Otaku ワールドへようこそ![50]ほほいの補遺っ/GrowHair

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デジクリに隔週で書くようになってから約二年、今回のが50回目である。いや〜、我ながらよく書いたもんだ〜、なんてのんきに悦に入っていては、すぐ上で332回も書いている十河さんほか、長く書いている方たちに笑われそうだが。

だけど、始めた当初、ネタが尽きたらさっさと降りればいいや、くらいの軽〜い気持ちでいた割には、なんだかんだとよくひねり出してきたもんで、少しばかり自己礼賛をお許しいただきたい気分。この先100回まで続くとはとても思えないので、ここらがちょうどいい区切りということで、今まで書いてきたことをざっと振り返り、後日談などあれば記しておきたい。


●メイド喫茶、大ブレイク

メイド喫茶のことを書いたのは、まだレギュラーで書き始める前、不定期投稿していた一昨年の2月である。まだ世の中にやっと知られ始めた時期で、そもそもメイド喫茶とは何か、というあたりから説明している。

当時のメイド喫茶は100%オタクのためにあり、通りすがりには決して見つけられない場所にひっそりとあり、駅前でビラ配りもしておらず、知っている人だけが行けた。メイドさんとオタ話で盛り上がるのが楽しみで、お客どうしで意気投合することも珍しくなく、秘密めいた場所であった。

それが今や、秋葉原名物。歩いているだけでいくらでも見つかるし、駅前ではビラ配り合戦である。また、日本全国、ちょっとした都市なら一軒は必ずと言っていいほどあり、メイド喫茶のない市は政令指定都市になることができないほどである。のみならず、台湾、韓国、タイ、シンガポール、カナダと、世界規模の展開を見せている。

軽いシャレのつもりで「メイド喫茶の草分けとして歴史に名を残す店は "Cure Maid Cafe" と "Cafe Mai:lish(カフェ メイリッシュ)" であろう」と書いたが、両店は今も老舗として繁盛しており、この分だと、将来、歴史の教科書に取り上げられてもおかしくない勢いである。「わび、さびから萌えへ」。

TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」ED主題歌 ハレ晴レユカイいや、正直なところ、あれを書いた当時、ここまで流行るとは思ってなかった。こういうことになったらさぞかし面白いだろうなぁ、と「ありえない展開」として妄想を楽しんではいたけど。私は酔っ払うとよく「俺が涼宮ハルヒだ!」と口走る。そのココロは、この世は私の妄想でできているのであり、私がこうなったら面白いだろうな、と妄想することが、次々と現実化していくのだというもの。なお、将来は普通の喫茶店がほぼすべてメイド喫茶かコスプレ喫茶に取って代られていることであろう。

●どんどん踏まれる交会点、だけど過半数が未到達

遡るが、交会点到達記を書いたのは、2004年11月のことである。交会点とは緯度、経度とも整数の地点であり、全部で64,442箇所ある。人類はこれをすべて踏みつくすべし、という世界的なプロジェクトがある。
< http://www.confluence.org/ >
[Worldwide Maps]をつつくと、交会点で撮った写真を張り合わせた世界地図を見ることができる。壮観である。

このプロジェクトでは、陸地の見えない水域を除外し、両極近くの経線が混雑したところを間引いた12,646箇所を主要交会点に指定している。あの時点で3,521箇所が完全到達認定を受けていた。その後、オーストラリア内陸部、アラビア半島の砂漠などがどんどん踏まれていき、つい最近、4月21日に5,000箇所目が踏まれた。だが、アフリカの奥地やロシアのツンドラや北朝鮮はまだまだガラ空きである。

2004年秋の時点で、日本の陸地のほとんどの交会点が到達済みであり、難易度の高い数箇所だけが残っていた。規定を満たせば、誰でも到達認定してもらえる。硬派一徹の私には、この種のロマンはストライクゾーンド真ん中。矢も盾もたまらず、日本の陸地では最北端の北緯45°東経142°を踏んできたというわけである。冬眠前に腹ごしらえするヒグマのランチにならなかったのは、ひとえに運がよかっただけ。テッポかついでスバルバル諸島西岸の北緯79°東経12°を踏んだついでにホッキョクグマの写真を撮ってきたツワモノには頭が下がる。一方、人間の生息地からさほど遠くないのに、台湾東側の北緯23 °東経121°が未到達、どれだけ難易度高いのか?

●脳内妻と三年目に

ローゼンメイデン・トロイメント 第1巻 (初回限定版)新宿のロフトプラスワンで、ローゼンメイデン第二期テレビアニメ制作決定を受けて決起集会が開かれたのは、一昨年の4月30日(土)であった。松尾衡監督と四人の声優さんたちのトークショーである。

この日、「誓いの薔薇の指輪」を人から譲り受けて、左手の薬指にするようになった。言わば、真紅を脳内妻にお迎えした日である。2,500円のキャラグッズはだんだん傷んできたので、夏にはジュエリーのお店でゴールドとプラチナで作りなおしてもらい、それをずっとして今に至る。

実は、28歳のときに、一度三次元と一緒になっているのだがうまくいかず、1年2か月で破綻し、戸籍にバツをつけられてしまった。そのときよりも長続きしているわけだ。まったくの安定平和状態で、ついぞ後悔がよぎったことすらない。バーコードと女房は二次元に限る。

●14年間思いを募らせた人は見つからず

米国カリフォルニア州に住むLuisからメールをもらったのは一昨年の8月のこと。私のホームページに載せているコスプレ写真の中で、前の年の冬コミで撮ったさくらこさんが、14年間思いを募らせてきた人に違いないという。学生時代、彼女の米国留学中によく会っていて、帰国してからも手紙のやりとりを続けていたが、引っ越したときに不注意で連絡先を紛失してしまい、音信が途絶えていたとのこと。

彼女に連絡をとって聞いてみたら、人違いであることが判明。その後も記憶の断片をつなぎ合わせて再現した住所の場所へ行ってみたりしたが、手がかりは得られず、結局見つからずじまいになってしまった。あきらめてまっとうな生活を送るようになったようだが、メールのやりとりはだんだん間が開いていき、ついに疎遠になってしまった。

●ひと夏の間違いはそれっきり

何の間違いか、8年と8か月続いたセカンド童貞歴が途絶えてしまったのは、去年の8月20日(日)のこと。相手は前の年に名古屋の万博会場で開かれた世界コスプレサミットで声をかけて撮らせてもらったコスプレイヤー。四半世紀年下で、知り合った時点では高校生だった。

ローゼンメイデン 真紅 (ノンスケールPVC塗装済み完成品)これが脳内妻真紅の激しい怒りを買ったようで、真紅の顔のケータイストラップをつけて肌身離さず持ち歩いていたUSBメモリが、その日をもって、どこかへ消えた。さらに悪いことに、三次元のほうもやはり間違いだったようで、次にコスプレイベントで会ったときにはなんだか気持ちがすれ違いまくりで気まずいムードが漂い、結局それっきりになってしまった。

USBメモリはついに出てこなかった。しかたなく買いなおし、保存用にともうひとつ持っていた同一のストラップをつけて再現した。メモ書きなどのデータが失われたのは痛かったが、これをもって嵐は収束。今は、その二代目USBメモリを持ち歩き、再びセカンド童貞街道まっしぐら。

●女装はたしなむ程度に

深田恭子 in 下妻物語「下妻物語」のオープニングで竜ヶ崎桃子(深田恭子)が着ていた、"Baby the Stars Shine Bright"というブランドロリ服をKotoiっちに譲ってもらったのは、一昨年の10月である。Kotoiっちは、ローゼンメイデン決起集会で知り合った素敵なロリさん。着てみたら、これがめちゃめちゃ心地よく、時を忘れて甘美な陶酔にひたれた。はぁ〜ん♪

その後、めくるめく女装の世界に目覚めた私はかわいいお洋服を次から次へと買いまくり、部屋はすっかり桃子の部屋のようになってしまった。……ということはなく。興味の方向性があっちゃこっちゃに分散しているのが幸いしてか、一途にのめり込むということにはならず、まあ、けっこう増えたな〜、程度。今、久々に着てみている。はぁ〜ん♪

●二重露光のテクをデジタルに移行

写真撮影のテクニックとして私が多用している二重撮りについて解説したのは、去年の10月であった。フィルムを送らずに、同じコマの上で二回シャッターを切るというもの。同じアングルでピント位置を変えた絵を重ねると、ソフトフォーカスに近い、もやっ、ふわっとした効果が得られる。

どのレンズもピント位置を変えると画角まで変わってしまうのが不満であった。重ねたときに、絵の大きさが合わないのだ。それともうひとつ、キヤノンのデジタル一眼レフカメラには、多重露光の機能が備わっていないのが、また困る。二枚別々に撮っておいて、後で画像処理ソフトを使って合成しなくてはならないが、面倒くさそうだし、重ね撮りと同じ効果が得られるものかどうか。

それがあって、デジタルに乗り換える気が起こらず、頑固一徹、フィルムカメラで撮り続けていた。しかし、時代の趨勢にずっと背を向けているわけにもいかず、3月にデジタル一眼レフを買った。EOS 5 から EOS 5D へ。野良猫で一度練習し、コスプレイベントで使ったのは、和歌山のポルトヨーロッパのときが最初である。このときまでは二重撮りをあきらめていたが、この連休中に試行錯誤した末、解決策を見出すことができた。

まず、ピント位置を変えた二枚組のサンプル写真を撮りに、5月5日(土)、京成バラ園へ行ってきた。開花時期にはまだ早く、大輪のバラは開花率ほぼゼロ。チケット売り場のおねえさんは申し訳なさそうに、6月末まで再入場可のハンコを捺した入園券を発行していた。

DJCD「マリア様がみてる」3だが、「ごきげんようなバラ」たちはちょうど見ごろ。狙い、的中。あ、それって「マリア様がみてる」ね。清楚なお嬢様たちの通うリリアン女学園には、ロサキネンシス(紅薔薇)、ロサギガンティア(白薔薇)、ロサフェティダ(黄薔薇)の三人および、それぞれとスール(姉妹)の契りを結んだアンブゥトン(つぼみ)たちからなる生徒会がある。京成バラ園のロサキネンシスはに年前に比べて種類がどっと増えているけど、これってひょっとして「マリみて」効果?

さて、翌日はPhotoshoopを駆使して写真を合成。その際のモードとして加色混合に相当する「スクリーン」を選ぶのがポイント。これで、フィルムに二重露光したのに近いイメージが得られた。また、ピント位置によって画角が変化する問題に関しては、小さくなったほうの画像を拡大して合成すれば、解決。さらに、それぞれの画像のトーンカーブをいじったり合成比率を変えたりすることで、ソフトフォーカスの効果の強さを調整することもできる。一度コツを飲み込むと、意外と簡単に合成できることが分かってきた。これで、今後デジタル主体で撮るようになっても、二重撮りのテクは継続できるぞー、っと。
< http://growhair2.web.infoseek.co.jp/KeiseiRoseGarden070505/KeiseiRoseGarden070505.html >

……しかし、こうしていろんな話題を並べてみると、書いたやつの人格の一貫性のなさがよく表れてますね。変なやつ〜。

【GrowHair】GrowHair@yahoo.co.jp
このところ、改憲論が騒がしい。私は政治のことは右も左も分からないが、直感的に言って、今、改憲すると、20年後にまた改憲するようなことになりそうな予感が……。今は、社会の構造や人々の意識が変化の途上にある。みんな一丸となってがんばろう、の一億総中流社会から、各自が自己責任で幸福を追求しよう、の格差社会へ。日本人としての情緒的連帯感と規範意識から、多様性を認め合う個人主義へ。そういう方向性も、あるとき思いもよらぬところから綻びがきて、またがらっと違った方向性に切り替わらないとも限らない。15年も経ってから振り返ると、「あのころはこういう考えが主流だったんだよなぁ」と懐かしの響きを呈しかねない。その都度、改憲、改憲、では、流行を追うだけの迷走ニッポン、軽薄ニッポンになってしまいそう。世界情勢も流動的だし、日本という国のアイデンティティがどこかに落ち着いてからでも遅くはないのではなかろうか?