[2073] Adobeのアップグレードポリシー変更

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<これひどい。ハシゴはずすつもりだ。>

■ネタを訪ねて三万歩[21]
 終わりなき気分転換の必要性を強く感じる
 海津ヨシノリ

■グラフィック薄氷大魔王[73]
 Adobeのアップグレードポリシー変更
 吉井 宏


■ネタを訪ねて三万歩[21]
終わりなき気分転換の必要性を強く感じる

海津ヨシノリ
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Blog事件はGoogleのBloggerに転居することで、9月下旬に収束を迎えました。なお、Bloggerと言っても吉井さん推薦のUSで行われているベータ版(10月現在)の新しいBloggerシステムです。まだまだバギーな部分が残っていますが、それさえ避けて作り込んでいけば問題はないわけですし、そのうち良くなるでしょう。考えてみれば、最近はBlog本来の目的であったはずの悪戯書きや、へんな3D作品を全然アップしていない事をかなり強く反省していましたので少しずつ作り始めていますが、リズムを掴むまでにはしばらくかかりそうです。

●使い慣れていなければ、まだまだ混乱のPC環境

Windows XPマシンのハードディスクにデータが溜まりまくってしまったので、バックアップをとらなくてはならないと気にしつつ、半年以上も曖昧にほったらかした状態としていました。Macintosh関係の仕事が多かったからなのですが、こうなってくると、いざバックアップをDVD-Rにとろうとしてかなり混乱してしまいました。

そもそも私のWindowsマシンのDVDドライブは、あまり使わなくなった半年ぐらい前から調子が悪く、まともに使えないので、外付けドライブに頼っていました。更に、DVD-R作成用のソフトはサブセット版も含めて類似したものが色々と入っているので、自分でもどれを使っていたのか訳が分からなくなってしまいました。半年もまともに使っていなかったわけですからね。

かくして悪戦苦闘の数時間。なんとか目的を達成したときには疲れがピークにさしかかっていました。こんな時はMacBook ProにWindowsをインストールしておくと色々と便利かもしれないですね。

実は昨年The Microsoft Developer Network(MSDN)に申し込んでいたので、WindowsXPはデベロッパーとして所有していたのですが、間抜けな私は期限が終わった時点でシリアル番号を破棄してしまったのです。そのため、日本語版ばかりでなく英語版のWindowsXPのマスターディスクまで所有しているにも関わらず、インストールすることが出来なくなってしまったのです。

●終わりなき気分転換の必要性を強く感じる

最近、んなことが多いな〜と感じています。もう少し気分転換が必要なのかもしれないですね。知らず知らずに同じような展開に陥ってしまうのは避けたいですからね。新しい刺激を求めて、絶えずピリピリしていたいと最近は特に強く感じるようになりました。昔から絶えず何かを作っていないと気が済まない性分なので、どうしてもジッとしていられません。

さりとて、のめり込む性格でもあるのでさじ加減を間違えると自滅してしまいます。適度な刺激というのは案外難しい要望なのかもしれないですね。私にとって永遠の模索かもしれません。だから面白いんですけどね。バランスを保つことが。とにかく、知らず知らずにマンネリのワンパターン化してしまう生活の中では適度な刺激が必要です。我々の仕事は特にそれが大切だと感じています。時にはとっぴな刺激もウェルカムかもしれませんね。もちろん胡散臭いものはごめんです。

刺激といえば大学で、某教授から自転車通勤(講師が学校に向かうのは「登校」でいいのだけど、なんとなくニュアンスが違う感じ)を勧められていました。刺激としては悪くないと思うんですが、環状八号線を自転車で走るのはかなり怖いです。そうは言っても自転車はあってもいいかもしれないと優柔不断にしていたら、しびれを切らしてしまわれたのか、某教授はオートバイに宗旨替えされ、またまた熱心に私を誘ってくれます。私は昔、暴走していたようなイメージがあるのだそうです。

ちなみに、学生からは若かりし頃の私は学生運動で熱く盛り上がっていたのでは? などと突っ込まれていますが、学生運動も暴走もしたことはありませんし、興味もありませんでした。ただし、なぜか暴走族には友人が何人かいましたので、時々車に乗せてもらったことがありました。ですから、かなりのインパクトで車は怖いものというトラウマになってしまったのは否定できません。20歳前後の頃の話です。

しかし、今は色々な意味で車がないと困るので、重い腰を上げて取得したのは、ほんの12年前のこと。それまではまったく興味がなかったので、教習所の一般的な生徒としては高年齢であった私に対し、教官は免停後の再試験だと思い込んで、かなり高圧的に接してくる方もいました。いきなり足を蹴ってきた教官もいましたが、哀れな方だと感じたので応戦はしませんでした。

で、オートバイ通勤もわるくないかもと一瞬は考えたのですが、やはり環状八号線は怖いです。自動車で走り回っているからこそ自転車やオートバイがどれほど危険な位置関係で自動車と対峙しているかが分かっているからです。飲酒運転も一向に減らないですからね。

●子どもの絵の審査員で感じること

話を変えて、久しぶりに楽しい体験です。今月上旬に、『ラブリバーたまがわこども絵画展(10月14日〜11月3日まで玉川高島屋ショッピングセンターにて開催/10月29日表彰式)』の審査員と表彰式での寸評を行なう機会を得ました。作品は多摩川流域小学校在学の小学生の力作ばかりです。いくつかの審査員は体験していますが、子どもの作品というのは初めてでしたので、依頼があったときからかなり楽しみにしていました。それは多くの邪念のない絵や作品に触れることが出来るからです。実は、地域の小学生あるいは幼稚園児の作品を飾る銀行や郵便局などのミニ展示会が好きで、いつも見入ってしまいます。

しかし、楽しい作品をみんなが描けているのに、なぜか小学校の3〜4年生あたりから恥ずかしいという気持ちが強く働きすぎるからなのか、自由な発想でのびのびとした作品を作るということをためらってしまう子が多くなってきます。これはかなり悲しい現実だといつも感じています。私は、子供たちの図工あるいは美術の授業は誉めそやすことだけでいいと思っています。作り込むことの楽しさを知ることが大切なのです。授業のための作品作りだとしたら、百害あって一利なしですからね。

これは、プロが自身の作品に妙な屁理屈を付けて、大袈裟で大風呂敷な製作秘話みたいなことを話すことが良くないと思っています。もちろん、製作秘話はあるでしょう。でも、それに精神論みたいな事を加えちゃったら、後付けがミエミエですからね。で、数年前に小学生相手の工作教室の話が舞い込んできたことがありました。そして舞い上がってしまったのは私です。しかし、土壇場で先方の都合により没になってしまったことがありました。なかなかうまくいきません。

●先方都合で振り回された数か月

先方都合といえば、先方から依頼(私の場合は売り込みをしたことがないので全て依頼です)があった仕事で、打ち合わせを何度も行ないながらラフデザインあるいは企画書を6月中旬あたりに提出したまま、9月に入っても連絡がないという事件が多発しました。クライアント別の3連発です。何かの祟りなんでしょうか。もちろん、経過確認の問い合わせはしていました。しかし、それに対する応答すらなく、状況説明もいまだになしに至って、かなり不快な思いをしていました。しかも、昨年の今ごろから話を受けていた仕事に至っては、私を含めた関係者3名も同様の扱いを受けていたことを知り、怒りを通り越して脱力感だけが残りました。

我々の仕事にはアクシデントは付き物です。だからこそ、ありのままの状況を説明してくれれば問題とはならないはずなのに、こんなときに人となりが出てしまいますね。お人好しの私でも分かってしまったらもうどうしようもありません。もっとも、この程度の対応は世間では当たり前で、イライラする私がセッカチなのかもしれないですね。しかし、まだまだ世の中にはしっかりと対応をしてくれるところもあります。決してそれは少数派ではありません。少なくとも私の周りではそうです。こんなことが続く私には、相好を崩すなんてことは当分ありそうもないですね。

【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター

9月の終わり、ちょうど先月の原稿が掲載される前日の夜半。車で出かけていた私は近所の交差点で突然警察官に呼び止められ、酒気帯び検査をされました。要するに検問です。検問に引っかかったことのない私は、道路工事だと勘違いして前方に注意しながら徐行していたので、停止するまで彼らが警察官だと気がつきませんでした。もちろん、飲酒運転しているわけではないので検査は合格ですが、生まれて初めての検査に、妙にうれしく(変な趣味はありません)なってしまいました。検査器具は小型のマイクロホンのようなもので、瞬時に終了。しかし、こんな検問を行わなくてはならないという現実は悲しむべきことでしょう。

そういえば数か月前に、銀座で打ち合わせかたがたお酒を飲んで終電で帰宅したら、ペンディングになっていた仕事が突然明日までという状況に激変しており、ディレクターにあたる方がつかまらないので、たまたまアドバイザーのような形で関わっていた私に担当者が泣きついてきたのです。しかし、飲酒してしまったので私は車で出かけられないと断り、担当者にタクシーで近所まで資料をもって来てもらったことがありました。もちろん、私がタクシーを拾うという選択肢もありますが、残念なことにタクシーを深夜に拾うには地理的にあまりにも悲しい状況だったので、選択肢は一瞬で消えてしまったわけです。とにかく若い担当者だったので理解してもらえて良かったです。もしオジサン系で、「いいから直ぐに来い」なんていわれたら、私は切れちゃいますからね。

yoshinori@kaizu.com
< http://www.kaizu.com >
< http://kaizu-blog.blogspot.com/ >
< http://fmaug.nifty.com/efgra/ >
< http://web.mac.com/kaizu/ >

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■グラフィック薄氷大魔王[73]
Adobeのアップグレードポリシー変更

吉井 宏
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【重要なお知らせ】「次回の主要リリースから、クリエイティブ製品のアップグレード対象に新しいポリシーを適用し、過去主要3バージョンまでをアップグレード対象とさせていただきます。それ以前のバージョンをお持ちのお客様に関してはアップグレード対象外となり、……」
……だそうです。これひどい。ハシゴはずすつもりだ。

Adobeアップグレードポリシー変更について
< http://www.adobe.com/jp/support/upgrade_policy/ >

以前から「いくつ前のバージョンからしかアプグレできません」でやってきた会社ならまあしょうがない。でも、Adobeの場合は、この分野のソフトの完全支配を完了した上で、満を持してのポリシー変更。その前にきついアクティベーション制の導入という荒技もやったばかり。もう、恐いものなしだ。

次期のAdobeCS3の3つ前のバージョンって何だ? CSになる前の最後かな? と思ったら、リンクに表が出てますね。今、CS3にアプグレ可能なバージョンを持ってない人は、今すぐ現行のCS2にアップグレードしないと、CS3がリリースされた以降は丸ごと新品で買わなきゃならなくなる。

つまり、年末か来年早々と言われているCS3リリースの前にCS2にアプグレすることが、アップグレード権を手放さずにAdobe製品を使い続ける必要条件ということになる(現在のようにPhotoshopのみからのCSアプグレも可能かもしれないけど)。人によっては短期間に2度のフルアップグレードとなる。旧マクロメディア製品も取り込まれてるわけだし、いったい何十万円かかるんだ? Win/Mac両バージョンを持っていればその倍だ。おまけに、Macユーザーにとって次期CS3は待望のインテルMac対応なんだよな〜。

まあ、AdobeCS2の恩恵を毎日受けている僕としては、OS9とIllustrator8で止まってるらしい業界の現状はちょっとな〜と思ってますけどね。みんなホントは最新バージョンで仕事したいに決まってるのに、合法的入手が不可能な8年も前のバージョンでの入稿を指定される現状は、とても正常といえない。しかし、これじゃ強制的にアップグレードさせるみたいなもん。「この商売を続けたいのならアプグレすることだな。グワッハッハッ……」。で、Adobe製品がイヤでも他に選択肢がほとんど皆無と来たもんだ。ある意味Microsoftより罪深い。

で、おもしろいことに、唯一Adobeに面と向かって対抗する姿勢を見せているのが、ここで「Acrylic」として書いたこともある、Microsoftが開発中のExpression製品群(Graphic Designer、Interactive Designer、Web Designer)なんだよね〜。世の中どうなってんの?

Microsoft Expression
< http://www.microsoft.com/products/expression/ja/default.mspx >

グラフィック薄氷大魔王(12)Acrylicの可能性(っていうか妄想)
< http://bn.dgcr.com/archives/20050622000000.html >

【吉井 宏/イラストレーター】hiroshi@yoshii.com

天候に左右されるフィギュア制作。ずっと晴れ続きだったのに、ベランダでエアブラシやスプレーを吹こうとすると雨だ。スケジュールが狂う。

HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

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■編集後記(10/25)

・先日の夜、犬の散歩に出たとき、路上駐車している乗用車の下に鼻を突っ込んだ「ハニー号」が、ものすごい悲鳴をあげて走って逃げた。わたしも一瞬なにごとが起きたのかわからずパニックになりかけたほど。追いかけてきたのは小さな猫だった。リードを持つ手が強い力で引っぱられて、わたしも倒れそうになった。続いての攻撃はなく猫は走り去った。この場面で対向車が来てたら、ちょっと危ないことになったと思う。そのあと、なんだか恥ずかしいところを見せてすいませんという殊勝な態度の弱虫犬であった。犬のくせに、とにかく犬がこわい、リードにつながれていない犬など見ると(いるんだなあ、わざわざリードをはずして勝手に歩かせている飼い主が。なにか事故があったら、全面的に飼い主の責任になるというのに)もう、必死で逃げようと引っぱる引っぱる。一見、かっこいい中型犬なのに、よその犬と出会うとたいていこっちから道を譲ってしまうのが情けない。男としての矜持はどこに行った? だからチビ野良猫に追い回されるのだ。ところで、わが家では、犬の散歩に出ることを「わんぽ」という。この言葉はわたしの発明である、愛犬界の標準語としてどうだろうかと自画自賛であるが、すでに使われている陳腐語だとしたら不明を恥じて謝りまする。 (柴田)

・ホラー映画は怖いから見ない。嫌いだとさんざん言っているのに、ホラー好きの友人は勝手に情報をくれる。結構面白いと思ったのは「ソウ saw」らしい。2人の男が片足を鎖に繋がれていて、生き残りたかったら相手を殺すかもしくは、という話。「ソウ2」はあんまり、だそうだ。3はまだ見ていないらしい。お勧め映画は「テキサス・チェーンソー」。Wikipediaによると「悪魔のいけにえ」のリメイクとのこと。この秋には続編「テキサス・チェーンソー・ビギニング」が公開されるって。「殺人一家の謎と殺人鬼レザーフェイス誕生の秘密が今明かされます!」らしい。こうやって文章を書いているだけで怖いよ。で、脱力した映画は「女子高生チェーンソー」だそうだ。むちむちぷりんな(※注)女子高生が出てきたならいいんじゃない? とちゃかしたら、その女子高生が全然綺麗じゃなくてダメ、その上、ふざけるな〜というストーリー展開でまったく怖くないそうだ。だいたいチェーンソーというタイトル自体が看板に偽りあり、らしい。ひどい内容なのに日本語吹き替えがあったり、日本に輸入されDVD販売されるのってどうよと。あー、アルバトロスかぁ、テキサス・チェーンソーがヒットしたので便乗タイトルなんじゃない? ほら、AVビデオみたいな、と話すと、そうかもしれないと。その便乗にまんまとひっかかったのだね、君は。(※注 美輪明宏さんがその言葉を使われたそうな。うけてしまった。飽きるまで使ってみたい。)/濡れ衣だったらごめんなさい〜。アルバトロスさん。(hammer.mule)
< http://www.sawmovie.jp/ >  saw。アクセス注意。
< http://ja.wikipedia.org/wiki/テキサス・チェーンソー >
< http://www.texaschainsaw.jp/ >  ビギニング
< http://www.albatros-film.com/title.phtml?titleid=129 >  女子高生
< http://www.salchu.net/blog/log/eid331.html >  やっぱり?

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角川エンタテインメント 2005-03-11
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star名作!!
star素晴らしい映画でした。
starやっと見てやったぜ…。 なかなか満足じゃ。
star・・・・面白い!
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star世界で最も怖い映画としてランキングに降臨し続ける問題作
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star悪魔のいけにえ
star1/100の映画
starGood story,and good cast.

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starこれは伝説だ。

by G-Tools , 2006/10/25