電子浮世絵版画家の東西見聞録[7]美女探しはやはり大学が良い-1
── HAL_ ──

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ソウル市内には幾つかの大学があります。その中でも梨大(イデ)にある梨花女子大学(イファヨジャテハッキョ)は、韓国内ではお嬢様学校で名が通っています。この学校は世界最大の規模であるというから、きっと美女も多く、許諾してくださる学生もたくさん見つかるでしょう。wikipediaで調べたところ、学部学生16,020人、大学院学生4,825人、教員819人、事務職員365人。ということです。女子大生が二万人!! これは絶対に外せません!

梨花女子大学は地下鉄2号線の梨大前駅の2、3番出口を出て、すぐの通りが正門前に向かうメインストリートで、つきあたりが正門になっています。この通りは女子大生好みのショップやカフェ軒を連ね、たくさんの若者が往き来しています。とても活気のある街並みです。東京の学生街といえばお茶の水や神保町が有名で、書店や古くからある食堂の風情が学生の街を感じさせますが、梨大は明るく華やかでまるでファッションの街という情景です。さすが女子大生パワー!


景福宮に行った足で梨花女子大学に向かったので、梨大駅に着いたのはお昼を過ぎた時間帯でした。早速、女子大生お薦めといわれるBaBと言う食堂に向かいます。このBaBは梨花女子大学に通った娘のためにオンマ(お母さん)が作った店だというふれこみで、一般的な手作りの家庭料理を満喫させる店です。

店内は白をベースに使った明るくきれいな店で、女子大生はもちろんのこと、教授達も混ざったラフなイメージが自然な感じを与えてくれて素敵です。

私たちはスンドップチゲとユッケジャンを頼みました。バンチャンは野菜中心のものが多く10種類も出てきて、そのどれをとっても美味しく、韓国のおふくろの味が満喫できました。バンチャンの中には初めて食べるものもあり、食材が何かを知ることが出来ないのが残念でたまりませんでした。次は通訳付きで行かなければ、ですね。

自分が話せるのが一番なのですが、なかなか、この歳になると外国語を覚えることは難しいのですよ。でも現在、毎日放送の「チョアヨ!韓国」チャレンジ中。とても良いポッドキャストで、アナウンサーの八木早希さんの声も可愛い。ハングンマルに興味のある方は是非アクセスしてiTunesで聞いてみてください。良い番組ですよ。
< http://www.mbs1179.com/podcast/p0371/
>

食事を終え、いよいよ学内に入っていきます。BaBから大学はすぐ目の前という位置関係。駅からは5分くらいの場所にあります。梨花女子大学はミッション系の学校ということで厳格なのかなぁ、片言のハングンマルも通じるかなぁ等と考えながら、ドキドキの潜入で心躍らせています。

入り口を入ると何か工事をしていて壁が立ち並んでいます。ちょっと、気をそがれてしまいますが、仮設置された通路を通りすぎると、目の前に幅の広い登りの石段が見えてきます。石段の前に立ち目線を上に送ると、そこには重厚な趣のキリスト教会のような塔がそびえ立っていました。その塔は石造りの骨格に支えられた、縦に長い明かり取りの窓がならび、壁面真上には十字架が納まっています。

階段を上っていくと、塔の両側には四階建ての棟が伸びていることが分かります。一段一段と登る毎に全貌を現すその塔は、私の心を見透かしているような威圧感を与え「軽率なことはするなよ」と諭されているようです。あ、何も悪いことをしに行く訳じゃないので、怖がっているのではありませんよ。その辺キッパリ!! 仰ぎ見るその建物の案内はなかったのですが、きっと礼拝堂のようなものでしょうかね。

その建物を左手に見ながら進んでいく道沿いに駐車スペースがあります。この駐車場がまた、高級車だらけ。日本でおなじみのBMWやベンツはもちろん、車には全く無頓着な私にも分かるような、重厚で大きな車がところ狭しと並んでいます。いったいどんな家庭環境の学生なんでしょう。それとも教授陣の車でしょうか?? 疑問符がいっぱい頭の上に立ち並んでしまいました。

さて、高級車はさておいて、そのまま左に折れていくと、やたらに人の出入りの多い建物に突き当たりました。建物の前にはちょっとしたスペースもあり、花壇は少し高くなり縁に腰掛けやすい。こういう場所が取材には好都合です。もちろん座って取材するのではなく、ちょっとした休憩スペースとして必要なんです。なれないハングンマルを使わなければならないし、初対面の人と話をするのはそれでなくとも疲れることですから。

つづく。

【HAL_】横浜在住アーティスト hal_i@mac.com
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