子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト[125]FileMaker資格認定+ファイルメーカー選手権
── 茂田カツノリ ──

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先日ようやく僕もFileMaker 8 資格認定を取得したので、今回はその話題。かなり手前みそな部分もあるのだが、ま、資格取って浮かれてるだけなので、お許しください。

●FileMaker 8 資格認定試験

僕が受験したのは、FileMakerの開発者としての能力を測る「FileMaker 8 資格認定試験」。この試験、英語圏においては以前のバージョンから存在していたのだが、FileMaker 8 になって日本語での受験も可能になった。


そして資格認定を取得した会社は、認定デベロッパのページに一覧表示される。

・FileMaker認定デベロッパ
< http://fsa.filemaker.co.jp/member/certified/
>

FileMaker業界では超有名な会社の中に、我がレクレアルもまざれて光栄である。弊社の社長はすでに取得していたのだが、この一覧をみて、僕も慌てて受験したという感じだ。

こういう一覧を表示していただけることは、さまざまな意味でとてもありがたい。まず、技術力を高めるという点で励みになるし、合格したあかつきにはこうした公式な場でリストアップしていただけ、会社の宣伝としても多大な効果がある。

あと、これはちょっと言いにくいことではあるんだけど、率直に言ってFileMaker業界では、残念ながらプロとしての技量とはいえない状態で先生ヅラしちゃっている人がいるのだ。もちろん、ほかの人の商売にケチつけたくはない。でも業界全体のこと考えると、ちゃんとした知識レベルを持っているかどうかが明確になってほしいので、あえて話す。

たとえばある会社で出しているトレーニングDVDでは、そもそもFileMakerの製品紹介で「Mac/Windows/Linuxなどさまざまなプラットフォームで動作します」などという間違い説明をしている。Linux版は旧バージョンでServer版が出たことがあるだけで現存はしないのだが、そうしたカタログ見れば一発で分かる程度の間違いさえ正されずにいるような状況が、現実にあるのだ。

FileMakerは実にとっつきのいいソフトだ。ちゃんとした知識を持たない人でもそれなりに使えることは、実に素晴らしい。しかし、プロとして人に教えたり、お金取ってデータベース開発するには、やっぱり最低限クリアしておかねばならないレベルというものがある。

だからこそ、こうした認定制度がひとつの基準になってくれるのは素晴らしいことだ。そして、全世界のFileMakerパッケージ売上の1/4を占める日本が、現時点でたったこれだけしか認定デベロッパがいないという事実も、考えさせられる点である。

ちなみに前出のリストに載っている合格者の方は、みんな直接知っている人ばかりだったりする。

●実力をしっかりチェックできる試験システム

「FileMaker 8 資格認定試験」がどういうものかについては、受験者に守秘義務が課せられているため詳しくは話せないが、概略は以下のようなものだ。

・FileMaker 8 資格認定試験のページ
< http://www.filemaker.co.jp/developers/certification/
>

この手の試験を一手に引き受ける「アール・プロメトリック」という会社があり、ここが日本中のパソコンスクールなどと提携して試験を実施している。会場は全国にあり、しかも朝から夜まで、平日も土日も開催していて、自分の都合に合わせて受験できる。

全国の県庁所在地レベルの街なら、まず受験可能だと思って間違いないから、受けようと思ったらすぐ申し込もう。費用もたった17,000円だし。これだけ受験しやすい環境が整っているのだから、「忙しくて受験してない」という言い訳は禁止である。「FileMakerやってます」という看板掲げるなら、これにパスすることは必須だ。

試験にパスするだけでFileMaker社のお墨付きを戴けるんだから、絶対受験しよう。

アール・プロメトリックのサイトには、試験の見本がある。

・アール・プロメトリックのWebサイト
< http://www.prometric-jp.com/
>

試験の見本でわかるとおり、問題は選択式なのだが、単なる四者択一とは限らない。そして一度落ちると2週間は再受験できない。だから、偶然性だけではまず合格は無理で、本当の知識がしっかり測定できるものだと思う。

ということで、全国の本物FileMakerデベロッパのみなさん、認定リストがまだ少ないうちに、ぜひ掲載されましょうよ。

●ファイルメーカー選手権

毎日コミュニケーションズ主催で、FileMakerのテンプレートコンテストが開催される。毎月締切があり、その都度審査して月間MVPにはMacBookがもらえるという嬉しい内容。第1回の締切は11月15日だ。こういうのは周知される前のほうが競争率低いというものだから、ぜひ第1回締切を目指して応募しよう。

・ファイルメーカー選手権
< http://fmcontest.jp/
>

こういう楽しそうなイベントは大歓迎である。皆さんもガンガン応募してMac Bookをもらおう! 僕は一応プロなので、一般の方が取ってほしいから応募は自粛するけど、盛り上げのお手伝いは全力でやる所存です。

【しげた・かつのり】shigeta@amonita.com
Webコンサルタント/プランナー & FileMakerデータベースデザイナー。
FileMaker開発の同業者と組んで、米国のカリキュラムを輸入したトレーニングを行なっている。これが回を追うごとに参加者が増え、11月20日からの回は満席になってしまった(キャンセル待ちは受付中)。やっぱり、自分たちが信じたことを継続するのは、大きな力になるんだなと感じた。

・イベント「FileMaker Fun Night! AppleStore銀座」
11月4日(土)18:00〜19:30(←こんどの土曜夕方6時スタートねっ)
< http://www.sevensdoor.com/event.html
>
FileMaker ユーザのためのマンスリーイベント「FileMaker Fun Night!」。今回は「リレーションがなくっちゃ始まらない」と題して、FileMaker 7 以降大きく変わったテーブル構造とリレーションを取り上げます。

・書籍ご案内
「FileMaker Pro大全」
< http://www.rutles.net/books/156.html
>
Geoff Coffey & Susan
Prosser=共著/小山香織=訳/茂田カツノリ・蜷川晋・今泉みゆき・竹内康二=共訳・技術監修/定価:3,990円(本体3,800円+税5%)

[有限会社アモニータ(Web制作/プランニング/出版プロデュース)]
< http://www.amonita.com/
>
[有限会社レクレアル(FileMakerソリューション開発)]
< http://www.recrear.jp/
>
[Max_blog —“インターネット拾いモノ”でも執筆中]
< http://www.maxwald.co.jp/
>
[mixi —“永吉克之Fan☆Club”コミュニティ]
< http://mixi.jp/view_community.pl?id=94983
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