[1943] 虎の威を借る男たち

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1943    2006/03/24.Fri.14:00発行
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          <書き続けてきた甲斐があった>          

■映画と夜と音楽と…[285]
 虎の威を借る男たち
 十河 進

■インターフェイスの旅[7]
 インターフェイスとサービスは似ている
 鷹野雅弘

■ブックガイド&プレゼント
 「Web Designing」2006年4月号



■映画と夜と音楽と…[285]
虎の威を借る男たち

十河 進
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●自分を権威づける必要はあるのか

村上春樹さんの短編にデパートの苦情処理係の青年を主人公にした物語がある。
僕は、それを読んで「毎日毎日、クレームばかり聞いている仕事は辛いだろう
なあ」と思ったものだ。相当にストレスが溜まるだろうし、人が信じられなく
なるかもしれない。

企業にとってはクレーム処理のプロがいれば、とても役立つだろうと思う。日
の当たらない職場だが、クレーム処理を間違ったばかりに大きなトラブルに発
展することはある。特にネット時代の現在は、個人が様々な情報を発信できる
から、ほんの少しの対応のミスで話がこじれ、企業サイドにとっては信用失墜
という事態を招くこともある。

3年近く前、総務経理部に異動になった僕はそういうことも担当することにな
った。しかし、幸いにもメーカーや小売業と違ってほとんどクレームはない。
最近、出入り業者の車の駐停車に対して近所からクレームがきて謝りにいった
くらいである。

どちらかというと、印象的な経験は編集部にいた時代に何度かあった。編集長
として詫び状も書いたし、手土産を持って詫びにいったこともある。会社では
瞬間湯沸かしなどと言われている僕も、クレームに対しては低姿勢で詫びるの
が基本だった。

それでも、時には相手がかさにかかって言い募ってくることがある。ひどいと
きには、人間扱いされない。ムッとすることも多い。それでも、表情に出ると
まずいから、ひたすら詫びる。しかし「おとなしくしていると思って…」と、
心中、穏やかではない。いわゆる逆ギレ、をしたくなる。

それでも、ひたすら耐える。こらえる。我慢する。「それが何なんだよー」な
んて思いながら、歯を食いしばる。やっぱり、相当にストレスが溜まる。それ
に、そんな思い出は消え去ってくれない。ずっと屈辱の記憶が残り続ける。

そんな経験の中でも、かさにかかってくる人の共通する物言いに気がついた。
黙って頭を下げて聞いていると、そんな必要もないのにたいていの人が何かの
権威を持ち出してくるのだ。「俺は××をよく知っているんだ」と有名人の名
を出したり、「俺は××の××だ」と企業名や組織名を出してくる。威張って
いるのか恫喝しているのか、よくわからない。

しかし、人はなぜ、自分を権威づけようとして、背景の組織や権力者の名を持
ち出してくるのだろうか。だからといって、その人が偉いわけでも力があるわ
けでもないのに…と、いつも思う。

●名刺で仕事するなと言うけれど…

昔からよく「肩書きや名刺で仕事をするな」と言われるが、現実には肩書きな
しで仕事をするのはむずかしいだろう。誰もが何かを肩書きにして仕事をして
いる。フリーの人でも「デザイナーの○○です」などと職種を明確にする肩書
きを名乗る。

もっとも、「肩書きで仕事をするな」と言われる場合は、それを聞くと畏れ入
ってしまうような肩書きのことだ。「トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長」
なんて名刺をもらったら、僕だって緊張してしまうに違いない。そんな名刺に
は、たいてい「経団連会長」といった他の肩書きも付いている。

それほど凄い肩書きでなくても、誰でも知っている大手企業のような組織に属
しているだけで相手が違った目で見る。それだけの金看板を背負っているのだ
から否応でも名刺で仕事をすることになる。それでも、金看板を自覚している
か、金看板に胡座をかいているかで人間はずいぶん違うものだ。

NHKと言えば知らぬ者のない組織である。昔、出版労連の会議で聞いた話だが、
日本中どこでも効く名刺は「一番NHK、二番朝日新聞、三番講談社」なのだそ
うだ。そういったのは講談社の人だったから、ホントかウソかはわからない。
その人が謙遜して言ったのか、自慢だったのかもわからなかった。

十五年ほど昔のこと。ビデオ雑誌の編集部にいた僕は、巻頭のインタビューペ
ージで大森一樹監督に出てもらう手はずを付けた。マネージャーと打ち合わせ
をし、大森監督がNHKラジオの音楽番組の収録にいくので、そこでインタビュ
ーを受けてもらうことになった。

インタビュー当日、僕はNHKの受付にいき番組名を言い、そこで大森監督の取
材をさせてもらえることになっている旨を伝えた。受付嬢は「広報は通してい
ただいていますか」と言う。「NHKの取材じゃないので、連絡はしていません
が…」と答えると、「それでは広報に連絡します」と言って内線電話をした。

僕はカメラマンの加藤孝とふたりで受付の隅でしばらく待った。受付嬢が困っ
た顔をして僕を呼ぶ。「広報の担当者が出ておりますので…」と受話器を渡さ
れた。受付に話したのと同じことを言いかけると、いきなり相手が激高した。

──何言ってんだ、おまえ。取材は広報を通さなきゃ何ひとつできねぇんだぞ。
──それは失礼しました。それでは遅れましたが、改めてスタジオ内でインタ
ビューさせていただけないでしょうか。

とにかく僕は下手に出た。「大森監督のマネージャーさんともそのような話に
なっておりましたので…」と言ったとたん、火に油を注いだようだった。

──なにー、大森一樹だろうが何だろうが、俺が目の黒いうちは、俺がウンと
言わなきゃNHKの中はおろか周囲10キロ以内での取材はできねぇんだ。何様だ
かしらねぇが、顔を洗って出直せ。

なぜ周囲10キロなのかはわからなかったが、僕は受話器をつかんだまま、しば
らく唖然とした。下手なドラマのセリフじゃあるまいし、そんな言い方を現実
の世界でする人がいるとは思っていなかった。でも、相手は確かにそう言った
のだ。

おそらく相手は僕が大森一樹監督という有名な名前を出して、その権威で要求
を通そうとしていると思い、「俺はNHKの…だぞ」と居丈高になったのだろう。
人は自分と同じレベルのことしか想像できないのかもしれない。

その後、僕はとにかく謝罪し、番組プロデューサーに聞いてほしい旨を冷静に
穏やかに相手にお願いし続けた。さすがに相手も少しトーンが下がり、「とに
かくそこで待ってろ」ということになった。

それからずいぶん待たされたが、受付嬢が電話で何か指示を受けたらしく、僕
らを呼んで廊下の隅の守衛室へいくように言った。守衛室にいた年配のおじさ
んは穏やかな人で、取材用の腕章を出してくれた後、こう言った。

──NHKにもいろんな人がいるからねぇ、気にしないでね。

●名刺や肩書きで相手を見る人々

さて、次に某大新聞社の人の話を書こうとして虚しくなった。その次には、大
手芸能プロダクションの大物タレントのマネージャーとの話、神奈川県警の広
報担当者との話などを予定していたのだが、そんなエピソードを並べても気持
ちが寒くなるばかりだし、そのときの屈辱が甦るだけだ。

黒澤明監督が終戦直後に作った「虎の尾を踏む男たち」という映画がある。そ
のタイトルを借りるなら僕が未だに忘れられないアノ人たちは、みんな「虎の
威を借る男たち」だった。僕はあえて「虎の尾を踏む」ことはしたくないけれ
ど、「虎の威を借りる」ことは、絶対にしたくない。

それでも時に、背負っている看板に助けられるのだ。さっきも書いたけど肩書
きや名刺で仕事をしないのは現実的には無理だと思う。特に組織に属して働い
ている人間には不可能なことである。どうやったって「○○社の○○と言いま
す」と電話するし、挨拶をする。名刺交換をする。

僕は出版社で足かけ29年、編集部にいた。その後、管理部門に移ったから肩書
きに対する人々の変化を露骨に感じた経験もある。昔、某メーカーの開発担当
者を取材したとき、僕が「○○編集部編集長」という名刺を出したら「編集長
自ら取材にきていただいて…」とひどく恐縮されたことがある。

実を言うと、そのとき僕は季刊ペースのムックをひとりで作っていて(要する
に、ひとり編集部だ)、何でもかんでもひとりでやるしかなかったので、苦笑
いをしながら、「いえいえ、編集長と言っても大したことありませんから」と
意味のわからない謙遜をした。

「編集部」とか「編集長」なんていうのは、世間で思われているイメージが肥
大しがちの肩書きだ。特別の職業に思われているらしい。業界に強い専門誌を
担当していると、関連メーカーなどでは相手の対応はひどく丁寧になる。それ
に引き替え、現在の「総務経理部」の名刺では相手の反応が露骨に違う。

編集部時代からのつきあいで、ある写真家の還暦パーティの司会を頼まれたと
きのことだ。それなりに知り合いの多いパーティだったが、500人もいれば圧
倒的に知らない人が多く、大勢の人が「司会をやっているのだから○○先生と
近しいのだろう」ということで僕のところに名刺交換にやってきた。

ところが、僕が「経理総務部」の名刺を出すと怪訝そうな顔をする。僕もあえ
て言い訳じみた説明はしなかった。人々は「相手を間違えた」と思うのか、そ
そくさと別のテーブルに移っていった。やれやれ、である。

それは僕が「○○編集部」という名刺に馴れていたから、そんな風に感じたの
かもしれない。特に「編集長」の名刺を出すと、やはりチヤホヤされてきたの
だと思う(少しニュアンスは違うけど)。

僕は今まで「虎の威を借る男たち」にもいろいろ会ったし、名刺や肩書きで相
手を判断する人には数え切れないくらい会った。だから、そのパーティの経験
を経て、改めてそういう人間にだけはなるまいと自戒したものだった。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
先日、佐々木守さんのことを書きましたが、その後、お嬢さんからメールをい
ただきました。以前から僕の文章を読んでいただいていたようです。こういう
メールをいただくと「書き続けてきた甲斐があった」としみじみ思います。こ
のところ週一回が少し辛くなっていたところだったので…

デジクリ掲載の旧作が毎週金曜日に更新されています
<http://www.118mitakai.com/2iiwa/2sam007.html>

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■インターフェイスの旅[7]
インターフェイスとサービスは似ている

鷹野雅弘
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ゲイツ氏の家のトイレでは、水を流すたびに「本当に流しますか?」と聞いて
くるらしい……とは、Windowsのインターフェイスを揶揄するジョーク。しか
し、身近にもこのような例は少なくありません。

たとえば、104の電話番号案内。

電話番号を教えてくれても、メモが取れず番号を憶えることが大変だったり、
憶えたつもりでも、かけたら間違っていたりという経験は誰しもあることでし
ょう。

電話番号案内のサービスを受ける人の多くの目的はその番号にかけることです
から、「このままおかけになりますか?」とか、携帯電話からだったら番号を
そのままメモリーできるようなサービスがあってしかるべきです。

グラフィックアプリケーションの例をひとつ。InDesignでは[オブジェクト]
→[ドロップシャドウ...]をクリックしただけではドロップシャドウをかけ
ることができません。表示されるダイアログボックスが開いたら、まず[ドロ
ップシャドウ]にチェックを入れる必要があります。

電話番号案内の例と異なり、こちらはドロップシャドウをかける目的が100%
ですから、この仕様はナンセンス極まりありません。プログラミング的に間違
っていなくても“ソウル”のない仕事です。

ちなみに、InDesign CS2では[オブジェクトスタイル]にドロップシャドウを
登録しておくことができますが、メニューから行なう限り、毎回、まずは[ド
ロップシャドウ]にチェックを行なうことを強要されます。

さて、インターフェイスとサービスは似ていると思います。

言われたことをそのままする。間違ったことをしない。それで文句は言われま
せんが、えてしてユーザーの目的や欲求はその場だけの対応では達成できませ
ん。

よいサービスマンは空気や会話から、お客様の真の目的をくみ取ります。ユー
ザー/お客様の目的をくみ取って、先回りすることがよいインターフェイスで
あり、よいサービスです。

この連載では重箱の隅をつつくようなインターフェイスの分析を行なってきま
したが、グラフィックアプリケーションにかかわる開発者とかマネージャーと
呼ばれる方々が、どんどんその製品を使わなくなってきているな、と感じるの
です。高機能化しても、逆に使いにくくなるというアンバランスが状況を危惧
しています。

自分自身がユーザーであれば「ここはこうあるべき」は自明の理だと思うので
すが、キーボード入力やマウスをクリックすることで行なう操作=体験に関わ
る部分が置いてきぼりになりそうで心配です。

平たくいうと、グラフィックアプリケーションは単なるビジネスの商材となっ
てしまい、管理者レベルの思い入れや“愛”が薄れてしまっているように感じ
るのです。

一方、Webの場合には、すべての人間がユーザーです。しかし、PCへの依存度
は人それぞれであり、逆に習熟しているからこそ、気づかないことも出てきて
しまいます。また、多くのユーザーが同時に発信者としてインターフェイスを
提供することもあり、まだまだ状況はカオスの状況です。

Webの世界では、数年前に「ユーザビリティ」というタームが話題になり、Web
制作現場では「ユーザビリティを高めること」に躍起になりました。ユーザビ
リティ(usability)は、「使い勝手、使いやすさ」と訳されることが多いの
ですが、私は「使いにくいと感じさせないこと」と定義しています。

インターフェイスもサービスも、その質を問われない次元では空気のような存
在であり、それが望ましいのです。もっと上の感動を呼ぶサービスもあります
が、合格レベルをクリアすることがベースです。

ティーンエイジャーの頃、よく通っていたブティックのマスターが「うちは服
を売っているんじゃなくてサービスを売っているんだ。」と言っていました。
いわゆるサービス業でなくても、その先にお客さんやユーザーがいる限り、サ
ービスを売るという視点が重要だと考えます。

とりとめなくなってしまいましたが、まだまだ旅は続きます。

【たかのまさひろ】takano@swwwitch.com
トレーナー・テクニカルライター・デザイナー
株式会社スイッチ代表 <http://swwwitch.jp/>
モスバーガー店員から英会話塾講師、職業作詞家等、100以上の職種を経験後
DTPやWebの制作、トレーニング、ライティングは飽きずに10年。

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■ブックガイド&プレゼント
「Web Designing」2006年4月号 毎日コミュニケーションズ刊
<http://book.mycom.co.jp/wd/>
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こんにちは。「Web Designing」編集部の広島です。
3月に入社したばかりですが【日刊デジクリ】担当になりました。どうぞよろ
しくお願いします。
WD編集部の印象はというと、疲れた表情のスタッフとピリピリしたムードにか
なり緊張しました。ちょうど私が入った頃が一番忙しい時期だった上に、近年
まれに見る修羅場だったとか。タイミング悪いですね、私。
とりあえず、モチベーションを上げるために安野モヨコの「働きマン」を読ん
で、自分を勇気づけるのが日課となっています。
さて、そんな編集部スタッフが心血を注いでつくった4月号、今回の表紙は見
ただけで癒されてしまうという、“癒し系”Web Designingです。ぜひ書店で
チェックしてみてくださいね。

特集1「魅力的な“インフォグラフィック”表現を知ろう」
複雑な情報を理解し、興味を惹かせるのに効果的な「インフォグラフィック」。
大量の文字情報をじっくり読むことに向いていないWebと非常に相性がよく、
Webサイト上でもいたるところで見かけます。この特集ではインフォグラフィ
ックの世界をその効果や手法とともに解説します。

特集2「AdobeとWeb制作ツールのこれから」
2005年12月に一つの会社となったアドビシステムズとマクロメディア。この買
収により、アドビシステムズはどう変わり、旧マクロメディア製品はどうなっ
ていくのか。姿を見せはじめたマイクロソフトのクリエイティブツール
「Expression」シリーズは業界にどう影響してくるのか。そうした疑問に迫り
ます。

特別付属【WD CD-ROM】
そして今月号は、現在も問い合せをいただくことの多いWDオリジナルの
Illustrator素材集2006年版とPHPサンプル集を収録したCD-ROMがついています。
商用にも使っていただけるので、Webコンテンツの制作やデザインワークに活
躍すること間違いなしです。
・世界地図データ・市区町村別 日本白地図・世界の国旗データ・全国鉄道路
線図・日本の家紋 300選

今月号は特別定価1,450円となっています。

●本誌を毎日コミュニケーションズよりデジクリ読者2名様にプレゼント。
応募フォームをつかってください。締切は3月31日(金)14時。
当選者(都道府県、姓)はサイト上に4月上旬掲載予定です。
<http://www.dgcr.com/present/list.html>


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■編集後記(3/24)
・広島さん、がんばってね。
・大修館書店の「みんなで作ろう国語辞典!」という企画はおもしろかった。
「気になる言葉を選び、それに自分なりの意味と解説をつける。例文を添えれ
ば、国語辞典のパーツの出来上がり。みんなでパーツを作って持ち寄ろう。ど
こにもない『辞書』ができるかもしれない」という呼びかけで、11万1,472点
もの応募があったとはすごい。入賞作品が新聞広告1ページで掲載されていて、
その日は新聞を読む時間が長くなり、いつもの始業8:30が大幅に後ろにずれ
こんだ。なるほどなあと感心する解釈や作例が多いが、そこまで解釈を変えて
しまっていいんかい? というような例もある。流行語大賞みたいのや、いか
にも中学生らしい造語だとか、ネット上の略語だとか、バラエティ満開だけど、
これではまともな「辞書」にはならないでしょう。「問題な日本語」ばっかり
だ。「現代用語の基礎知識」あたりでの採用ならわかるけど。さいきんわが家
で使われる新語に「ヨチる」というのがある。意味は「赤ん坊をヨチヨチと不
器用にあやすさま」<わたしのことかい? 用例は「ヨチってるンなら、おむ
つとりかえてちょうだい」。ところで、問題な日本語広告が先日の新聞にあっ
た。三井住友銀行が、金利スワップは公取委から独禁法に違反するといわれた
からやめる、というお知らせを出したが、読み始めるといつまでたっても終わ
らない。17字詰めで19行、途中に読点が8個入った一文なのだ。法律関係では
よく見られると思うが、一般に向けたお知らせでこれはないでしょう。公取委
から言われたからやめりゃいいんだろ、アリバイでいちおう出しとくわ、って
言いたげな文章にはあきれた。                 (柴田)
大修館書店 <http://www.taishukan.co.jp/>

・WBC決勝は、またまた移動中で見られず。車中の電光掲示板は情報が遅い。
PHSでのリアルタイム速報をみながらどきどき。電車を降りたらテレビモニタ
の前に移動しようとしていたのに、降りてすぐにゲームセット。プラットフォ
ームでガッツポーズする変な人になる。とっても気分がいい。特に野球ファン
というわけではない。夜にスポーツニュース、朝にワイドショーの各局リレー
をする。選手や監督の笑顔を見られるのは嬉しいわ~。やっぱり暗いニュース
より明るいニュースがいいよね。CSで決勝戦の再放送を見るぞ~。
                            (hammer.mule)

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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