[2100] 三権分立とは……

投稿:  著者:  読了時間:14分(本文:約6,900文字)


<このあたりはイタリアブランドらしいおおらかさ>

■音喰らう脳髄[15]
 三権分立とは……
 モモヨ(リザード)

■クリエイターとLLPと……[13]
 LLPの現状
 深川正英

■買い物の王子さま[132]
 長距離移動を快適に
 石原 強

■セミナーイベント案内
 CSS Nite LP, Disk 2、Dreamweaver CC


■音喰らう脳髄[15]
三権分立とは……

モモヨ(リザード)
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もう十二月。今年は、なんだかわけのわからない一年だった。世の中が、である。

9月に新しく内閣が発足した時の支持率は抜群に高かった。ここにきてどんどん下がっているが、それも当然で、先週も少し書いたのだが、世界や時代が急速に悪化のきざしを見せているところにきて、与党内は、郵政民営化に反対した議員の復党問題をひきずったあげくに、反対議員の復党に反対する議員に対しての対応に昨今は追われているようなのだ。

こんなことで政治に身が入るはずもない。それを国民は、いやというほどに見せ付けられ、そして今も、また続いている、のである。

日本国の枢要がこんな状況では、青少年ならずとも自殺を考えてしまいがちなのも当然で、現在、そうしたくだらない問題で右往左往している代議士の方には、ぜひとも反省をしていただきたいものだ。

代議士の身分は、国民の投票によって決定される。それが私達が学んだ民主主義の基本である。この基本が守られていさえすれば、自然、現在のような党の意向で右へ左へと動くようなことはないはずである。しかし、実際は、違っている。

そもそも議員内閣制というのも、よくわからない。ことあるごとに「我が国は議員内閣制だから云々」と仰る知識人たる面々が存在するが、その議院内閣制というものの正体を彼らは理解しているのかどうか……。

民主主義を学習すれば、その初歩の段階で、社会の安定を図るために必要なシステムとして三権分立という概念を学ぶはずである。三権分立の中身については、ここであえて触れないが、つまりは、内閣、国会、司法の全ての権限をそれぞれ独立したものとし、互いに牽制しあう中で中道、すすむべき道を探る。これが基本形であるはずである。

当然、日本も民主国家である。その国法も三権分立が担保された中で世の中が推移していくことを前提にしてかかれている。しかし、その事実と議院内閣制は、正直を言えば、そぐわないのだ。

内閣そして国会運営も、ともに自民党という一つの政党が運営することになり、三権の中で、ただ一つ、司法だけがポツリのこされたカタチである。いま、全国で次々に摘発されている知事、市長の腐敗も、あるいは、こうしたバランスの悪さが原因にあるのかもしれない。

そんなことを考えているやさき、先週末のことである。行政のシステムに対して違憲判決を下した裁判官が自殺した。

議院内閣制において、三権分立を担保する方法を今一度さがす必要があるのかもしれない。

Momoyo The LIZARD
管原保雄
< http://www.babylonic.com/ >

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■クリエイターとLLPと……[13]
LLPの現状

深川正英
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LLPの法律が施行されてちょうど一年後に、産創館が講演&LLP同士の交流会という、法律施行一周年記念ともいえるイベントを行ないました。

そのセミナーでは、もちろんLLPの設立や運営に関しての基本的な話を中心とした講演もありましたが、それだけでなく、この一年の間に立ち上がったいくつかのLLPの代表者が壇上に上がり、コンセプトや活動内容や今までの実績などを発表したり客席からの質問に答える、という時間がありました。

私もその壇上に上がっていたのですが、相変わらずのゆるさが前面に出て、それはそれで他のLLPとは違った印象を与えられたのではないかと思うのですが、客席側の方がしっかりと事業を考えている人も少なくないようで、私たちの活動内容に「?」な人もいたと思います。

他のLLPはというと、医療系の専門的な知識をネットワークで共有しようというアカデミックなLLP、マイナースポーツをビデオキャスティングで配信していこうというメディアとしてのLLP、ドロップアウトしそうな子ども達をサポートしようというNPO的発想のLLP……などなど、目的が非常に明確で独自性が高い印象を受けました。

ビジネスという観点から見れば、お金になりにくい事業ばかりかもしれませんが、面白い事を考えている人が世の中にはたくさんいて、リスクが低く設立が簡単なLLPという制度が出来たことで事業化への見通しが立ったと考えると、現時点では経済産業省の思惑通りなのではないでしょうか。

講演の後のLLP同士の交流会では、それぞれの立場からの話を聞く貴重な機会となりましたが、共通の悩みとして出てきたことは、融資を始めとするお金の問題と「LLPに専念出来ない」ということでした。

融資に関しては法整備が追いついていないだけで、今後は充実していくだろうということでしたが、「LLPに専念出来ない」ことは内部の問題であるため、みなさん頭を悩ませていました。

LLPはあくまでもパートナーシップであり、パートナーがそれぞれ今まで行なってきた事業を続けながらLLPを運営するケースが大半だと思います。

かくいう私たちもまさにその通りで、組合である以上は常につきまとう問題です。ゆくゆくはLLPに比重が移っていくことを前提に動いているのですが、日々の仕事で手一杯になると、LLPとしての活動が止まってしまうこともしばしばです。

かといって、今まで行なってきた仕事を投げ出してLLPに専念することもできず、板挟みにあっているような状況です。

うまく機能しているLLPの多くは、活動に専念出来るようなLLPのための事務局もしくはそれに相当する人物を立てているそうです。フラットな組織という特長と反するような形にはなると思うのですが、外部に対する見え方も含め、当然といえば当然で、やはり重要なポイントのようです。

ちなみにLLPの設立数ですが、平成17年12月末で362件、平成18年3月末で約700件で、現在は1,000件を超えており、順調に増えているように見えます。

しかし、2006年の5月に施行されたLLC(Limited Liability Company=合同会社)がすでに現在1,000件を越えていることを考えると、LLPは伸び悩んでいるようにも見えます。

これにはいろいろ原因があると思うのですが、事業形態を「器」として考えた場合、LLCには法人格があるという点が魅力的なのではないかと思います。

LLPも「法人のような振る舞いができる」のですが、それがどこまで有効なのかが分かりにくいため、がっちり事業を行ないたい組織としてはあやふやな印象を受けても仕方がないのかなと思います。

私たちはそれらを利点と考えて動いているのですが、LLP自体の認知度がまだまだ低く信頼性において未知数なために、任意団体に毛が生えた程度の認識だったり、あやしい集団に見られたりと、広報的な活動はまだまだ必要だと実感しています。

そのためにもやはり、一般層にも分かるような成功例がそろそろ出てきて欲しいところです。このことを踏まえて、次回はLLPのこれからについて書きたいと思います。

【ふかがわまさひで】
バビル6 LLP(有限責任事業組合)組合員
※バビル6 LLPは日本第一号のLLP(有限責任事業組合)です
< http://www.b6p.jp/ >

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■買い物の王子さま[132]
長距離移動を快適に

石原 強
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今年一番活躍した持ち物と言えば、出張用のキャリーケースです。毎週、仕事で東京-名古屋を新幹線で移動する時に、いつも重宝しています。それまで使っていたショルダーバッグは、書類とパソコンに着替えを詰めるともうパンパン。重さで体が傾く感じがして移動も辛かった。

以前、重い鞄を肩に下げて出張に出かけようとした時、エレベーターに乗合わせた同僚が背の低いキャリーケースを持っていました。使い心地を聞いてみると「必要なものを放り込んで行けるから便利だ」とのこと。私の場合は、せいぜい一泊だからちょっと大げさかなとも思ったけど、肩凝りにも悩まされているので探してみました。

デパートのビジネスバッグ売り場に行ってみると、いくつか見つかりました。ビジネスマンに人気のブランド「TUMI」のものは、つくりも良くて見た目もカッコいいけど、値段は10万円を超えています。あまり使わないかもしれないから、あまり高いお金も出せません。

その点、国産のものは値段は手頃だけどイマイチ垢抜けないのです。それに、どうせ買うなら他人が持ってなさそうものが欲しい。お店やネットをいろいろ探して選び出したのが、イタリアのバッグブランド「マンダリナダック」のキャリーケースです。独特の丸みを帯びたデザインのかわいさに惹かれました。機能性も十分。

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水はじきがよく、耐久性の高い軽量素材であるポリウレタン樹脂を採用することにより、鞄自体のキャパシティーを拡げ様々な状況にも対応し得るパフォーマンスを備える。
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最近、マンダリナダックは日本での販売から撤退してしまったので、デパートに並ばなくなり手に入りにくくなっていました。そのため、ネットでマンダリナダックのバッグの在庫が充実しているお店を選びました。他にもゼロハリバートンやリモワなどを扱うビジネスバッグの専門店です。

PCケースが付属して3万円を切る値段に納得して注文。確認メールの指定口座に代金を振り込むと、翌日には発送のお知らせがあり、3日後には手元に届きました。

実際に使ってみると、歩くたびに肩に食い込んでくるショルダーに比べて、引きずってあるくキャリーケースはずっと快適です。スペースに余裕があるので、書類などの持ち物が多少が増えても問題ありません。

旅行に使うような背の高いケースは、イスの上にある棚に持ち上げるのが大変だし、混んでいると入らないことがあります。足下に置くと窮屈になります。その点これなら、半分の高さだから足の下にぴったり収まります。

道の段差に引っかかったり、雨の日は濡れてしまったりと、ちょっとした不便も感じます。特に駅は階段が多いので困ります。それでも大概はエスカレーターやエレベーターがあるし、大きめの取っ手も持ちやすい。

使って問題はないけれど気になる点もあります。引き出し式の取っ手にちょっとぐらつきがあること。あまり一杯に詰め込むと、置いた時にバランスを崩して転がってしまうことです。このあたりはイタリアブランドらしいおおらかさということであきらめるが肝心です。

キャリーケースを買ったお店「トレジャープラネット」
< http://www.rakuten.co.jp/glv/ >

【いしはら・つよし】info@muddler.jp
ウェブプロデューサー、ウェブアナリスト
カレンダーもいつのまにか最後の一枚。毎年この季節はせわしない。メンバーの年末年始の休暇を確認して、いつもより速くスケジュールを立てなければならない。しかも、私は三が日の休みを確保するので精一杯。
・ウェブアナ
< http://www.muddler.jp/ >

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■セミナーイベント案内
CSS Nite LP, Disk 2、Dreamweaver CC
< http://lp2.cssnite.jp/info.html >
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日時:12月8日(金)13:30〜19:30
会場:北青山TEPIA
主催:株式会社スイッチ
協賛:デジタルスケープ、WEBSTATFF、クリーク・アンド・リバー社、エイクエント
協力:毎日コミュニケーションズ、NPO法人ハーモニー・アイ
内容:Dreamweaverのスペシャリストが12名集結。Dreamweaverのみ合計12セッションで構成するセミナーイベント。
最近、アドビ(マクロメディア)でこの手のイベントが開催されないこともあり、Dreamweaverのステップアップを図りたい方はぜひ。
参加費:10,000円(当日払い)
※毎日コミュニケーションズから発行される市販書籍『Dreamweaver プロフェッショナル・スタイル』がレジュメとして付属します。
< http://book.mycom.co.jp/book/4-8399-2216-0/4-8399-2216-0.shtml >

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■編集後記(12/5)

・米原万里さんの書評本と平行して、「エンターテインメント作家ファイル108・国内編」(北上次郎、本の雑誌社)を読んでいる。北上さんがこの20年間に書いた書評からの抜粋である。作家108人の一人一冊だから、厳選した代表作かというとそうでもないようで(もっとも、そういう作業はとてもむずかしい)とにかく発表された書評群の中から編集者が粗選びして、最終的に北上さんが決めたものだという。ありものを並べただけだ。だから、この作家でこの作品かい? と思うのもないわけではない。なんであの作家が入っていないんだとも思う(たとえば、隆慶一郎)。そのへんはちょっとイージーなのだが、とにかく本読みが商売といううらやましいポジションのお方で、めっぽう目利き、見巧者なのだから、書評がおもしろくないわけがない。しかもエンターテインメント分野である。2段組み380ページとこれもそうとうのボリュームであるが、サラサラ読める。目次を見て数えたら、わたしは掲載作品のわずか1/3しか読んでいなかった。少ないから修行が足らんというか、まだ読むものがいっぱいあるから幸せと思うべきか。付録は「エンターテインメントベスト10 2001〜2005、この20年間の面白本ベスト30」である。ここでは未読の本がほとんどだ。これからあとの人生は現実にはいやなこと、めんどうなこと、悲しいこと、痛いこと、苦しいことなどが待ちかまえいるが、読書の世界ではおもしろいことがいっぱいある。楽しみなこった。(柴田)

・昨日の続き。バレエ練習に復帰するにはまだきついからと見学に行ったら、小学生がうまくなってきていて焦った。知らない動きも練習している。彼女に大きく水をあけられるには、まだ早いだろう。覚えが悪く、体が硬かろうと、体力がなかろうと、まだしばらくは同じレベルで練習できるはずだ! 見学しながら体がうずうず。倒れてもいいから途中から参加しようかと思ってしまったよ。これから伸びる小学生と、下降カーブを描き始める自分。バレエは芸術なんだから、大人的には長い目で見てだな、イメージトレーニングをしつつ、小学生にはできない知識先行・細部留意で行けばいいんだよ、可愛いバレエをする彼女の横で大人の色香バレエを目指してだな、そう、マイペース、マイペースと頭ではわかっているんだが悔しいのね、これが。浅田真央ちゃんの伸びしろを見て、年上のお姉さん方が焦るイメージよ、あくまでイメージだけどね。ま、私の場合、大人の色香芸術バレエというよりは、スポーツ系部活バレエって感じなんだけどさ。「はい、そこで蹴って、蹴って、ジャンプ、ジャンプ(ジュテとパ・ドゥ・シャ)。キックの時は足先を止めて綺麗に。」と言われて、(止めると威力が半減するんですよ、先生。空手の時は止めないように練習をしていたんですぅ。相手の体の後ろを目標に、蹴り抜く感じでですね……)と心の中でちょっぴり泣き言をいいつつ、いうことをきかない自分の「はずの」体と戦っているぜ。一ヶ月も休むと余裕なくなってくるね。自業自得とはいえ、ほんと悔しいわ〜。(hammer.mule)
< http://ponchiki.vis.ne.jp/ballet/ballet_f.htm >  覚えて臨む
< http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/tv/news/20061130dde012200019000c.html >  今日から

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エンターテインメント作家ファイル108 国内編
北上 次郎
本の雑誌社 2006-08-24
おすすめ平均 star
star久しぶりの北上ぶしを堪能出来るが、ジャンルを広げ過ぎの感あり。
star感じるところは人それぞれ
star偏愛する書評家

読むのが怖い! 2000年代のエンタメ本200冊徹底ガイド 鴨川ホルモー 文学賞メッタ斬り!リターンズ 緋色の迷宮 風が強く吹いている



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NHKスーパーバレエレッスン―パリ・オペラ座永遠のエレガンス
マニュエル・ルグリ 日本放送協会 日本放送出版協会
日本放送出版協会 2006-11

SWAN MAGAZINE Vol.6 2006 冬号 アニエス・ルテステュ-美のエトワール- ミラノ・スカラ座バレエ団「ラ・バヤデール」(全3幕) SWAN MAGAZINE Vol.5 2006秋号 パリ・オペラ座バレエ「ジュエルズ」

by G-Tools , 2006/12/05