[2222] 控えめすぎた告白

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<僕自身もその論争に加わりたかった>

■映画と夜と音楽と…[337]
 控えめすぎた告白
 十河 進

■新連載・宇宙人通信[1]
 私なんかはまだ気合いが足りないと思うの
 高橋里季

■マガジンガイド
「コマーシャル・フォト」2007年07月号

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■映画と夜と音楽と…[337]
控えめすぎた告白

十河 進
< http://bn.dgcr.com/archives/20070615140300.html >
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●OKコラルは牧場ではなく馬を囲っておく場所

ガッツ石松が一時「オッケー、オッケー、OK牧場」と言っていたが、今ではOK牧場が牧場ではなく単なる馬寄せ場だったことは割りに知られるようになった。ジョン・スタージェス監督の「OK牧場の決斗」は原題が「GUNFIGHT AT THE O.K.CORRAL」(1957年)である。「コラル」は牧場ではなく、馬囲い場だ。現在の駐車場のようなものだったのかもしれない。

先日、逢坂剛さんの「墓石の伝説」という小説を読んだ。毎日新聞に一年ほど連載になり三年前に単行本にまとまったものだが、以前からちょっと気になっていた。映画ファン、特に西部劇が大好きな逢坂さんのことだから、マニアックな小説だろうと思ったが、案の定、ディープな世界が展開されていた。

主人公は調査やレポートを仕事にしている人物で、映画に詳しく、特に古い西部劇の資料をコレクションしている。ある日、テレビ局の女性ディレクターと知り合う。彼女は十年映画を撮っていない名監督が「OKコラルの決闘」を映画化するために動き始めたのを知り、それをテレビドキュメンタリーにしようとしていた。

主人公も協力することになり、老監督と共に動き始める。スポンサー探しで広告代理店にいったり、西部開拓史に詳しい評論家を訪ねたり、早撃ち競技会に参加したりする。その間、語られるのは西部劇の知識であり、銃器に関するマニアックな話であったり、OKコラルの決闘に関する史実であったりする。

特にワイアット・アープに関する善玉説と悪玉説の根拠を実証していく過程は、小説というよりルポルタージュに近い。折々に挟まれるマニアックな映画知識に僕はニヤリとした。市川雷蔵の「ひとり狼」の話が出てきたり、三隅研次監督の作品に古い西部劇の翻案があると知ったり、なかなか面白かった。たとえば、小説が始まってすぐに、こんな文章が出てくるのだ。

──ジョン・フォードの『捜索者』はともかく、ジャック・ターナーなどという二流の監督の『硝煙』が、日比谷映画劇場のような一流の映画館で公開されたとは、今の今まで知らなかった。主演は、テレビドラマの『アンタッチャブル』でエリオット・ネス隊長を演じ、大いに人気を博したロバート・スタックだが、『硝煙』の公開当時はまだ番組が始まっていない。

逢坂さんは僕より八歳上だから、B級西部劇全盛の頃を知っている世代だ。ジョエル・マクリー、ランドルフ・スコット、オーディー・マーフィー、グレン・フォードなどが主演していた西部劇を僕はまったく見ていないが、「墓石の伝説」には、彼らの映画が懐かしさと共に語られている。

ジョエル・マクリーとランドルフ・スコットというと、僕はサム・ペキンパー監督の「昼下りの決斗」(1962年)しか見ていない。その冒頭シーンで、元保安官で金塊輸送を依頼されたランドルフ・スコットは、契約書を読むために老眼鏡を取り出す。ジョエル・マクリーとの老優ふたりの共演をウリにした映画だった。

●B級西部劇にオマージュを捧げた小説

ハリウッド西部劇の全盛は、一九四〇年代から五〇年代にかけてである。六〇年代になると脳天気な西部劇は姿を消し、いろいろ捻った(深刻ぶった)西部劇が増えてくる。「レッド・ムーン」(1969年)など、グレゴリー・ペックというハリウッドの正統派スターが出ているのに、実に奇妙な西部劇だった。その「レッドムーン」についても「墓石の伝説」の中で何度も語られる。

──『レッド・ムーン』で、ペックが演じた白人のスカウトは、当時ベトナム戦争で疲弊したアメリカの姿を、体現したものです。そして、例の不死身のインディアン、映画の中ではストーキング・ムーン(忍び寄る月)と呼ばれていますが、これは勇猛果敢なベトコンを象徴しています。

オタッキーな映画評論家にこう説明された主人公は「しかし、わたしはそういう意見に、くみしない。ただ、『レッド・ムーン』はよくできたサスペンス西部劇だ、と思うだけです」と答える。僕も、主人公の意見に同感だった。映画からメッセージを読み取る評論が一時多かったが、結局は「よくできた映画か、そうでない映画」しかないのだ。

ハリウッド西部劇が衰退したのは、作り手が自覚し始めたからかもしれない。六〇年代半ばから始まったマカロニ・ウェスタン(アメリカではスパゲッティ・ウェスタンと呼ばれた)の影響もあっただろうが、七〇年代に入るとハリウッドでは従来の西部劇を否定する「小さな巨人」(1970年)や「ソルジャー・ブルー」(1970年)が作られ、観客たちは自分たちがいかにインディアン(ネイティブ・アメリカン)を虐げてきたかを見せつけられたのだ。

「墓石の伝説」は、そんな風に袋小路に入ったハリウッド西部劇ではなく、古き良き西部劇を日本人監督が作ろうとする話である。西部劇小説を書いている逢坂さんらしい発想だ。その物語のアイデアは、岡本喜八監督が「イースト・ミーツ・ウエスト」(1995年)を作ったことから得たのではないだろうか。小説中でもその映画に触れて「幕末の武士が西部で活躍する」映画にはしない、と言わせてはいるが。

貴重な情報も「墓石の伝説」から得た。新人マリリン・モンローが出ているというので引用されることが多いジョン・ヒューストン監督の犯罪映画の傑作「アスファルト・ジャングル」(1950年)の原作者W・R・バーネットが西部劇やフィルムノアールの原作者、脚本家、原案者として知られていたことを、僕はまったく知らなかった。

しかし、そんなことに何の関心もない人にすれば、意味のない情報ばかりだ。小説の中でジョン・フォード監督の「荒野の決闘」(1946年)とジョン・スタージェス監督の「OK牧場の決斗」のどちらがよいかを論争するシーンがあるが、老人ふたりがムキになって言い合っている場面では苦笑いをするしかなかった。しかし、僕自身もその論争に加わりたかったのだ。

●シェークスピア劇が挿入される西部劇

「荒野の決闘」でワイアット・アープを演じたのはヘンリー・フォンダである。ドク・ホリディはヴィクター・マチュアだった。「OK牧場の決斗」のワイアット・アープはバート・ランカスター、ドク・ホリディはカーク・ダグラスだ。OKコラルがある町の名は、トゥームストーン。墓石という意味である。

「墓石の伝説」の中ではジョン・フォード映画の旗色が悪い。B級西部劇ファンの逢坂さんは、アクションをメインにした「OK牧場の決斗」への肩入れは明確である。「西部劇に詩情や芸術性はいらない」と、老監督も断言する。しかし、僕は「OK牧場の決斗」は「荒野の決闘」の足元にも及ばないと思っているのだ。そもそも映画作りの志が違う。

史実はどうあれ、また、ガンファイトの結果はどうあれ、「荒野の決闘」が描きたかったのは、ワイアップ・アープという男の"こころ"なのだと思う。それは「捜索者」(1956年)でジョン・フォードが描きたかったのが、ジョン・ウェイン演じるイーサンの"こころ"だったの同じである。

ダッジ・シティから牛を追ってトゥームストーンにやってきたワイアット・アープとその兄弟たちは、牛泥棒に弟を殺される。その犯人がクラントン一家だと疑うワイアップ・アープは、保安官となってトゥームストーンに留まる。彼は教会のダンスパーティに出たり、優雅な保安官として描かれる。

町には賭博師ドク・ホリディがいる。東部の医者だったが胸を悪くして西部に流れてきた、今はアウトローたちに怖れられる男だ。情婦のチワワはドクに首ったけである。ある日、ドクを尋ねて東部から貴婦人クレメンタインがやってくる。駅馬車から降りる彼女を見てワイアット・アープはひと目ぼれをする。だが、彼は紳士的に振るまい、そんな気持を悟らせない。

なぜなら、彼女は医者をしていた頃のドク・ホリディの婚約者であり、ドクをさがして西部にやってきたのだ。だが、ドクは彼女に冷たく当たる。それは、自分の死期を知っているドクのせめてもの思いやりである。だが、チワワは嫉妬し、物語が動き始める。

ワイアット・アープには、盟友ドク・ホリデイの気持がわかっている。彼がクレメンタインを愛していることを知っている。しかし、彼は結核で死が間近に迫っている。彼女を不幸にしたくないと思っている。そのことでドクが苦しんでいることも、繊細なワイアット・アープにはわかっているのだ。

そう、詩情あふれると言われるジョン・フォード西部劇の主人公たちは、ときに少年のようなはにかみを見せる。「荒野の決闘」は、劇中にシェークスピア劇が演じられ、そのセリフが朗々と謳われる優雅な西部劇なのである。スタッフに「親父さん」と呼ばれたジョン・フォードはマチズモの塊のような印象を受けるが、彼が女性に示す敬意とやさしさは見事なものだ。

「荒野の決闘」のワイアット・アープも実にシャイだ。無法者たちには毅然と立ち向かう保安官であるアープも恋する女性の前では、何も言えなくなる。OKコラルでの決闘を終えた後、病を悪化させたドク・ホリディは死んでいく。そして、クレメンタインは東部に帰ることになる。

そのクレメンタインをワイアット・アープが見送るシーンで「荒野の決闘」は締めくくられる。ワイアット・アープは自分の気持ちを告白できない。勇気を奮って彼が口にした言葉は次のようなものだった。

──私は、クレメンタインという名前が好きだ。

彼のせいいっぱいの告白は、「貴方の名前が好きだ」ということだった。「荒野の決闘」の原題が「MY DARLING CLEMENTINE(我が愛しのクレメンタイン)」である由縁だ。「オー・マイダーリン、オー・マイダーリン、オー・マイダーリン・クレメンタイン…」と歌う主題歌のメロディは「雪山賛歌」として有名である。

「荒野の決闘」は西部劇であると同時に、少年のような男の恋物語なのである。見終わって、せつなさが胸に迫る。控えめな告白が、胸に残る。刻まれる。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
六月もはや半ば。梅雨入りしたのか、しないのか。雨は嫌いではないが、ジトジトするのはイヤですね。先日、土砂降りに近い雨の中でゴルフをしてきました。ゴルフを始めたのが四年前。この歳で始めてもなかなか上達しません。

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■うちゅうじん通信[1]
私なんかはまだ気合いが足りないと思うの

高橋里季
< http://bn.dgcr.com/archives/20070615140200.html >
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こんにちは。イラストレーターの高橋里季です。

「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」を観て来ました。私、高校生の時にキャプテン・カリブという曲が大好きで、それはリーリトナー&ジェントルソーツのクロスオーバーな曲なんだけど、「クロスオーバー」という言い方はすぐになくなって、その後は、「フュージョン」と言ったと思います。「統合」と「融合」の違いらしくって、「クロスオーバー」は、どんなに難しくなってもマルチなテクニックを駆使して、クリエイティブワークに挑むような緊張感が私は好きでした。

何年か前から海賊ファッションは流行っていて、「ドクロ、ガイコツ」の呼び方もいろいろオシャレだったりして、私は今年の夏のバッグは迷ったわ〜。なかなか一日をお買い物に費やす訳にもいかず、4月頃に銀色のパンプスを二足求めたのが、春夏準備の最初の買い物。

できたら革で、ゴールドとシルバーの二色使いで、サンダルじゃなくてパンプスでっていう靴を見つけておけば、バッグは今年っぽいので、なんでも合いそう。だと思っていたんだけど、とにかく靴はバッグよりも難しいの。好きなデザインを見つけても、足に合わないと、けっきょく履けずに飾っておいたりするので、どうしても迷った時には、革ではなくて安価な合皮を二足とか買う方が安全策。合皮は、型くずれは心配だけど、痛くて歩けないって事はあんまりないから、お気に入りを見つけるまで履くつもりで。夏は特に。

最近ではハイテクビニール素材の、温度によって足にフィットするサンダルとかもあるらしいです。これは雑誌で見たけど、とってもきれい!

良くできたデザインで、どんな服にも合わせられる一足を素足に履いて、夏の間は、これで安心! っていうのが一番いいのだけど、見つからないまま季節が過ぎて、海賊みたいなパンクみたいなロックみたいなスタッズとか飾りがいっぱいのバッグに合うような、、、。

で、「パイレーツ・オブ・カリビアン」なんか観に行くと、若いお嬢さんなんかは、ちゃんと既に準備OK! な感じで、可愛かったり素敵にオシャレだったりするので、映画の楽しみも倍増な感じだわ〜。

やはり脳内麻薬エンドルフィンの魔力が、準備OK! には必要なのかもしれません。私なんかは気合いが足りないと思うの! とはいえ、ジョニー・デップはボロボロの格好で闘っているので、そのワイルドな魅力にさえ乗ることができれば、ファッションはなんでも大丈夫。海の水の迫力映像はスゴ〜イんだけど、水着はダメかも。ビキニに重ね着して帰りにプールで泳ぐんだったら、イメージはシンガポールとかがいいかも。

テーマ曲をダッダダダダ ダッダッダと頭の中で歌いながら帰ってくる時に、浴衣じゃないんだな〜って感じがするの。、、、でも帰りにビヤガーデンだったら、、、まだ早いかな?

映像の星空のゴージャスさにウットリしたのは、黄泉の空間(?)へ渡るシーン。たぶん「世界の果て」のイメージは、タロットカードの18の「月」のカード。月のカードは、「死神や悪魔のカードよりも、さらに恐れられているカード」で、魂の危機的状況。このカードの絵柄には、蟹が描かれていて、水との関連や、「その時、世界の回転は終わる」などの暗示が。

「月」は、太陽神以前の太古の女神を象徴するカード。こういう話が、私は大好きだな〜。新しい創造に備える原始の渾沌、最も破壊的な宇宙の外界へ流されるような破滅。

そうそう、男の人は、彼女と映画を観るんなら、インターネットでチケットをスマートに準備できたことで安心していてはダメ。たとえ、遅れて来た彼女が汗に負けそうになっていても、とにかく季節の変わり目、ファッションやメイクもやさしい気持ちで見守りつつ、一緒に楽しんでね!

【たかはし・りき】イラストレーター。riki@tc4.so-net.ne.jp

集英社の女性誌「SPUR(シュプール)」6月23日発売8月号のビューティーページのイラストを描きました。見てね(^^)
原美術館「ヘンリー・ダーガー展」に行きました。原美術館の洋館のような建物と美しい緑の庭のカフェが好き。オススメは「イメージケーキ!」という気分になったのは、ヘンリー・ダーガーのハチミツ色の甘さのせい?
・高橋里季ホームページ
< http://www007.upp.so-net.ne.jp/RIKI/ >

▼とにかく宇宙人なイラストレーターの連載を、勇気を持って(やぶれかぶれで?)開始します。ときどきわけわからないことを言ったり、話のつながりがよくわからなくなってきますが、そこは「うちゅうじん」のこと、深読みしてあげましょ〜。だんだん調子が出てくるはずです、だったらいいな。(柴田)

▼武&山根の展覧会レビュー ヘンリー・ダーガー幸福論「ヘンリー・ダーガー 少女たちの戦いの物語─夢の楽園展」を観て
< http://bn.dgcr.com/archives/20070501140100.html >

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■マガジンガイド
「コマーシャル・フォト」2007年07月号
< http://www.genkosha.co.jp/np/detail.do?goods_id=691 >
< http://bn.dgcr.com/archives/20070615140100.html >
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【別冊付録01】ロケ地&撮影サポートガイド(RENTAL & STAFF information)映像制作の現場において、ロケ地探しは重要な仕事のひとつ。ロケ隊歓迎の撮影スポットや撮影サポート会社、フィルム・コミッションの紹介やロケーションコーディネーターの一覧など、ロケ撮影に役立つ情報を一冊にまとめました。また後半の「Rental&Staff Information」では、撮影に関わる機材/スタッフ/設備・サービスなどの情報を、幅広く提供しています。CM、MV、映画、テレビ番組など、あらゆる映像制作にお役立てください。

【別冊付録02】ADOBE PHOTOSHOP CS3 HAND BOOK
「Photoshop」史上、最大の進化! と呼び声も高いAdobe Photoshop CS3をどこよりも早く、42ページにわたって徹底解説。Intel Macに対応し史上最速となったPhotoshop CS3には、どんな新機能が搭載されたのか、どの機能が改善され生産性が向上したのか、使いこなしのヒントとなる作例も交えて紹介。

【特集】新しいニッポンを見つける 旅情を誘う広告写真
名所や名物を紹介する広告では終わらない、「新しい日本を探そう」という観光広告が増え始めている。今までの旅の広告に欠けていたものはなんだったのか。見る人を魅了して、旅心をくすぐる絵づくりの秘訣はどこにあるのか。広告に携わるスタッフにそれぞれの狙い、旅広告の魅力を語ってもらう。
全日本空輸「NIPPON2」、小田急電鉄小田急ロマンスカー、JRグループ 青春18きっぷ、JRグループ 岡山ディスティネーションキャンペーン
【特集】レンタルスタジオのお作法
予約、本番撮影における注意点から、白ホリスタジオの「影の主役」、スタジオスタッフのこと、またスタジオ利用の常識/非常識まで。レンタルスタジオを初めて利用する人だけでなく、使い慣れた人も、スタジオに就職を考えている学生の方も必読の「レンタルスタジオ再入門」。
【フォトグラファー特集】瀬尾浩司

6月15日発売 B5判 定価1,500円(税込み)玄光社刊

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■編集後記(6/15)

のり平のパーッといきましょう・いわゆる「お笑い芸人」と呼ばれる連中がいるが、どこが「お笑い」でどこが「芸人」なんだと思う。バラエティ番組などで、現場にいる観客の反応だか、あとからつけた効果音だかしらないが、爆笑が続くと、どこが笑えるのかと不思議になる。「お笑い芸人」の本芸であるコント(?)を見てもクスリともできない。そんなテレビの「使われ捨てられ笑われタレント」なんかと比べるわけでは断じてないが、本当の喜劇人・三木のり平が「のり平のパーッといきましょう」(小学館、1999)で芸ごとの本質を軽妙にしゃべっていておもしろかった。この本は小田豊二の聞き書き、全編のり平がひとりでしゃべるスタイルをとっている(ちょっと鼻につく)。終戦後のパン屋稼業、ヤクザの三下、「冗談音楽」、東宝ミュージカル、映画や舞台の話などじつにおもしろい。加えて、なんという粋なインテリであることか、言葉のはしばしにそれがあらわれる。そして、えらそうに芸を語るのではなくて、「この部分、カットしておいてくれよ、恥ずかしいよ。年甲斐もなく、熱くなっちゃってさ」と最後に言い添えて照れるところもいい。「相手を困らせて笑わせるパターン。お客をいじる。これもいけない。ただの悪ふざけ、楽屋落ちだ。いまのテレビのお笑いは、みんなこれだもんな」と世紀末に嘆いている。「そういうヤツは何年かたったら必ず飽きられるよ。その場の思いつきでしゃべってばかりいたら、まあ五年先はないと思ったほうがいい。もっとも、テレビ局のほうだって、もともと『使い捨て』の体質しかないからな。まあ、どうでもいいけど」「いまはお笑いっていうとさ、コントとか漫才の出来そこないみたいなものばかりだろ。よく、素であんなことができるよな。地のまんまなんだろうけどさ、僕たちはなにかの役をやっていないと、テレビなんかにまともに出られないよ。いま、ビートたけしがテレビで司会をやるんでも、なんかかぶりものをしたり、ヒゲ描いたりしているだろう。あれが正しいんだよ。だから、たけしはビートたけしと、北野武を自分のなかではっきりと分けているのがよくわかるよ」。へえ、たけしのあれはそういう意味だったのか。ここではいまのバカテレビにも通用する語りばかりを抜き出したが、全体のほんの一部、もっとおもしろくもっとすごい話が満載だ。写真も豊富で、テレビ黎明期を知るわたしらには懐かしい人物がぞろぞろでてきてうれしい。立派な造本で、定価が2000円したものがまだきれいなのに、わずか105円で買えてしまうのはありがたいけど、複雑な思いがするな。(柴田)

・隔週火曜日に執筆してくださっている青池さんの「CATMAN」がフジTVのサイトで公開中! アンケートに答えたら新シリーズが見られるって。/里季さんはかっくいい。ふむふむ、合皮の方が楽なんだ。ハイテクビニールなんて知らなかった。勉強になるわ〜! 私はファッション関係にはうとくって、形よりも痛くないものを選んじゃう。干物女予備軍だったわ。女としてどうかと思うわね(植松晃士風)。/後記を読んだ母が(なぜ読む〜)、介護についての内容に突っ込む突っ込む。ケアマネの担当は30人じゃなくて36人。介護保険制度ができた時に参入してきたのはコムスンではなくグッドウィル。他は補足や例外についての表記がないだけで意味は同じだからいいことにしよう。/「酉の舞」の手羽先唐揚が食べたい。無性に食べたい。関東だと「鳥良」の手羽先唐揚のこと。名古屋風。心斎橋店だとお持ち帰りができるようだ。これだけ買って帰るってわけにはいかないよね?(hammer.mule)
< http://wwwz.fujitv.co.jp/game/catman/index2.html >  CATMAN
< http://www.anthonyred.com/ >  植松晃士氏公式
< http://www.ntv.co.jp/himono/t_himono/ >  干物女チェック
< http://www.samukawa.co.jp/ >  酉の舞、鳥良
< http://www.hotpepper.jp/A_20100/strJ000020032.html >
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のり平のパーッといきましょう
三木 のり平 小田 豊二
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エノケン・ロッパの時代



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starだらけた主婦には、いい本。まずは気持から
starコンサバすぎるかな
star「負け犬」にも参考になります。
star実用性はイマイチです。
star共感はできるけど実用性はイマイチ

美・美・美の教典―即効 エレガントなセレブになりなさい! これで美人!! さかもと未明の美人革命―ほしい“綺麗”は、こうして手に入れる!

by G-Tools , 2007/06/15