[2211] 政治とお金の関係

投稿:  著者:  読了時間:15分(本文:約7,000文字)


<中国に負けないくらいの低予算で>

■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト[151]
 政治とお金の関係
 茂田カツノリ

■デジクリトーク
 アニメ監督はじめました
 桑島幸男

■展覧会案内
 20世紀の夢−モダン・デザイン再訪:大阪コレクションズ
 「5つ星デザイナーの饗宴」国際招待ポスター展


■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト[151]
政治とお金の関係

茂田カツノリ
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「ナントカ還元水」で一躍有名になってしまった松岡農水大臣が、自ら命を絶った。マスコミの報道では、緑資源機構にからむ談合事件で逃げようのない証拠が出てしまったに違いない、というような論調のようだ。この件の背景は、どうしても裏社会の話になるから深くは報道されないだろうし、この先もずっと真実は明かされないだろう。ちょうどペッパーランチ事件のように。

ただし、いまの自民党支配が根本から崩壊する大きなきっかけになるのだろう、という印象を僕は持った。

●謝罪したかった松岡大臣

本来無料のはずの議員会館の光熱水費に年間500万円を計上し、その言い逃れに「ナントカ還元水を使ってる」だの、一部報道で5,000円のミネラルウオーターを使っているとか、国民を愚弄しているとしか思えない答弁を繰り返した松岡大臣。

んなもん、世間の常識として、ミネラルウォーターや浄水器は備品・消耗品費だろが。企業経営者がこのへんの処理でミスったら、税務署のゆかいな仲間たちに余計な突っ込みどころを与えるだけなのにねえ。

緑資源機構の話はいまだによくわからないが、税金を使って発注した先の企業から献金を受けるという、かなり直球なマネーロンダリングをしていたと報道にあった。

マスコミに多数登場した鈴木宗男氏によると、松岡大臣は「本当は謝罪したいけど、党のほうからいままでの答弁を繰り返すように」といっていたとのこと。自分だけ悪者では済まない複雑な構造があったのだろう。

余計なことだが、松岡氏の息子さんであるNHKアナウンサーの松岡浩昌氏も、たとえ実刑を食らおうとも、そうした真実を表に出してほしかったのではないだろうか。

松岡氏としては、自分から真実を明らかにして、ほかの人も巻き込むことは恩義という問題でどうしてもできなかったのだろう。だからこういう形を取ったというのは、ここまで大きなことが存在しているのだから、思う存分真実を究明してください、というメッセージにも思えなくもない。

●政治家がお金必要ということ自体に問題

政治家がズルい方法で金集めをはかっているという話は、枚挙にいとまがない。ここで思うのが、単に金儲けがしたいんだったら政治家なんかより別に良い方法があるだろうし、たぶん地方議員のほうが効率がいい。

だから、国政に打って出ようという人は、少なくとも金儲けが主な目的ということはないんだろう。私利私欲じゃなくても、選挙に当選するためには金がいる。議員を続けたいんなら、そゆことしないといけない、というあたりにも問題があるのではないだろうか。

金がないと政治家が務まらないということは、金のある人に政治が完全に支配されているということ。金そのもの、あるいは金を生み出す仕組みを持っている連中に、あまりに好き勝手させているというのが日本の現状。もうちょっとなんとかしないとね。

●供託金も高額すぎる

そもそも、金はないけど思いはあるという人が政治家になろうといっても、立候補には高額な供託金が必要。金がないと選挙には出れないというのは純粋な憲法違反だと思うのだが、これって問題にならないことがとっても不思議だ。

・Wikipediaの「供託金」についての記載
< http://ja.wikipedia.org/w/index.php?oldid=12659983 >

さらに、金のかからない選挙を実現する鍵である、インターネットの利用が禁止されているというのも、一部階層を利するためのもの。まずはこのへんから変えてゆかねば、だ。

変えるためには、まず既存勢力にある程度退いてもらわねばならないわけで、そのために選挙というモノがある。

ここで意識したいのは、自民党政権をもっとも強く支えているのは自民党支持者ではなく、選挙に行かない、投票しない人たちだってこと。みんながしっかり投票するだけで、日本は変わるに違いないのだが。

【しげた・かつのり】
職業は、一応起業家。三人の子供を楽しく育てている。
Web制作やDB開発、執筆などの仕事を10年ほどやってきたわけだが、長期にわたる不摂生がたたって手がしびれるようになってしまった。お医者に行くと、この手の仕事によくある「頸肩腕症候群」だということで、一時的に怖い怖い神経ブロック注射を実行。ということで、しばらくは仕事だけで精一杯という状況になりそうなので、編集部と相談の上、当面休載をさせていただくことにした。必ず復帰するけど、そんとき忘れ去られててさみしい思いするのかなあ、と少し屈折。

・有限会社レクレアル
< http://www.recrear.jp/ >
・子育てSOHOオヤジ - The Blog!
< http://amonita.jugem.jp/?eid=34 >

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■デジクリトーク
アニメ監督はじめました

桑島幸男
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「くわじまさん、アニメの監督できます?」
「ああ〜、できると思いますよ」

はい、自信も根拠もありませんが、今、そういう事情でアニメ監督はじめました。人生わからないもんです。いきなりアニメ監督デビューです。

デビューというのは、ちょっと語弊がありますが、商業的(一般の)アニメ監督デビューということになりそうです。まだ、一話もでき上がっていないし、監督交代の危機に陥るかもしれませんが、運良くでき上がりましたら、今年秋頃、某アニメ放送局にて放送されることになります。

くわじまは、実は、なんの拍子か、自分の力+αレベルでは、意外にアニメを作っています。

初めて作ったのが、ビクターカラオケの「蜂のムサシは死んだのさ」の3分くらいのアニメでした。マックがまだciでフォトショップ2.5とディレクター3で作りました。1カ月くらいかかったでしょうか。

そのあといきなり30分以上のアニメを、これまたディレクター3でつくりました。当時とてもすごいことでしたが、結局このビデオは発売されずにお蔵入り。なんの話題にもならないところが、僕の人生を物語っています。

その後は、「yelloow subliminal」(モバHO!タカラチャンネルにて)なる、おバカアニメを5分24本作りました。これは、スイスのROSE D'ORというコンテストのノミネート作品に選ばれています。

そのあと、これまたおバカショートアニメ「あぽ&くっぽ」(ep放送 110度CS)19本! 作りました。他にステーションIDをちょこちょこ作らせてもらってたりしているので、意外とアニメ経験あるんです。

だけど、今回は今までのとはちょっと違います。今までは、自分が何から何までやってました。監督も作画も背景もコンテも脚本も声優さえも自分でやるか、手の届く範囲でやっていたのです。

今回は、ある意味フツーのアニメの作り方なのです。

まず、自分のキャラクターではないこと。いま現在商業的に人気のあるキャラクターのアニメ化です。

製作は、作画は作画屋さんに、背景は背景屋さんに、色付けはまた違う会社に頼みます。

声優は、今回は某少女雑誌とタイアップでその雑誌のモデルさんたちを使います。その子たちは何人かで番組の主題歌を歌います。つまり、CDデビューもします。もしかしたら、大ヒットも、いやいや、将来の大女優さんもいるかもしれませんね。

なんか、そんなよく聞く話ですが、中に入って見ると、いや実際監督という最高の権限まで付けてみると、ああーそうだったんだー! と驚くことがあるんです。

まず、アニメの監督は意外と権限があるんです。映画の監督などはもちろん権限ありますが、カメラマンさんの権限もけっこうあって、自分の思いとは違ってしまうことも多々ありますし、プロデュサーにはさみを入れられたりすることもあるそうですが、アニメの監督は基本的に自分の想いのまま絵作りができます。

それから、絵が描けなくても監督できるそうです。コンテには○×で人物を描いて、横に設定を書いてあれば、それをコンテに仕上げてもらうこともあるそうです。ようは、情景をきちんと想像して伝えられれば、絵のうまい人に描いてもらうことも可能だということでしょう。

本などでは天才的にうまい絵コンテしか見ないので、そんなことがあるのには驚きでした。ぼくはとりあえず自分で描いてますが、とても雑誌にのっているような、うまい絵コンテまではとても描けません。とほほ。

最近、中国の発展が目覚ましいですが、アニメも中国のマンパワーはすごいらしいです。聞いた話なので、うそかホントか真偽のほどは分りませんが、中国に頼むと最高で30分のアニメが8時間で仕上がってくるそうです。もう、そんなのアニメってことを考えるとリアルタイムに近い話ですよね。ただし、質はものすごいものになるそうですから、気をつけてくださいね。石景山遊楽園にいたドラえもんみたいなのが、上がってくるかもしれません。

現在、自分でもどの位置で着地できるのか手探り状態で、いつどうなるかも分りません。僕自身、人を使うのとお金の計算が非常に苦手な人間でして、いままで、それを避けて結局自分で作って来てしまいました。

しかも、びっくりするぐらいの、中国に負けないくらいの低予算で。しかし、今回はそうは言ってられません。とりあえず、商業的アニメ監督やってみます。

いまひとつ曖昧な話ですいません。もう少し詳しく話せるようになったら、またお知らせします。完成したら、ぜひ見てくださいね。

【くわじまゆきお】 kuwajima@pop01.odn.ne.jp
< http://www.lovemonkey.jp/ >
去年「俺はエロ本厄だ」とバカにした行動をとっていたら、えらい目に遭いました。皆様もお気をつけ下さい。
くわじまのおバカアニメ「あぽ&くっぽ」
< http://www.characterjapan.com/apo/ >
くわじまの美少女ショートドラマ「Lip Tales」
< http://www.characterjapan.com/lip/ >

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■展覧会案内
20世紀の夢−モダン・デザイン再訪:大阪コレクションズ
< http://www.suntory.co.jp/culture/smt/gallery/index.html >
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会期:5月17日(木)〜7月1日(日)10:30〜19:30 月休
会場:サントリーミュージアム[天保山](大阪市港区海岸通1-5-10 TEL.06-6 577-0001)
入場料:一般1,000円、高・大生、シニア700円、小・中生500円
内容:現在の快適な生活は、モダン・デザインのおかげといってよいものですが、それがどのように生まれたか作品を通して知る機会や場はほとんどありません。本展は、大阪市立近代美術館建設準備室の世界的なデザイン・コレクション−家具、グラフィック、写真、資料−を中心に、関連する国立国際美術館の絵画、当館のポスターを加え、歴史的名品約160点によりモダン・デザイン誕生の軌跡をたどります。
イギリスのアーツ・アンド・クラフツ、フランス、ベルギーのアール・ヌーヴォー、オーストリアのウィーン工房、ドイツのバウハウス、オランダのデ・ステイル、ロシアの構成主義、フィンランドの北欧デザインがモダン・デザイン形成のうえで果たした役割、相互の関係をあらためて見ていきます。(サイトより)
※「5つ星デザイナーの饗宴」半券で団体割引価格に

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■展覧会案内
「5つ星デザイナーの饗宴」国際招待ポスター展
< http://www.city.osaka.jp/kyouiku/press/h18/press070221.html >
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会期:4月28日(土)〜6月24日(日)11:00〜19:00 水休
会場:大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室(大阪市中央区南船場3-4-26 出光ナガホリビル13階・旧出光美術館大阪 TEL.06-4860-7285)
入場料:一般500円、学生300円、中学生以下無料
内容:国際的に活躍している日本を含む13ヵ国20人のデザイナーのポスター最新作約80点を一堂に展示。グラフィックデザインの現状を一望し、今日の視覚世界の到達点を確認できる展覧会です。(サイトより)
主な出品作家:
ラルフ・シュライボーゲル(スイス)、フィリップ・アペローグ(フランス)、ウーヴェ・レッシュ(ドイツ)、仲條正義、永井一正
※「20世紀の夢 モダン・デザイン再訪」半券で団体割引価格に

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■編集後記(5/31)

青木ケ原樹海を科学する―自殺するには根拠(ワケ)がある・早野梓「青木ケ原樹海を科学する」(批評社、2006)を読む。副題は「自殺するには根拠(わけ)がある」で、青木ヶ原樹海を選んだ自殺者が多い理由を科学的に迫ったものかなと思って読み進めたら、主題と副題は別物で、そのふたつが交差する部分はやや曖昧だった。そこが神秘の部分で知りたかったことなので、ちょっと期待はずれだったが興味深い内容なことは間違いない。なにしろ筆者は、山中湖村に移り住んだ20数年前から樹海を散策しており、ピクニックの延長みたいな気分だという。そして多くの自殺志願者に遭遇し、数え切れないくらいの命を救っている。それらの実体験から得た考察は貴重だ。「樹海という森で自殺が多いのは、人間の神経細胞には森への郷愁が遺伝子的に眠っているからではないかという気がする。それが、何かのとき、無意識に目覚めるのではないか」というロマンチックな考えを披露する一方、人が自殺に向かうのは社会が無言のうちにウツ病の人や、社会的コストのかかる老人などの弱者をそういう環境に追い込んでいるではないかと指摘する。樹海はどうしてできたかといった樹海の科学はそこそこ興味をひかれるし、樹海散策の描写もリアルでおもしろい。でも、筆者が再三強調しているのは、「心の病」などというものはない、心などという臓器はない、言葉の比喩やレトリックにだまされないで欲しい、ということである。日常生活で異常を感じたら、あくまでも「脳という臓器」の問題ととらえ、躊躇せず、早期発見のため「脳神経科」にかかるのが最善の方法だ。「心のカウンセリング」は「その後」の問題である、という。全体に整理されていなくて散漫な感じがする構成だが、この本では「自殺」と「ウツ病」の関連を明解に示していて、納得できる。しかし、それにしても、あんまりにトホホなイラストや図解であった。(柴田)

Sounds of 甲子園球場(夏の高校野球編)・チケットをもらっていたのと、約束をしていたので、今の自分の気持ち的にはあまり気が進まなかったのだが、甲子園球場へ行って来た。阪神連敗中。元気になるどころか、余計に落ち込みそうだなぁと思いつつ。考えてみたら甲子園には10年以上行っていない。最後に見たのは高校野球だったかな。阪神対西武のセパ交流戦。阪神電車に乗っている時にネットをチェックしたら1点差で負けている。同行者も負け試合は見たくないらしくて、二人して駅前のダイエーでだらだら食料を調達する。一応買っておくかとジェット風船も用意する。だらだら球場に向っていると、大歓声が聞こえる。あれ? と思っていたらもう一度。席につくと阪神が2点差でリード。うわー、もしかして一番いいところを見逃したのでは? ま、でももしかしたら今日は勝ちかも、と嬉しいやら悲しいやら。会場は9割以上が阪神ファン。スーツ姿の団体様がいて、金券でビールを買っている。関連会社か何かかも。親睦会が野球観戦というのは適度に距離があっていいかもしれない。チャンスを何度も逃す阪神に情けなさを感じつつ。7回攻撃前には初ジェット風船。観客席のパワフルなことよ。生観戦っていいなぁ。/ライアーゲームの最終回は三時間だって。10代、20代の視聴者が中心らしい。気持ちは若いと言われます……。/Wikipedia。「この版への固定リンク」なんてものがあったのか〜! ツールボックス。/茂田さん、絶対戻ってきてね!(hammer.mule)
< http://www.sanspo.com/geino/top/gt200705/gt2007053012.html >  3時間

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青木ケ原樹海を科学する―自殺するには根拠(ワケ)がある
早野 梓
批評社 2006-09
おすすめ平均 star
star心の病とは言わない?
star自殺防止
star作家ならではの発想か?
starタイトルに期待しないように注意

自殺が減ったまち―秋田県の挑戦 富士・青木ケ原樹海事件簿 累犯障害者 超・格差社会アメリカの真実 星新一 一〇〇一話をつくった人

by G-Tools , 2007/05/31