電子浮世絵版画家の東西見聞録[16]市場大好き-5/HAL_

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前回は京東市場のメインである漢方の話をしていませんでしたので、そこに少しふれていきます。少しと言うのは、漢方のことはよく分からないので少ししかふれられないからなのですけれどね(笑)

漢方薬を扱う薬令市場(ヤンニョンシジャン)

大きな市場の一角に、漢方薬の元になる材料を山のように売っている店の集まっている場所があります。そこには、漢方以外に調味料として使われる物もたくさんありそうです。プラスチックのザルに入れられた木の枝、無造作に転がされている巨大な木の根、バケツに入った小枝、その他訳の分からないものが口の開いた袋に詰められ、沢山売られています。そんな様子を見ていると、ここを歩くだけで健康になりそうな気がします。


市場内は狭い道ばかりなのですが、その真ん中に広げられた店もあります。見ると、最近日本でもおなじみになっている花椒(ホアジャ)が山と積まれていました。山椒とは少し違う辛みの強い香料として使われる、花椒を使った担々麺は私の大好物です。その香りに誘われて近づいていくと、私たちを見るなり店のおじさんが花椒を一握り手に取り両手でもみほぐし、こうすると香りが強く出て良いんだよと言わんばかりにsatokoに手渡し、香りをかげと言ってきました。

香り高い花椒は小瓶半分くらいの量があり、そのまま持って行けと行ってくれたので、ありがたくハンカチに包んで日本に持ち帰りました。市場の人間はとても気前が良いです。

今、韓国では昔から伝わっている生食(センシク)がブレイクしています。生食とは火を通していない穀物や野菜、キノコ類を生のまま粉末にしたものです。ハンバーガーやピザなど、ファーストフードが非常に増えてきた韓国は、いま市民の食生活が急速に変わりつつあります。当然その反動で、ファーストフードで弱った身体を復活させ、健康維持させるという考えから空前の健康ブームが巻き起こり、スーパーやデパ地下では生食の専門店が出店しています。京東市場ではその元になるような物がたくさんありす。

市場を盛り上げているのは、ちゃんとした店構えのあるところばかりではなく、路上店舗も大賑わいです。私たちが市場を歩いたのは早朝で、その時間帯では大きな通りの舗道上にもどんどん出店して行く時間帯でした。車で搬入する姿は本当に忙しそうでしたが、アジョシ(おじさん)達は搬入するだけ、店内で働いているのはほとんどアジュンマ(おばちゃん)ばかりでした。

そして、路上出店のおばちゃん達の目の前には高級そうな店構えの漢方薬店が並んでいます。ガラス張りの店の左右の壁には、まさに高級漢方薬が入っているといった風情の引き出しがギッチリとあり、店先には漢方の香りが漂ってきます。そこで気になったのが、店先にある小さなガラスケースに入った乾燥ムカデの束です。毒をもって毒を制すという考え方が漢方にはあるそうですが、どう使うのでしょう。砕いて粉にして飲むのかなぁ、、、。

さて、日本でもポピュラーな市場は南大門市場と東大門市場ですが、東大門市場は東大門運動場の回りにあるせいかスポーツショップが建ち並び、スニーカーやウェアー等のスポーツグッズが山となっています。東大門はファッションの街としても知られますが、夜のほうが毎日がお祭りのように路上店舗があふれかえり、とても賑やかになります。

もちろん、ビルに入った大きな店舗もあり、これらの店のほとんどが朝の5時頃までにぎわうというのですから驚きです。問屋のような大きな店には地方から仕入れに来たり、最近ではネット販売のための仕入れに若者達が集まってきます。ちなみに友人の弟もアーケードショップを運営し、会社員の姉よりも稼ぎは良いそうです。

南大門市場は沢山の眼鏡店があることが有名ですが、食も集まり、ファッション小物から靴、高麗人参屋さん、等とありとあらゆるものが混在しているといった感じです。初めての観光客はこの南大門市場に行けば、韓国の日常とふれあう楽しみが得られることは間違いありません。ちょっとだけ裏側にはいると、文具の市場があったり、小さな靴工場やバックルの卸、等々楽しめる場所がたくさんあります。

それにしても、どこでも元気いっぱい働いているのはアジュンマ(おばさん)で、アジョシ(おじさん)は何をしているのやら。と、考えながら、私はアガシ(お嬢さん)がいない市場をあとにするのであります。

【HAL_】横浜在住アーティスト hal_i@mac.com
Web < http://homepage.mac.com/HAL_i/ >
Web < http://lohasfood.exblog.jp/ >
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