[2097] 忘れられた忘却

投稿:  著者:  読了時間:21分(本文:約10,400文字)


<♪〜エコノミー乗っても心は錦>

■笑わない魚[211]
 忘れられた忘却(前編)
 永吉克之

■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト[128]
 子育てSOHOオヤジ in CA
 茂田カツノリ

■空飛ぶ写真工房…[3]
 ヒドラの彼方へ
 上原ゼンジ

■イベント案内
 セカンドライフにおける「マシニマ」の可能性について
 〜仮想空間を使った映像制作時代がやってくる!〜
 第12回学生CGコンテスト 受賞作品発表


■笑わない魚[211]
忘れられた忘却(前編)

永吉克之
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数年前から物忘れが多くなった。といっても、名前が思い出せないとか番号が憶えられないといったことなら、ああ、年を取るとどうしてもね、と周囲もあたたかい理解を示してくれる。その辺りさすが世界有数の高齢化社会日本である。わが国の将来は盤石だ。

しかし、言ったことを実行し忘れるということをたまにやってしまうのが困る。昨年の九月まで専門学校の講師をしていたが、授業をしながら「どれだけ理解したか、後でテストをするからな、よーく聞いておけよこの野郎」と生徒達を脅しておいて、結局テストのことなんかきれいさっぱり忘れたまま、授業を終えて意気揚々と帰ってしまうことが、しょっちゅうあった。

まあ、その程度のミスをいちいち気にしていたら講師などやってはいられないから気にしないことにしていたが、生徒に申し訳なかったのが、授業の過程で「第五章はちょっと難しいので、授業の後半で詳しく説明する」とか「もう時間がないから続きは来週やろう」とか告げておきながらすっかり忘れて、来週どころか、卒業までやらずじまいに終った例がワンサとあることだ。

しかし生徒も悪い。授業が終ってから仲間同士で「先生、後でテストするって言ったよな」とか「先週の続きを今週やるなんて言ってたのにな」などとコソコソと聞こえよがしに言うばかりで、決して私の手抜かりを直接指摘しないのである。そんなやる気のない生徒ばかりだから、私の物忘れが直らないのだ。

しかし私の失態を見て、歳をとると人間は記憶力が低下するから、年寄りの言うことははみんな疑ってかからなければならない、ということを生徒達が学んでくれたのなら、教壇に立った目的はおおむね達成されたといえる。知識や技術を教えるばかりが学校ではないのだから。

忘却の原因は、時間の経過にともなって記憶が失われる減衰説と、他の記憶との干渉によって失われる干渉説があるが、それについては後述する。

                 ●

『デジタルクリエイターズ』というメルマガがあって、そこで『笑わない魚』というコラムを連載している。ある号で江戸時代の陶工、酒井田柿右衛門について書いたことがあり、それを書くにあたっていろいろ調べたのだが、そのときに憶えたことはもう跡形もなく記憶から消え去ってしまった。

調べている最中は、ふむそうか、なるほど、こいつぁてえした男だ、とかなんとか賞讃の言葉をまき散らしていたのは憶えているのだが、いったいどこが、てえした男なのか、さっぱり思い出せないのだ。

だから柿右衛門について聞かれても「昔、ある国に柿右衛門という男がおってな、瀬戸物を焼いとったんじゃが、それがまたええ出来での、のちのちまで語りぐさになったそうな」としか説明することができない。

そんなわけで『デジタルクリエイターズ』のサイトのアーカイブに保存されている、これまでに私が書いたのコラムのなかの『柿右衛門は常識か』を読んでみた。それによると、酒井田柿右衛門とは、17世紀の陶工で、彼が確立した「柿右衛門様式」と呼ばれる有田焼のスタイルは代々受け継がれて、現在14代目らしい。海外でも高く評価されているようだ。なるほど、そんな人物だったのか。ぜんぜん知らなかった。勉強になるコラムだ。

蛇足ながら、私のコラムは『デジタルクリエイターズ』の木曜日配信分に掲載されている。このメルマガは、デジタルに限らず、さまざまな分野のプロの執筆者が寄稿していて、とても役に立つ情報を提供してくれる。一度読んでみていただきたい。もちろん無料である。以下のページから登録できる。
< http://www.dgcr.com/regist/index.html >

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聞いたことや見たことを忘れるのなら、なんとか赦せる。また自分が言ったことを忘れるのも、まあ、ありがちなことではある。しかし何度も推敲した自分の文章を忘れるのは赦せない。年中、垂れ流しのように書いているようなモノカキならともかく、週に一本、せいぜい2000文字程度の、しかも時間をかけて書いた内容を忘れるのは、自分の脳細胞の死滅が進行しているのを実感するようで辛いものである。

実は『デジタルクリエイターズ』というメールマガジンがあって、毎週木曜日に掲載している。もうすでに五年以上書いているが、そのなかで、日本の陶工、柿右衛門(姓は忘れた)について書いたことがある。

書くにあたってあらかじめWebサイトなどで、日本の伝統工芸における柿右衛門の地位や作品の様式などを調べたのだが、そのとき調べたことが、今はもうさっぱり思い出せない。いつの時代の人間なのかすらも忘れてしまった。

そこで『デジタルクリエイターズ』の私のコラムのバックナンバーから『柿右衛門は常識か』を読み返してみたら、姓は酒井田で、江戸時代の陶工、そのスタイルは「柿右衛門様式」と呼ばれ、国際的にも評価が高いと書いてあった。へえ、けっこうためになるな、このコラムなんて思ったのであった。

ついでだが『デジタルクリエイターズ』ではエッセイや小説からIT関連にいたるまで、いろんなジャンルのコラムが読める。登録は以下で。
< http://www.dgcr.com/regist/index.html >

                 ●

ただでさせ忘れっぽいのに、これからますます記憶力が落ちていくのかと思って暗澹たる気持になっていたら、役者が長台詞を憶えるコツを参考にして、短時間で多くのことを憶えるためのヒントが浮かんだ。それについては、次回、後編で述べることにする。

【ながよしかつゆき/東インド会社専務取締役】katz@mvc.biglobe.ne.jp
数小節聞いただけで気分ががらっと変わってしまう音楽のジャンルってあるんですね。私の場合、バロック(特にバッハ)とラテンとブルース。仕事の手が止まってしまう。ただ淡谷のり子先生のブルースはちょっとアレかもしれない。

・無名芸人< http://blog.goo.ne.jp/nagayoshi_katz >
・EPIGONE < http://www2u.biglobe.ne.jp/%7Ework >

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■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト[128]
子育てSOHOオヤジ in CA

茂田カツノリ
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先月に引き続き、またもカルフォルニア州オークランドに出張なので、今回もそれにまつわる話。

この原稿は、成田発サンフランシスコ行きのノースウエスト航空28便、エアバスA330の機内で書いている。日本を発ってから約5時間飛行し、アリューシャン列島の上空、ギリギリ米国領内に入ったくらいのところだ。まだあと4時間もあるのか、ふ〜。

●とりあえず安全確実に到着することが優先

出張経費は十分に出していただける仕事なのだが、まあ僕の身分なので、フライトは当然エコノミークラスで、それも一番安いノースウエスト航空をいつも利用。安いだけじゃなくて、便数・定時運航率・機材の快適さ・マイルの利用価値などを含めての判断。

一番気になるのはもちろん安全性だが、特にこの10年くらいは飛行機の安全性は格段に進歩し、先進国の一流エアラインでは、確率でいうと500万フライトに1件、またはそれ以下。比較的事故の多いJALですら70万フライトに1回だ。

これなら成田空港に向かうときに渋谷駅の階段で滑って転んで頭打つとか、成田エクスプレスを「えきねっと」で予約しようとしてユーザビリティの悪さにショック受けて心臓発作起こすとか、日暮里の不便な乗り換えにイラついた勢いで線路に落ちて金町行の鈍行に轢かれるとかのほうが、確率が高そうだ。

もちろん世の中には、6万フライトあたり1件程度の確率で事故ってる航空会社もあるので、そういうのには最初から乗らないのだ。

・上記数値は、サイト「AirSafe.com」より算出
< http://www.airsafe.com/ >

●電源のある席を意地でも確保

実はノースウエストを選ぶ最大の理由は、エコノミー席でも一部にAC100V電源があることだったりする。A330-200の場合は23列めまでは電源がある。

席の指定は、旅行会社にお願いしてもたぶんやってくれない。あらかじめ「WorldPerks」というマイレージプログラムに入っておき、チケット購入時にこの番号を指定する。こうすれば予約がノースウエストの会員ページに表示され、そこで席指定できるのだ。

エコノミーの場合、電源付の通路側はマイレージプログラム上級会員でないと指定できない。でもA330は2-4-2レイアウトなので、窓側が割と快適だから心配無用。通路に出るにも、1人だけ乗り超えればいいしね。

気をつけねばならないのが、2名だと指定しないと離れた席にされちゃうことがある点。新婚旅行とかでこれやられたら、笑うしかないよね。直前になると通路側の指定も解放されるので、仮に確保した上でギリギリに変更すればいい。

●電源はありがたい、あとは...

電源が確保できると、こうして機内で思いっきり原稿書きができるほか、DVDだって見放題だ。今回は出発前日に「24-シーズン4」のDVDをまるごと大人買いし、8時間半のフライトで5話ぶん見てしまった。

電源の口は席の下、隣の席との間にあるのだが、差し込むときちょっとコツがあって、若干ななめ下方向から力を入れるとよい。場所がわかりにくいから、できれば離陸前に差し込みだけしておくとよい。

離陸後10分ほどで電子機器の使用許可が出て、コンセント脇のランプが赤から緑に変わったら使用可能。接触が悪いことも多いが、何度か挿し直すと大丈夫のようだ。

本当は、さらにインターネット回線があれば、もういつでもどこでも仕事ができる。

機内インターネット「Connexion by Boeing」はいくつかの航空会社で実験されていたが、ボーイングが唐突に「やっぱやめます」と言い出して世界中のネットユーザをコケさせた。

まるでAIBOやめるみたいな愚行に見えるんだけど、これからどうなることやら(AIBOについては事業売却にしてほしかったな)。

【しげた・かつのり】shigeta@amonita.com
Webコンサルタント/プランナー & FileMakerデータベースデザイナー。
ということで機内で原稿書いてるのだが、となりの中国系とおぼしきオッサンが中央のアームレストを独占した上でさらに僕の側にはみ出してきて不快。ま、一番安いのに乗るというのは、そういうことなんだろうな。でも僕は、エコノミー乗っても心は錦でありたいな。

・【イベント】「FileMaker Fun Night! AppleStore銀座」
12月16日(土)18:00〜19:30
< http://www.sevensdoor.com/event.html >
いつも大人気の、「FileMaker Server カスタムWebテクニック」著者、松尾篤氏の回。FileMakerのWeb公開機能についての情報を得るチャンスなので、ぜひぜひお越しください。僕もこの頃には帰国してますので。Tips対決などもあります。バージョン8.5のインスタントWeb公開機能や、FileMaker Server 8.0v4 Advanced、およびFileMaker API for PHP Public Betaに関する最新情報を紹介。

・【ファイルメーカー選手権】
< http://www.fmcontest.jp/ >

・【書籍ご案内】「FileMaker Pro大全」絶好調発売中!
< http://www.rutles.net/books/156.html >

[有限会社アモニータ(Web制作/プランニング/出版プロデュース)]
< http://www.amonita.com/ >
[有限会社レクレアル(FileMakerソリューション開発)]
< http://www.recrear.jp/ >
[Max_blog —“インターネット拾いモノ”でも執筆中]
< http://www.maxwald.co.jp/ >
[mixi —“永吉克之Fan☆Club”コミュニティ]
< http://mixi.jp/view_community.pl?id=94983 >

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■空飛ぶ写真工房…[3]
ヒドラの彼方へ

上原ゼンジ
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ミジンコは全然生まれないねえ。さて、どうしてくれよう……。最近寒くなってきたから水温が20度以上に上がることはない。水温が低いから春になるのを待っているのか、私が採取してきた田んぼの土の中にはミジンコの卵自体が入っていなかったかのどちらかだろう。毎週締め切りはやってくるが、春までドロドロ水槽観察日記を続けることはできない。

そこで私は閃いた。前々から飼いたいと思っていたカブトエビを育てるというのはどうだろうか? ミジンコってなんだかノミに似てるよね。それよりもカブトエビの方がすごくカッコイイ。どうせ写真を撮るのならカブトエビのほうがいいかもしれないな。そうしよう、そうしよう。決定!

というわけで、私はネットで「エビ伝説」の注文をした。カブトエビというのは皆さん御存知のように、あの天然記念物のカブトガニに似ていながらも、体長2〜3センチで愛らしく格好いいミジンコ亜綱カブトエビ下綱カブトエビ目カブトエビ科に属する甲殻類の総称だ。

カブトエビは二億年もの昔、古生代ベルム紀と呼ばれる時代から地球上に生息していたんだ。そのころから姿形がほとんど進化していないため、シーラカンスのように「生きた化石」と呼ばれている。

田んぼに大量に発生したりするそうだが、残念ながら私は今までに見たことがない。猿には全然見えないシーモンキーなら飼ったことはあるのだが、カブトエビが飼えるなんて愉しみだね。でも体長2〜3センチというのは顕微鏡で観察するようなもんじゃねえなあ。

◇日本動物薬品株式会社
< http://www.jpd-nd.com/n_jpd/product/shiiku.html >

●温めてブクブク

しかし、ドロドロ水槽の方も春まで放置しておけば、そのまま本当に腐ってしまいそうだ。なんとかならないものかと思案していた時、愛妻の部屋で素晴らしい物を発見した。皆さんご存知の松下電工の「ミニミニマット」だ。電気の力でお尻をあたたかくしてくれる親切な座布団と言い換えてもいい。

ラッキーと思って無断で持ってきてしまった。後で発覚して怒鳴り込んでくるかもしれないが、科学の発展のためには仕方がない。しばらくは冷たい尻のまま我慢して貰おう。そしてさらに近代的な機械を導入することにした。ジェックス株式会社の「イーエアー」だ。

これは要するに水槽の中に入れてブクブク空気を発生させる装置と言い換えてもいい。子供が縁日で掬ってきた金魚のために買ったものだが、金魚は一週間ばかりで死んでしまった。それが満を持して、今ここに蘇らんとしているというわけだ。

ドロドロ水槽に入れたらせっかく落ち着いてきた泥を巻き上げてしまうんじゃないかとか、せっかく誕生したミジンコを吸い寄せてしまうんじゃないかと思って使っていなかったのだが、ここで大幅なテコ入れを行なうことを決意した。時にはドラスティックな改革も必要だ。

さて、まさに改革に着手せんとしていたその時のことであった、水槽の中に何やら蠢くものを発見した。小さな小さな白いミミズのようなものから何本かの触手を伸ばした生物だ。これはヒドラではないか? 急いでネットで検索してみるとビンゴだった。ヒドロ虫綱ヒドロ虫目ヒドラ亜目ヒドラ科のヒドラさんそのものだった。

これはちょっとフォトジェニックかもしれないな。ひょっとするとミジンコよりもいいかもしれない。だってミジンコってちょっとノミみたいなところあるしね。これは不幸中の幸いというか、棚からボタモチというか、ドラスティックな改革により、ついに時代が動いたというかんじで感無量だ。

●顕微鏡の到着

さらにはそこへ今度は顕微鏡が届いた。時代はどんどん動いている。顕微鏡というのは少年時代の私がクジ引きで当てたものにそっくりの税抜き1980円の顕微鏡だ。あの顕微鏡に再び逢えるのかと、気をはやらせながら私はビリベリと包装を引き破った。

しかし、現れた顕微鏡に私は愕然とした。
「こんなんじゃない……」
根本的は違いはその素材だ。1970年に出会った顕微鏡はチープな代物だったが、一応金属製だった。ところが、箱の中から現れた顕微鏡はほとんどプラスティックで出来ていた。まあ、1980円なんだから文句は言えないが、勝手にあの時の顕微鏡だと思いこみ、金属製のものを想像していたので、ショックは大きかった。

だって黒や銀色の部分がすべてプラスティックで出来ているなんて反則でしょ。これで本当に使い物になるのだろうか。ミジンコは全然生まれてこないし……。この企画は失敗だったかな……。

しかし、いつまでも失敗談で引っ張るわけにはいかない。来週はいよいよ顕微鏡を使って撮影するぞ。刮目して待たれよ!

【うえはらぜんじ】zenstudio@maminka.com
・キッチュレンズ工房〈mixiコミュ〉
オモチャレンズの連載を読み、リコーのGR DIGITALにドアスコープをくっつけてみた人という人に会った。これがけっこうカッコイイ。情報交換の場を作ろうということでmixiの中に「キッチュレンズ工房」のコミュニティーを作ってみた。まだ3人しかメンバーがいないので、興味ある方はぜひご参加下さい。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1585277
※mixiに登録されている方限定となります。ゴメンナサイ。

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■イベント案内
セカンドライフにおける「マシニマ」の可能性について
〜仮想空間を使った映像制作時代がやってくる!〜
< https://ss.study.jp/module/event/reservation/select_event.asp?cid=dhg&tid=#350 >
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3D映像作品を仮想空間で作成する、新しい形の映像制作手法「マシニマ(Machinima)」。マシニマのコンサルタント、エリック・コール氏が緊急来日。特別に最新マシニマ映像や、レポート、テクニックなど披露する。

日程:12月1日(金)19:00〜21:00
会場:デジハリ東京本校 3階セミナールーム
参加費:無料
詳細・申込み:
< https://ss.study.jp/module/event/reservation/select_event.asp?cid=dhg&tid=#350 >
マシニマ作品一覧:< http://secondlife.com/community/media.php >

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■イベント案内
第12回学生CGコンテスト 受賞作品発表
< http://www.cgarts.or.jp/scg/ >
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CG-ARTS協会は、第12回学生CGコンテストの受賞作品を決定した。今回は、静止画、動画、インタラクティブの3部門に、12歳から53最まで1,014作品の応募があった。受賞作品展は、2007年2月24日から3月4日まで、東京都写真美術館で「文化庁メディア芸術祭」の協賛事業として開催する。

最優秀賞 受賞作品(各部門から1作品)
静止画部門「ROCKET」中江昌彰/多摩美術大学卒業
動画部門「nakedyouth」宍戸幸次郎/東北芸術工科大学4年
インタラクティブ部門「String oscillation」野口久美子/多摩美術大学卒業
U-18賞(全部門から1作品)
「おばけ横丁」(静止画作品)石川真綾/名古屋市立藤森中学校2年

その他各部門ごとに優秀賞2作品、佳作5作品。Webサイトにて全作品と受賞コメント、作品講評も掲載中。

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■編集後記(11/30)

・いま、わが仕事部屋には5つの段ボール箱と、厚みはあまりないが大きめな3つの段ボールの包みがある。かなりの占拠率である。これは京都嵯峨芸術大学から送り返してもらった「Virtual Beauty EXPO」の作品たちである。大学ギャラリーの展示では面白いとの評価を得たようだ。この分野のアートはまだ市民権が確立されたとは言い難いところもあり、とても興味をもって楽しんで見てくれる人がいる一方で、キワモノとして無視する人もいる。ありがたいことに京都新聞で写真入りで報道されたので、学外の人も多く見に来てくれたのではないかと思う。とにかく芸術大学でこういう展示ができたことが面白い出来事であろう。やっぱり、京都は見かけによらずなにごとも革新的だ。今週末は、これらの作品を各作家に送る作業が待っている。A3サイズに規格化した作品を送るための段ボール箱を特注で製作したから、荷造りはかなり能率よくできる。ひとりでやるんだけど。のんびりやっても一日だ。一部の作品は、来週大阪デザイナー専門学校で開催される「日仏合同イラスト展」に派遣している。同展の主催者の選んだ作品は「明るく、媚びず、かわいいキャラクター」ということで、わたしとは少し違う評価なのが興味深い。来年のJAPAN EXPOに参加したらといった話もあるようで、「Virtual Beauty EXPO」もいよいよ国際的な動きになるかもしれない。また、来週からは、名古屋デザイナー学院ギャラリーで「所幸則写真展・天使に至る系譜」が開催される。この大型写真展も今年はこれでおしまい、来年は首都圏で開催するため準備を始めた。開催を希望する学校や団体があれば、できるかぎり応じたいと思いますのでデジクリに連絡ください。「Virtual Beauty EXPO」も同様です。(柴田)

・甥三人のうち、下二人は一週間のうち半分はうちに泊まっている。生まれて半年の甥三号。ひと月ほど前だったか、表情が出てきてほっとする。下の歯も生え始めた。離乳食を嫌がりながらも食べる。何がツボなのかわからないが、急に笑ったり、おしゃべりになる。昨夜は火のついたような泣き方をするのでびびった。お腹が空いたとか、寂しいとかの泣き方ではないのだ。恐い夢でも見たんだろうか、風邪をひいているので鼻が詰まったんだろうかと、うちの母親と二人で鼻の詰まりを取ったりあやすがとまらない。しばらく泣かせた後、二歳の甥二号のためにある音の出る絵本の中、トトロの「さんぽ」をかけたら落ち着き始めた。「歩こう、歩こう、私は元気」という曲だ。いつも聞いている曲なのでほっとしたみたいだ。そのうちに元気になり、ご機嫌で暴れまくっていた。ほんとわかんない。/甥二号が好きなのは「ピタゴラスイッチ」の「アルゴリズムたいそう」だ(行進の方はそうでもない)。曲がかかると頭を抱えて座ったり、手を広げたり閉じたりして深呼吸の真似をする。もちろん音楽には合っていないが彼なりに踊っているらしく微笑ましい。ピタゴラスイッチは大人が見ても面白く、甥一号の頃からのお気に入りである。プロレス団体「KAIENTAI DOJO」の人たちが、アルゴリズム行進をした回は吹き出した。毎日やっているので機会があったら見て。/で、甥三号。ずっとマスク姿で接していたのだが、昨日は突然だったのでマスクをつけずに接したら、いつもの笑顔をせず変な顔をした。つけると笑顔。こ、ここしばらくの世話はチャラですかい。(hammer.mule)
< http://www.nhk.or.jp/youho/pitagora.html >  ピタゴラスイッチ
< http://www.k-dojo.co.jp/ >  KAIENTAI DOJO
< >  囚人967人で世界記録
< >  ストックホルムで
< >  何故歌える?
< >  なるほど。消さないで〜
< http://www.youtube.com/ > "Algorithm"で検索