電子浮世絵版画家の東西見聞録[5]一般観光は、これまた楽し、美女も付き/HAL_

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ソウルは王宮のあった古い都です。そのため観光する場所には事欠きません。市内地図を広げると、その中に大きなグリーンのスペースが点在しています。これらがすべて王宮に関連した場所です。京都のように神社仏閣ではないので、お参りしても御利益も何もありませんが、行ってみるだけの価値は大いにあります。だいたい300〜400円の入場料は必要ですが、そのほかに一切お賽銭もいりませんし、拝んでもらうための料金もありません。

王宮のメインはなんと言っても景福宮(キョンボックン)。私たちは行くたびに必ずと言うほど訪れています。今回の旅のもう一つの目的は、景福宮の中にある慶会樓(キョンフェル)の「特別観覧」です。慶会樓は大きな池の中に浮かび、樓中に立ち入るのは公式行事の時、それも王と来訪者だけに許された特別な場所です。外から見るだけでもとても素敵な場所で、そこで酒におぼれ、派手な遊興が催され、国を乱したと言う国王もいたそうです。
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慶会樓は回りを取り囲む24本の大きな四角い白い石柱と、内側にある丸い24本の、48本の石柱に支えられた二階建ての建物で、内部は、ただ、ただ、広間があるのみです。二階には20センチほどの高低差のある三段階の床があり、当然ながら中央の高い部分が王の席で、天井等には丹青(タンチョン、赤・青・黄・黒・白を基調とした色を使った装飾)のデザインが施され、こちらの装飾も三段階に分かれています。丹青の色彩に彩られた屋根の内側や室内空間には、韓国固有のあでやかで落ち着きのある美しさがあります。

丹青は単に外観の美しさを演出しただけではなく、木造建築の腐敗を防ぐ目的もあったようです。まあ、その建築も人間の手によって破壊されてしまっては元も子もありませんがね。韓国に進出した豊臣秀吉も、重要文化財になる建物を、いとも簡単に焼き払うなど、とんでもな事をしたもんですよ。日本統治時代にも景福宮は大半が破壊されたそうだから、日本人の手による二度の災難に遭っているのですよね。悲劇だ!

私たちの特別観覧当日は、夏に入る前の蒸し暑い日でしたが、慶会樓の中に入ると池の水を渡った爽やかな風が吹き抜け、特別な空間の、特別な空気を感じました。二階から見る展望は西北側に仁王山(インウァンサン)が望め、南東側には景福宮の建物群の屋根の連なりが見えます。ソウルの王宮のほとんどは平屋で、高い建物は近代建築のみなのです。ここで、ひととき王座の位置に座り、静かな風を頬に感じ、悠久の時を空想します。

池に浮かんだ慶会樓外周の石柱には龍が彫刻され、池の外側から見ると、龍が波間に揺らぎ、まるで生きている龍に支えられている建物の様に見えたそうです。しかし、現在は龍の彫刻はありません。これは是非、是非みたい、見てみたい!! 復元するなら、ここまでちゃんと復元してよね。お願いだからさ、韓国政府のお役人様達。

そうそう、ソウルの王宮の建物ほとんどが復元された物なのです。現在でも復元は続き、何時になったら完成するのやらと言う感じです(一応、1990から始まり2009年完成予定)。やはり韓国人特有である「ケンチャナヨ!」の世界観が時の流れのも息づいているのでしょうか。四年前に行った時にあった景福宮正門である光化門(クンファムン)は、今回すっかり瓦礫の山になっていました。これは、建築当時の場所とは違う場所に再建してあったということで、再び元の位置に戻されます。でも、中身はコンクリートだったりするんですよね。

慶会樓の特別公開は今年は10月まであるそうですが、日に三回、30分ほどの時間をガイドの案内によってなされます。当日チケットを購入するだけで特に予約はいりません。今回案内してくれたガイドさんはチョンさんといいます。濃紺のチマと白のチョゴリの韓服(ハンボク)を清楚に着こなした美しい人でした。このチョンさんが私の今回の取材、最初のターゲットになったことは言うまでもありません。とっても可愛いんですよぉ、むふふ。

今回の旅は韓国の人々の取材です。ただ、風景としての人物写真を撮って歩くだけではなく、個人をターゲットにして、個人特定の出来る作品を作りたかったのです。しかし、そういう作品には肖像権の問題がついてまわります。そこで、簡単な契約書のようなものを作り、名前の公開、写真の公開を許可してもらう、ということが重要だったのです。この書類を作るのにで活躍したのがインターネット翻訳です。アーティストにとってこのインターネットの活用は新たな展開の、いち要素になりますね。

しかし、日本に帰ってきてちょっと問題が発覚しました。書面に英語で書いてくれた人は良いのですが、ハングルで書かれた中には判読不可能な文字列があるのです。読めてもネットの翻訳を使う時のハングルを打つのがとても辛い。これには困った。スキャニングでもして韓国にいる知人に翻訳してもらわなくてはなりませんかね。次回は日本語、韓国語、英語の三カ国語で記し、住所などは英語で記しててもらいましょう。

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