デジクリトーク ぶぅから見た我が家/なりた麻美

投稿:  著者:  読了時間:4分(本文:約1,500文字)


我が家には、昨年夏に生まれた幼猫がいる。シャム猫MIXなので、白地にシャム猫色のぶち、こげ茶の長いしっぽ、青い目をしたちょっと不思議な猫だ。

その色味が綿花に似ていたので、わたぼうという名前をつけたが、今ではその名で呼ばれることはほとんどなく、もっぱら、「ぶぅ」または、「ぶぅちゃん」と呼ばれている。

わたぼう>わたぶぅ>ぶぅ……そう変化していったという説もあるが、なによりぶぅは、「ぶぅぶぅ」鼻を鳴らすねこだったのだ。「ぶたさんぢゃないんだから、ぶぅぶぅ言うのはやめなさい。」っと注意をしてみたが、まるで聞いていなかった。

ところで、話は変わるが、だんなは、なぜか猫に好かれるタイブの人間だ。ごたぶんにもれず、ぶぅもだんなが大好きである。しかしながら、貰ってきた当初はどちらかと言えばわたしになついていた。やはり、仔猫は女の人の方が安心するんだなぁっと思ったものだ。


●貰ってきた当初のぶぅから見た我が家
1番………私(おかあさん)
2番………だんな(おとうさん)
3番………ぶぅ

と、思っているのもつかの間、いつの間にか、日中会社に行っている私よりも、大好きなボール遊びをしてくれる(犬みたい)だんなの方にキモチが傾いてしまった。

だんなが外から帰ってくると「お帰り〜」っとかわいい声で鳴くのに対し、私が帰ってもまるでムシっといった状況。それどころか、私に対しては、明らかに好意的とは思えない「ニャッ、ニャッ」という短い鳴き声を上げて、パンチパンチしたりするのだ(まあ、痛くも怖くもないけどね)。

だんなの腹の上で、お気に入りのボール乗せて遊んでいるぶぅの姿を見ていると、どうやら、だんなのことを親だと思っているらしい。「ねこは父親は関係ないから母親なんじゃないか?」とだんなは言う。それは、もっともな話かもしれないが……。

●ぶぅから見た我が家(その後)
1番………だんな(おかあさん)
2番………私(???)
3番………ぶぅ

そんなある日、聞きなれない声でぶぅが鳴いている。「ムシが入ってきたんだよ。」とだんなが言った。見ると、ぶぅは、届きもしない天井のハエに夢中になっていて、しきりに「おれにまかせろ!」と言っている。そして、例の「ニャッ、ニャッ」と言う短い鳴き声……。

●ぶぅから見た我が家(その後)
1番………だんな(おかあさん)
2番………ぶぅ
3番………私(ハエ)

私は、ぶぅが、そのマッシュルームみたいに小さくてつるつるの脳みそで、何を思っているか垣間見た気がして、少々切なくなったのである。

【なりた・まみ】< http://ART.NYAR.NET/ >
神奈川県出身、桑沢デザイン研究所卒。
現在、SEの仕事の傍らDigital Painterとしての活動を行っている。
ディジタル・イメージ会員。アジアグラフィック会員。

《主な作業環境》
iMAC G5,WACOM Intuos2
MAC OS X (Ver10.3)
Corel Painter9.5、Adobe PhotoshopCS, Adobe Illustrator CS

《展示会情報》
下記の展示会に参加しています。
2007/06/20〜2007/07/02 海辺のロハス展
2007/07/18〜2007/07/30 『涼風』展〜uchiwa〜

場所:アートラッシュ
時間:11:30〜20:00 月曜日17:00まで/火曜日定休
住所:東京都渋谷区恵比寿西2-14-10 トゥワォン代官山103
TEL.03-3770-6786
関連URL < http://www.artsrush.jp/ >
アートラッシュは、代官山にあるアーティストショップです。私は絵を出展していますが、一点ものの雑貨が色々あります。お近くにお越しの際は、是非お立ちよりください。