[2224] 携帯・連盟・冷蔵庫

投稿:  著者:  読了時間:20分(本文:約9,800文字)


<CGだからダメなんですか?>

■ショート・ストーリーのKUNI[30]
 超短編三題
 やましたくにこ

■クリエイターに11の質問
 好きでないと続かない
 横井由美子

■展覧会案内
 文字と数字と符号で表現される近代から現代の美術展

■イベント案内
 エプソン カラーイメージング コンテスト


■ショート・ストーリーのKUNI[30]
超短編三題

やましたくにこ
< http://bn.dgcr.com/archives/20070619140400.html >
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●携帯

ある女がいっそ片思いしている男の携帯電話になりたいと願い、その願いがかなった。

日に幾度も彼女は愛する男の手で開けられ、ボディのボタンを触れられ、男の耳元にあてられる。男は彼女にさまざまな言葉をささやく。彼女はそのつどどきどきする。時としてその相手が彼女以外の女であるのは仕方ない。むしろ彼の秘密の部分を知ることができる喜びのほうが大きい。計算違いだったのは、番号持ち運び制のおかげで思いのほか早く機種変更されてしまったことだ。

●連盟

あまり知られていないが「ごみあかくそ連盟」という組織がある。役員には目くそ、鼻くそ、爪の垢、へそのごまといった人間誕生以来の歴史を持つ会員がいる。

この連盟には入会希望が後を絶たないが、入会にはきびしい条件がいくつかある。そのひとつは「自然にたまってくるものでなければならない」というものであるが、後は明らかにされていない。

比較的最近では「マウスボールのごみ」が審査の上、入会を許可されたが、その後光学式マウスが主流となり、許可に関与した役員が責任を問われる事態が発生した。「スキャン時のゴミ」が入会を打診してきたところ「実体がない」という理由で即刻却下されたそうであるが、これには上のような事情も影響している。

●冷蔵庫

ある男が7年の放浪から帰ってきた。アパートのドアを開けて荷物を下ろし、ふと壁際の冷蔵庫に目をやった。すると彼はたちまち冷蔵庫が自分を招いていると感じた。強く、強く。

出かける前に冷蔵庫の電源を引っこ抜いたことは覚えている。だが、そういえば中身はろくに整理せずに出発したような気がする。

彼はそうっと冷蔵庫のドアを開けた。ものすごいにおいが鼻をついた。チーズの包装紙からどろどろの中身がこぼれ、ソーセージはどす黒く変色している。

アルミホイルに包まれた緑色のものはいったいなんだったのか。キャンディや卵は不思議な静けさを保っているが野菜室からにょきにょき伸びた植物になかば覆われている。レタスか? セロリか? それとも芋類か何かか。どれでもないような気がした。思いの外分厚い表皮をまとい、ぬるぬるとしたいぼもある。そんな植物は見たことがなかった。それが庫内を我が物顔に繁殖し、からみあっている。

彼は息苦しさとおぞましさにぞっとしながらもそれをかきわけ、奥へ奥へと入り込んだ。すると、せいぜい300リットルばかりの容量のはずがどこまでも入っていける。おかしいぞと思い始めたころ、彼は行く手に光を見た。煌々と差し込む強力な光。彼は唐突に理解する。

ああ、やっぱりそうだったのか! こんなところに「入り口」があったのだ。そうとも、おれは思っていた。世界がこれっきりであるはずがないと。世界がこれっきりなんて、ひどすぎる。やっぱり、入り口はあったのだ!

ところがその後、彼はそこから戻り、冷蔵庫のドアを閉めてしまった。

彼は探検家で、まさしく世界がこれっきりでないことを確かめるために七年間放浪し、むなしく帰ってきたのだった。入り口がアパートの冷蔵庫にあったのなら自分の旅は何だったのだろう? 彼はその矛盾に耐えられなかったのだという説と、いやいや、探検家は発見家ではないのだから当然だという説があるが真偽のほどはわからない。彼はふたたび長い旅に出たそうだ。

【やましたくにこ】kue@pop02.odn.ne.jp
みっどないと MIDNIGHT短編小説倶楽部
< http://www1.odn.ne.jp/%7Ecay94120/ >

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■クリエイターに11の質問
好きでないと続かない

横井由美子
< http://bn.dgcr.com/archives/20070619140300.html >
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●あなたのオンとオフ

○デジクリ初登場のヨコイです。よろしくお願いします。
作品制作は本来夜型だったのですが、家庭and講師業が、朝起きてしなくてはならないことなので、普通に早寝早起きです。夜中の制作をして体調崩した経験から夜中〜朝っていうのは、やめました。

オフの日は、生まれも育ちも東京ですが、縁あって田舎暮らししているので、田舎(リゾート地も近い)の特権、温泉に行ったり、趣味のテニスをしたりします。変わった温泉としてご紹介したいのは、板室温泉健康の湯グリーングリーンの綱にぶら下がれる露天風呂と、硫黄の匂いがすごいまさに何かに効きそうな喜連川早乙女温泉、いいですよ。この頃、友人のクリエイターが、埼玉の山里と伊豆に引っ越しされました、田舎暮らし仲間も増えつつあるのかな?

●最近はまっていること、はまっているもの

○色々なものにはまりました。英会話にはまった時もありますし、去年は、ポーセリンアートにハマッてました。最近は、テニスかな。

●おきにいり音楽ベスト3とそのおすすめコメント

○う〜ん、懐メロになっちゃう。イマジン、なごり雪、卒業写真、オフコースの曲とか。今は、「プログレス」あとは、コブクロ、アヤカ、ウタダ、ヒラハラ、スピッツの流行ったもの、Feelのようなアルバムも好き。特にお薦めなのはないし、ベスト3を選べません。

制作する時BGMにしたり、車の中で聞くことが多いです。制作中、最初は聞いてるはずが、集中すると聞こえなくなる。その集中の中で何かが起こると、いいものできるみたいです。ちょっと神がかった感じ? そうなると、晩ご飯の時間も忘れ、家族に注意されます…お腹空いたけど〜って。ん? もうそんな時間? これで、食べないなら痩せられるはずですが、痩せてないのは…。

●身体にいいことしてますか 悪いことしてますか。

○いいことといえば、運動? フラダンス講習会に行ったこともある。でも、やめた。ダンスは、どうも続かない。水泳もエアロビもジムも続かない。いいか悪いかわからないけれど、テニスは好き、地域の試合に出場してます。あとは、早寝や、休憩。おいしい物食べるとか。おいしいモノは大好き。お取り寄せから、東京の新名所やら近場の蕎麦屋の食べ歩きまで。東京の築地の場内市場の寿司屋、大和。イデミスギノのケーキ。ピエールマルコリーニのチョコレートなどなど。なんせ、お上りさんだから、東京の新しいモノに敏感です。悪いこと、やむをえないときの夜なべですかね。歳のせいか…、あとは言えない。

●死ぬかと思ったことありますか それはどんなとき?

○過労で体調不良になった時と、×××から落ちた時(内緒)

●至福の時とはどんなとき

○何事もなく平穏を感じる時とおいしい物を食べた時。昔は、我が子の寝顔と笑顔とかでしたけど、大きくなったので、今もそうだと問題です…。あ〜、この頃、肩揉みもしてくれなくなっちゃったなぁ。

●ペット自慢して

○ミニュチュアダックスフント♀4才フィオと、その子供♀カリン9ヶ月がいます。可愛い、ただただ可愛い。フィオは、鍵開け名人。小さい頃に部屋で放し飼いしていたため、檻に入れるとカンヌキを上手に開けてしまいます。カンヌキの先を曲げて、脱走防止してあります。実家で、玄関先に檻をおいて閉じこめたら、急性胃腸炎になりました。監獄に入れられたと感じたのね。義母も、この実力行使に負けて、今では、実家に行った時は、部屋の中に繋がれます。自宅では、寝る時以外は解放。カリンは、ワザはないけど、仰向けに寝ることと、人にすぐに寄ってきて愛嬌を振りまくところでしょうか。

●お気に入りテレビドラマ、本、マンガなど および批評。

○テレビは、プロジェクトX(気に入っていた)、プロフェッショナル、風林火山。批評ではなくて、私的に感じた事です。見たり見なかったりの「プロフェッショナル」ですが、ある日、MITの石井教授の回を見ました。私は、その放映の少し前に女子美術大学で開催されたメディア・アート展で、教授の作品を見たばかりで、同じ会場の卒業生コーナーに私も出品していたので、なんだか、自分がスゴイ舞台にのっけてもらってたという不思議な気持ちになりながらテレビを見ました。もっとも、同じコーナーにイタリアで制作してNHKで放映されている粘土アニメの湯崎さんの作品もあったので、もともと嬉しいやら、畏れ多いやらでは、あったんですが…。テレビで見た教授業、凄かったな。湯崎さんのアニメキャラ、好きです、カワイイ。

そして、そのメディアアート展の話になりますが、河口洋一郎教授とリプチンスキー教授の対談がありました。印象的だったのは、河口教授のキャンバスが生物のように動く仕掛けの絵の話でした。メディアアートの幅って広い。静止画としてのグラフィックなCGの世界は、一部なんですね。絵として、確立してるか? この点は、日本画や洋画の世界にまだ並んでないようで。コンピュータは、道具だから、単に手法? 複製がきくから版画や写真に並ぶのかな?どうなんでしょ? アートではなく、商業デザインやイラストレーションとしてみると、また違いますし。

業界がまだとても狭かった、約20年前の頃、筑波万博の前ですが、メディアアーティストという名称を私が初めて聞いた時、世の中にメディアっていう言葉は知られてなくて、何? なんだろうと思ったものです。今からは、信じられないけれど。その時のメディアア−ティストの方は、アメリカから帰国のIさんで、今では、ある大学の教授です。展覧会のパーティでは、そういう創生期時代の方々に久しぶりにお会いして、懐かしい時間を過ごしました。

本。変わった所では、オーラソーマの本を時々見て遊びます。ネットでもできる占いみたいなもの。好きな色のボトルを選んで、自分を発見するというモノ。見て良いところだけ納得し、将来像を勝手に良い方に解釈して自分を励まします。「ダーリンは外国人」を楽しんでた時期もありました。これって漫画?漫画は、「のだめカンタービレ」と「xxxHOLiCホリック」。

「xxxHOLiCホリック」ある日、色々な出来事に唸っていたら、こどもに、「何事も必然」と言われ、ビックリ。そんな、大人びたコト言うようになったんだと感心していたら、漫画のセリフだと言われ、気が抜けた、なるほど。そして、漫画を借りて読んだら、なかなか面白い。CLAMPの作だそうで、作者CLAMPは4人の女性だそうですが、年齢近いの感じます。何事も必然っていうのは、面白い。妙に諦めもつくし、運命なんだ宿命なんだと割り切ることで、前向きになれる気がします。占いや、神様の必要性は、人知の及ばぬ、人間の力では、どうにもならないというとこで、精神の安定に結びつくような気がします。

どうにもならないといえば、私の在住地は、雷がすごい。どうにもならない。東京では感じなかった、自然の驚異も感じます。一番近くに落ちた時に棚の花瓶が振動しました。音と光、一緒でした。とても、恐ろしい。

「のだめカンタービレ」テレビで見て面白かったので、原作を買い集め読みあさり。クラシックの世界が身近になった。笑えたし。

●最近見た映画の批評

○パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールドエンド。今、流行のパイレーツ!さっそく行ってまいりました。面白かった、迫力あった。ジョニーとオーランドと船がとにかく格好良かった。で? ストーリーですか? う〜ん、ストーリーは、ラブストーリーです。三作全部、通しで見たいかな? 前作ふたつを見てないとつながらないかも? もう一回見てみたい、何せ話についていけない。ただただ映像が凄かったです。子どもふたりと一緒に見たので、久々、親子で話に花が咲きました。

CGが随所に使われているのでしょうけど、CGも、ここまでくれば、いいよねという感じ。以前の映画には、よく、これがCGだぞ! みたいなのとか、必要あるのかこれは? とか。CGだから、動きが速すぎて目が回る、わかりましたよ技術力…みたいのがあったけど。このパイレーツ…は、いいの、カッコウいいから。映像効果もなかなかの見せ方だったし。最後のスタッフロールが長くて、多くの人が携わったのがよくわかります。同じCGでも、映像のCGとグラフィックのCGって違う世界だなぁと思いました。CGって幅広いのね。医学のCTスキャンとかもCGだもの。コンピュータが介在するグラフィックがCGなら、銀行のATMで、出てくるキャラクターのお姉さんもCGだもの。

●失敗談

○ある日のこと、「庭の芝を焼いといてね」と頼まれて、芝に火をつけた、すぐ燃えた、簡単に燃えて面白い。調子に乗って次々、火を放つ。気づくと花壇のハーブが燃えそうになり、慌ててホースをもってきた。なんと、普段は、使ってないホース、ホースの先の器具が壊れている。水が出ない!! 器具を外して、ホースの先をつまんで、放水。どうにか出た。ん! 振り向くと、カーポートの立木に燃え移り、カーポートのトイが燃え、白煙が…。近所の人が様子を見に来る。大丈夫? と聞かれたものの大変な事態に懸命に放水中。なんと会話したのか? 覚えてないが、そのまま、近所の人は、帰ってしまい誰も助けに来ず。誰か、水持って来てくれてもいいでしょうに…。自力で鎮火。立木二本が焼けこげ、カーポートの屋根が少々溶けた。立派なボヤですかね。バケツに水汲んでおくんだった。友人曰く、自分に燃え移らなくて良かったね。家にも。ホントです。サンダルが黒くなったけど。隣の芝は青い、いえいえ、自分の芝が黒いだけ。庭仕事に向いてないと悟った。皆様! 火を扱う時は、水のご用意、忘れずに。

●そのほか何でも(これからの業界動向、若い方への提言、葛藤など)

○若い方へ。そろそろ講師業も15年、専門学校に来る様々な若者達と過ごしてきた。若者達は、自分探しの真っ最中。でもね、案外、一生自分探しなんだと思う。だから、決まらないと言ってると、きっとずーっと見つからない。好きこそものの上手なれ。好きでないと続かない。続かないものは、向いてない。よくよく下手のよこ好きなら、あきらめた方がいい場合もあるけれどね。

不況でも、なんでも、能力と愛嬌(コミュニケーション力)のある子は、就職していきました。自分を磨けるのは、やっぱり自分。そして、出会いが大事なんです。人でもモノでも機会でも。そして作品は、最終的には、心で作るもの。気っていうのかな? 気が入って、生きてくる感じ。

某展覧会の審査の基準と結果についての講演を聞きに行った時(私は、審査員でも応募者でもない)、最後の質問時間に、その審査に落ちたらしき人が、「CG作品が入選しづらいように感じる。僕のは、CGだからダメなんですか?」と言ったのです。私は、あっけにとられてしまいました。そういう発言すること自体、作れてないね作品、きっと! 見てないのに判断してスミマセンが、人の心を動かすものは、手法を問わないから。だから、無心で描いた子どもの絵が良かったりするわけで。

確かに、新しい手法が世に受け入れられるのに時間がかかることもありますが…。その時の審査員の返事は、今回だめでも、次回、審査員が変われば、評価も変わるかもというものでした。これは、あると思う。人にによって評価は様々でもある。だから、がっかりしすぎる事はない。しかし、誰になっても、良い評価がくる作品もある。そういう作品がホントに力のある作品なんだろうね。これは、審査する側として思ったことあるけど。作家としては、そんなホントにすごい作品、作れたら本望です。

【よこい ゆみこ】CGアーティスト。ディジタル・イメージ会員。専門学校非常勤講師。展覧会活動、イラストレーション、教育、執筆等
「写真を素材に始めるデジタル水彩画入門」毎日コミュニケーションズ 共著
CG教育、イラストレーション等、お仕事承ります。
< http://homepage3.nifty.com/yumy%7E17/chisa >

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■展覧会案内
文字と数字と符号で表現される近代から現代の美術展
< http://www.g-sho.com/current/ >
< http://bn.dgcr.com/archives/20070619140200.html >
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会期:6月15日(金)〜7月14日(土)11:00〜19:00 土17時 日祝休
会場:ギャラリー・ショウ・コンテンポラリー・アート(東京都中央区日本橋3-2-9 三晶ビルB1F TEL.03-3275-1008)
内容:近代から現代に至るまで、様々なアーティスト達が文字、数字、符号と言った抽象的な表現形態を用い、実在するものを写実的に描くより遥かに想像力を掻き立てる作品の数々を発表してきました。本展ではそういった抽象表現を用いた、1930年から現在にいたるまでの多岐にわたる作品を展示いたします。

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■イベント案内
エプソン カラーイメージング コンテスト
< http://www.epson.jp/contest/ >
< http://bn.dgcr.com/archives/20070619140100.html >
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・応募部門
写真部門/写真表現を自由に追求し、デジタルプロセスを介し制作された作品。グラフィック部門/デジタルデザイン、CG、絵画、版画、イラストレーション、タイポグラフィなど幅広いジャンルを自由に追求し、デジタルプロセスを介して制作された作品。

・賞
グランプリ=賞金200万円+副賞エプソン製品(1作品)準グランプリ=賞金100万円+副賞エプソン製品(1作品)審査員賞=賞金各30万円(6作品)
写真部門/優秀賞=賞金50万円(1作品)プロスペクト賞=賞金各5万円(3作品)特選=賞金各5万円(5作品)入選=記念品(20作品)
グラフィック部門/優秀賞=賞金50万円(1作品)プロスペクト賞=賞金各5万円(3作品)特選=賞金各5万円(5作品)入選=記念品(20作品)
※準グランプリはグランプリと異なる部門から選出。プロスペクト賞は、それ
ぞれの部門で満22歳以下(2007年9月20日時点)の応募者による優秀な作品に
贈られる。

・応募について
応募作品は未発表のもので、同一作品が他のコンテスト等に応募されていないものに限る。個人またはグループでも応募できる。単作品、組作品を問わない。作品サイズは問わない。応募点数の制限はない。使用する機材のメーカー、機種は問わない。額装やパネル貼り等の必要はない。郵送または宅配便での送付のみ受け付ける。

応募締切:2007年9月20日(木)当日消印/宅配受付有効
応募&問い合わせ先:〒191-0012 東京都日野市日野370-1 6号館
カラーイメージングコンテスト応募受付センター
TEL.042-589-1978(受付時間10:00〜17:00 土日祝除く)
主催:セイコーエプソン株式会社 協賛:エプソン販売株式会社

・受賞作品展
会期:2007年12月20日(木)〜29日(土)
会場:スパイラルガーデン(東京都港区南青山5-6-23 スパイラル1F)

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■編集後記(6/19)

気まぐれコンセプト クロニクル・ようやく「きまぐれコンセプトクロニクル」(ホイチョイ・プロダクションズ著、2007、小学館)を読了。長い長いたたかいであった。基本的に4コママンガである。それを読み終えるのに、とびとびとはいえ10日間かかったのは、ただのギャグマンガではないからだ。コマの中に細かな説明があったり、ざっと見ただけでは意味がわからなかったり、一筋縄では読めないマンガなのだ。しかも1000ページ近くあるものすごいボリュームで、寝ながら読むのは苦痛だった。「きまぐれコンセプト」は「ビッグコミックスピリッツ」誌で1981年10月から連載され、いまも続いているようだ。スタート当時は、広告・出版・放送のマスコミ「ギョーカイ」が異常人気で、コピーライターが花形職業としてもてはやされた軽薄でバブリーな時代だった。そんな時代の最先端の空気をみごとにとりこんだ画期的なマンガで、ギョーカイ人であったわたしも(自嘲)楽しんで読んでいた。1984年に一度単行本にまとまったことがあり、それ以降23年間は単行本化されておらず、このたびその23年分から選び抜いた作品を年代順にまとめたものだ。欄外にそのマンガの注釈が書かれており、その当時の事情や今どうなっているかなどが記されていてじつに興味深い。この23年間をまとめると、バブルの始まりと終わり、インターネットと携帯電話の普及に尽きると思うが、今となっては笑うしかない(当時は大まじめだった)その過程が克明にマンガ化されていて、まことになつかしい。「裏現代史」ともいうべきか。それにしても、23年間、絵がまったく洗練化されない(下手なまま)というのはある意味すばらしい。そして、いかにして女と寝るかしか考えていない(これがこのマンガの最大のテーマ)登場人物たちの頭の中も不変、彼らの年齢も容貌も不変、まさに「ギョーカイのサザエさん」だ。(柴田)

・最近やたらとビリーズブートキャンプの話題が流れると思ったら、ビリーさんが来日するのね。いつだったかDVDを借りて、ビリーバンドを使わずに試してみたが腹筋でダウン。これやって締まらない方がおかしいよ。エアロビもそうだが、やってる姿はみっともなくて人に見せられないので、皆が外出している時にこっそりやっていたのに甥らが遊びに来てしまった。汗だくでぜーぜー言いながら床に寝転がって回復を待ちながら画面を見ていたら、甥らがきゃいきゃいと楽しそうに私の体の上に乗ってくる。そういう遊びじゃないんですけど……。楽して痩せるグッズや食品よりは、最後までやり通せるかどうか厳しいぐらいのハードなビリーの方がいいなぁ。達成感あるもん。といっても続けてはいないのだが。忘年会用のビリー仮装グッズを企画している会社がきっとあるはずだっ!/ある番組で、年金問題の名寄せのためのプログラムについてコメンテーターがひとこと。「こんなのシリコンバレーかインドにでも出したらすぐにできますよ。」日本の企業or公務員というのは〜という意味のよう。司会の人、突っ込んでよ。日本人の技術はそんなに低いと思っているのか? どうして卑下するのさ。シリコンバレーだってピンキリじゃないのか? それにこの問題ってプログラムでの名寄せよりも、その後の手動でのチェックの方が遥かに時間と手間がかかるっての。プログラムの結果のまま提示できるわけないのに。入力はアルバイトがしたからと話していたよね。誰が入力しようが、民間なら最終的にはチェックする立場の人間が責任をとるわけで。ということは、名寄せ後のチェックはアルバイトや下請け、外注に出さないよね?(hammer.mule)
< http://wada.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_fca7.html >
来日スケジュール

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気まぐれコンセプト クロニクル
ホイチョイ・プロダクションズ
小学館 2007-01-20
おすすめ平均 star
star時代に媚びた名作
star読むのに1週間。読み終えたら、もう一回読めるベスト盤
star25年分の日本のカルチャーが凝縮された現代史マンガ
starめざせ!「サザエさん」
star合コンがすべてだった時代もあったんだなぁ〜

「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た! バブルへGO!!―タイムマシンはドラム式 ラム・ニャンものがたり。 逃亡日記 しろねこラム・ニャンおたのしみ。