[2171] 哀愁の町に霧が降った頃

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<ファーストシーンとラストシーンの対照>

■映画と夜と音楽と…[327]
 哀愁の町に霧が降った頃
 十河 進

■展覧会案内
 07 TDC展
 生命のうた 永井一正版画展
 第28回グラフィックアート『ひとつぼ展』
 サントリー美術館 開館記念展I「日本を祝う」
 特別企画「安藤忠雄 2006年の現場 悪戦苦闘」
 PHOTO IS「Professional Photographer 200人展」Part1
 デザインハブ企画展「Good Design Good Life - 日本のデザイン」


■映画と夜と音楽と…[327]
哀愁の町に霧が降った頃

十河 進
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●椎名誠さんの映画作りの本

先日、椎名誠さんの「まわれ映写機」という文庫が目に付いたので購入し、すぐに読み終わってしまった。昨年末に文庫になったもので、単行本は2003年の発売である。僕は、二十年近く前に椎名さんの「風にころがる映画もあった」という本を読んでいるが、椎名さんは自分の映画作りをネタにいくつか本を書いている。

写大(現在の工芸大)出身の椎名さんは月刊アサヒカメラに写真を連載するほどで、僕は「いい写真を撮るなあ」と思っているけれど、本当に熱中したのは映画制作であるらしい。その熱中ぶりは「風にころがる映画もあった」「まわれ映写機」によく描かれている。

僕が初めて椎名さんに会ったのは、水中写真家である中村征夫さんの最初のエッセイ集「海も天才である」の出版記念パーティだった。1985年の初夏だったから、もう二十年以上も前のことになる。当時、僕はカメラ雑誌の編集部にいて、体験取材で水中撮影をやったときの師匠が征夫さんだった。

僕が初めて中村征夫さんと会った頃、「今度、椎名誠さんと仕事をするんだよ」と言っていたけれど、その後、どんどん二人は親しくなり、征夫さんにエッセイ集を書かせたのも、「海も天才である」というタイトルをつけたのも椎名さんだった。だから、中村さんの出版記念パーティに椎名さんがきているのは当然だったのだ。

椎名さんが長編「哀愁の町に霧が降るのだ」を出したのもその頃だったろうか。自伝的エッセイで、それまでのドタバタ的大げさな描写が抑えられ、タイトルのように哀愁が漂う大長編だった。椎名さん言うところの「面白カナシズム」である。面白うて、やがて哀しき…という本だった。そんな人気急上昇中の作家だから僕は気後れし、気軽に声はかけられなかったのである。

僕が最初に買った「本の雑誌」は表紙に「'78年秋/特大号」と入っている10号だった。その中の「文藝春秋10月号464頁単独完全読破」という記事で初めて椎名さんの文章を読んだのだが、あまりの面白さに驚いた。「おれはこの雑誌の編集長だが、めしを喰っていくためにじつはもうひとつ別の雑誌の編集長もやっている」と、その文章は始まっていた。

それから間もなく椎名さんの処女エッセイ「さらば国分寺書店のオババ」が書店に並んだ。それもすぐに買って読んだが、その本一冊で椎名さんは評判になり、次々に本を出し始めた。嵐山光三郎、糸井重里と並んで椎名誠さんの文体は「昭和軽薄体」と名付けられた。それでも、しばらくは銀座にある流通業界誌の編集長を続けていたのではなかっただろうか。

中村征夫さんの出版記念パーティでは、たまたま椎名さんは僕の横に立っていたのだが、文章からイメージしていたのとは違い、背が高く精悍な二枚目だった。ワイルドな髪型もさりげなく似合っていた。アウトドア派であるから、肌は陽に焼けて男らしさを振りまいていた。女性読者が多くつくのも納得できた。

結局、僕が椎名さんと言葉を交わしたのは、そのずっと後のこと、「本の雑誌」の月刊化を祝うパーティが市ヶ谷で開かれたときだった。そのとき、僕は名刺を出してこう言った。
──「小型映画」作ってました。

すかさず椎名さんは答えてくれた。
──読んでました。

●椎名誠さんが作った映画を見た

椎名さんが月刊「小型映画」の発売日を待ちかねて買いにいっていた、という話は「本の雑誌」の座談会で読んでいた。「まわれ映写機」にも月刊「小型映画」の話は何度も登場する。8ミリでトーキー映画を作るエピソードでは、別冊「小型映画」を参考にする話も出てきた。

おそらく、それは僕が入社早々に作った「小型映画ビギナーシリーズ」の「8ミリトーキー入門」という特集誌だと思う。入社して三年半たったときに僕は月刊「小型映画」編集部に異動になった。ちょうど椎名さんが映画制作に熱中し、毎月発売日に書店へ走っていた時期に重なるらしい。

映画制作に熱中した椎名さんは、とうとうボレックスの16ミリカメラを購入する。それは「小型映画」の「売ります買います」という欄で見付けた中古品だった。その欄は読者同士の機材の売買を仲介するコーナーで、発売日に本を買う理由はその頁を誰よりも早く見たいからだという読者は多かった。

しかし、その欄は編集部内では人気がなく、新人が担当することが決まっていた。読者からきたハガキを「売ります」と「買います」にわけ、さらにカメラ、映写機、編集機器、三脚などのアクセサリーに分類する。担当者によっては、そのハガキをそのまま印刷会社に入稿する人もいたが、僕はすべて原稿用紙にリライトしていた。

「小型映画」は二十五年前の秋に十月号を出して休刊した。その最終号の編集後記を僕は「映画にさよならをいう方法はいまだに見つかっていない」と結んだ。レイモンド・チャンドラーの「長いお別れ」(清水俊二訳)の最後のフレーズをもじったのである。編集者になって八年経っていた。

その後、僕はカメラ雑誌の編集部に移り、椎名さんに名刺を渡して「『小型映画』作ってました」と言ったときには、もう休刊してから数年が経っていた。それでも椎名さんは「本当に毎月楽しみにしていました」と言ってくれたのだった。

その椎名さんが本格的に映画を作り始め、とうとうプロのスタッフとキャストで35ミリサイズ(撮影は16ミリ)の劇映画を完成したのは、1991年の秋のことだった。その頃、僕は「ビバ・ビデオ」というビデオ雑誌の編集をしていた。その七号で僕は映画を完成したばかりの椎名誠さんをインタビューしている。

椎名誠監督作品の二作目「うみ・そら・さんごのいいつたえ」は、年末に東京と大阪で特別先行上映会が行われ、1992年初頭から沖縄を皮切りに北海道までの全国上映ツアーが予定されていた。作品上映と椎名さんのトークショーがセットである。

僕は五反田のイマジカの試写室で初号試写を見せてもらい、銀座資生堂地下のザ・ギンザ・アートスペースで椎名誠さんを取材した。そこでは椎名さんの写真展「いとしい人々」を開催しており、インタビュー中も周囲に客が大勢いる状態で、なんとなく落ち着かなかったことを覚えている。

●ハッタリやあざとさとは無縁の正統的で美しい映画

「うみ・そら・さんごのいいつたえ」は中村征夫さんの写真集「白保──うみ・そら・さんごのいいつたえ」にインスパイアされた物語で、沖縄の白保が舞台である。ムービー撮影はすべて中村さんだ。水中撮影の見事さは、さすがに征夫さんだと思った。そのときの取材記事から引用してみたい。

──インタビューの六日前、初号試写を見ることができた。本格派の剛速球のような印象の映画だった。ハッタリやあざとさとは無縁の正統的で美しい映画、見終わって好きになる映画だった。ドラマを無理に盛り上げるようなことはせず、自然と人々が静かに描かれていく。

キャメラワークはフィックスでグングン押してくる。ズーミングを使うのはワンカットだけ。明快なカット割りと編集で正確に見せていく。唯一、ドラマ的なヤマ場は子どもたちの船が流されて行方不明になるエピソードだ。

しかし、無人島の子どもたちのところに海人(うみんちゅ)のコンゾの船が現れ、子どもたちが救われるシーンでは、そのコンゾの船が近づいてくるショットの次はもう救出されて数日たった子どもたちの日常のショットになる。助け出されて喜び合うなどというシーンは描写されない。このスタイルは全編を通して貫かれていて、うまいなあと思うのだ──

そう言った僕に対して、椎名さんは「和田誠さんも、あそこをすごく評価してくれて、あそこで家族が泣きわめいたり、助けられて抱き合って喜んだりするというのがないから、もっともっと深くそのことがわかるなあ、と…」と答えている。

──映画は夜明け前の海辺のシーンから始まり、夏の終わりの明るい海のシーンで終わる。同時にファーストシーンで海人である祖父・国松の手伝いをしていた少年タカシは、ラストシーンで船の舳先に立ち先導するまでに成長している。映画は様々な人々が登場し、様々な物語が語られ、様々な海の表情が描かれる。

特にこのファーストシーンとラストシーンの対照が見終わって印象に残る。真俯瞰で撮影されたファーストシーン、タカシの乗る船と平行にフォロー撮影されたショットから空撮へ続くラストシーン。暗い海と明るい海。ラストシーンに至り再びファーストシーンが新しい意味を持つ──

当時の記事を書き写しながら、今、僕はそのファーストシーンとラストシーンを鮮明に思い出した。椎名さんは真俯瞰のファーストシーンのために浜辺にヤグラ(映画界ではイントレという)を組んだと言った。それは「アラビアのロレンス」の冒頭、オートバイに乗る準備をするロレンスを真俯瞰で撮ったシーンへのオマージュだった。

──「小型映画」はずいぶん長く読んでいたし、古本屋でバックナンバーを買ったりしたので、けっこう揃えていましたよ。別冊もよく出していましたね。「小型映画ハイテクニックシリーズ」では16ミリについてもやっていたでしょう。ずいぶん役に立ちましたよ、僕には。「小型映画」と「SFマガジン」の発売日が楽しみで、ホントにその日は朝からうれしかったものです。

「小型映画」についての僕の質問には、そんな風に答えてくれた。そう椎名さんに言ってもらった「小型映画」は休刊から数えると十年が過ぎようとしていた。僕はカメラ雑誌に八年在籍し、「ビバ・ビデオ」に異動して二年目に入っていたのだ。

その「ビバ・ビデオ」も今はない。四年間で二十号まで刊行し、休刊した。今度は編集長として「休刊の挨拶」を僕は書いた。編集者になって十九年めのことだった…

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
自宅のベランダから見下ろすとしだれ桜が咲いている。この原稿が出る頃にはソメイヨシノも咲いているだろう。毎朝、バス停でバスを待つのが楽しくなる。駅まで桜が続くので、毎年の楽しみだが長くは続かない。

●第1回から305回めまでのコラムをすべてまとめた二巻本
完全版「映画がなければ生きていけない」書店・ネット書店で発売中
出版社< http://www.bookdom.net/suiyosha/suiyo_Newpub.html#prod193 >

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■展覧会案内
07 TDC展
< http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/ >
< http://www.tdctokyo.org/ >
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会期:4月3日(火)〜4月25日(水)11:00〜19:00 土18時 日祝休
会場:銀座グラフィックギャラリー(東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F TEL.03-3571-5206)
内容:毎年先端的なタイポグラフィが一堂に会するコンペティションとして、東京タイプディレクターズクラブが主催する国際的なコンペティション「東京TDC賞」の成果を発表する展覧会。昨年秋に国内外からの計2668エントリーの応募作品の中から、受賞作品10作品をはじめ、ノミネート作品、優秀作品、あわせて約100作品を展示する。
07 東京TDC賞 グランプリ 服部一成 竹尾「TAKEO DESK DIARY 2006 vol.48」
07 東京TDC賞 準グランプリ 岡室 健 なかよし幼稚園「FEEL TYPE/SORA」

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■展覧会案内
生命のうた 永井一正版画展
< http://www.recruit.co.jp/GG/exhibition/2007/g8_0704.html >
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会期:4月2日(月)〜4月27日(金)11:00〜19:00 土日祝休 水20:30
会場:クリエイションギャラリーG8(東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル 1F TEL.03-3575-6918)
内容:動物をテーマにした手描きの細密描写による 「LIFE」シリーズの新作エッチング版画と、1968年東京国際版画ビエンナーレで東京国立近代美術館賞を受賞した、抽象形態による白い凹凸レリーフ版画のシリーズを展示する。抽象から具象へと、独自の表現を続ける永井一正氏の、新旧二つの代表的版画作品が楽しめる。「LIFE」 シリーズ新作エッチング版画約40点、1968年発表の凹凸レリーフ版画を含め計70点。その他 「LIFE」シリーズポスターなど。

・第189回クリエイティブサロン ゲスト:永井一正 原研哉
日時:4月10日(火)19:10〜20:40
会場:クリエイションギャラリーG8 入場無料、要予約(TEL.03-3575-6918)

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■展覧会案内
第28回グラフィックアート『ひとつぼ展』
< http://www.recruit.co.jp/GG/exhibition/2007/gg_0704.html >
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会期:4月9日(月)〜4月27日(金)12:00〜19:00 日祝休
会場:ガーディアン・ガーデン(東京都中央区銀座7-3-5 リクルートGINZA7ビル B1F TEL.03-5568-8818)
内容:ポートフォリオによる一次審査を通過した出品者10名が、それぞれ一坪(1.82m×1.82m)のスペースの中で作品を構成し発表する。会期中の二次審査会でグランプリに選ばれると、一年後にガーディアン・ガーデンで個展を開催する権利が贈られる。二次審査会は、一般入場者の目前で出品作家によるプレゼンテーションが行われ、浅葉克己氏ら五人の審査員の議論の後、グランプリが決定する。
出品作家:きたざわけんじ、北村人、齋藤悠紀、榮良太、トヨクラタケル、ナガバサヨ、服部公太郎、増子博子、mayu mayu、山城えりか
・公開二次審査会 電話で予約が必要
日時:4月25日(水)18:00〜20:30
会場:ガーディアン・ガーデン(予定)

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■本日グランドオープン 東京ミッドタウンの展覧会案内
・Tokyo Midtown web site
< http://www.tokyo-midtown.com/jp/index.html >

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■展覧会案内
サントリー美術館 開館記念展I「日本を祝う」
< http://www.suntory.co.jp/sma/jp/calendar/0701/index.html >
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会期:3月30日(金)〜6月3日(日)10:00〜20:00 日月祝10:00〜18:00 火休 最終入館は閉館30分前まで
グランドオープン3月30日(金)は11:00〜20:00
会場:サントリー美術館(東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガーデンサイド TEL.03-3479-8600)
入館料:一般1,000円、高大生800円、中学生以下無料
内容:祥・花・祭・宴・調という祝祭性にあふれる5つのテーマで構成され、国宝・重要文化財を含む館蔵品約3,000件の中から選りすぐりの名品約150件により、会場全体で生きる喜びを伝える。

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■展覧会案内
特別企画「安藤忠雄 2006年の現場 悪戦苦闘」
< http://www.2121designsight.jp/ >
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会期:3月30日(金)〜4月18日(水)11:00〜21:00 入場は20:30まで 無休
会場:21_21 DESIGN SIGHT(東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン内TEL.03-3475-2121)
入場料:一般1000円、大学生800円、中高生500円、小学生以下無料
ディレクターに三宅一生・佐藤卓・深澤直人が就任し、年2回の企画展を1テーマ1ディレクターのスタイルで開催する。
21_21 DESIGN SIGHTとは?
< http://www.2121designsight.jp/2006/06/what-is-design/ >

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■展覧会案内
FUJIFILM SQUAREオープニング企画
PHOTO IS「Professional Photographer 200人展」Part1
< http://fujifilmsquare.jp/event.html#eve001 >
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会期:3月30日(金)〜4月26日(木)11:00〜20:00 無休
会場:FUJIFILM SQUARE(東京都港区赤坂9-7-3 ミッドタウン・ウエスト)
内容:日本の著名な写真家200人による作品がひとつの写真展として集結する、未だかつてない超大型企画であり、同社ならではのスケールとクオリティで、「写真の価値」そして「写真の新たな可能性」を発信する。入場無料。

・オープニング記念 写真家田沼武能氏の講演会
「私の写真人生」〜世界の子供から武蔵野まで〜
日時:4月1日(日)13:00〜15:00(12:30より受付開始)
会場:富士フイルム本社2階 大会議室(フジフイルムスクエア2階より入場)入場料無料(事前予約制)
申込み方法:電話受付のみ 富士フイルムスクエア講演会事務局(プロフェックス内)03-5444-7157

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■展覧会案内
デザインハブ企画展「Good Design Good Life - 日本のデザイン」
< http://www.designhub.jp/exhibition.html >
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会期:3月30日(金)〜5月6日(日)11:00〜19:00 土日祝休
会場:東京ミッドタウン・デザインハブ(東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F TEL.03-6743-3776)
内容:「日本デザインの原点」とも言える電気釜やしょうゆ差し、バタフライチェアから、ASIMO、Wiiなどに代表される、次代のデザインを予見するものまで、約100点の日本のオリジナルデザインを一堂に展示。その黎明期から、新たなフェイズに入った現代までのデザインを俯瞰、その潮流を明らかにし、さらに先を見通す、見逃せない企画です。
デザインハブとは:日本産業デザイン振興会、日本グラフィックデザイナー協会、九州大学大学院芸術工学研究院は、東京ミッドタウンへのオフィス開設を機に、各々の特性を生かしつつ連携する、新しい活動に着手します。この「連携」のイメージが、日本のデザインを、生活と産業を、そして社会全体を推進する「車輪」と重なる事から、この活動の場を「デザインハブ」と名付けました。(サイトより)

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■編集後記(3/30)

・いやー、ほんとうにPDFってすばらしいなあと思う。こんなしかけを作り上げた人はほんとうにエライ。昨日から今日にかけて、ようやく書籍*のデータ入稿が済んだ。入稿=校了だから、長い戦いもようやく終わったことになる。ここで大活躍するのがPDFだ。今回のプロジェクトの最終局面は、わたしの自宅、デザイナーの作業場、編集者の会社の3個所がネットで結ばれておこなわれた。編集者とわたしは、レーザーライターのプリントで校正し、デザイナーへの直しの指示はメールでおこなう。「何ページの何行目で云々」というスタイルで、かつては抵抗があったがいまは慣れた。わたしの担当した索引や製品情報の細かい文字がぎっしりのページは、修正個所をメールでは伝えきれないので、赤字を入れたプリントをスキャンしてPDFで出力し、それをメールに添付した。デザイナーが修正したレイアウトデータはPDFでサーバーにあがる。指示通りに修正されているかのチェックはモニター上でやる。150%に拡大して見ると、とても快適だ。といった作業を三人で、なんと560ページも(!)20時間くらいかけて延々とやっていたわけだ。PDFやネットがなかった時代には想像もつかない仕事のやり方だ。20時間というのは正直つらかったが。わたしは活字から、写植、DTPと全部体験してきたが、光回線があたりまえになってさらに編集仕事の領域が変化、拡大したと感じている。おもしろい時代に生きているなあ。結局3時間半しか眠らずに、いまこのメールマガジンをつくっているが、不思議に頭も身体もよく動く。運動すると数日後に身体が痛くなる年齢だから、土日にじわじわきいてくるのかもしれぬ。それも困る。(柴田)
*「基本日本語活字見本集成」で誠文堂新光社から4月19日発売予定
●というわけで、予告した「MANDARA」記事とプレゼント企画はまた来週。

・プロレス好きの人から、鴬谷の東京キネマ倶楽部がいいとか何とかの話を聞いていた。二階席にいたら、トップロープにのぼったレスラーがちょうど目の前になるそうだ。別の話をしていて、新宿にないものはない、という話をされた。で、歌舞伎町の話になり、あそこに行くのは抵抗があるが、リキッドルームには何度か行ったという話をした。新宿ならプロレス興行は新宿FACEが多いが、やはり歌舞伎町なのでと教えてくれた。広場みたいなのを突っ切って、下がゲーセンで、7Fにあって〜と聞き、「ん?」と。なんだかリキッドルームみたい〜と話していた。聞けば聞くほどリキッドルーム。帰宅して調べたら、やっぱり元リキッドルームじゃあ〜りませんか。というより、リキッドルーム時代からプロレス興行やってたんすね。(hammer.mule)
< http://ja.wikipedia.org/wiki/ >  新宿FACEで検索
< http://xxtreme.web.infoseek.co.jp/arena.html >  プロレス主要会場
< http://www.dgcr.com/present/list.html >  プレゼント受付中!