[2135] 創作の目的

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<ロックはやはり十代の賛歌でなければならない>

■音喰らう脳髄[22]
 とにかく、やるっきゃない。
 モモヨ

■創作戯れ言[4]
 創作の目的
 青池良輔

■曜日感覚のないノラネコ[1]
 さすらい人におすすめの「Yahoo!無線LANスポット」
 須貝 弦

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■音喰らう脳髄[22]
とにかく、やるっきゃない。

モモヨ
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これまで体調不良もあって年一〜二回しかステージに立てないで来たのに、一月中旬から二月二日まで三回のライブをこなした。

去年の十月にリザードとしてのライブがあった後、これで五回。私がメインのステージではないものの真剣にとりくんできたので、どうなることか不安だったが、なんとか二日の夜を乗り切った。

二月から三月は、一月下旬にリリースされたライブDVDを買ってくだすった皆さんに対するお礼がてら、ショップでのミニライブなど販売促進活動に専心する。販促専心?……そう、きっぱり言っておくが、販促だ。どうだ? 画期的だろう? なにが画期的、革命的かというと、この言葉を私が公の場所で宣言している、このことだ。昔からの私を知っているファンの方なら、この言葉が私の口をついてでることに驚くことだろう。

誰だって、自分の関係した作品は売れた方がいいに決まっている。ゆえに自然な言葉でもあるわけだが、私自身は、作品を作る人間であって、売る人間ではない、そう考えていた。幾度かそうしたイベントにも参加しているが、どうにも居心地がよくなかった。そんな人間なのである。しかし、今回は、違う。いや、今回だけでなく、これからは積極的に参加するつもりになっている。

なぜかというと、明白な理由がひとつある。渋谷や新宿など繁華街にあるライブハウスは、いまや二十歳未満入場不可だからである。十代の少年少女のいないロックなんてロックじゃない、そう考える私にとって、これは大問題なのだ。

私の音楽が十代向けだというわけではない。年齢はもはや選ばないだろう。しかし、ロックは、やはり十代の賛歌でなければならない。本気でそう思っている私だ。このままでは、頭蓋骨の内部、脳が萎縮するような音楽だけが少年少女に供給されることになる。

今すぐにではないが、くだんのゆとり教育が何年もかけて悪影響をもたらした例のごとく、よって来るべき子供たちの感情生活に大きな影響をもたらすことだろう。どのような結果をもたらすか、それはわからない。

しかし、人の感情に何らかの変異があった場合、それが目に見えないだけに恐い。空っぽ頭症候群とでもいうべきものが、今以上、世に蔓延したら、それこそ目も当てられない。

なるほど、空っぽ頭症候群、バタリアンとかゾンビのような国民が増えれば、政治家は楽になる。それが某総理が描く『美しい日本』かもしれない。なんて悪い冗談をつい吐きたくなるが、それが冗談として口に出せるうちに、何か手を打っておきたいではないか。

と、これが私が今後の販促、店頭でのイベント参加に積極的な理由である。おかげで活動再開後はじめて関西でもプレイできることだし……。

ソロライブとはいえ、すでに某ライブハウスで上演し、内容もきたえあげてある。下記にスケジュールを掲載しておくので、ぜひ遊びにきていただきたい。ちなみにライブはフリーです。

2月18日(日)14時〜15時
@タワーレコード 新宿店
※サイン会参加券配布は、新宿店購入者へのみ

2月24日(土)18時30分〜
タワーレコード 梅田NU茶屋町店
※サイン会参加券配布は、梅田NU茶屋町店・難波店・梅田マルビル店。購入者へのみ

3月4日(日)13時〜
ディスクユニオン 下北沢店
※サイン会参加券配布は、全店およびネット通販購入者

Momoyo The LIZARD
管原保雄
< http://www.babylonic.com/ >

▼というモモヨさんの激多忙化にともない「音喰らう脳髄」は当面隔週の掲載となります。少年少女を連れて、販売促進活動を見に行きましょう!(柴田)

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■創作戯れ言[4]
創作の目的

青池良輔
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「なぜコンテンツを創るのか?」

楽しいから、好きだから。儲かるから。仕事だから。人それぞれに理由があると思います。しかし、多少なりとも何かを創った経験があると「創れるから創る」という幸せな理由も頭に浮かびます。

自己表現を行っていく上で、僕たちは何かしら表現方法を模索しています。ある人は語り、書き記し、描き、表現したいという欲求を満たそうとします。そしてそれらには多くの洗練された技術や経験を必要とするものも多くあります。今、僕がやっているデジタルコンテンツの分野では、コンピュータやアプリケーションの進化により、少人数で出来る作業の範囲が飛躍的に広くなりました。それに伴い、ある程度それらの知識と技術を習得すれば複雑でクオリティの良い作品を創れるようになりました。少なくとも僕は、「だから創っている」と思うことが少なくありません。

僕が以前勤めていた映画プロダクションではひとつの作品を完成させるのは容易ではありませんでした。一人では作れない、すぐに何とかなる金額では制作できない作品を作る為に、膨大な期間と人員を必要としていました。そこで求められているものは「素晴らしいアイデア」よりも「説得力」でした。なんとか多くの人を説得して参加、協力してもらえない限り「創る」というステップに到達できないのです。

この説得は、制作そのものよりもエネルギーを必要としていたかもしれません。しかし、この期間に作品が熟成され、創りたいという「意志」が明確になっていきます。そして、情熱が高まり作品としての精度が研ぎすまされていっていたように思えます。そのような行程に比べ、今「創ろうと思えば創れてしまう」デジタルコンテンツの制作を行っていると、何となく自分の作品にかける情熱の熟成度が低いような気がするときがあるのです。「どうしてこんな仕事をしているの?」と聞かれて「食うため」と簡単に言い放ってしまう自分がいるのです。

「なぜコンテンツを創り始めたのか?」

という事を考えると、「食うため」ではありませんでした。僕は高校生の時に映画にハマり、「世界の何処かで、誰かが、作品を見た後にちょっと自分を振り返って、新しい行動を起こすような物を作りたい」という青臭い思いを抱いてしまったのが、ターニングポイントでした。「映画を作ろう!」「物語を書こう!」と息巻いていました。その時点では何の知識も技術もなく、何も自分で作った事もないにも関わらす、ただ「創る!」と息巻いていました。

そして、学生映画等を経験していくうちに、「完成の瞬間の喜び」「リアクションのスリル」や「ほめられる快感」を知ってしまい、それらの「作品を作った事がある人にしか分からない快感の優越感」にも酔ってしまいました。そして気がつけば『クリエイトジャンキー』に片足を突っ込んでいました。

一度味をしめてしまうと、人間の自然な欲求として、更なる刺激的と快感を求めるようになってきます。もっと大きな作品を作りたい。より良いものを作りたい。「実生活とのバランス」「収入の確保」「アイデアを生み出す苦悩」「制作環境の保全」「日々の雑多な作業」「市場の動向」「健康の維持」……日常は、甘美な破滅に巻き込まれ、調和を失ってゆくでしょう。

僕は、完全なる創作中毒者にはなれませんでした。「食うため」に麻薬に溺れる人がいないように、ただ情熱だけの作品づくりから卒業する必要がありました。それは突然「今日からやめる!」と決めたものではなく、いつの間にか、本当にいつの間にか自分の創作環境が変化していきました。

悪い事だとは思いません。健康的な創作は信用を生むでしょうし、長くコンスタントな活動が出来るようになるでしょう。仕事の成功は、さらなる設備投資を可能にし、より作品の質を高める結果に繋がっていきます。僕自身、それなりにワガママを言ってもサポートしてくれる人がいたり、作品の形を成せばビジネスへの筋道をつけてくれる人達が周りにいたりする大変恵まれた環境で作品づくりをさせてもらっています。

ただ、ふとした時に漫然とそしてまったりと絡み付くなりふり構わない創作の魔力に後ろ髪を引かれるのです。罪悪感とはまた違う、純粋な創作願望を取り戻したいと願う気持ちは、世の中の事や自分の生活等、何も考えなくてよかった高校生の頃の自分に戻りたいと願っているのかもしれません。「無謀」や「無知」がかっこよかった頃の感覚に再び浸かりたいという欲求なのでしょう。

「なぜコンテンツを創るのか?」

「ドキドキしたいから」

青臭い自分はまだどこかにいるようです。

生意気言いました。

【あおいけ・りょうすけ】your_message@aoike.ca
< http://www.aoike.ca/ >
1972年生まれ。大阪芸術大学映像学科卒。学生時代に自主映画を制作したのち、カナダ・モントリオールで映画製作会社に勤務する。Flashアニメシリーズ「CATMAN」でWebアニメーションデビューする。芸術監督などを経て独立し、現在はフリーランスとして、アニメーション、Webサイト、TVCMなど主にFlashを使い多方面なコンテンツ制作を行う。

・書籍「Create魂」公式サイト
< http://www.ascii.co.jp/pb/flashbooks/create-damashii/ >

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■曜日感覚のないノラネコ[1]
さすらい人におすすめの「Yahoo!無線LANスポット」

須貝 弦
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●電波があればどこだって仕事はできる

私には「自宅」とその近所にある「仕事部屋」という、二つの「場所」がある。しかし、ライターという「その気になればどこでもできる仕事」が故に、自宅でも仕事場でもあまり仕事をしていない。むかしからその傾向はあったし、むかし私がデジクリに寄稿していた頃にも散々モバイルネタを書いてきたわけだが、最近はとくに「モバイル頼り」が顕著だと自分でも思う。

もともと、PowerBookを持ち運んで、取材した内容をその直後に原稿に起こしPHSによるデータ通信で入稿するというワークフローを数年やっていたので、ドトールやスターバックス等で仕事をすることが染み付いている。実は自宅や仕事部屋より、そういった場所のほうがよっぽど落ち着くというおかしな状態なのだ。

なぜ落ち着くか。まず、一人じゃない。みんな他人だけど一人じゃないという状態が、私は不思議と落ち着く。気分転換がしやすい。ちょっと原稿が思うように進まないと思ったら、手を休めて人間観察をすればいい。観察に値する人間はうじゃうじゃいるから、なにひとつ不自由しない。もっと気分を変えたくなった場合は、店を移ってしまえばよい。

原稿を書くことを仕事にしている人には、こうやって「外」で仕事する人が、意外に多い。

さて、そんな「さすらいのワークスタイル」に必須のサービスが「Yahoo!無線LANスポット」だ。

[Yahoo!無線LANスポット]
< http://wireless.yahoo.co.jp/ >

かつて「Yahoo! BBモバイル 無料試験サービス」として提供されていて、その後に日本テレコムの「BBモバイルポイント」というホールセール(提携プロバイダー経由でしか使えない)の有料サービスに変わった。自分が契約していた複数のプロバイダーが、いずれもBBモバイルポイントと提携しておらず残念な思いをしていたのだが、ついにというかやっとというか、2006年12月19日より「Yahoo! ID」を持っている人向けにもサービスが提供されることになった。それが「Yahoo!無線LANスポット」というわけだ。
[ITMediaの記事]
< http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0612/19/news084.html >

通常価格は月額525円、Yahoo!プレミアム会員は月額210円(2007年5月31日まで無料)といった具合である。

無線LANスポットは、都内ならマクドナルドかルノアール、そしてルノアール系のニューヨーカーズカフェが確実だ。ただ「マクドナルドなら全部OK」というわけでもなく、駅前の小店舗などは対応していなかったりする。また、横浜市瀬谷区のように、首都圏でも「スポットがひとつもない」というエリアもあるから注意は必要だ。それでも、「Yahoo!無線LANスポット」によって外出先でのネット接続の自由度が大幅に向上することは間違いない。ノートPCだけではなく、DSやPSPを持っている人にもおすすめだ。

私は利用していないが、NTTコミュニケーションズの「HOTSPOT」(料金はやや高い)も組み合わせれば最強だろう。実際、すでに両方使っているというモバイラーも多い。

[HOTSPOT]
< http://www.hotspot.ne.jp/ >

私の場合はウィルコムのPHSにも忠誠を誓っているので、よほど重たいデータのやり取りでもない限り、外で仕事をすることのほうが自然という状況になっている。もっとも「コーヒーの飲み過ぎでときどき胃がおかしくなってしまう」というデメリットもあるのだが。

【すがい・げん】http://macforest.typepad.jp/
さっき名刺を見たら「ライター・編集者」と書いてあった。1975年生まれ。とくに頼まれたわけでもないが、ちょっと誘われたので再入部してみた。バックアップ要員(?)として、不定期ながらも続く(ストックされていく)予定。

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■編集後記(2/6)

・あ、こら、その光ってるところ押しちゃダメだよ(先日、原稿整理に没頭していたら、突然マックがダウンした。いつの間にか忍び込んでいた孫2号が光るボタンに興味を持って押し続けたのだった)ダメダメ、その本は汚れていてほこりっぽいからさわっちゃダメ(書棚の最下段にいずれオークションか資源ゴミで処分する予定の古雑誌「SFマガジン」「ぱふ」「別冊宝島」「面白半分」などが詰め込まれているが、孫2号が全部引き出してくれた)あ、走っちゃダメ、ほら転んだ、痛くないのか、えらいなあ(快速である。1秒目を離すと姿がない。室内をつんのめって走ってよく転ぶ孫2号)そっちに行っちゃダメでしょ、あ、それはハニーのご飯だよ(たまたま玄関に入れていた犬とエサの容器。いつの間にかそこに行ってペットフードを一個食べていた孫2号)キッチンに入っちゃダメって何度も言ってるでしょ、あぶないものばっかりだから、そっちに行っちゃダメ(戸は全部開ける。引き出しは引き出す。包丁を持ち出したときは背筋が凍った。その戸は孫2号が開けないようにバンドをセットした。火がついているガスレンジの窓にさわりそうになる。電子レンジ、トースター、炊飯器のボタンは全部押す。ああ、娘の家にはセットしている侵入を阻止する柵が切に欲しい)「からだであそぼ」が始まったよ。ん、どうした、あの人こわいのか(かけよってくる孫2号。森山くんの身体の動きが不気味らしい)ほら、「ほねほねワルツ」だ。君もかわいい女の子が好きだねえ(おとなしくじっと見ている孫2号。その祖父もよろこんで見ている)こら待て、あ、脱ぐんじゃない、せっかく着たのに(孫2号の風呂上がりに身体を拭いて服を着せるのがわたしの役目だが、このごろは大暴れで大変)……てなわけで、週日の午後から夕方は1歳3か月(一見2歳児)の孫2号男子を追いかけてダメダメ連発の疲労困憊、仕事にならん、ホント週末が待ち遠しいわい。(柴田)

・習っているバレエ教室に新しい人が参加することになった。大人からのバレエ組だ。見学時の、私の勇気あるレオタード姿とへっぽこ体操(バレエとは言えぬ)を見て安心したようだ。次からはしばらく初心者用練習になるからと、センターレッスンの基礎はとばし、ジゼル一幕のバリエーションを教えてもらう。たった二分程度の踊りなのだが、基礎がきちんと出来ていない私と小学生にとっては、何これ? ってな感じである。確かに習った。クッペやアラベスクも形はどうであれやってる。が、音楽に合わせ、流れに沿って、感情を込めつつ、なんてことになるとパニックである。走ることすらままならない。同じ人間なのにここまで違うとは、というものを先生に見せられる。「また機会があったら続きをやるので今日やったところまで覚えておいてね」と。先生さすがである。今まで退屈な(私は楽しい)基礎をやっていたのだが、今日からその基礎をやる意味が深くなってくるわ。教えてもらったのは一部だが、ちっとも振り付けが覚えられないし、すぐに忘れてしまうので、こっそりDVDを買った。私はすぐに息があがってしまうのに、出演者は余裕。うちの先生もそうだが、腕にたくさんの関節を隠し持っているに違いないその動きに釘付け。到底同じ人間とは思えん。(hammer.mule)
< http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%BC%E3%83%AB >  ジゼル
< http://wadai.iryou-zatugak.lomo.jp/?eid=160939 >  上から二つ目
< http://www.core.tdk.co.jp/shop/product/info.asp?gc=XI0644 >  関節

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基礎からはじめるバレエ・クラス シリーズ「発表会で踊りたい ヴァリエーション・レッスン vol.1」
下村由理恵
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基礎からはじめるバレエ・クラス シリーズ「発表会で踊りたい ヴァリエーション・レッスン vol.2」 大人から始めるやさしいバレエレッスン 下巻 大人から始めるやさしいバレエレッスン 上巻 基礎からはじめる「子供のためのバレエ入門」上巻(レッスンCD付) ルドルフ・ヌレエフ振付・演出「眠れる森の美女」プロローグ付3幕

by G-Tools , 2007/02/06