[2153] アドビが今、やるべきことは何?

投稿:  著者:


<最新版が必要かといえばそうではない>

■KNNエンパワーメントコラム
 アドビが今、やるべきことは何?
 神田敏晶

■クリエイター手抜きプロジェクト[119]Illustrator CS2編
 エクセルからコピーしたテキストを表組にして配置する
 古籏一浩

■イベント案内
 第12〜14回 photographers' gallery講座「ゴダール・システム」(全3回)
 「エスクァイア日本版」デジタル写真賞'06-'07受賞作品決定

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■KNNエンパワーメントコラム
アドビが今、やるべきことは何?

神田敏晶
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KNN神田です。

先週のコラムで2004年〜2005年の表記に間違いがありました!
ごめんなさい。1994年〜1995年の間違いでした。

さて、
CNETによると、アドビがPhotoshopを6か月以内にウェブアプリケーション版として公開する計画を進めているらしい。
< http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000056022,20344303,00.htm
>

ついにアドビまでが、広告収入型のオンラインアプリケーション市場に参入するということとなったわけだ。

クリエイターであれば、Photoshopは必携のツールであるわけだが、現在の最新版が必要かといえばそうではない。実際にボクなどではPhotoshopのレイヤー機能が搭載されはじめたVer3.0以降の機能はまったく無縁であり、そこからまったく進化を遂げてはいない(笑)。しかし、OSのしがらみのせいで現在はCS1.0バージョンを使用している。

今まで、わずかなバージョンアップ費用だったので、かろうじて、保険の意味でバージョンアップを繰り返してきた。Mac版、Windows版と共に、2年おきに1〜2万円の出費であったのが、だんだん苦痛となり、今はあまり興味を示さなくなった。

むしろ、年間使用料金制で5,000円くらいでいつも最新版が使えるというほうがうれしい。また、同一社内であれば、20人規模までなら、一人あたり3,000円で年間使用できるという「ウィルスソフト」型のビジネスプランも考えられたことだろう。

しかし、アドビは、広告型の無料モデルを、スーパースターであるPhotoshopで投入するという大英断をくだしたことにボクはとても興味をもった。もしかすると、これはアドビのアキレス腱であるソフトウェア販売のルールを根底から覆してしまうかもしれないからだ。

むしろ、ボクはアドビには、プレゼンソフトに対してのアプローチを望みたい。現在、プレゼンソフトには、マイクロソフトのパワーポイント、アップルのキーノートくらいしかメジャーでは存在しない。

元ゴア米副大統領の映画「不都合な真実」では、キーノートに豪華なアニメーションが施されていた。パワーポイントしか知らない人は、キーノートを使えばあんなことができるの? と思ったはずだが、そうは問屋がおろさない。あくまでも映画的な演出である。

しかし、アドビが持ちうる、アフターエフェクツやプレミアの機能を少し、プレゼンツールに使えるだけで、アニメーション化は簡単に実現しそうだ。また、プレゼンする機会が増えているだけに、プロフェッショナルがデザインするプレゼンというニーズもあることだろう。

だからこそ、既存製品のアップグレードや、無料広告化以外の新製品投入、ビジネスユーザー寄りのクリエイティブ製品ラインという「ブルーオーシャン」な市場にも少しは注目すべきではないだろうか。


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■クリエイター手抜きプロジェクト[119]Illustrator CS2編
エクセルからコピーしたテキストを表組にして配置する

古籏一浩
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今回は、前回の改良版とも言えるスクリプトです。今回は行単位で色を変えるだけでなく、タブで区切られた文字ごとに四角形を描いて、そこに文字を配置します。単純に言えば、エクセルで作ったデータを表組にしますよ、ということです。やり方は、エクセルで表をコピーしテキストファイルとして保存します。あとは配置したいドキュメントを作成するか、開いてからスクリプトを実行します。

色の変更方法は前回と同様です。セルの横幅は

stepX = 100; // 100pt、横の間隔

の100の数値を変えてください。単位はポイントになっています。文字数に応じて自動的に調整することも一応可能です。縦幅は

stepY = 15; // 15pt;

の15の数値を変えます。若干文字の横位置を調整したい場合には

newText(aWord[i], tx+i*stepX+3, ty);

の+3の値を変えます。縦の位置を調整する場合にはtyをty+2のように変えてください。


【スクリプト】
TAB = String.fromCharCode(9);
colorList = [
defColor(100,0,0,0),
defColor(100,20,0,0),
defColor(50,0,50,0),
defColor(10,0,100,0)
];
filename = File.openDialog("読み込むテキストファイルを指定してください");
if (filename)
{
tx = 10; // 表示開始X座標
ty = 800; // 表示開始Y座標
stepX = 100; // 100pt、横の間隔
stepY = 15; // 15pt;
fileObj = new File(filename);
flag = fileObj.open("r");
if (flag == true)
{
count = 0;
while(!fileObj.eof)
{
text = fileObj.readln();
n = count % colorList.length;
aWord = text.split(TAB);
for (i=0; i< aWord.length; i++)
{
drawRect(tx+i*stepX, ty, stepX, 15, colorList[n]);
newText(aWord[i], tx+i*stepX+3, ty);
}
count++;
ty -= stepY;
}
fileObj.close();
}else{
alert("ファイルが開けませんでした");
}
}
function newText(txt, x, y)
{
var textObj = activeDocument.textFrames.add();
textObj.contents = txt;
if (txt) textObj.paragraphs[0].size = 9; // 9pt
textObj.translate(x,y);
}
function drawRect(x,y,w,h, col)
{
var pObj = activeDocument.pathItems.rectangle(y+h-3,x,w,h);
pObj.filled = false; // 塗りなし
pObj.stroked = true; // 線あり
pObj.strokeWidth = 0.25; // 線幅0.25ポイント
pObj.fillColor = col; // 塗りの色をスォッチに指定
}
function defColor(c,m,y,k)
{
var colObj = new CMYKColor();
colObj.cyan = c;
colObj.magenta = m;
colObj.yellow = y;
colObj.black = k;
return colObj;
}

【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp
< http://www.openspc2.org/
>
横方向も色を交互に変えたりすることもできますが、これは次回。
ハイビジョン映像素材追加しすぎて、ちょっとサーバーが重くなってしまいました。GoogleのVideo Footageというキーワードでの検索ランクが104→12になったせいかもしれません。年内には5,000素材まで増やしたいところです。
< http://www.openspc2.org/HDTV/
>
それから、JavaScriptでHTML、CSS、JavaScriptファイル(コード)を分離したサンプルを多数用意したページを作りました。よろしければ参考にしてください。
< http://www.openspc2.org/reibun/JavaScript_technique/
>

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■イベント案内
第12〜14回 photographers' gallery講座「ゴダール・システム」(全3回)
< http://www.pg-web.net/home/pg_lecture/index.html
>
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講師:平倉圭(映画理論/美術作家)
受講料:各回1,000円 三回券2,500円 定員:25名
企画:中村大吾(編集者)
全3回のこのレクチャーは、ゴダールが、映画というメディアを駆使して展開している思考の「システム」を、可能な限り明らかにしようという試みである。
第一回「問い=拷問と非応答——ソニマージュからファム・ファタールへ」
日時:3月24日(土)18:00〜
第二回「類似と錯乱——イメージによる思考」
日時:3月31日(土)18:00〜
第三回「受苦と復活——言葉なきものの一つの場」
日時:4月7日(土)18:00〜

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■イベント案内
「エスクァイア日本版」デジタル写真賞'06-'07受賞作品決定
< http://www.esquire-dpa.com/ja/grand0607/index.html
>
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2001年にスタートし、第6回目を迎えた「エスクァイア日本版 デジタル写真賞」。デジタルカメラが定着した今の時代を映すように、今回は昨年の約4倍もの4,531名の応募者を迎え、16,918点の作品が集まったという。過去最大の激戦を制したグランプリ作品をはじめ、審査員賞など受賞作品すべてがサイトで発表されている。
グランプリ(賞金100万円)細尾文彦 審査員賞(賞金10万円)伊藤公一、湯浅克俊、Yj、YTOY エスクァイア日本版AD賞(賞金10万円)Guido Castagnoli審査員特別賞(賞金5万円)難波雄史、そのほか。また、クリエイティブ&コマース、フォト&ブログの各部門賞も。

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■編集後記(3/5)

・「匂いをかがれるかぐや姫─日本昔話 Remix」(原倫太郎+原游、マガジンハウス、2006)が昨日の「本よみうり堂」に出ていた。この本は、「一寸法師」「桃太郎」「かぐや姫」を10数種類の自動翻訳ソフトで英訳し、それをまた自動翻訳ソフトで日本語に復元する。出てきた日本語を再編集して新しい昔話をつくったという。わたしもだいぶ前から、この遊びをやってきたが、昔話をリミックスして商品化するなんて発想がなかった。やられたわい。気になるから、川口市の書泉ドームまで行ってチェックしてきた。絵本のような大型なものかと思っていたがコンパクト版で、はじめの見開きはモノクロのイラスト(なかなかイイ)と、よく知ったストーリーである。次の見開きはカラーで、それをキカイが翻訳した英文と、さらにその和訳(シュールで素っ頓狂で脱力な日本語だ)、それをビジュアル化した珍妙なイラストがレイアウトされている。全体に破壊された日本語によるトンデモ文章だが、とくに優れた訳(?)は色太字である。タイトルは「かぐや姫→As Soon as it smelled , princess→匂いをかがれるとすぐに、プリンセス」という迷翻訳から来たものだ。くやしいけれどよくできたオモシロ本だ。買わないけど。だが、この手はもうつかえない。柳の下にどじょうは居ない。ところが、何匹でもいるのが出版界だから真似する人はいるかも。やってみるか。「子供の時間以来遺伝的に軽率に不都合だけをしています。それは学校の2階からとび降ります、そして、ウエストはおよそ1週間季節に小学校で省略されました。」「それは、雨でさえどちらも破られません、それが風で破られません、そして、雪と夏の熱で破られなかったたくましい体を持っています、そして、願望がないということであり、決して怒っていません。」出典はお分かりであろう。あまりインパクトはない。というか、やる意味さえないな。(柴田)

・新聞オリコミや街で配っている求人フリーペーパー。「Webデザイナー募集」と書かれてあるのは、派遣会社がほとんど。金額が「900円〜」というのがあった。技術職なのに。それこそ夜間コンビニでアルバイトした方が実入りいいがな。でも、その金額を見て応募する人がいるから、堂々と募集欄に書けるんだろうなぁ。他には「Webデザイナー募集。未経験者歓迎! Excel、Wordが使える人!」というのもあった。派遣会社なら、それなりに知識を持っているはずなのになぁ。10年この仕事をしていても、難しいわ、新しい技術や知識を覚えるのに四苦八苦しているわ、毎回想定外のことはあるわ、クライアントの要望は年々上がるわで大変だと感じているのだが……。制作費には高価なソフト代や機械、諸々の経費や、知識習得までの時間的、費用的な投資(技術料)も含まれるから、高いと思われるかもしれない。何かの修理にきてもらって、数十分で数万請求されても当然として払うのは技術料が含まれているから。でもサイト制作だと、その技術が一般には認めてもらいにくい。自分のサイトを作れるのと、お客さんのサイトを作るのって、天と地ほどの差があるんだけどなぁ。「これでええやん」が通用しないもの。お客さんの不可解なこだわりにも応じるための技術が必要な時だってあるし。未経験なら「見習い(アシスタント)募集」なのだが、派遣なので、未経験者であっても少しの練習期間を経て、即戦力として投入されるようだ。完全分業ならその部分だけ学ばせて、あとは大量生産(制作)させればいいわけか。育てなくてもいいし、その人がどうなろうと関係ないしなぁ。どうしても派遣登録しなきゃいけなくなったとしても、安すぎるところや、技術力をお金に変えてくれないところには応募しちゃダメよ。使い捨てされちゃうよ。安いなら実践力が学べるところに行かないとね。(hammer.mule)

photo
匂いをかがれる かぐや姫 ~日本昔話 Remix~
原 倫太郎 原 游
マガジンハウス 2006-11-22
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starニヤリ。
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star独特の魔力を放つ異聞!
star誰かにプレゼントしたくなるねえ
star飽きた英語の学習本として。

脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!? こいわらい 官能小説用語表現辞典 みんなで国語辞典!―これも、日本語 スマートモテリーマン講座 プレミアム

by G-Tools , 2007/03/05