子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト[148]mixiはこのままでは困る/茂田カツノリ

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もはやインフラストラクチャとゆっても過言ではない、大きな存在となったmixi。僕自身も気がつけば2004年から3年にわたってほぼ毎日利用している。

日常のどってことないことの積み重ねを知ることで、その人がどういう中身を持っているかがよくわかるし、何があったかもしっかり知ることができ、実に素晴らしいサービスだ。

しかし、機能面での不満はたくさんある。たとえばマイミク人数1000人の制限では、神田敏晶さんのような有名人は困っているし、ほかにも根本的な考えにおいて「おいおい」と思える点は多い。

これだけ大きく、なおかつ寡占的な存在になっているのだから、もうちょっと社会的役割というものを考えて欲しいと思うのだった。


●Web2.0的にAPI公開は必須

Web2.0とよばれる概念の中で重視されるものに、API公開というものがある。これは簡単に言うと、ブラウザによるインターフェースとは別の、いわば「裏口」を用意しておく、という考えだ。

GoogleやAmazonといった、典型的なWeb2.0企業は必ずこの「裏口」を用意していて、僕のような個人レベルの開発者であっても、彼ら大企業のサービスを組み合わせて別のサービスを作り出すということが可能になっている。

これって、実に民主的といえる。度胸と技術がないとできないことだろう。一方mixiは、あくまで与えたものを使わせる以上のことは認めない。mixiのWebサイト上で操作する以上のことはまったくできず、与えられたものだけを使いなさい、というわけだ。こっちはファシズムかな。

もちろん、いち企業が行なうサービスをどういう形にするかについて、とやかく言えるものではない。それはmixiが決めることで、いやなら使わなきゃいいじゃないか、という考えにも一理ある。

しかしmixiというものが、SNSというジャンルにとどまることなく、インターネット上で行われるサービスの代表格というレベルまで大きな存在になってくると、日本の文化レベルに影響を与えてしまうのだという自覚を持って欲しい、と思うのだ。

mixiというものがこれだけの存在になっている中、仮にAPIが公開されるなどでmixiの付帯サービスが別会社によりビジネスとして成立するようになれば、日本でWeb2.0というものの概念を広める役に立つというものだ。

逆にmixiがあくまで現状どおりWeb1.0の世界を貫くなら、ヘタに存在が大きいだけに他の新興企業にとって邪魔な存在となる。

たとえばトヨタのような強い存在が、エコロジーであるとかクルマの安全性であるとかを追求することは、社会的に大きな意義がある(ついででいいから、トヨタもクルマのデザインについても考えて欲しいなあ、とは思う。だって醜すぎるよ、トヨタ車って)。

●国外在住者を排斥するとはけしからん

mixiが行った最近の大きなルール変更は、新規登録時に携帯のメールアドレスを登録することが必須になったこと。

PCメールアドレスはいくつでも作れるから、多くの人が複数アカウントを作って、別人格を演じている。僕のマイミクでも、結構露骨に複数アカウント持っている人がいる。ルールは守らなきゃというのを基本としている僕としては、あんまし気分良くない。

しかし、複数アカウントを排除するために携帯アドレスを必須とするというのは、いささか乱暴だ。たとえば携帯がX01HTだと登録が通らないし、海外在住者は排斥されてしまう。

自分たちのルールを保つためには、一部の正しい利用者が排斥されてもかまわないという考えには、どうしても賛同できない。もうちょっと別のやりかたがあるだろうに。

●セカンドライフの類似品よろしく

ということでmixiへの文句はいろいろあるけれど、SNSとしてトップの地位は、もう揺るがないだろう。だって日本では、いまだにGoogleよりYahoo!での検索のほうがずっと多いことでわかるとおり、右にならえ社会だから。

だから、こうしたサービスは普及する前が勝負。ということでもうじき広まるであろうセカンドライフも、類似品作るなら今しかない。セカンドライフ自体はインターフェース設計などの切れがイマイチだとは思うので、スキはあると思う。

真似っ子サービスが得意の某社さん、急いでねっ。

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