[2220] 「ナディッフ」クロージングで現代美術を語る

投稿:  著者:  読了時間:24分(本文:約11,600文字)


<これからはやっぱりスクワットです>

■武&山根の展覧会レビュー
 「ナディッフ」クロージングで現代美術を語る
 武 盾一郎&山根康弘

■グラフィック薄氷大魔王[93]
 PainterX、ZBrush3
 吉井 宏

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■武&山根の展覧会レビュー
「ナディッフ」クロージングで現代美術を語る

武 盾一郎&山根康弘
< http://bn.dgcr.com/archives/20070613140200.html >
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武: こんにちわ−。

山: どーも。いやー、大変でしたね〜!

武: 大変なのはこっちじゃっ! ホントにありえない。シカラムータライブの(参照:「シカラムータライブを観て」< http://bn.dgcr.com/archives/20061011140200.html >)帰り、オヤジと高田馬場のさかえ通りにさしかかったら、警官と人だかりがあって叫び声がこだましてるんで、「最近ぶっそうだなあ」なんて話しながら見てみると、なんと暴れてたのは・・・山根じゃないですかっ!

山: わはは! まいったまいった! まるで記憶にない(笑

武: トラ箱行きになる山根をなんとか捕獲。なんで俺がみんなに謝らなきゃいけないんだっ!

山: 世の中には不思議な出来事があるもんやね〜(笑。まあ一人で外で日本酒一升も飲んだらあきませんよ。みなさん気をつけて下さい!

武: おまえじゃっ! 酔っぱらって絡んでた人たちに謝れっ!

山: すみません、早稲田の学生さんカップルっ!

武: 早稲田の学生さんカップルは「この人は本当は良い人なんです」って言って、ぶちまけてある山根の荷物を片付けてくれてたんだぞっ!

山: うーん。。出来た人や。。

武: そんな純粋な学生カップルに向かって「お前ら、全員死ねーっ!」って、小学生じゃないんだから(笑

山: あほまるだしやな(笑。そんで親父さんありがとうございました!

武: オヤジはあの日以来体調が悪いようだ(笑

山: マジでっ! すんません! 気を取り直してまた飲みましょう!・・・って次の日も朝まで飲んだけど。懲りない自分が恐ろしい。。

武: こんな乱暴な飲み方してホントによく生きてるよ。マジで怖くなるわ。

山: こんなことしてたらもうほんまあきませんよ。

武: 当たり前じゃっ!

山: 僕は今日限りで今までのひどい生活を改めて、もう絵描くのもやめて、

武: え?

山: また明日から新たに飲み始めます!! 絵も描こうっと。

武: 「蘇り」ならぬ「呑みがえり」ですねっ。。。ってアホかっ! たいがいにせっ!「アホすぎて 絵にも描けない しょうもなさ」詠み人知らず

山: さて、本題いきましょう!

武: 今回の掴みは奥様方ちょっとひかれてるかも知れんぞぃ。全部山根のせいだ。。。。こんな俺たちに励ましのメールを下さいっ!

●現代美術を扱う都内最大ショップ「ナディッフ」移転に伴うクロージングパーティーに行ってきました!

山: ほんま感謝の気持ちが大切ですよ、感謝。僕が言っても説得力ないけどな(笑。で、感謝と言えば、表参道NADiffが閉店しました!< http://www.nadiff.com/home.html >行ってきました去る5月31日クロージング!

武: < http://www.kanshin.com/keyword/177619 >

山: 我々はいつからのおつき合いやったかな。

武: 新宿で描いてた時かな。もとは池袋にあった美術書洋書屋さんのアールヴィヴァンみたいですね。97年、場所を移してナディッフとなる。ビルの解体計画に伴って閉店するけど、本年中に恵比寿に自社ビルとして新装開店するそうだ。閉店、というより事業拡大って感じだよね。< http://www.nadiff.com/general/closed.htm >

山: そうやなあ。なんせ次は自社ビルやもんなー。

武: 「オルタナ」と呼ばれるスペースが次々と閉鎖する中、「現代美術」を扱う場所としては唯一と言っていいくらいの勝ちっぷり。。

山: NADiffは「オルタナ」とちゃうんちゃうか?

武: 洋書屋さんというくくりで認識されてたりするけどね。ギャラリー、というより。

山: こんなん見つけました。
< http://apm.musabi.ac.jp/imsc/cp/menu/gallery/NADIFF/interview.html >

武: うおーっ!ここでわかるじゃん!ナディッフとは。引用すると、

「『美術書』は独り立ち出来るメディアではなくて、美術があった時に美術書が成立する。したがって本来の美術に元気がないと、『美術書』というメディアは成立しない。したがってそのためにも、書店の真ん中にギャラリーが必要になる。このギャラリーで『オリジナル』作品を展示して、まわりに『和書の美術書』『洋書の美術書』それから『音楽関係』などを置く。例えば、デュシャン以降のことを考えると、音楽のムーブメントと美術はほとんど親戚付き合いをしてきてますから、音楽抜きでは資料としては不十分。あと、ミュージアムグッズですね。主にアメリカが中心ですが、美術を権威化するのではなくて美術を日常に持ち込むという考え方ですから、ミュージアムグッズはどうしても必要になる。ギャラリーを中心に本を見て、『あ、音楽もあるな』、先に音楽を見て、『あ、ギャラリーがあるんだ』とギャラリーを見ると、結構1〜2時間経ちます。そうすると喉も乾くし話もしたくなるので、『カフェ』がある。こういう考え方です。」

山: なるほどな。

武: ナディッフというスペースは,うちらにとって非常に重要な場所だよね。いわゆるアート業界から無視され続けているような俺たちが出展出来得るスペース。

山: これはちょっと不思議な事といえば不思議な事なんよな。

●「現代美術」って何?

武: 今、それこそ「現代美術」にメインストリームはないじゃないですか。ってか、そもそも「現代美術」とは何か?

山: いきなりでかい問いやな(笑

武: きっとデジクリの読者もみーんな疑問に思ってるぞい。

山: そうか。実際、現代美術ってなんなんやろな。

武: ほとんどの人たちは「思想的」「哲学的」「社会的」解釈を「現代美術」という言葉にイメージすると思うんよ。

山: なるほど。

武: ブブーッ! 外れ。現代美術はコンセプチュアルであるとか、思想的であるとか、そういうん関係ない。「現代美術」を扱う業界で商品(※あえて作品と呼ばず)を流通されると「現代美術」なんですよ。例えば、絵本作家さんがどんなにコンセプチュアルな作品を絵本出版社から出版しても、「現代美術」とは呼ばれない。「大人向けの絵本」とかってなるわけ。

山: ふむふむ。でもさ、例えば「画壇」っていうのがあるでしょ。

武: 画壇は現代美術じゃないでそ。

山: そうやねんけど、これってどういうことなんやろ? つい前の時代までは画壇は現代美術やったはずやんか。

武: うーん、なるほど。固定化された組織、つまり完全に権威として認知されたから現代美術ではなくなったんではないのか?

山: でも権威化、固定化されたものがその時代性=現代を表現する、ということもあるやろ。

武: なるほど〜、あるな。

山: いや、権威化や固定化を賛美してるわけではないんやけどね。

武: コンテンポラリーって「同時代」って意味じゃないですか。

山: そうやね。

武: そこには流動性みたいなのを感じるよね。つまり、何かが立ち上がって一生懸命頑張ってすったもんだやってる時は「コンテンポラリー」、それが「構築され、壊されない頑丈なものとなった感じ」を醸し出すと、固定的なイメージが生じ、感じとしてはコンテンポラリーっぽく見えなくなってしまう。これはあくまでもイメージだが。

山: それは言い換えれば「流行り」ってことか? それってどういう形で流行りがあるかっていうと、結局お金出してくれる人が作ってる、というのか。

武: けど、「これからの時代はやっぱりオサレな画壇だよねー」とはならないと思うんだけど。。。

山: もちろんそりゃそうやろ。

武: 「ちょい不良(ワル)画壇が今アツい!」とかって美術手帖に出ないでそ。

山: わはは。でも、もしそんなんやりだす若いやつが画壇におったらおもしろいかもやで(笑。そしたら逆に飛びつくんちゃう? 現代美術業界が。業界の上の人間が作ってたら意味ないやろうけど。

武: ってか、画壇の最長老が、めちゃくちゃ不良やりだしてもオモロいぞ。

山: たぶんけっこう悪いで(笑。悪いっつうか、黒いか(笑

武: 既得権みたいなものにすがりついて甘い汁をすすり続けようとする保身的不良じゃなくてさ、バカみたいな不良。

山: ほんまにそんなんおったら見てる方はおもろいよな。関わるとめんどくさいやろうけど。で、現代美術の話ですよ(笑

武: ほいな。だから「現代美術」ってな、意味じゃなくって業種の呼び名なんですよ。なんつか「画壇って存在意味ねーじゃん」って言えちゃうなら「現代美術も存在意味ないじゃん」って言えるよね。「プロ野球って存在意味ないじゃん」とか。

山: そうやと思うよ。でも結局それはやってる人も選んでるんよな。

武: うん。現代美術を扱う業界に作品を置いて、その業界で沢山取扱ってもらって売れたい、と。即物的にはそうなんすよ。

山: そう考えるなら、やっぱがっつり業界にコミットしなくちゃならんですよ。そこの選択なんよな。

武: けれど、そんなにうまくサクサク行かないから俺たちの「スタンス」を作ろうぜ、ってのがアーティスト活動なんだと思うんさよ。いざとなったらスクワットも辞さないぞ、と。

●そもそも「現代」って何?

山: ふむ。僕の感覚で言えば、結局絵描きなんて絵描くしかないわけで、映像作家は、それがいかに現代的であろーがなかろーが、それを作るしかない訳で。なんでもいいけど、作家なんてどこにいようが作るだけやん、って思うんですよ。みんな現代の食いモン食って生きてる訳やしなあ。なんなんやろ、って思うところも、ある。

武: そう言った意味では、今こうやって生きている人たち全員がコンテンポラリーなわけでして。

山: そうやろ? だから、これは昔っから不思議に思ってたんやけど、「現代○○」ってなんやねんっ!と。「現代」っていつの話やねん! 近代とか、古代とかなら分かる。今は「現代」で、そしたら明日はまだ「現代」でいいのか? それとも違う時代なのか? みたいなね。

武: まあ、江戸時代とかって、江戸時代ではそう呼ばれてなかったしな。

山: そうなんよ。それって終わってから言うことやろ?「現代」っていう言葉はいつから言われ始めたんや? 今を「現代」と言うならば、それは過去を今の文脈から考えてる、ということの証明にもなるんとちゃうの。

武: おお、確かに。というかそりゃそうだべ!

山: だからすごい不思議に思うねん。じゃあ過去に生きていた人はその当時の「今=現代」をわかってなかったのか?

武: おお。今に生きてる人が過去の人を理解出来るのか、ってのもあるわな。

山: 実際生きてないわけやからね。過去を考える時には今残ってるものからしか判断できへんからね。

武: 習慣や見えるもの、例えば道具とかは変わるけど、見えないものは何も変わらないと思うんさよ。

山: 見えないけど受け継がれてきたもの、っていうのは、まあ確かにあるよな。

武: 美術ってのは「見えるもの」だから、時代時代で変容している。

山: で、今は確かにその「見えるもの」の変化の速度も速いんやろうから、しょうがないとこもあるんやろうけど、、じゃあ何が「現代」やねんっ! 明日変わってるかもしらんやないかっ! さっき武さんが言った、「現代美術」というのは呼び名であって意味ではない、ということは分かるねんけど、今はもう違う呼び名も考えないとおかしいんとちゃうか。

武: 変態美術(笑)

山: 変態はあるかもしらんけど(笑

武: まあ、ひょっとしたら違う名前が必要かもな。

山: だからやっぱり詩人が必要なんだっ!(笑。あるいは気合いの入ったコピーライターでもいいか(笑。いや、あかんか。

武: けど、そういうんも結局、「ちょい不良(ワル)」とかと一緒で消費されたら古ぼけて用済みになってしまうんだよ。

山: そうかなあ。ほんまに有用なもんやったらそうならないんとちゃうんかなあ。それは夢見過ぎやろか。

武: それは言えるが、たった一人が呼んだから変わるってワケでもないでそ。

山: でもたったひとりでも言い出さんとしょうがないやんかっ!

●「オルタナ」って何?

武: 俺たちが関わっていた東京大学駒場寮のオブスキュアもそうだけど、代々木のoffsite、経堂のアペル、半蔵門のarts1st、いわゆる「オルタナティブ」と呼ばれるような場はみんななくなってる。再開発で潰されるってのがオルタナティブの定義だとすれば、ナディッフもオルタナティブってなることにはなるけど。。。

山: うーん。実際オルタナティブってなんやねんな? すでに主流がよくわからなくなってる状況にもかかわらず、もうオルタナティブなんて意味ないやろ。

武: オルタナティブ【alternative】〔オルターナティブとも〕
  (1)二者択一。代替物。代案。
  (2)既存のものと取ってかわる新しいもの。
  (3)1990年代のカウンター-カルチャー、音楽スタイルのこと。オルト
  -カルチャーとも。(goo辞書より)
  もっと昔は「アングラ」と呼ばれ、そして「サブカル」と名称が変わり、
  「シェルター」や「アジール」とかいう意味も混じりつつ、「オルタナ」
  と呼ばれ、今に至る。みたいな?

山: けどもう、そうではないところにまで来てしまってるがな。みんなオルタナティブ(笑。

武: うむ。

山: 僕は前はね、「拒否された」みたいな感じがあった。例えば勉強したかったんだけど大学いれてくれないとか。それでも結局絵描きたい! とかなんかしたい! とかがあったもんやからやっぱり描く訳ですよ。けどどこも出すとこないから自分で本作ってしまえ、と。

武: 要は何かしらはじかれたワケだ。はじき出されたことによって本というメディアを獲得する。

山: オブスキュアはそうやね。もともとは自主運営のギャラリーという「場」があって、でも結局そこに居れないもんだからしょうがないから本を作った。

武: 疎外された実体験を以てしてでないと、オルタナティブとは言えないんじゃないんだろうか? とか。

山: ふむ。でもその疎外、っていうのもまたやっかいやな。はたしてそれは誰が決めたんや? と。

武: 主観的な場合も多いし、社会的事象である場合もあるしの。

山: そうそう。時と場合によって自分で言い切ったりすることもあるけど、実際はもうちょっといろいろあったり。それがむずかしい。だからいろいろあり過ぎてホンマはそんなもん言い切れないんじゃないのか? とも思う訳ですよ。オルタナなんて意味ないっ! なんかすごく表層的なもんにしか、もう聞こえへん。

武: なんとなくカッコ良く感じるってことなんじゃないんでしょうかねー。ちょい不良(ワル)。

山: まあそんなとこもあるんかも(笑

武: 「オルタナティブスペース=ちょい不良(ワル)スペース」。おっ、ひとつ明確になった(笑)

山: オルタナなんて古いと思う。それは言葉としてかもしれんけどね。いや、言葉やな。オルタナという言葉。

武: それはあるね、どうにもこうにも言葉(フレーズ)が消費されて陳腐になっていくスピードが速いよな。

山: まったく。

武: で、ナディッフは自社ビル、セルフビルド。金があれば解決する。。。。かーっ!!!

山: わはは!! 今っぽい。

武: こうなったら、金のないヤツはスクワットでセルフビルド。

山: それやな(笑

武: そうするしかない。ホントに。

山: それを美術としてやれるかどーか。

●俺たちは何?

武: で、これから先、現代美術作家はどうやって生きて行けば良いんだ? アート業界の人たちはそこで給料もらって生きてけるけど、俺たちアーティストはなんとかしのがなきゃならんじゃん。

山: 具体的な話やねー。ま、なんか仕事するしかないんちゃう(笑。それかもうほんまに、徹底的に現代美術業界にコミットしていくかやな。で「本」っていうものはその中間に位置することもできる。まあなんで僕らがやってるSWAMPがナディッフと関係してるかっていうと「本/アーティストブック」を作ってる、ってことやから。

武: ナディッフも基本は本屋さんですしね。

山: 比較的流通させやすいんやな。「アート」とか「絵」とかになるとやっぱり高いというか、重いというか、めんどくさいというか。アーティストブックなら、考えさえすればそんなにお金なくても出せなくはない。

武: ただスワンプは本にプラス「行為」というか、そういうのが入ってくるよね。本に時間と空間を与えようとするというか。

山: そこは考えますよ。本というメディアそのものの事とか。本自体もそれは一つの空間やし。

武: 体を持って行かなくても、すべてを本に任せてしまっても良いじゃないですか。

山: そりゃそうですよ。だけどそこに問題もあるわけだ。僕はライブパブリケーションでなくても、いい本ができればそれはそれで納得いきますが、なんというのかね、便利さに対する反発、とでもいうのか。< http://swamp-publication.com/archives/live_publication/ >

武: 俺さ、自分のことを「画家」っていうのもコッパズカシイし、「絵描き」ってのもなんだし、「アーティスト」だとだだっぴろいし、「現代美術作家」ってのもさっきの話じゃないけど「そもそも現代美術って何?」とかいろいろメンド臭くって据わりが悪いし。なんか、N極とN極を無理矢理くっつけようとする時の、ぴったりこない感ってのがあるんだよな。

山: やっぱり新しい名前が必要やんか。・・・うーん、「マルチチュード」って言ってもねえ(笑

武: 発音しにくいので却下。

山: 発音かい!

武: 「プレカリアート」ってのもなあ。「神」ってどうだろ?【職業:神】。

山: 言えたらすごい。確実にはみだす(笑。そこまでいくとあとは宇宙人との交信やな(笑

武: あー、俺たちも宇宙人なんだけどなあ。

山: ところで、現代美術の話はしてるんだろうか。。

●結論「スクワット」(?)

武: したよ。これからはやっぱりスクワットです、と。

山: スクワットかい!(笑。まあ確かにスクワットっていうのは今後大事やと思うけどな。ただそこの筋をどう持って行くか、やな。

武: アーティストブックから醸し出すんさよ。で、「俺たちがやってることはスクワットです」と言って回るんですよ。

山: ふむ。そうなるとその為には名刺か会員証が必要やな(笑。

武: スクワッター証明書(笑。スクワッター検定。略して「ス検」

山: ス検て(笑。おもろいね、けっこうその試験むずいんでしょ(笑

武: 試験資格は、逮捕歴1回以上、または警察沙汰3回以上、または寝ゲロ12回に匹敵する過激な飲酒経験。

山: 僕はもうそんなことしませんよっ!・・・そう言えば昔パトカーで家に連れて帰らされた記憶が蘇ってきた。。つうかスクワットと関係ないやろ!さらに美術とも関係がないっ!

武: で要素は「本」「空間」「音」「飲み食い」。

山: 絵がないやないか!

武: 変態美術作家ですから(笑

山: 変態スクワッター・・・大丈夫やろか。。。

【武 盾一郎(たけ じゅんいちろう)/へべのれけ】
< http://iddy.jp/profile/Take_J/ > take.junichiro@gmail.com

【山根康弘(やまね やすひろ)/トラキチ現代美術作家】
・SWAMP-PUBLICATION
< http://swamp-publication.com/ > yamane@swamp-publication.com

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■グラフィック薄氷大魔王[93]
PainterX、ZBrush3

吉井 宏
< http://bn.dgcr.com/archives/20070613140100.html >
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「未曾有の大勝負」の後半戦、まだ完全終了じゃないですが、ほぼ目処がついた状態。とりあえず連載復帰してみます。2月初め頃から休みなしで突っ走ってきましたが、アニメ制作もフィギュア制作も、どっちかっていうと遊びっていうか楽しみの延長だし、どちらも僕的に「これをメインの仕事にしたらどうなるかの実験」の範囲。依頼されなかったらまず出来なかっただろうし、やろうと思わなかっただろうという意味で、貴重。

感覚的には今年の頭からタイムスリップした感じ。久々に近所の玉川高島屋に行くと、「あれ? カレンダー展もう終わっちゃったんだ〜」ってリアルに思っちゃう自分にびっくりします。暖房器具を片付けたのがおととい。ブログも毎日ラクガキTDWも滞っていて、これもまた復帰するのにエネルギーがいりそう。以前は自分用メモのようにブログにいろいろ書いていたのに、一旦滞ってしまうと、ちょっとしたことを書くのもおっくうになってしまう。

まあ、いきなり長いのは書けないので、リハビリとして簡単に二題。

●PainterX

ありゃ、3月発売のPainterXについて、まだ何にも書いてないのか〜と思いきや、いちおうブログに書いてあったのを発見。そういえば記者発表会でデモしたんだった。その時しゃべったことが書いてあります↓

Yoshii-Blog PainterX発表
< http://yoshii-blog.blogspot.com/2007/03/painterx.html >

ほぼベタぼめで「アップデータが出る前でも仕事にメインで使える、Painterでは珍しいくらいの完成度」などと書きましたが、すみません、Windows版は表示関係に不具合があるらしいです。そのうちアップデータが出るでしょう。

Mac的にはIntelMac対応になって起動や動作が見違えるように速くなったことがうれしいですが、派手な新機能は少ないです。ただ、地味ながら使い勝手や制作の助けとなる改良点は多く、良いバージョンアップだと思います。特に「作業領域」機能により、ブラシ構成からパレットレイアウトまで、自分だけのPainterを組めるのがすばらしい。ただ、「未曾有の大勝負」のため、ほとんど仕事で使えてないのが残念。またPainterでバリバリと仕事したいと思ってます。

PainterX < http://apps.corel.com/painterx/jp/index.html >

●ZBrush3

2年以上も待たされたver.2.5をすっ飛ばし、5月15日にZBrush3が登場(Mac版はリリース時期未定だそう)。くわしくはPixologicやオークのサイトを見てください。すんごい新機能のオンパレード。デモムービーを見ると笑っちゃうくらいスゴイです。ゲーム会社やハリウッドのCGプロダクションはケタ違いの効率アップが図れそう。作例を見ると、本物の人間やクリーチャーでもここまでのディテールはないんじゃないの? くらいの顕微鏡的超細密描写が可能。他のソフトがスカルプト機能などを搭載してZBrushに追いついたような顔をしてる昨今、本家ははるか先をぶっ飛ばしてます。そして、ちゃんと3Dソフトらしくなってきました。

新機能を列記してみると・・・、複数のオブジェクトを扱うことができるようになっただけでなく、レイヤーも装備。キャラクターの関節などを自然に曲げる変形ツール。ZSphereを後で埋め込んでボーンのように使う機能。10億ポリゴンまで使用可能で、数千万ポリゴン程度なら普通に動く(それ以上は試してない)。その膨大なポリゴンをピクセルとして使用してUVマップ不要で詳細なペイントが可能(後でテクスチャ画像に転写可能)。テキトーにスカルプトしたモデルから美しい流れのポリゴンモデルを作成するトポロジー機能。リアルタイムでシャドウを落とせる。などなど。

なにより、複数オブジェクトとポーズ替えが可能になったのがうれしい。UV不要ペイントとトポロジー機能は、今まで「スケッチ的制作」と「フィニッシュ制作」が分断されていたのを一本に接続してくれる。例によってまだほとんどいじれてないけど、基本的な操作はver.2とあんまり変わってないので、慣れてる操作はそのままやれそう。

Pixologic < http://www.pixologic.com/ >
オーク < http://www.oakcorp.net/ >

どちらのソフトもある程度使いこなせた時点でまたくわしく書くかも。

【吉井 宏/イラストレーター】hiroshi@yoshii.com
HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >
オリンパスのショートアニメ、現在2本目が追加されて公開中。
3本目は7月後半に更新だそうです。
●オリンパスわくわくタウン< http://www.olympus.co.jp/jp/fun/webanime/ >

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■編集後記(6/13)

・はじめは音声だけ聞いた。歌はともかく、ナレーションにぐっときた。《一日にいく度となく、私たちがかわす、そのことば。それは、相手をいたわる「おつかれさま」という日本語です。その人の「疲れ」に「お」をつけて、「さま」までつけて。がんばる人への気づかい……》。そして映像付きで見たアリナミンのCM。働く人のちょっとユーモラスながんばるシーン、家族のほのぼのとしたシーン、とりたてて派手でも美しくもないけど、臨場感があって、すなおにいいなと思う映像の積み重ね。広告のうそっぽい作為が感じられない、いまどき珍しい好感度満点のCMだ(楽曲はともかく。好き嫌いあるから)。ネットで確認しながらウルウルした。監督はさすがの市川準。めちゃくちゃ気がかりな日本語ばかり垂れ流しのテレビから、たまにはこういう宝石みたいな日本語が流れてくるとうれしい。涙ぐんじゃうよ、ほんと。(柴田)
< http://alinamin.jp/cm/index.html >「おつかれさま」CM

・TVでセカンドライフの話をやっていた。土地デベロッパーをやっている男性が、その事業だけで家族を養っているのに驚いた。島を買い、区画整理して貸し出す。賃貸料を現金にすると若いサラリーマンのお給料よりは多くなる。かかる経費はしれている。それを見ていて、以前書いたかもしれないが、オンラインゲームについて聞いた話を思い出した。一日中、畑で薬草を作っている中国人がいて、それを売ると月に20万にはなるそうだ。中国では大きなお金だ。人種差別があるため、イエローな日本人、中国人、韓国人が結束しているゲームがあったり。日本産のゲームではできないらしいのだが、海外なら何でもアリで、仲間になって一緒に戦っていたら、急に後ろから切り掛かられて財産全部持っていかれたりするって。日本産ゲームで日本人がネットスラングで話していても、外国人が入ってきたら急に丁寧な言葉遣いになるとか。向こうの人はスラングを知らず美しい日本語で話しかけて来られるので、丁寧な言葉で返答しているうちに心が洗われるような気持ちになるんだって。(hammer.mule)
< http://secondlife.com/world/jp/ >  セカンドライフ
< http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku2007/0706-3.html >
クローズアップ現代