[2095] 汚い大人達の冬

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<この「ゆるさ」が逆に受けたようです>

■音喰らう脳髄[14]
 汚い大人達の冬
 モモヨ(リザード)

■クリエイターとLLPと……[12]
 LLPとメディア
 深川正英

■Skypeの味わい方[14]
 Skype for Windows 3.0ベータ公開 その2
 rゆ

■イベント案内
 日仏合同イラスト展


■音喰らう脳髄[14]
汚い大人達の冬

モモヨ(リザード)
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今、時代が逼迫している事は誰の目にも明らかだ。

しかし、自民党の政治家達は、緊急事態をよそ目に、政党助成金を貰うために去年除名した政治家の復帰がどうたら、という問題に奔走し、報道機関もその報道に奔走している。野党はあてにならないし、与党もまた、しかり。馬鹿馬鹿しい限りだ。

子供たちの自殺騒ぎ、いじめの問題が報道されないのは、ある程度、報道側が自主規制しているのかもしれない。しかし、報道規制をかければいいわけじゃない。

これもあまり正確には報道されないが、首都圏では、連日、どこかで人身事故のために電車運行に遅れが出ている。こうした自死事件と政治化の復党問題を比べてみれば、私たちに身近な情報は、庶民の自死と列車の運行である。

しかし、これは報道されない。

数字だけの好景気、銀行だけが救われる好景気の中で、自死に追い込まれるのは子供だけではない。すでに、ここ五年ほど、あまりに多発する人身事故の連鎖を含むため、報道管制がなされている。

かりに報道されるにしろ、人身事故で鉄道に遅れ、程度の数行の記事となる。いつか、少年少女の問題も同じように隠密裏に処理されるようになるかもしれない。そんな日の到来を思うと悪寒がはしる。

私たちを愚民扱いする政治家や報道機関。庶民の自殺が相次ぐ得体の知れない《好景気》……

これは一体何なのだろう。そんな状況での政府与党の復党騒ぎ、あまりに酷い体たらくではないか。この状態で古い自民党の体質回復が行われることを想うとゾッとするのは、私だけじゃないはずだ。

去年の選挙で示された民意というものは、どこへ行ってしまったのだろう。これでは、大人たちは汚い、という言葉を口走る少年少女に対して、何もいえないではないか。

あまりに醜い。

Momoyo The LIZARD
管原保雄
< http://www.babylonic.com/ >

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■クリエイターとLLPと……[12]
LLPとメディア

深川正英
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LLPの申請が終わった2005年8月1日の夕方、生まれて初めてテレビに映る自分を見ました。

かなりアップでマウスをクリックするシーンと、モソモソとインタビューに答えるシーンはちょっと恥ずかしかったです。

美人司法書士先生のインタビューは思ったより短かったですが、LLPを的確に捉えたコメントはさすがだなと感心しました。

この番組自体は全国ネットのニュース番組なのですが、私が出たコーナーはローカル版の5分程度の特集の枠で、その日はLLPを取り上げていました。

大阪で一番乗りを目指した人たちのインタビューと「LLPとは何か?」を大雑把に紹介する内容でしたが、その報道の内容で非常に気になることがありました。

それは、LLPは「勝ち逃げ」ならぬ「負け逃げ」が出来る、という取り上げられ方でした。

確かに設立が容易で、そのための費用は今までの法人に比べるとかなり安いことは確かです。そのために悪用を考える事も出来ると思いますが、日本としては画期的な制度であり前例のないこの時期に、あえてネガティブな取り上げ方をすることに非常に疑問を感じました。

悪用についてはもちろん事前に予防線が張られていますので、簡単に「負け逃げ」と報道されたことに対しては今でも不快に思っています。

その他の局の報道は肯定的な内容で、しっかりと時間を割いて非常に丁寧に説明していた番組もありましたが、私が想像していたほどの盛り上がりはなく、一般的にはこんなものなのかと少しがっかりしました。

しかし、取材の依頼を振り返ると、起業やベンチャーの分野、税金の分野、クリエイティブの分野に関しては関心の高さを実感しました。

ベンチャー支援のサイトの取材を受けた時は、事業計画や売り上げ目標などについて突っ込まれましたが、綿密な事業計画書を作らなくていいという点がLLPの特長で、実際「走りながら考える」という発言をした記憶があり、かなり「ゆるい」印象を持たれたようで、サイトのテイストに合うのか心配でしたが、良いお手本とは決していえないですが、ちゃんと記事になったあたりはさすがだなと思いました。

読者は税理士などが中心になっていると思われるかなりマニアックな(?)冊子の取材では、やはり税金面を取り上げられました。

取材を受けた時期はまだスタートしたばかりでしたので、税金関係については答えられることが少なかったのですが……。LLP自体には税金がかからず、組合員に分配されてから課税される「パススルー(構成員課税)」と呼ばれる制度が税金面ではLLPの目玉となっており、税理士や会計士のサイトでもよく取り上げられています。

ただ、この仕組みが混乱を招いているようで、今でもLLPの会計に尻込みする専門家が多いと聞きます。

プロ向けの映像系の雑誌では、もともと映像業界には「製作委員会」制度という似た前例が多くあるためか、クリエイター目線の新しい組織のあり方まで、6ページにわたり結構突っ込んだ内容になりました。

ここでも「ゆるさ」を発揮してしまいましたが、この「ゆるさ」が逆に受けたようで、記事内に「ゆるーい」が積極的に使われていました。

こうやって取材を多数受けると、LLP自体もしくはバビル6LLPについて頭の中でどんどん整理が出来ていきました。

そして、その度に外部からどのように見られているのかも分かり、取材を受けるということも自分たちの活動に活かしていけるんだと実感できました。

このように様々な側面で新しさを持つLLP…… 今まで組織というものに興味を持てなかったクリエイターにとって、挑戦しがいのある「カタチ」だと思います。

【ふかがわまさひで】
バビル6 LLP(有限責任事業組合)組合員
※バビル6 LLPは日本第一号のLLP(有限責任事業組合)です
< http://www.b6p.jp/ >

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■Skypeの味わい方[14]
Skype for Windows 3.0ベータ公開 その2

rゆ
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rゆです。

KNN神田さんが、Skypeの勝手コマーシャルを公開されてらっしゃいますね。な、なんか見た事あるような…と言うのはさておき、今回は前回に引き続きWindows版3.0の新機能を地味に紹介していこうと思います。

・Skypeコマーシャル
< http://knn.typepad.com/knn/2006/11/skype.html >

前回ご紹介したオープンシャットは、実際の操作方法を中心にSkype清水さんが公式Blogにエントリを書かれてらっしゃいます。前回の記事の中でご紹介できればよかったのですが、タイミングが微妙に前後してしまいました。

・Skype日本語Blog::オープンチャットの作成・参加
< http://share.skype.com/sites/ja/2006/11/14/public_chat_in_skype3win.html >

後、前回はご紹介できなかったが見た目に大きな追加機能としてPlugin Frameworkと見た目には解らない追加機能としてSkype Call Transfer APIの追加がある。

Plugin Frameworkは簡単に言うと…i-modeで言うところのi-menuの様なもの。Plugin ManagerというPlugin管理の仕組みとそこへの登録をSkypeが提供するのでそのプラットフォームの規約に則ってPluginを作成すれば全世界で何千万というSkypeクライアントに自分の作ったプラグインが表示されて、気に入ってもらえれば使ってもらえるという仕組み。

Pluginといっても目新しいものではなく、SkypeAPIを使ったプログラムであればほぼOKで、PluginManagerの表示も実はSkypeホームページのExtraGallaryに表示されているものが表示されるにすぎない。が、Skypeを使っていてSkypeのホームページをくまなく見る人は少ないと思うのでSkypeクライアントに表示されて誘導してもらえる利点は大きいハズだ。

この記事書いていて気がついたけど、いつの間にか ExtraGallary リニューアルしてるし…。実は以前は数本ここに載せてたんだけどなくなってる!うーん、最近のSkypeさんはやる事が違うなぁ……。

と、そんなこともさておき後、Skype Call Transfer API。こっちは以前にご紹介したMuttさんのPDFを見てください。簡単に言うとSkypeからかかってきた電話を着信前であれば別のSkypeIDへ転送できるというもの。この機能を使ってSkype交換機をまじめに作ろうとされている海外の企業さんもいらっしゃったり。

【rゆ】ryu.at.nyanyan.to < http://nyanyan.to/ >
Japanese Skype Developers Forum Moderator
本業は普通の会社員、PMやってます。AIX大嫌い…レガシー過ぎ
こういう、ネットならではの社会参加も面白いんじゃないかと?
Skype公式ユーザForum(J): < http://forum.skype.com/index.php?showforum=35 >
Skype公式開発者Forum(J): < http://forum.skype.com/index.php?showforum=29 >

●最終回へ向けてのご挨拶
半年間にわたり、こうして月2回デジクリさんに記事を書かせていただいてお世話になってきましたが、なんかSkypeさんの方向性も変わってきているなか、Skype野良広報としての役割は一通り果たせたのかなと、自己満足でしかないものの満足しています。本当は初期のようなネットでの繋がりを書きたかったり、こうして記事を書く事も少しでもそういった繋がりを増やす方向に働けばという思いも(あわよくばおねーちゃんからのファンレターもらったり 爆)あったのですが、なかなか色々思うようには行きませんね。次回、最終回はちょっとSkypeの紹介を離れて個人的な想いを書かせていただければと思います。

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■イベント案内
日仏合同イラスト展
< http://www.mangaculture.com/ >
< http://dblog.dreamgate.gr.jp/user/gp0606/gp0606/ >
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主催:(株)アンシャントマン、大阪デザイナー専門学校
会期:12月4日(月)〜9日(土)10:00〜19:30
会場:大阪デザイナー専門学校 1F パワーズギャラリー
日仏のアマチュアマンガ家・イラストレイターの作品を紹介するイベント。テーマは「日本発」「出逢い」「キャラクター」。学生部門、アンシャントマン提携作家部門、美少女系CGクリエイター部門。パリで開催された「JAPAN EXPO 2006」公式パンフレット表紙イラストレーター Aurore氏の作品を日本で初の公開。12月9日(土)15時から2号館1Fアトリエで、「JAPAN EXPO2006」の報告会、フランス・ファイブ上映会などの特別イベントを開催する。

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■編集後記(11/28)

・日曜日にアスカネットの「写真集制作セミナー」に参加した。これは同社が開発した「個人向け写真集製作システム」により一冊からでもオリジナル写真集ができるというデモと、成果物の展示、さらにデジタル写真セミナーを組み合わせた興味深いイベントだ。オフセット印刷を超えるクオリティで一冊からできる、となるとオンデマンド印刷しかない。しかし、オンデマンド印刷でちゃんとした写真集が本当に印刷できるものだろうか? そう思っていたが、実物を見たらたしかにいい出来なのに驚いた。紙もいい、造本もしっかりしている。同社ではオンデマンド印刷機の過酷なテストを重ねて、最高の状態にチューニングしているようだ。オフセットよりベタ濃度が高く、写真ライクな印刷になるという説明もあった。このビジネスは出版ではなく、趣味としての写真集つくりサポートに徹しているのに好感を抱いた。ポジやデータを渡すだけの簡単発注コースがあるが、さらに簡単でおもしろいのがオンライン製作だ。用意されたエディターを使って、ユーザー自身が快適にレイアウトできる。これは楽しい。ぜひやってみたいと思う。また、オリジナル写真集の制作支援ソフト「Photoshop Plug-In」の無償提供も開始される。こっちは実データをいじるので軽快とはいかないが、Photoshopが写真集制作ソフトとして機能する優れものだ。セミナーではこれらの実演のほか、笠井享さんによるデジタル写真の入門講座と実践講座が二部構成で行われた。笠井さんの話は明快で、説明の図版が美しいのが特長だ。作例を用いた画像補整の実際はじつにわかりやすかった。最後に、質疑応答がテキパキ進められた。参加無料、事前登録不要の催しだから、参加者の知識レベルはまちまち、初歩的なことから高度な問題まで要領よく回答が示されて気持ちいい。同社の写真集は1アイテム毎の製作部数は少ないから手作業が多い。それなのに安い仕組みはなにか? わたしも聞きたかった質問に対する答えは「量」だった。オリジナル写真集つくりはそうとう普及しているようだ。そのうち、『自主製作の写真集グランプリ』なんてイベントをやってみたいなと思いついたのであった。いけるかも。(柴田)
< http://www.asukanet.co.jp/main/index.html > アスカネット

・rゆさんの紹介している神田さんのムービーを見て爆笑した。撮影するの楽しそうだな。/編集長おすすめの「のだめカンタービレ」を見た。ドラマ化する前から複数の人に別々に「絶対はまるって。読んでみて。」と勧められていた。ライブを見に行った後の飲み会で、演奏の上手い下手よりも(そりゃ当たり前に関係はするんだけど、それよりも)、その人の持つ「何か」についてうるさいもんで、音楽に詳しい人と思われたのであろう。ピアノでも、上手いけど嫌いなピアノと、下手なんだけど魅力のある好きなピアノってあるでしょ?あれ。生なら特に顕著だから。個々人が上手くても、相性が悪いのか、不協和音(比喩)がして個人の実力未満にしぼむ時とかあるよね? 誰かこのバラバラなのをまとめてよ〜、とか。千秋がのだめやSオケを自由にさせた上で昇華させるところとか、皆が本気になっていくところとか良かった〜。Sオケの一週間は編集して保存しちゃったよ。竹中直人の本気で向き合えって言うところも好きだな。いぶし銀とピンクという例えもよくわかる。わざわざ生で聞くほどじゃないな、CDで十分って思うことあるもんなぁ。ドラマが終ったら漫画も読んでみようっと。(hammer.mule)

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のだめカンタービレ(1)
二ノ宮 知子
講談社 2002-01
おすすめ平均 star
starう〜ん?
starなぜか気になる
starヤヴァイ!!
starくるでしょうクラシックブーム
starついに…

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「のだめカンタービレ」オリジナル・サウンドトラック
TVサントラ
ERJ 2006-12-06
おすすめ平均 star
starのだめオーケストラとの違い
starのだめファンは必聴♪コミック・ドラマ共に絶好調♪♪そして・・・♪♪♪

「のだめオーケストラ」LIVE! のだめカンタービレ キャラクター・セレクション のだめ編 のだめカンタービレ キャラクター・セレクション 千秋編 のだめカンタービレ キャラクター・セレクション ミルヒーと仲間たち編 ドラマ 「のだめカンタービレ」 ミュージックガイドブック 2006年 12月号 [雑誌]

by G-Tools , 2006/11/28