新連載・クリエイターとLLPと……[1]LLPって何?/深川正英

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日本版LLP(有限責任事業組合)のつくり方・運営のしかた「クリエイターのつながりを活かすために“LLP”を立ち上げて、様々な案件に対応したり、プロジェクトを進めたりしています。」というのが、ここ一年間の私の自己紹介の決まり文句なのですが……

「LLP」という言葉を見たり聞いたりしたことがあるでしょうか?

おそらく「新しく会社を立ち上げよう」とか「新しいビジネスを始めよう」というような人以外にはあまり知られていないと思います。


LLP = Limited Liability Partnership
・Limited=有限
・Liability=責任
・Partnership=組合

ということでそれぞれの単語の頭文字をとって「LLP」、正式には「有限責任事業組合」と呼ばれる日本では今までになかった新しい事業体の制度です。

「事業体の制度」というと難しく聞こえますが、会社のようなものをイメージしてもらえれば、ほぼ間違いないでしょう。

では、なぜ、クリエイター向けのメルマガでこんな話を書くのかというと、私たちのようなモノ創りに携わる人々にとって、このLLPはうってつけの組織形態だからです。

日本国内で新しい事業を立ち上げやすくし経済を活性化させようという動きがあり、今回の会社法の大幅な改正となったわけですが、有限会社がなくなったり株式会社が立ち上げやすくなったり……という流れの中で、人的資産(=知恵や知識)を活かした共同事業を活性化する目的で、新しい事業体制度の一つとしてLLP(有限責任事業組合)が作られました。

去年の8月1日、つまり2005年の8月1日にLLPの法律が施行されたばかりなので、認知度が低いのは当たり前なのですが、海外ではすでに同様の制度が存在し、それなりの成果をあげています。

実はLLPはイギリスの制度を輸入したもので、アメリカでもLLC(Limited Liab ility Company)という同様の制度があります。

最も有名な例の一つとしてはアメリカのドリームワークスがありますが、映像をはじめとするコンテンツ製作だけなくサービスや製品開発においても、様々なジャンルの専門技術やノウハウが必要な場合に力を発揮します。

LLP自体の詳細は経済産業省のサイトをはじめ、法律関係のサイトやベンチャー関係のサイトで詳しく取り上げられているので、興味のある人は「LLP」で検索してみて下さい。

●有限責任事業組合(LLP)制度の創設について
< http://www.meti.go.jp/policy/economic_oganization/llp_seido.html >

ということで、次回からは、具体的な例もあげながらLLPの特徴や可能性について書くとともに、私たちの「バビル6LLP」がどのような経緯でが立ち上がり、この一年間どのように試行錯誤してきたか、さらには、これからのクリエイターの組織のありかたについて何か手がかりになることを残していければと思っています。

【ふかがわまさひで】
バビル6 LLP(有限責任事業組合)組合員
※バビル6 LLPは日本第一号のLLP(有限責任事業組合)です
< http://www.b6p.jp/ >

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これ1冊でLLP・LLCがつくれる本
山田 順一朗 光嶋 卓也 有限責任事業組合LLP・LLC起業活用センター
あさ出版 2005-11-18
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by G-Tools , 2006/09/12