので、「何だまだ誰も原稿書いてないじゃん、
映画でも観にいくか」という人も当然現れるだろうな。となると、せっかくこ
んなシステムを作り上げて制作のスピードが上がっても、結局はだらだらと進
行はズレていってしまうのかもしれない……。

●PDFを使ったやりとり

編集者とはこのInCopyのやりとりだけではなく、Acrobatを使ったファイルの
やりとりも頻繁にした。これはPDFの注釈機能を使って、疑問点などを「ノー
トツール」で記す。受け取った側はそのノートに「返信」すれば、疑問に対し
て直接返答できるので分かりやすい。また注釈の一覧を表示すれば、どんなメ
モが書き込まれたのかだけを簡単に抜き出して見ることもできる。「テキスト
を挿入」のマークなんかは小さくて分かりづらいので、頁が多い場合なんかは
すごく便利だ。

その他、Acrobatで使ったのは「印刷工程/出力プレビュー」の機能。これは
Photoshopの「情報パレット」のようなもので、画像データのCMYK値が分かる
ようになっている。今回はカラーマネージメントの本ということで、色んな画
像データが貼り込んである。その貼り込みミスがあると嫌なので、チェックを
したいわけだが、PDFのままチェックできる方法ということで、こんな機能も
使ってみた。

最終的にすべての作業を終えると編集者がPDF/Xへと書き出し、ハンコを押し
てActiveAssetsにアップする。印刷はJapan Colorで行われる。やはりJapan
Colorと最初から決まっていれば、印刷のシミュレーションも簡単だし安心で
きる。クライアント側から「ジャパンカラーでお願いします」といった指定が
出来る仕事であればすごく便利だと思いますよ。ぜひお試し下さい。

【うえはらぜんじ】zenji@maminka.com
写真撮影からデザインまでを生業とする。JPCカラーマネージメント委員会副
委員長。MD研究会所属。「デジタルフォトグラフィー─エキスパートのPhoto
shopテクニック」(オライリー・ジャパン刊)監修

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■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト[99] 
旭川にお招きいただいて楽しかった話

茂田カツノリ
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いや~、ついに僕の連載も99回めだ。あとたった101回でちょうど200回を迎え
てしまうなんて、月日の経つのは早いものだ。

実はこの原稿、旭川から羽田に戻るひこーきの機内で書いている。FileMaker
のオフ会であるFM-Hokkaidoに、講師としてお招きいただき、その帰路なのだ。

●国内線って何年ぶりだろう?

生まれも育ちも東京の僕は、東京以外の日本というものを本当に知らないし、
渡航経験も実に少ない。以前京都行ったときも新幹線の指定券が当日限りだっ
てこと知らなかったし、国内線の飛行機乗るのにパスポート必要か本気で悩ん
だ(ホントなんだってば)。

そもそも国内線の飛行機乗るのって、10年ぶりくらいだったような気もするし。

チケットがギリギリ手配だったもので団体手配は間に合わず(10日前締め切り
が基本だってことも知らなかった)、ちょっと高めのチケットだったけど、そ
のかわり帰路はクラスJ利用で、席は広くフットレストもあり快適そのものだ
った。

いや~、クラスJで下々のものを見下しながらの飛行は、快適じゃ~(って、
1,000円差だけどね)。

北海道に行くのは、大昔にPhotoshopの講師で札幌、データベース系のお客さ
んで道東に、いずれも1泊帰りで行っただけで、三度め。

今回ホントは旭山動物園に子供連れて行きたかったのだが、娘に別の用事があ
り断念し、やっぱりとんぼ帰り。暖かくなったら別途行こうっと。

そういえば、デジクリでも書かれていたライターの須貝弦さんは、先日札幌か
ら12時間ほどかけて電車で帰ってこられたそうで、飛行機嫌いの僕としては次
はその手で行こうかと。

●講師しながら考えたこと

北海道って広いとは聞いてたけど、都市間移動がクルマで3時間だの4時間だの
というお話を直接聞いて、このことを本当に実感した。旭川から釧路行きなど
の飛行機が出てるっていうのもちょっと驚いたし。

東京でのFileMakerオフ会であるFM-Tokyoも、新幹線等で遠路はるばるご参加
される方はおられるけれど、FM-Hokkaidoのご参加者は、数時間の移動が当た
り前って感じだった。

で、こういうのの講師って、参加者のレベルや目的がバラバラで、みんなに満
足していただくというのは難しい。そこで、FileMaker使うなら誰でも役立つ
ように、FileMaker 8の新設関数についての解説、およびこれに関するTipsの
ご紹介を中心にした。AppleStore銀座でやってるFileMaker Fun Nightでも、
乱入ありTips対決が結構好評だったりするし。

今回のご参加者は、FileMakerでのソリューション開発をお仕事にされてる方
は少なくて、自社で行わねばならないデータ処理をなんとか自力で、という
結果としてFileMakerに行き着いたという方が多かった。

FileMakerって、やっぱりこのように「自分で作って、自分で使う」という使
い方が一番似合っている。

そんなことをあらためて考えた理由は、僕らが有限会社レクレアルで構築して
いるソリューションは割と複雑で大規模なものが多く、FileMakerの限界に挑
戦しているような気分になることが多いからだ。

もちろん、僕らの同業のFileMakerソリューション開発業者も、「ええっ!!
FileMakerでこんなことまで!」というようなハイレベルのものを作っている
方たちばかり。特にバージョン6までは機能が低かったので、裏技大連発とい
う感じで、それはそれは素晴らしいものだった。

でも、ある程度以上の複雑さやパフォーマンスを求められ、データ量が多く、
信頼性を求められ、なおかつ業務の根幹を担う度合いの高いものについては、
本当にFileMakerがベストの選択か? ということは常に考える必要がある。
実際、FileMakerも特にバージョン7そして8になって、機能も処理容量も大幅
に強化されたから、たとえば100ユーザくらいのシステムを組むことだって十
分に可能だ。

でも、ビジネスとして考えると、ソフトの限界に挑戦するのではなく、6割く
らいの力でこなせるものを主眼にすべきだろう。といっても、それでもかなり
のことはできるんだけど。

●自分で頑張ってるひとをもっと応援しなきゃ

FM-Hokkaido in Asahikawaに参加して思ったのは、決してデータベースやパソ
コンの専門家ではないひとが、頑張ってFileMaker使っているっていう事例は
たくさんあるんだなあ、という点。

僕はせっかく本書いたりしてるんだし、こういう方たちをもっと具体的な形で
アシストしなきゃ、と強く思った。さて、どういう行動を起こそうかな、と考
え中なので、FileMakerで苦労されてる皆様、アイデアがありましたらぜひお
寄せください。

              * * * * *

ちなみに今回携行したMacBook Pro/2.0GHzは、バッテリー駆動時間はいまんと
こ実用3時間って感じだ。ただ、省電力関連の工夫をぜんぜんしてない状態な
ので、設定次第ではもうちょっと伸ばせるに違いない。

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【FileMaker Fun Night at AppleStore銀座】
日時:4月8日(土)18:00~19:00
FileMaker Fun Night!「初心者脱却大作戦・FileMaker落とし穴特集」
今回のスピーカーは僕です。FileMakerに関係ないひとも、僕のこと一発殴っ
てやろうとか思ってるなら、ぜひお越しください。

              * * * * *

【しげた・かつのり】shigeta@amonita.com
Webプロデューサー/テクニカルライター。
こないだ産まれた第3子をみて、赤ん坊って、もうどうしょうもないくらいか
わいくていとおしい存在だなあ、って思いを4年ぶりにしている40歳。そのく
せ、ここ数日仕事にハマって、ちゃんと顔みてないけど。

[Max_blog ―“インターネット拾いモノ”でも執筆中]
<http://www.maxwald.co.jp>

[mixi ―“永吉克之Fan☆Club”コミュニティ]
<http://mixi.jp/view_community.pl?id=94983>

[有限会社アモニータ(Web制作/プランニング/出版プロデュース)]
<http://www.amonita.com/>

[有限会社レクレアル(FileMakerソリューション開発)]
<http://www.recrear.jp/>

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■編集後記(3/23)
・昨日の夜はライブ・トーク「劇場とタイポグラフィ」に参加した。大日本ス
クリーン・千都フォントサイトで連載している「タイポグラフィの世界 描き
文字考」の二人が、こういう話をライブでやったらどうだろうと思いついて、
でもこういう特殊な分野の話に人は集まるか心配だ、といいつつ告知したらわ
ずか3日で定員をオーバーし、以降の申し込みをずいぶんお断りしたそうだ。
会場のシアター・イワトではじっさい満員立ち見の出る大盛況だった。遠慮な
く辛辣につっこむ川畑直道さんと、それを受けてボケたり、かわしたり、思い
もかけぬ反撃をしたりする平野さんのコンビは確かに面白い。のっぽと大柄の
老人(失礼)というビジュアル的なおもしろさもある。対談では、いつも目の
前1メートル以内で見られるのだから、このチームの記録係として参加してい
るわたしは得している。平野さんは、レーザーポインタは嫌いだからと、長い
竹竿を用意するなんてシャレも。さらに面白かったのが第二部の和田誠さんの
話芸だ。古い映画のタイトルを上映して、その解説がおもしろいのなんの。話
自体もおもしろいが、その語り口が絶妙で、ほとんど噺家だ。途中で、こうい
うときにお約束のように発生するマシントラブルに見舞われた。回復するまで
の約15分間は、画面を使わない話を次々と展開してくれたが、それがうまいの。
いくらでも続きそう。マシン担当はわが「描き文字」チームなので、早く直る
ことを必死で祈っていたのだが、仮にマシンが回復しなくても、観客の満足す
る話芸を披露してくれたと思う。一夜限りのエンターテインメント。(柴田)
・大日本スクリーン・千都フォントサイト「タイポグラフィの世界」
http://www.screen.co.jp/ga_product/sento/pro/index.html

・私がプロレス嫌いだった理由の一つが実況だった。夜中に、とにかくうるさ
いの。さほど凄いことをしているわけじゃない時でも、実況だけが盛り上がっ
ていて白けてしまう。選手よりも実況の方が目立ちすぎている感じ。今思えば
嫌いな実況アナウンサーは一人(か二人)だけだったけど。次に「ヒール」。
なんだか悪っぽい人がマイクを持って何やら言っているのだが、たまに見てい
る人間にとっては意味がわからないし、入っていけないし、普通に戦えばええ
やん、って感じ。笑えるプロレス、ショウとして成立しているプロレスは、そ
れなりにOK。普段は仲良しな人たちが「ヒール役」として、ちゃんと「演技」
しきってくれたらそれはそれでかまわないけれど、中途半端にマイクパフォー
マンスしていたら、ついていけないんだよなぁ。      (hammer.mule)

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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