[2063] モールスキン

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<自分自身に敗北する恐怖から逃げる>

■グラフィック薄氷大魔王[71]
 モールスキン
 吉井 宏

■武&山根の展覧会レビュー
 世田谷美術館20周年パフォーマンス「CICALA-MVTA」ライブを観て
 楽曲が絵本を観てるみたいに展開する感じ
 武 盾一郎&山根康弘

■展覧会案内
 やましたくにこ「超短編の世界」


■グラフィック薄氷大魔王[71]
モールスキン

吉井 宏
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僕はモールスキンに戦わずして負けた。勝負を前にして逃げ出したのだ。モールスキンとはあの「ゴッホやヘミングウェイやインディー・ジョーンズのパパが愛用した二世紀の歴史を持つ革表紙の高級手帳」のこと。

その存在を知ったのは、1〜2年前に新宿で見たいろんなアーティストや作家がラクガキしたモールスキンの展示イベントだった。展示は面白かったけど、ノートを最後まで使えない性格の僕としては、モールスキン自体にはまったく興味が沸かなかった。値段は同サイズの無印良品のノートの5〜6倍以上する。ファンが多いようで、検索すると関連サイトがいっぱいある。Flickrにもモールスキン上のドローイングの写真が見切れないほどたくさんアップされている。

数か月前、伊東屋でふとモールスキンを手にとってみたところ、あることに気がついた。見開き中央のノド部分が他のノートよりぜんぜん平らで、180度拡げて書けるのだ。僕がノートやスケッチブックが苦手なのは、「ノド部分の段差やスプリングに手が乗るのが非常に不快で、乗った瞬間に書く気をなくしてしまうほど」ということがあるのだが、モールスキンのノドには段差がない!

たいして高級な造りでもなく合成皮革のくせに値段が高く、頑丈が売り文句の割にはショップの見本はみんなベロベロベリベリに剥がれて分解寸前になってる(いい味とも言えるが)この手帳がなぜこれほど愛されるのか、理由の一つがわかったような気がした。

以来、青山ブックセンターやハンズや伊東屋に寄るたびに、長〜い時間いじって感触を確かめた。おそらく延べ3〜4時間以上なで回していたに違いない。確かに書きやすそうなのだ。これにメモやラクガキやドローイングをする習慣をつけて、何冊もたまっていくのは楽しそうだし、自分の歴史を作るようでワクワクする。要するに、ほしくてたまらない。・・・しかし、買う勇気が出ないのだ。

そもそも僕の誇大妄想的解釈では、今、モールスキンを買うということは、これから先、ずっと他のノートに浮気せずモールスキンを使い続ける意志があるか試されることのように思えるのだ。単に紙製品を買うかどうかではなく、それを人生や創造活動のプラットフォーム的中心に据えられるかどうか、なのだ。いやもちろん、重く考えすぎなのはわかってるけどさ。

値段が高いとはいえ、いちおう大人なので、1冊や2冊、気まぐれに買ったって懐が痛むわけじゃないし、モールスキン100冊入りの箱買いだってできなくはない。でも、これだけ思い入れが高まっちゃってるのに、「やっぱダメだったワハハ」とは言いたくない。また、いつものノートやスケッチブックと同じ運命、「最初だけちょっと書いてあとは白紙のまま、あるいはペラ紙として切り刻まれる」になるのは、いくらなんでも敗北感が強すぎる。そうなることがわかってるから、最近は新しくノートを買うのを控えていたのだ。すでに僕は「A4ペラ紙が一番描きやすい」と結論づけているんだし。

・・・というわけで、こんなにほしいほしいと思ってるのにいまだ購入に至っていない。まあ、モールスキンに負けたというより、自分自身に敗北する恐怖から逃げているとも言えるか。いつかそのうち買う勇気が出てきてリベンジできるかもしれない。

●余談1。モールスキンの2007年ダイアリーノートが出てたけど、あれ、普通のモールスキンと造りが違うのか、ページが180度開かない。あと、比較的安い(とはいっても高いけど)3冊セットのノートもあったけど、あれも機能的には100円のノートと変わんないような気が。

●余談2。そのうちちゃんと書くかもしれないけど、先日、A4の4穴バインダーというのを買った。これ、すごくイイです。A4ペラ愛用者としては理想のバインダー形式。RHODIAのレポート用紙とかヨーロッパ直輸入ノートがたいてい4穴になっている意味がわかった。

【吉井 宏/イラストレーター】hiroshi@yoshii.com
GoogleがYouTubeを買収。すげー! まだまだなんとなくアンダーグラウンドなイメージがあったYouTubeだったけど、これで「テレビ」と同等にまで昇格するような気がする。TouTubeにない動画は存在しないのと同じ、になってくるかも。一般の人にとってパソコンは、「YouTubeを見るための機械」に。
HP < http://www.yoshii.com/ >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

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■武&山根の展覧会レビュー
世田谷美術館20周年パフォーマンス「CICALA-MVTA」ライブを観て
楽曲が絵本を観てるみたいに展開する感じ

武 盾一郎&山根康弘
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武: こんにちは! もうすっかり秋ですよ。秋と言えばさんまが旬です!
山: どーもー。そうやねー、こないださんま食べたで。旨かったねー、日本酒飲みながら。
武: 俺はそば焼酎。キンモクセイも香るしね。
山: いい香りやねー。
武: キンモクセイ さんまにキノコ そば焼酎 詠み人知らず
山: なんやねんそれ! 季語だけか?
武: わはは。

●世田谷美術館20周年パフォーマンス「CICALA-MVTA」ライブに行く

山: ま、そんな中、行ってきましたんですけどね。シカラムータ!
武: そうですね、世田谷美術館 20周年記念パフォーマンス、9月29日。
< http://www.setagayaartmuseum.or.jp/event/past.html >
山: これでしょーかシカラムータ。CD「生蝉」買わせて頂きました。毎日聞いてるで。
< http://www.cicala-mvta.com/ >
武: ライブは、世田谷美術館の講堂だったんだね。限定200人いっぱいいっぱいいましたねー。
山: ほー、あれ講堂やったんや。きれいな建物やったね、世田谷美術館。
武: 世田谷美術館、初めて行きました。用賀駅から歩いて20分くらい。
山: 僕も初めて。今度は昼にゆっくり行きたいね。砧公園もでかいし。武さんは砧って読めへんかったけどな。
武: そうそう!ところで「きぬた」ってどういう意味じゃ?
山: < http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%A7_(%E8%83%BD) >
武: ほー! 面白い! 砧公園の概要はこれ、防空緑地だったらしい。
< http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/outline004.html >
山: で、世田谷美術館でライブですが。どうやった?
武: オープニング曲ではライブペインティング(柏原晋平)があって、踊り子さんが登場して、てんこもりだったねー! 総じて無国籍。けど、なんか懐かしい。
山: 無国籍感すごくあったな。今の時代感と非常にリンクしてる、と思た。
武: ほう。
山: 思わんかったん?
武: ある意味アナクロのようにも感じるんだけど。今って、VJで映像流してテクノでリズムは単調、リフの永遠繰り返し。って感じじゃない?
山: へー。そうは思わんけど。やっぱりね、無国籍でちょっと先行き不安で懐かしさを求めるんだが、どこに求めて良いかもわからず、でもやるしかないねん、ちゅーかね、どこに行くかわからん、その気分が、なんだっけ…あ、変拍子。
武: あー。
山: そこにすごく現れてて、それがここちよかった。
武: なるほどー。

●シカラムータについて

武: シカラムータというバンドの説明をしないとですねー。クラリネット奏者の大熊ワタルを中心に、サックス(川口義之)、トロンボーン(渡辺明子)チューバ(関島岳郎)、アコーディオン(佐藤芳明)、ギター(桜井芳樹)ドラム(吉田達也)、そしてチンドン太鼓(こぐれみわぞう)からなるグループですね。97年からシカラムータとして活動。バイオリン(太田惠資)もいるけど今回は出演してなかったですね。
山: はい。僕は初めて聞いたんやけどな。
武: リーダーでクラリネットの大熊ワタルさんは、'95から神戸被災地で活動を始めたソウルフラワーモノノケサミット< http://www.breast.co.jp/soulflower/ > に参加したり、A-Musik < http://am.jungle-jp.com/ > に参加したりしてまして、映画だと「豚の報い」(監督:崔洋一)のサントラを担当したり、テント芝居の「野戦の月」< http://www.yasennotsuki.com/ > でも音楽を担当したりしてます。
山: ソウルフラワーってそういうことやったんか。まったく知らんかった。
武: でさ、楽曲なんだけど、西洋と東洋の中間あたりで浮遊してそうななんとも言えないメロディーだったりして、これはどこの音楽なんだろう? って思ったりする。ヨーロッパでもアジアでもアフリカでもない、知らない国。
山: ジンタっていうのがそうなんかね。
< http://word.uruma.jp/word/%A5%B8%A5%F3%A5%BF > 明治か…。
武: 篠田昌已さん。下の方に大熊さんが出てる。
< http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AF%A0%E7%94%B0%E6%98%8C%E5%B7%B2 >
山: だいたいチンドンってどういうことや?
武: チンドン屋
< http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%B3%E5%B1%8B >
山: 宣伝やんなあ。宣伝やし目立たなんとしゃーない、で、傾いて奇抜なカッコしてたわけやろ。その時の音楽って…むしろ異国情緒溢れる音楽やったんかね? 明治やし。
武: 当時はそうだったのかも。
山: そうやんなあ。電気ブランみたいなモンやな。
武: で、どこか憂いのある曲。
山: ということは、懐かしさを感じるのは知らない過去に懐かしさを感じてる訳や。なんか情報として知ってるんやろか。
武: 不思議だよな。
山: ふしぎやな。武さんチンドン通信社 < http://www.tozaiya.co.jp/ > の人たちと話したんやろ? 本読んだ?
武: 「チンドン屋!幸治郎:林幸治郎著/新宿書房」ね。
< http://www.shinjuku-shobo.co.jp/new5-15/shohyo/%23349_CHINDON.html >
山: 大阪ですか。
武: そうそう。チンドンミュージシャンってジャズルーツの人が多いんだね。
山: 日本のジャズ、という考え方なんかな。
武: 元祖ビジュアル系(笑
山: はは。そやな。ちゅーかやっぱ明治ってすごいわな(笑
武: シカラムータはビジュアル系じゃないけど。。。やっぱりみわぞうさんが華でしたねー。
山: そうやね。いいですねー
武: みわさん居なかったら、結構コワイおっさん連中(笑
山: そうかも(笑

●ライブ感想

武: ライブは休憩を挟んで前半と後半。7時半から始まって、10時くらいまでだったね。
山: 休憩挟んでくれて助かったわ。なんせずっと座ってんの嫌やし。
武: そうね、やっぱり立ったり座ったり踊ったりしながら観たいよね。
山: 僕はよう踊られへんけどね。
武: 特にシカラムータはラフに聴きたいバンドだしね。
山: そうやな。
武: で、曲順ですが、
  1.ゴーストヂンタ(ゴーストペルシャ絨毯)
  2.ヘラクリオン
  3.地中山脈(ROOTS UNDER THE GROUND)
  4.プンクマンチャの踊り
  5.すからべマーチ
  6.プレセンテ!
  7.スタラプラニーナ
  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  8.奥に通じる扉
  9.不屈の民
  10.平和に生きる権利
  11.ヤマナミ
  12.道化師
  13.ターキッシュ
  14.アイラーメドレー
  (アンコール)旅行
  15曲もやってたんだね。
山: けっこうやってたんやなあ! 変拍子気持ち良かった。なんて言うの、キュッと角曲がる感じ。で、どこに行くのかわからん。でも最後ちゃんとゴールがあるから安心するねんな。
武: で、ほとんどインストだけど、1曲1曲が物語的だなあって感じるんですよ。
山: 確かに物語は感じたなー。けっこうハッピーエンドで終わってる気がする。
武: 楽曲が絵本を観てるみたいに展開する感じ。実際に大熊さんも絵画や絵本からインスピレーションを受けて曲を作ったと言ってたし。映像、というより絵本、あるいは絵画っぽいよね。
山: パウル・クレーって言ってはったね。例えば僕も絵を見てメロディーを感じることはあるけど、クレーからあの感じはでてこない。
武: ははは!
山: そういう感じ方ってほんま人それぞれやなー、って。で、「映像、というより、絵本あるいは絵画っぽいよね」というのは大道芸で言えば紙芝居やな。
武: エモリハルヒコ < http://www.emoesibai.com/ > ですか。
山: ライブやけど、ライブペインティングではない絵描きですから。
武: で、個人的には「不屈の民」と「平和に生きる権利」あたりウルウル来た。シカラムータの十八番って感じで、曲が始まると客席がドワーってなってきたよね。
山: 武さん聞いたことあったんやろ。
武: A-Musikで良く聴いたよね。
山: その時のことフィードバックせーへんかった?
武: するねー。俺は神戸被災地のテント村でA-Musikを聴いてたんで、こみ上げてくるものがあるんよ。「平和に生きる権利 < http://am.jungle-jp.com/song09.html >」(A-Musikバージョン)とか。
山: 昔良く聞いてた曲を久しぶりに聞いたらその時の記憶がありありと蘇ってくる、みたいなことってね、なんですかね。感動する。音ってそういうのすごくあるよね。絵ではあんまりないなあ。ないこともないけど。
武: そうだね。それが音楽の持つ力でもあるよね。
山: 僕が一番、ああこれやなーって思ったのがですね、アイラー・メドレーやね。
武: 最後の曲ね!
山: リズムのせいか音色のせいか、やっぱり懐かしいねんな。みんなそういうの感じてるやろ? たぶん。ある郷愁、切なさ、とか。
武: アイラーメドレーの時、異様に会場が熱くなったもんなあ。なんか、どこか知らない国のテント芝居かサーカスのエンディングのような、、、
山: なんかね、音のこと知らん僕がいうのはおこがましいんですが、一音一音聞くと、なんですか、きたないんですよ。きたないと言うかね、うーんなんて言うの、ガラクタ感がある。
武: ふむ
山: それがもう、ぶわーっと全身から出てて、全体的には調和してる。
武: スタイリッシュとは言えないけど、バラバラのようなんだけど、一体感がある。
山: バンドってすごいよなー。

●美術がストリートを取込む

武: で、今回のシカラムータでレビューを書いてみようって思ったのは、「美術館」でやったからってのがある訳じゃん。「美術館」と「シカラムータ」の組み合わせに、なんかコントラストを感じた訳でしょう。
山: そやね。だいたい大熊さんも驚いてたんとちゃうの?「世田谷美術館も、やるなあ!」ってMCで言ってたし。やっぱり世田美との接点が見えないせいか、講堂という場所のせいか、ちょっと聞きづらかったとこはあった。音楽は良かったんやけども。
武: シカラムータってあういうキレイキレイな場所でかしこまって座って聴くようなグループじゃないしね(笑)。で、公立美術館がこういう「大道」を地で行くミュージシャン達を20周年記念イベントに呼ぶ。という行為自体に今の美術を見て取れるような気がしてしまうんよ。
山: ふむ。ストリートを取り込んでいるわけやな。
武: 今「アート内」からは発生しないんですよ、次なるものが。
山: ふむ。
武: そういう時、システムというのは外側を吸収する、取り入れる訳だわね。
山: 苦肉の策やな。
武: そうしてシャッフルさせてアートが多様化・活性化してるように見せかける、と。
山: ふむ。例えばこないだグラフィティ展あったよな。こないだってもう結構前か。水戸芸。< http://www.arttowermito.or.jp/xcolor/xcolorj.html >
武: はいはい。
山: で、今グラフィティってどうやねん? 美術館は展示やってその後をちゃんと見てるんか? ちゅうかやってたやつらはどないしてんの?
武: グラフィティーって、日本の場合だと「スタイル」、形式なんじゃないの?
山: 形式、っていうか流行りにしか思えへんかった。それを美術館が取り上げた。
武: でも、あの「スタイル」は消えないと思うよ。進化はするだろうけど。
山: 消えないのかね。まあ別にええねんけど。
武: 描いちゃ行けない所に描く、という行為も消えないと思うよ。
山: そうか。
武: というか、「誰」が「描いちゃ行けない所」を決めてるんだ? という事そのものに対する、何らかのアジテーションなワケでしょう、本来は。日本じゃそれが形骸化して流行って消費されて消える、、、か。やっぱ。
山: 消えるんかい!
武: で、音楽の場合はチンドンっていう形で脈々と続いてる。
山: そうやねー。
武: 音楽の自由さ、というか、シカラムータの自由さ、というか。館側は「こういうのを取込みたい」という感じだと思うんだけど、シカラムータ自体は数ある大切なライブの一つで、きっとこれからも世界各国のバーやライブハウスや路上でやってく訳でしょう。
山: そうやろうな。たまたま美術館の講堂だった、というだけの話で。
武: やっぱ、その活動の足元の強さ、みたいなのがカッコいいんだよな。
山: 次は是非、違う場所で聞かせて頂きたいと思います!
武: 気兼ねなく呑めるような場所とかね。
山: そうそう。もっとどうしようもないとこで、ってそんなこと言ったら失礼か(笑)でもそうなんやからしゃーない(笑
武: これからシカラムータはどんどん活躍してく感じだからねー。
山: ぜひとも頑張ってほしいです!
武: そうですね! そして俺らもな。
山: あ、僕らですか? すっかり忘れてました(笑
武: ライブになかなか行けない人は、ライブアルバム「生蝉」が出来たてのホヤホヤなんで是非とも聴いて下さい!オススメです。

【武 盾一郎(たけ じゅんいちろう)/グラフィックデザイナー兼画家】
・新宿西口地下道段ボールハウス絵画集
< http://cardboard-house-painting.jp/ >
・夢のまほろばユマノ国
< http://uma-kingdom.com/ >
take_junichiro@mac.com

【山根 康弘(やまね やすひろ)/阪神タイガース信者兼画家】
・交換素描
< http://swamp-publication.com/drawing/ >
・SWAMP-PUBLICATION
< http://swamp-publication.com/ >
ymn_yshr@ybb.ne.jp

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■展覧会案内
やましたくにこ「超短編の世界」
< http://www1.odn.ne.jp/%7Ecay94120/ >
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ショートストーリーを不定期に掲載してもらっているやましたくにこです。このたび「超短編の世界」と題したささやかな個展を開催しますのでお知らせします。

会期:10月16日(月)〜21日(土)11:30〜19:00 最終日は17時まで 
会場:ギャラリーR・P( 大阪市北区曽根崎2丁目5-31)地下鉄梅田から徒歩5
< http://rtenp.exblog.jp/i3 >

いつものショートストーリーよりさらに短い小説(のつもり)と、絵(手描きの絵をCG加工したもの)を組み合わせた展示です。会場では得本和音さん(作曲家をめざし勉強中の17歳)作曲・演奏のピアノ曲を流す予定です。こちらも音の短編小説といえると思います。みなさまお忙しいとは思いますが、梅田にお出かけの際はぜひお立ち寄り下さい。

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■編集後記(10/11)

・「世田谷一家殺人事件」(齊藤寅、草思社)を読む。「ついに犯人を突きとめた!」と銘打って今年6月に発行された「衝撃のノンフィクション」である。著者は犯人の名前を挙げ(イニシャルだが)顔写真まで入手し、警視庁の刑事に渡している、という。しかし、本が発行されて以後、犯人が逮捕されたという報道はもとより捜査の進展ぶりなどは聞いていないのはなぜだ(本の発行より前に、この事件の捜査本部の警部補が虚偽報告を繰り返していたというお粗末な話はあったが)。警察がなぜホシを見つけられないのか、それは警察がもつセクショナリズムと悪しき役人体質である、と著者は繰り返す。だから、名前は明かせないが警察の内部協力者や闇社会の人たちからの情報をもとに、一人のジャーナリストが真犯人を追いつめたというストーリーがこの本である。しかし、まるで小説のような展開なのである。全編がいかにも「衝撃のフィクション」的で、これはそのまま信用して読んではいけないだろう。寅さんは断じる。国籍混合の留学生グループ、それも犯罪を行なうために結成されたグループ=クリミナル・グループが存在する。彼らの犯行の手口は残忍極まりなく、計画的。動機、目的は99.9%カネ。重要な情報ツールはインターネット。ストーリーはともかく、その結論は納得できる。近年の、カネ目的の残忍な犯行は留学生が主役であったことを思うと、そういうクリミナル・グループの存在はじゅうぶんに考えられる。怖ろしい犯罪の時代になったと思う。その傾向はますますエスカレートするだろう。セキュリティに無頓着で、バカみたいに人を信じるのが日本人である。そんな体質は変えなくてはいけないと思わされたのであった。(柴田)

・昨日の続き。なんだか人が多い。今年は自由席まで売り切れ。白子駅はバスを待つ長蛇の列。号外やスーパーアグリカードのキャンペーンステッカーを配布する人たち。このステッカーは、臨時シャトルバスの入り口にいくつか貼られていたけれど、客が勝手に貼ったに違いない。ドライバーの入り待ちをする人だかり、日本中のナンバープレートが並ぶ駐車場。せっかく鈴鹿ナンバーができたのに、鈴鹿F1は終わりなんだなぁなどと話す。レース場入り口のアナウンスは「ここで必要なのは指定券じゃないです。鑑賞券をケースからまるっと出して一人ずつ手に持ってね。」などと、とってもフレンドリー。フェラーリグッズブースは入場制限。トヨタブースでラルフがトーク。公式パンフレット売り切れで買えず。去年は「お土産にどうぞ」と言っていたのを帰り際に聞いたのに。VIPはヘリコプターで到着するので、通路横のヘリポートにも人だかり。すぐ横でしょっちゅうばらばら聞こえるため、この大騒音の前でジャック・バウアーごっこしたいわ〜などと思いつつ。そうなの。そういう馬鹿なことを考えられるぐらい人が多くて、自分たちの席にたどり着けないの。/公式パンフがヤフオクで五千円越え。定価二千円なのに。(hammer.mule)
< http://www9.plala.or.jp/hiyotrio/newpage012.htm > ナンバープレート雑学
< http://polls.dailynews.yahoo.co.jp/quiz/quizresults.php?poll_id=16&wv=1&typeFlag=2 >
↑一番人気

photo
世田谷一家殺人事件―侵入者たちの告白
斉藤 寅
草思社 2006-06
おすすめ平均 star
starこれを機に事件の早期解決を望みます
star意識の見直しに
star背筋が寒くなります。
starこの本が語る提言
starぶっきらぼうな手紙のような

外交敗北――日朝首脳会談の真実 警察裏物語 いわゆるA級戦犯―ゴー宣SPECIAL 別冊宝島『嫌韓流の真実! ザ・在日特権~朝鮮人タブーのルーツから、民族団体の圧力事件、在日文化人の世渡りまで!~』 米中冷戦の始まりを知らない日本人

by G-Tools , 2006/10/12