[2040] 夏休み映画感想文〜ゲド戦記〜

投稿:  著者:  読了時間:22分(本文:約10,600文字)


<親がアニメ世代やからあかんねん>日本>

■MKチャット対談
 夏休み映画感想文〜ゲド戦記〜
 笠居トシヒロ&まつむらまきお

■グラフィック薄氷大魔王[66]
 ネット掲示板雑感
 吉井 宏


■MKチャット対談
夏休み映画感想文〜ゲド戦記〜

笠居トシヒロ&まつむらまきお
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※この原稿はまつかさが担当日を勘違いして、先週、8月末に行われました。したがって、いささか時季外れな内容になってしまって...orz...すんません

かさい: まいど、笠居です。ようやく夏休みも終わりですねー
まきお: ども、今日の朝日新聞夕刊のしりあがり寿のマンガが心に染み入るまつむらですー
かさい: そんなよかったんか?>しりあがり(笑)
まきお: こどもが「夏休みがもう数日」ってあわててて。で、その横でオヤジが「人生の夏があとちょっとしかないー」ってあわててるの(笑)
かさい: しみいるねぇ…(笑)
まきお: もう、悔いだらけ(笑)ああ、もっと遊びたかった....orz
かさい: しかしまあ、子供の宿題が終わってホッとしましたよ、ワシは(^^;)
まきお: で、夏休みと言えばまんが映画ですが(強引)
かさい: (笑)>強引
まきお: 今年はゲド戦記とカーズと、ブレイブストーリーとポケモンもやってたのかな、大きいのは
かさい: さすがにもうポケモンは卒業ですな
まきお: けっこう好きですけど(^_^;)
かさい: カーズはまだ見てない。他の2本は見ました
まきお: カーズとゲドは見ました。つーことで、集合の和はゲドですな(笑)和じゃないか、差? なんだ?(^_^;)
かさい: 集合って話だと「部分集合」じゃないすか?⊆←こんなの(記号)
まきお: その記号、顔文字ではよく見る(笑)
かさい: ATOKだと勝手に出てくる(笑)
まきお: あ、部分集合ではないぞ! 積だー(笑)
< http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%83%A8%E5%88%86%E9%9B%86%E5%90%88 >
< http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%8D%E9%9B%86%E5%90%88 >

かさい: あ、積ね(^^;)アカン、もう数学ぜんぜん覚えてないね
まきお: 笠居見た映画∩まつむら見た映画=ゲド戦記
かさい: (笑)
まきお: 集合で言い表そうとした努力は認めて欲しい(^_^;)
かさい: はいはい(^^;) で、どうでした?>ゲド 原作は読んでるよね、当然
まきお: んと、大学時代かな? 当時出てた1〜3は読んだけど、完璧に忘れてて (^_^;)先日、1巻のみ読み直しました、映画見る前に
かさい: 似たようなもんだね(^^;) オレも
まきお: 昔読んだ時は、実はそんなに面白いと思わなかったんだけど、この歳で1巻読み返すと、えらくおもしろかった。 でも、うちにあるのがハードカバーのごっついやつで、通勤に持っていくのにめげて中断中です(^_^;)
かさい: 1巻は面白いんだよね。でも2巻で挫折しそうになる。主人公ゲドが活躍するのって、ほとんど1巻だけだもんな
まきお: で、映画ですが、3巻がベースということで、ほとんど前知識ナシ同然でみたんですが、どうでした?
かさい: うーん、なんつーか観る前にいろいろ他の人の批評を読んじゃっててほとんど期待せずに観たんだが、それなりに観れたかな
まきお: おなじや(^_^;) そういう意味では評判の悪さがいい方に働いたよね
かさい: 期待しすぎはよくありませんから、何事も(笑)しかし、ゲド戦記でもジブリでもなかったねぇ、これは
まきお: ゲド戦記ではないかな。ジブリ映画ではあると思うけど(^_^;) 一般的にジブリ映画に求められることには応えてなかったね
かさい: ああ、宮崎アニメではなかったというべきか。当たり前だけど(^^;)
まきお: 一番大きいのが、主人公が基本的に自分からなにもしないでしょう
かさい: そだね、そもそもなんもしないキャラなんだけど
まきお: そういう意味で、父を越えたんじゃないかと!!!
かさい: わははははは(^^;)
まきお: 千と千尋で宮崎さん、無気力な主人公にしようとしたけど、結局、釜じいの部屋にいく階段かけおりて以後、いつもの活動的なキャラになっちゃったじゃない(^_^;)
かさい: できないんだよねえ、このチャットでも取り上げたけど
まきお: 父ができなかったことを息子がやりとげた! すばらしい!(^_^;)
かさい: おいおい(^^;) 評価してないって、それ
まきお: 評価してます(^_^;) 一応、そういう無気力な気分というのは、わかる世代です(^_^;)
かさい: あ、そうだったな(^^;)>無気力 (今は全然そんな風に見えないが)
まきお: おいらは無気力ではなぞ、ゆるいけど(笑)ガンダムとかエヴァとかの無気力主人公って意味ね
かさい: オレはそのあたり、あんまり見てないんだよね。後でビデオやDVDでチェックしてはいますけど、積極的に見ようとはしてなかったな
まきお: アムロは最初は反抗的で、それを乗り越えて成長していくの。エヴァのシンジ君は最初から最後までダメダメ(笑)ゲド戦記のアランは、ちょうどその間ってカンジ?(^_^;)
かさい: アレンだよ
まきお: アレンか。アランってだれだ?
かさい: サンダーバード(笑)
まきお: はい、パパ(笑)
かさい: ま、いちおう成長するんだ>アレン
まきお: よくわからんのだが、オンナノコに尻叩かれて一応反省したみたいだった(笑)
かさい: 影のほうがすでに成長した人格なのが解せんくなかった?
まきお: あれは、成長するのを拒んでいるガキ、ってことをだれかが書いててなるほどーって思ったっす
かさい: 理屈はそうかもしれんが、影に励まされた女の子が、実体のほうの尻をたたく、って(^^;) 表現としては納得しにくいですわ、オレはね
まきお: そうそう(^_^;) いまどき、正しいことをしようとするほうが難しいというのはいいと思うんだけどね。ちゃんと1巻みたいに影と光が融合したらよかったのに
かさい: ホンマはゲドの話やけどねぇ>影との戦い
まきお: うん。普通に素直に1巻やったらよかったのになぁ、と思った
かさい: そうすると、女の子が出てこないんだよね>1巻
まきお: 出したらええやん、それくらい。この映画の改変度に比べたら(^_^;)
かさい: カラスノエンドウの妹では軸になりにくいしな
まきお: 軸にしたらええねんー、実は●●だった!(^_^;)
かさい: えええええええ(^^;)
まきお: だってさ、絶対、あの娘の方が萌え度高いよ(^_^;) いかにも宮崎アニメキャラじゃない? チャキチャキしててケナゲで
かさい: だぁなあ
まきお: ヒロイン、テルーはどうでした? 萌えました?
かさい: イヤ、そもそも「萌え」とか言わない人ですが>オレ(笑)
まきお: いってみ、いってみ、だれも読んでないから(笑)
かさい: 読んでるわい(^^;)2万人。ていうか、もしそうでも、萌えないんじゃないでしょうか? あれは
まきお: まぁ、狭義の萌えということではなくて(^_^;)、よかったかどうか、ですよ
かさい: ごめん、あんま良くなかったです(^^;)
まきお: なんだよなぁ…そこが一番問題で、あのねーちゃん、救ってもらっておいて、ありがとうも言わずに、いきなりあの「生命を大切に云々」のセリフでしょう? ありがとうも言えないヤツにそんなこと言われたくねーや、って思ったよ
かさい: 最初、反発しあってて、後で何かのきっかけでお互い認め合う、ってのは、良くあるパターンだけど、ちと、どっちも唐突すぎたよなあ
まきお: あとでフォローがあればよかったんだよ。「あの時はあんな風に言ってごめん」「いいんだよ、オレだって..」「ああ、アレン.....♪」
かさい: ぐわっ!!(^^;) なにが「ああ、アレン.....♪」じゃっ。そのあと何させる気じゃっ!(笑)
まきお: なに考えてるねん、おっさん(^_^;)
かさい: いろいろ(笑)
まきお: まぁ、ダメなことをあげつらうのもあまり建設的ではないので、こうすれば、って話をしたいのですが、原作者も指摘してたけど、ゲドの人種がどうも違和感あるじゃないっすか
かさい: ありますなあ。もっとアフリカンとか、ネイティブアメリカンとかに近いはずだと思うんだが。肌の色は褐色で、みたいな記述があるし
まきお: 作家はアメリカの人なんだから、ネイティブアメリカンな感じを想定してんじゃないかと思うんだけど、街とか服装とか、すべて、ヨーロピアンだったじゃない?
かさい: ファンタジー=ヨーロッパ古代史 みたいな固定観念があるのか…もしくは、見る側にそういう観念があるのを裏切らないように設定したのか
まきお: そこがね、すごく残念だったよ。ヨーロッパ的じゃないファンタジーの世界観を見せて欲しかった。アジア的だったり、インディアン的であったりってことで世界を構築したら、あのストーリーでも満足度がもっと高くなったんじゃないかと
かさい: 最初にゲドが乗ってきた船のデザインは良かったんだけどね
まきお: もっとも、あの街の全景は、おやじさんが描いたものが元だそうですが(^_^;)
かさい: そうなんか(^^;)
まきお: 鈴木プロデューサーにだまされて描いたらしい(^_^;)
かさい: 超えてへんやん>親爺(^^;)
まきお: (^_^;) あと、森とか期待してたんだけどなぁ....
かさい: 森って?
まきお: 監督さん、造園出身でしょう?
かさい: あー、なるほどね
まきお: もっと、見たこともないような森を描いてくれるもんだと期待してたのよ。そのあたりで世界観を作っていけたはずだし、そうすればもっと吾郎監督ならではのモノになったんじゃないかなぁと
かさい: まぁ、初っぱなから独自の世界観ってとこまで期待するのは酷だとは思うけどね
まきお: 独自の世界観のないファンタジーなんて大嫌いだっ(^_^;)/
かさい: わはははは(^^;)
まきお: いや、誤解のないように言っときますが、最初言った通り、そんなに悪くもひどくもないと思うんだよ、映画として
かさい: オレもそう思うよ
まきお: 宮崎駿と比べるのがそもそもおかしいっていうか、そんなん、勝てるわけないやん、世界中のだれかて
かさい: んでもって、題材が「ゲド戦記」だもんな。両方のファンからつるし上げ食らうの覚悟で作るしかないもんね(^^;)
まきお: うん、よくやった、監督(^_^;)
かさい: 「まるで宮崎駿が作ったかのような、原作に忠実なゲド戦記」じゃあ完全に負けだもんなぁ。がんばったよね(^^;)
まきお: これで、テルーが萌えならねぇ....
かさい: 歌はいいんだけどね
まきお: 「なんて素敵な歌だ、ぼくが間違っていたよ」「ああアレン...♪」
かさい: そのあと何させるつもりやねん!(^^;)
まきお: ええシーンやないですか(^_^;)しかし、とりあえず宮崎さん、おとーさんね、次回作作り始めたそうだけど
かさい: 駿ちゃん、ムスコに刺激されたか
まきお: ジブリとして宮崎さんばかりに頼ってるわけにはいかんやろうしなぁ元々、宮崎さん、高畑さんの映画を作るために作った会社とはいえ
かさい: 存続させることを考えたらねえ
まきお: 今回ね、ゲド見て、わりと直後にカーズを見たんですよ。で、まぁストーリーとか演出はおいといて、片や手描き、片や3Dじゃないですかやっぱ画面の密度とか、動きの密度的に手描きはもう難しいんじゃないかなぁと
かさい: ああ、それね、冒頭の嵐のシーンでちょっと思った。アイアンジャイアントの冒頭と比べてしまったのね
まきお: 嵐のシーンはアンドレ・ザ・ジャイアント…じゃなくて、ああ、それそれ(^_^;)
かさい: おいおい(^^;)
まきお: アイアンジャイアントは3Dと2Dの使い分けが的確でうまかったよねぇ
かさい: なんか波がちゃっちく見えてねー>ゲド かなり大切なシーンだったはずなんだが
まきお: 他のシーンでは3Dをかなり積極的に使ってましたね、今回
かさい: そうそう。そう考えると、使いどころがイマヒトツだったかと
まきお: それとほら、どうしても日本のアニメの場合、「萌え」という束縛があるじゃないですか
かさい: 束縛なんか?(^^;)
まきお: うん。アメリカはそういう束縛がないから、ピクサーのように、いろんなキャラクターで映画を作れる。日本は萌えないとダメみたいだから(笑)ああいう映画は作れないでしょう?
かさい: 日本のアニメファンって…(^^;) イヤ、作り手もか
まきお: 宮崎駿ですら、萌えという土台があってこそ、だと思うんだよね。宮崎駿がかつて美少女に頼らず映画を作ったことがあろうか? いや、ない
かさい: 反語
まきお: お焦げがうまい。それは飯盒
かさい: セルフかよっ(^^;)
まきお: うどんはセルフでしょう(笑)えーと、なんだっけ (^_^;)
かさい: 美少女でしょ
まきお: そそ、それそれ
かさい: ていうか、やっぱ宮崎駿が元凶なんじゃないのか?>萌え(^^;)
まきお: 松本零士も(笑)で、ポケモンはわりとそのあたりに頼らずにやってるのが好感度高いんよ、自分的に
かさい: だって、ターゲットがおこちゃまだもん>ポケモン 萌え知らんもん
まきお: そこですがな。ピクサーの映画って、おこさま向けじゃないですか。インクレディブルを除いて。ストレートど真ん中でお子様向けアニメ映画を作って、それを本気で作ってるから大人が見ても楽しめる。インクレディブルは逆だけどね。まぁお子様向けじゃないとダメって日本とは逆の束縛なんだけど
かさい: わかた。わかたよ、オレ。親がアニメ世代やからあかんねん>日本
まきお: あかんのか(^_^;)
かさい: あかんねん。親がまず楽しもうとするからあかんねん
まきお: あかんかなぁ
かさい: 作ってる方も、まず親を楽しませなアカンと思うからあかんねん。せやから、萌えとか言うてまうねん
まきお: 萌えゆーたらあきませんか
かさい: アカン、萌え禁止や(`へ´)
まきお: (笑)ぼくも思うのはまぁ、そういうことで、萌えてもいいんだけど(笑)お子様向け直球どまんなか豪速球のアニメをジブリには作って欲しいんですよ、そろそろ。そういう所じゃないと突破口ってないように思えるし、そこを突破できるのってジブリだけだと思うし
かさい: ジブリに限らず、そういうアニメ作ってみせてほしいね>日本のアニメ界。ポケモンとアンパンマン以外で(笑)
まきお: ポケモンはがんばってるとおもうよー、毎回毎回、映像的にすごいがんばってる
かさい: だから、それ以外で(笑)にしても、テルーは萌えんかったな(^^;)
まきお: 萌えんかったから評価上るんちゃうん?
かさい: 萌えー、言わそう思って萌えんかったのはアカンがな
まきお: いや、はずしてるんじゃないんですか? 確信犯として(^_^;)
かさい: うーん、微妙(^^;)
まきお: あ、最後にひとこと、ブレイブストーリーは萌えました?
かさい: えーと、松たか子の声に萌え(笑)
まきお: あー(><

【笠居 トシヒロ/WEBコンテンツクリエイター・デザイナー】
仕事場を、自宅近くのワンルーム・マンションに移した。のはいいんだが、自宅に自分の部屋がないと、こんなにも所在なげになるものだとはっ!(^^;)今この原稿もダイニングテーブルで書いている。腰が痛いよ。
< http://www.mad-c.com/ > < mailto:kasai@mad-c.com >

【まつむら まきお/まんが、イラスト、アニメーション作家】
東京行ったので、ディズニーアート展とピクサー展見てきました。特にディズニーアート展はすごかったっす! さすが里中ゆいかを輩出した千葉大から発掘されただけのことはある! 風景画が好きな人に特におすすめー。そういえば明日は下北サンデーズ最終回。くぅう。
< http://www.disney.co.jp/disneyart/ >
< http://www.makion.net/ > < mailto:makio@makion.net >

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■グラフィック薄氷大魔王[66]
ネット掲示板雑感

吉井 宏
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僕がネットというかパソコン通信に足を踏み入れたのは、インターネット普及直前の1995年に海津さんがシスオペをやっていたNIFTYグラフィックフォーラム通称「絵風蔵」。ネチケットが盛んに言われていた頃の話で、今思えばそこは基本的に紳士淑女の世界というか、みなさん最大限に発言に注意を払ってネット上の会話を円滑に和気藹々と進めていたように思われる。

今のネットの感覚からすれば、必要以上に気を使ってよそよそしく見えるかもしれない。でも、顔の見えない不特定多数が読むのだから「たいていの人にはぜんぜんオーケーでも、1000人に1人不快と感じる人がいるかもしれない」を意識しながら書き込みをするのが当たり前だった(よね?)。

僕の場合、それを最初からわかっていたわけではない。フォーラム参加直後、空気を読まずに傍若無人で辛辣な批判的意見を書き込んだことをきっかけに議論になり、しつこく独善的な反論をムキになって繰り返したあげくヘロヘロになって一週間後に全面謝罪という情けない経験を通じて学んだのであった。グラフィックフォーラムのメンバーだった皆様、その節は大変失礼いたしました。

まあ、NIFTYのフォーラムではハンドルネームとはいえ、固有のIDのおかげである程度の信用度はあったし交流も濃かったから、無茶な人が出にくい背景はあったのだろう。でも最近のネットでは匿名が当たり前になり、発言に責任を持つ意識が育ちにくい。パソコンを始めた頃にすでに2ちゃんねるが存在した人にそれを期待するのは無理かもしれないけど。

いや、プライバシー保護の観点からすれば匿名はしかたないかな、とも思う。でもハンドルネームでも芸名でもネカマでもいいから、ネット上では一貫した人格として発言に責任を持ってほしい。最近は、身元が保証された人しかいないはずのmixiでさえ、まったく本人特定できない匿名での参加が当たり前になっている。大きなコミュはほとんど2ちゃんねる化してしまい、不快度が増している。もちろん2chに本名で書き込む必要はないけどね。

2ch的な空気に慣れてしまっている人がモードを切り替えずに一般の掲示板に書き込むと、とたんに殺伐とする。軽いツッコミのつもりでも、一般的には「荒らし」と取られかねない。ツッコミやチャチャを入れられそうなところを見つけると、条件反射で書き込みせずにはいられない人が多いようだ。

僕も知人の掲示板やブログなどに、条件反射で混ぜっ返し的お気楽コメントを書き込みするけど、仲間内にはぜんぜん大丈夫でも、たまたま訪れた外部の人には不快な書き込みかもしれない。どうも、ネットが全世界に開かれていることを忘れがちだ。

そういえば、僕はいまだに「w」「藁」に大きな違和感がある。「w」は普通に使われるようになってきたけど、やはり嘲笑としか思えない。あと、「(爆)」がついた文章が爆笑に値すると思ったことは一度もない。っていうか、明らかに寒くなる。知り合いの書き込みや、明らかにシラケ効果狙いならまだ許せるけど(爆)

僕は顔文字を滅多に使わない(^_^)。人が使った顔文字はぜんぜん気にならないし、絶妙な使い方をしてるときは実に効果的だと思う。でも、自分が使う場合、こちらのニュアンスが期待通りに伝わるのかイマイチ自信がないので、こわくて使えない( >_< )

ところで、ひとことで答えられる質問に対し、「同じ質問がすでに出ているのに、調べもせず質問するのはやめろ」みたいな発言が一方的に続くものをよく見かける。限度はあるにせよ、そんなこと書いている間に答えてやれよと思う。同じ質問が何度も出ることも有益な情報だし、一度答えが出た質問は永久に凍結、異なる解決法があっても封印かよ、と。

ネット上で質問に答えるのは100%厚意だ(僕の場合は100%ではなかったけど。後述)。回答者は厚意で自分の持つ知識やノウハウをタダで提供しているのだ。質問者は答えを得られたら謝意を表してほしい。あと、示された解決法は実際にやってみてからお礼を書き込んでほしい。「なるほど。やってみます。」では、解決したのかダメだったのかわからずじまいで、回答が人類の共有財産の知恵として蓄積される機会を失なってしまう。

僕はPainterBBSという私設サポートセンター的掲示板を5年以上やっていたが、実は厚意100%でなかった。というのは、Painterやタブレットについての記事や本を書くネタ集めに利用するつもりで開いた掲示板だったからだ。よくある質問や初心者が必ず引っかかる落とし穴や便利な裏技・TIPSなど、Painterを使う上でどんなノウハウが求められているか、手に取るようにわかった。

逆に、僕もわからない質問には下手すれば丸一日かけて解決法を編み出すとか、古いバージョンをインストールし直して確認したりした。ちょっとした質問でも必ず検証してから答えを書いた。

これはほんとに勉強になった。モリモリ血肉になったし、なんといっても楽しかった。ソフトでも何でも詳しくなろうと思ったら、掲示板で質問に答える習慣をつけるのがおすすめです。まあ、ZBrushでも似たようなことをやろうと思ってZBrush.jp(更新終了宣言済み)をやってたんだけど、ZBrushの本を出すつもりがまるでなかったため、気力が続きませんでした〜。今はもう、自分が使う部分だけわかってればいいやのスタンスです。

●白状します。ネチケット、今初めて読みました。これ、小学校の教科に組み入れるべきだな。ネチケットで検索すると関連ページがいっぱいあります。

【吉井 宏/イラストレーター】hiroshi@yoshii.com

PainterBBSは2003年9月のブログスタートと同時に終了させた。Painterノウハウの宝庫5年分の書き込みアーカイブはしばらくそのままにしておくつもりだったんだけど、何か間違った操作をしたのか、全部消えてしまいました。No. 8303(2002/09/05)以降の書き込み約1年分はバックアップもありません。もし、誰か保存してる人がいらっしゃいましたら連絡下さい〜。

HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://graphic.pastel.co.jp/yoshii/ >

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■編集後記(9/6)
・節約モードな話。駅の駐輪場。戸田駅は最初の2時間は無料、その後3時間が100円だ。さらにその後は時間単位でどう上がるのか知らないが、以前とめっぱなしにしておいて意外に高い金額にびっくりした経験がある。いずれにしろ5時間で100円、都内で用事を済ませして帰れる時間だ。川口駅は、この前中央図書館でゆっくりしていたら、200円請求で愕然。図書館に行ってそれはないだろうと思ったが、そこは24時間200円で、最初の1時間は無料なんだとあとで聞いた。図書館行きで1時間とはちょっと短か過ぎる。そこで係のおじさんに「1時間少し前に一度出て、再入場すればまた1時間無料なんですね」と聞いてみたら、笑って「そうそう、上手に使って下さいね」とのお答え。この手を使えばいつでも無料だ。やってみるか? 小田急に予約しておいたロマンスカーの切符を引き取りに行ったら、けっこう発券に時間がかかる。窓口の若い男性は、一番安い料金にしますからね、ちょっと待って下さいと言う。枚数が多かったから普通乗車券を回数券にしてくれたのだった。こっちから頼んだわけではない。普通に発券してもまったく問題はないのに、こういう気配りはうれしい。そういう対処もマニュアルにあるのか? ゆうパックで雑誌を送る。民業ヤマトを応援したいのだが、重量が20キロもあるから、一律30キロまで、大きさだけで料金が決まるゆうパックにはかなわない。サイズが80サイズをわずかにオーバーしているのが問題だ。郵便局の担当者によって80サイズになったり、100サイズになったりする(大抵はおまけしてくれる)。重いから郵便局に持ち込むのが大変なので、ピックアップを依頼する。夕食でビールを飲んでいる時間に、わたしと同年配(年上?)の誠実そうな男性が引き取りに来る。遅くまでご苦労様です。きちんと採寸した上で、微笑んで80サイズですと告げる。そのあと、ビールはますますうまかった。(柴田)

・下北サンデーズ。今期一番の楽しみだったのに打ち切りだなんて。何クール分かの連続ドラマを見るようになってわかったこと。悲しい話はダメ。シリアスなのも気が滅入るのであまり見たくない。現実で十分。基本的にコメディや主人公の成長が見られるようなもの、何かを提起するようなものが好きなようだ。下北サンデーズは見ていると気恥ずかしいような、懐かしいような感じ。ちょっとキツイ演出があったりするけど、小さな劇場で靴袋(単なるビニール袋)を渡されるシーンや、チケットが単なるコピー紙だったり、役者と観客が近すぎたりとリアル。不況のあおりを受け、劇場がばたばた閉鎖してしまったけれど、大阪にもオフオフから本多劇場に進出するようなスゴロクがあった。大量にもらうチラシを見ては、行ったことはないけれど気になる劇団が○○劇場に進出してる、とか、またあの劇場にもどったのか、とか。このドラマに出ている古田新太や佐々木蔵之介らを、小さな劇場で靴袋をもらい、三角座りで見たことがあって感慨深い。決して懐古したいわけじゃないが、お宝演出まであって贅沢なドラマだと思うんだけどなぁ。脇を固める人たちは豪華なのに、もったいない使い方しているよなぁ。もっと劇団出身者で固めて欲しかったなぁ、とか。最初の頃の視聴者置いてけぼりで突っ走っている感じが好きだったわ。後半のしんみりした感じも好きだけど。(hammer.mule)