KNNエンパワーメントコラム 時間の非同期メディアと同期メディア/神田敏晶

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KNN神田です。

インターネットの登場と同時にウェブが進化を遂げていった。一番の進化は、「時間の非同期性」にあると思う。

24時間、いつでも年中無休で情報を提供できるのがウェブの本質的なサービスである。そして、電子メールは、時間が非同期になることによって、送信者と受信者の互いの都合のいいところでコミュニケーションを図ることができた。

しかし、最近のウェブでは、Twitterをはじめ、Second Lifeなども含めて、「時間の同期性」を求められるサービスに注目が集まっているようだ。


Web1.0時代、いつでも好きな時にウェブにアクセスすればよかった。それが、Web2.0時代を迎えて、ウェブはコミュニティの窓口であったり、情報を使いこなすためのツールとなった。そして、Web3.0時代を迎えて、時間の同期性を持つことによって、リアルとネットが相互補完の環境が整備されはじめた。

しかし、今までの時間同期のサービスとは少し様相がちがうようだ。

今まで、時間を同期するネットのサービスとしては、IM(インスタント・メッセンジャー)があり、接続する相手との間にはかなり強固な信頼性が求められていた。IMは古くから存在するのに対して爆発的な利用者が増えたわけでもない。つまり他者と同期することは、それなりに不都合なこともありえるからだ。

では、最近の時間同期のサービスはどちらかというと、他者に対してというより、自分に対して向いている自主的なサービスが増えている。

Twitterでは、「自分が今、何をしている」のかを記述するだけでよく、他者がどうあれと関係ないのだ。だからこそ、同期しながらもわがままでいられる。Second Lifeなどでも、アバターが途中で気を失っていても、誰も気にする人がいない。そんなゆるやかな縛りの中で同期することに対して、人は心地よさと、自分の状況を察してもらいながら他者の状況も察することができるようだ。

mixiでも自分の日記にコメントがはいるが、そのコメントに毎回、答えてばかりいると俗にいう「mixi疲れ」を起こしてしまう。本当は「コメント疲れ」というべきところだ。

同期しながら、相手や自分の状況が、ゆるやかにわかるサービスというのが、今後のサービスのポイントなのかもしれない。そのための重要な要素は、なんといってもモバイル端末だ。

ボクはイーモバイルのカードタイプを試験的に使用している(今月末までは無料)が、平均で約1.7Mbpsの下りのスピードは、テキストをハンドリングするにはあまりストレスを感じなくて済むようになった。カタログでは下りが最大3.6Mbpsと表記されるが、そんなスピードは今まで一度も体験したことがない。

しかし、それでもウィルコムのW-ZERO3のスピードから比較するとかなり快適なスピードだ。ただ、契約の縛りが問題で、同じ携帯端末を2年間も使い続ける自信がないのであえてカードタイプにした。このスピードでW-ZERO3で使用できるとうれしい。間もなくすると新機種の登場かもしれない。

OverLay Brilliant for mylo (高光沢液晶保護シート) OBMYLOケータイ電話のインタフェースは、ボクにとっては苦痛でしかたがない。いまだに、どの携帯電話端末にするべきか、いつも悩んでいる状態だ。ソニーのmyloのディスプレイでは小さすぎる、ニンテンドーDSのブラウザーでもUIは優秀なのだがなぜか遅くて待ちきれない。無線LANにもかかわらず…。

実際に、ユーザー数が5月末で1000万人を超えたmixiなどでは、月間109億PVのうち約40億PV、37%がモバイル端末からのアクセスとなっている。この数字はいかに、ニッチな時間の暇つぶしと時間を同期してあるのかを物語っている。

それと同時に、ウエブもPCや携帯端末からのPDAサイズなどのアクセスを考えると、当初のようなVGAサイズで見ることができるサイズのサイトで用意をする必要などもありそうだ。

Wiiで見るウェブサイトはまた、違った印象のサイトに見える。テレビというブラウザを通してみる世界もまたインターネットのブラウザの拡張のひとつなのだ。

時間の同期性、ゆるやかなつながり、シンプルなウェブ。リアルとネットがまた一歩づつ近づいてきているようだ。

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