[2158] 音声&文字によるケチャット・コミュニケーション

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<ウェブ3.0的経験>

■KNNエンパワーメントコラム
 音声&文字によるケチャット・コミュニケーション
 神田敏晶

■クリエイター手抜きプロジェクト[120]Illustrator CS2編
 アミ点もどきエフェクト
 古籏一浩


■KNNエンパワーメントコラム
音声&文字によるケチャット・コミュニケーション

神田敏晶
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KNN神田です。

夜の21時から24時の間に一度、
< http://ketchup.jp/ketchat/ >
にアクセスしてみてほしい。ハインツ日本が、ウェブ制作会社イマジナティブ
< http://www.imaginative.co.jp/ >
と開発したコミュニケーションロボット「ケチャットさん」のウェブ上のインタフェースが登場する。

「ケチャットさん」は、ハインツの「逆さケチャップ」のPRのためのロボットであり、ハインツの口コミプロモーションの一環として、リアルな空間とネットの空間を結ぶために設計されている。

クリエイターのみなさんは、スペックではなく、ぜひ、この柔らかなインタフェースを、体験してみていただきたい。

このケチャットさんが設置されているリアル空間は、ボクの経営するBarTubeがめでたく第一号店となった。ネット回線があり、ハインツのポテトを提供でき、来店客のビデオ撮影が可能という条件をクリアしているからだ。昨年の11月から設置を始め、5か月が過ぎて、いろんなメリットが見えてきた。

< http://ketchup.jp/ketchat/live/ >
から、「過去の回想」を見ていただくと、BarTubeでどのような会話がケチャットさんを通じておこなわれているのかを体感することができる。

ネット上のユーザー(誰でも参加できる)は、4文字以内の名前をいれて参加するだけで、店内の客と「チャット」をすることができる。ネットユーザーは、キーボードで文字チャット、店内ユーザーはマイクでディスプレイの文字を読むという、双方向の異なるメディアによる同時チャットである。

ネットユーザーのチャットは、漢字を使うことができないので、ひらがなとカタカナになる。ネットユーザーは、自然とシンプルな言葉を使うようになり、店内のユーザーは、そのひらがな言葉によるコミュニケーションにより、ケチャットさんのことを「かわいい」と感じるようになるようだ。

これは当初、漢字だと「荒れる」ことを懸念し、わざと漢字を使えなくしたという苦肉の策だが、結果として、非常にやわらかなインタフェースのメタファーとなっている。

ネットのユーザーはキーボードを使うのが当たり前だが、店内ユーザーは、音声だけで済むというのも、これもまた便利なインタフェースだ。酒を飲みにきた場所でキーボードをモクモクと打つというのは、ちょっと? な気分だからだ。ケチャップに話しかけるだけで、文字が答えてくれるのだから、とても楽ちんだ。また、BARという限られた空間の中で、酒もはいってマイクで会話するというのも、非日常的な経験となる。

音声同士のコミュニケーションの場合だと、必ず同期していることが必要であり、あまりダラダラと継続していると疲れてくるものである。また、音声同士では、つい要件のみとなってしまう。

しかし、店内ユーザーは、BARという空間でもあり、リラックスしながら、このケチャットさんとの、「音声&文字」という新しいチャットのスタイルに好感をよせているようだ。しゃべるというのが、一番人間にとっては楽ちんなコミュニケート手法だからだ。

ハインツの「逆さケチャップ」に帽子をかぶり大きな目玉と手を振るロボットの映し出す、ひらがな言葉についつい、店内ユーザーは、本音をしゃべりかけはじめている。

そして、それをネットユーザーは楽しむというコミュニケーションだ。さらに15分間に1回、ポテトをプレゼントする時間が登場する。ネットユーザーが店内ユーザーに、ハインツのポテトをプレゼントできるのだ。

気に入った人が画面に映るように、画角を動かし(ネット上で角度が変えられる)、「この人にポテトをあげる」ボタンを押すことによって、店内のスタッフの携帯にポテトをあげる人の顔の画像が届き、スタッフがポテトをレンジで温め、「ハインツのポテトをこれからプレゼントしまーす!」とカメラの前で宣言し、プレゼントをするという展開を行なっている。

Web2.0がネット上のサービスをさらに便利に進化させ、そして深化させるが、それに対して、Web3.0ではもっとリアル社会にそれらのサービスの良さが歩みよるものだとボクは「ウェブ3.0型社会(大和書房)」で書いた。

この「音声&文字チャット」は、新しいネットのコミュニケーションの手法として、ウェブの世界とリアルの世界を結びつけるいいやり方のように思える。

この異なるメディアによるコミュニケーションの効能は、ぜひネットアクセスか、店内で「経験」してもらいたい。今後は、これらのウェブ2.0的な経験やさらにウェブ3.0的経験は、自分が経験したことによるインプレッションでしか、評価ができなくなることだろう。知識や学習、勉強やセミナーでは理解できない、感覚的要素が非常に強いからだ。

ウェブの新しい潮流を知るためには、ぜひ今夜の21時からでも、「ケチャップ」でググって体験してもらいたい。

実際に「ケチャップ」で検索すると、カゴメでも、デルモンテでもなく、ハインツが上位に登場する。ハインツはテレビでマス的な広告をしていないが、ネットでの口コミに力を注ぐことによって、「ケチャップ」という言葉でのSEOには十分な吸引力を持つことができている。

「続きは…ネットで検索!」をやっているテレビコマーシャルの、次のステージはすでに始まっているのだ。

ビデオ投稿スタジオ BarTube < http://snbar.ameblo.jp/ >
毎週金曜日22:00MXテレビ「BlogTV」出演中 < http://trj.weblogs.jp/blogtv/ >
NetSurfin2.0 放送中!デジハリ大学放送部 < http://blog.dhpodcast.com/ >
神田敏晶著「Web2.0でビジネスが変わる」
< http://www.amazon.co.jp/dp/4797335939/ >
「YouTube革命〜テレビ業界を震撼させる「動画共有」ビジネスのゆくえ〜」
< http://www.amazon.co.jp/dp/4797339039/ > 発売中です!

KandaNewsNetwork,Inc. < http://www.knn.com/ >
CEO Toshi Kanda mailto:kanda@knn.com
#502 1-4-8 Komaba Meguro Tokyo Japan,153-0041
TEL 090-7889-3604 FAX 020-4622-7170
< http://mixi.jp/show_friend.pl?id=550 >
Mobile 81-90-7889-3604 Phone81-3-5458-6226

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■クリエイター手抜きプロジェクト[120]Illustrator CS2編
アミ点もどきエフェクト

古籏一浩
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今回はIllustrator CS2で、アミ点のような感じのエフェクトを生成するスクリプトです。1980年代のソニーのマークのような感じのものが簡単に作成できます。使い方は、複製したいパスや画像を選択します。あとはスクリプトを実行させると、右上に行くに従って図形が縮小&回転します。


docObj = app.activeDocument;
selObj = docObj.selection[0];
w = docObj.width; // とりあえずアートボードの横幅
h = docObj.height; // とりあえずアートボードの縦幅
startX = X = 0; // 開始X座標
startY = Y = 0; // 開始Y座標
stepX = 50; // 横方向の移動量
stepY = 50; // 縦方向の移動量
kakudo = 10; // 回転角度
rot = 0;
for (j=0; j< h; j+=stepY)
{
X = startX;
for (i=0; i< w; i+=stepX){
dupObj = selObj.duplicate();
dupObj.translate(X, Y);
scale = 100 - ((i / w)*50 + (j/h)*50);
dupObj.resize(scale, scale);
dupObj.rotate(rot);
X = X + stepX;
rot = rot + kakudo;
}
Y = Y + stepY;
}


回転させたくない場合には

kakudo = 10;

の値を0にしてください。
縦方向には縮小せずに横方向のみ縮小するには

scale = 100 - ((i / w)*50 + (j/h)*50);

の行を

scale = 100 - ((i / w)*100);

に変更してください。横方向でなく縦方向のみ縮小したい場合は以下のようにしてください。

scale = 100 - ((j / h)*100);


【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp
< http://www.openspc2.org/ >
さすがにネタが切れてきましたf(^^;
何かネタがあればメールいただけると助かります。
あと、Adobe Acrobat 8のJavaScriptサンプルページを用意しました。多少前の残骸がありますが、そこらへんは暇を見て修正の予定です。
●Adobe Acrobat 8例文辞典
< http://www.openspc2.org/reibun/Acrobat8/ >

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■編集後記(3/12)

・サイトやブログから生まれたという、横組みのスカスカ本が大きらいだ。五木寛之の「風の王国」が、アメーバ・ブックスからA5判変形上製本・全3巻で、まさかの横組み本になって出ていたのには驚いた。カバーまわりのビジュアルはそこそこいいのだが、やはり本文の横組みがよろしくない。27字詰めで21行、行間は広く、とにかくスカスカな印象だ。印刷された文字のかたまりは文芸作品には見えない。かといって、ビジネス文書にも見えない。なんとも表現しようのない、しまらない見え方のする印刷物なのだ。はっきり言って組版以前の代物で、まったく美しくない。天下の五木寛之の、代表作のひとつである「風の王国」を、こんなチープな体裁で世に出していいのか。ところが、ご本人はアメーバのインタビューで、横組みにまるで抵抗はない、日本以外ではみんな横組みだからとか、小説はオーラルなものであり、言葉で語るもの、それを耳で聞くのが本来の姿だから、文芸作品は二次使用といえる、だから縦でも、横でも、斜めでもいいとか、無茶なこと言ってる。作者がどう考えようとかまわないが、商品として売るのなら値段にふさわしいスタイルが必要だろう。文芸作品を横組みでやってみようというトライに意味はあるが、結果がこんなのではやめようと思うのが出版人だろう。おっと、アメーバはIT屋さんか、発売元の幻冬舎はどう考えているのだ。五木さんはデザインにも造詣が深いはずなのに、こんな粗末な組版で納得しているようすなのが不思議だ。唯一評価できるのは、本人が手を加えた改訂新版を収録したということだけ。それさえ気にしなければ、3,000円以上出さなくてもよろしい、読みやすく、きれいな縦組みの新潮文庫版(740円)をおすすめする。(柴田)
< http://www.amebabooks.co.jp/articles/kaze-no-okoku/index.html >
Ameba Books

・まだ確定申告が終っていない。甥一号が幼稚園でもらってきた風邪は、甥二号と妹(ママ)にうつり、母(ばぁば)にうつり、甥三号と私にうつり……。甥三号は座薬を入れても熱が下がらず、救急車を呼んだら「インフルエンザがはやっているので、病院に行くと貰うかもしれない。機嫌はいいので連れていくより様子を見た方が」と。なので休み明けの今日、妹が病院に連れて行ったらインフルエンザと判明。熱が下がったので、もう治りかけみたい。甥二号までは普通の風邪だったので、どこでもらってきたんだろうと。私はこの時期、とても忙しいので病気になってはまずいと気をつけていた。それなのに土曜日の夜からやたらと飲み物が欲しくなり、鼻や喉の乾燥が気になって何度かうがいをしていたが、日曜日の朝からダウン。熱は下がらないし、食欲はないし、一日中眠いしで、仕事ほったらかしで寝る。今日、熱は下がったが体の節々が痛い。普通の風邪にしてはきつい。まさか私のもインフルエンザか? 仕事と確定申告が〜!(hammer.mule)


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風の王国 第一巻 翔ぶ女
五木 寛之
アメーバブックス 2006-12-13

風の王国 第二巻 幻の族 風の王国 第三巻 浪の魂 21世紀 仏教への旅 インド編・上 21世紀 仏教への旅 インド編・下 グレート・ギャツビー



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風の王国
五木 寛之
新潮社 1987-04
おすすめ平均 star
star風の王国
starアヤシヤ タレカ フタカミノヤマ
starノルように読める。読めば絶対にノリたくなる!
starページをめくる手が止まらない
star感覚の良さと 鋭さ

幻の漂泊民・サンカ サンカの民と被差別の世界―日本人のこころ中国・関東 竹の民俗誌―日本文化の深層を探る 辺界の輝き―日本文化の深層をゆく 日本民衆文化の原郷―被差別部落の民俗と芸能

by G-Tools , 2007/03/12