ネタを訪ねて三万歩[34]自分の中に潜んでいた「それ」に気がついた日/海津ヨシノリ

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10月末の週、正しくは10月の私のテキストが掲載された前の週は、授業やクローズなセミナーも含めて毎日なんらかのセッションに出ていた関係で、その週は「ほとんど喋りっぱなし」となってしまい、かなり疲れてしまいました。もともと私はそれほど声の通りも良くないので、そろそろ発生練習でもしないと咽を潰してしまうかもしれません。ある方に、そんなアドバイスを受けました。もっとも毎週そんなことが続くわけでもないので、その気は今の所ありませんが、声量のある方が時々うらやましくなることがあります。


●学園祭三昧で考える

ところで、最近は他の方のセッションに参加する機会(タイミング)が皆無で、少々ストレスが溜まっています。他の方のセッションは色々と勉強になるからです。ですから、そんなストレスは主に展示会を中心に出かけることで解消していました。

その究極が、11月1日から4日の学園祭週間というわけです。気になっていたいくつかの学校を、理屈抜きで展示系を中心にはしごしてきました。実は10月開催の学園祭もチェックしていましたが、どこも同じ日に集中するので、スケジュール調整はかなり大変でした。想定外の行動の連続となり、何のために予定を作ったか分らなくなることばかりでした。そのために、知り合いの学生が通っている学校のいくつかは、結果として見学できないという事態に至り、少々辛い思いをしました。

そんなわけで、卒業制作展も含めて学校関係のイベントでは、休憩室は絶対必要だと昔から感じているのですが、ないところが意外と多いですね。少ないサンプル故に的外れかも知れませんが。例えば、学生の祖父母が来校したときの休憩室の必要性を感じていないとしたら、かなり神経を疑ってしまいます。地味な部分に神経を使っているところは、そのセンスの良さは来校者に必ずといっていいほど伝わるものです。そもそも、センスって人前でギラギラと見せびらかすものではないですからね。

●iPodと狐の関係

Apple iPod classic 80GB ブラック MB147J/Aセンスの塊といえばiPod。実は愛用していた初代iPod mini(ピンクの並行輸入品)の調子が悪く、もう一台のiPod Photoにデータを統合しようと再構築していたら、突然iPod Photoが死んでしまいました。正確には、Diskモードからどうやっても戻れず、ハードディスクとしてもうまく設定できないグチャグチャ状態。三台のiPodを、一台のMacintoshで管理していることに混乱の火種があったのは否定できません。仕方がないので、というよりもiPod Videoの確認作業も必要であったことが引き金となり、iPod Classic(80GB)を買うことにしました。

しかし世の中不思議なもので、買ったとたんにiPod Photoの症状が回復し、元に戻ってしまったのです。なんだか狐につままれたような出来事でした。かなり放ったらかしていたので、拗ねていたのかもしれません。あっ、狐といえば、人を化かす妖怪としての狐はなぜかメスなのだそうで、逆に狸はオスなのです。逆のパターンはほとんど見かけないとか。これって、もしかして体形なのですかね。なんて変なことを考えてしまいました。

ちなみに私はうどんが大好きで、好きなメニューは、「きつねうどん」に「おかめうどん」だけ。鍋焼きうどんも好きですが、あれはちょっと意味が違いますからね。ですから「たぬきうどん」はすすんで食べることはありません。

●Leopardに違和感

MacOS X v10.5 Leopard意味が違っていたといえば、AppleがようやくリリースしたLeopardに、私はかなり違和感を覚えています。ただし、機能ではなくて名称です。私はAppleがさかんにLeopardを宣伝するまで「レオパルド」と発音していました。ですから「レパード」という響きにびっくりしてしまいました。確かに英語発音では「レパード」(どちらかといえば「ラパード」だと思うけど)ですが、中学生の頃から「レオパルド」と信じきっていたので、相当抵抗がありました。

これは、私がドイツ語発音で覚えてしまったことが原因です。なにせ中学の頃から、第二次世界大戦時の軍用車両のプラモデル作りが趣味であった私にとって、当然「レオパルド」の方が正しいわけです。ただし、レオパルドは戦後の西ドイツ軍の主力戦車です。結局、中学から今まで、私は英語でLeopardの正しい発音を聞く機会がなかったことになるわけです。それほど頻繁に出てくる単語ではありませんが、それはそれでかなり不思議かもしれませんね。

ちなみに一番好きな軍事車両は、第二次世界大戦にドイツが開発した最も小型の半装軌車であるケッテンクラート(Kettenkrad)です。

●こども絵画展でワクワク

で、子どもの頃で思い出しましたが、昨年に引き続き、今年もラブリバー多摩川を愛する会主催「第4回ラブリバーたまがわこども絵画展」の審査委員長を任されていましたが、11月18日の表彰式をもって無事に大任を果たしました。昨年と同様に、この審査は本当にワクワクする驚きの連続です。なにより無心な子どもの絵は、いつ見ても心が癒されます。もちろん、審査は真剣勝負。成人の作品を選ぶよりも、何十倍も神経がすり減ります。そして、最後まで迷ったあげく、絞り出すように大賞を決めました。

これだけ沢山の力作を鑑賞していると、小学生の頃に、私も幾つかの賞を頂いた事を思い出してしまい、なんだかあの時に戻ってしまったような錯覚さえ感じます。本当は、この勢いで毎年開催されている「第33回ラブリバー多摩川おそうじ大会」に参加したいのですが、毎年この日は不思議に予定が入っていて断念。そんな不思議な巡り合わせが私には色々とあるので、思い出す毎に少しずつネタにしてみたいと思います。

ラブリバー多摩川を愛する会
< http://www.loveriver.ne.jp/ >

●隠し球(?)をひとつ発見

ネタというほどではありませんが、大学の教員としてではなく、デザイナーとして、あるいはイラストレーターとして何か研究してきたことがあっただろうかという問いかけを、一昨年から自分に投げかけていました。それは、仕事に振り回されることだけでよいのかという、疑問符からの始まりでした。

まっ、それほど大袈裟なことではないのですが、何かコツコツと積み上げてきたものが誰にでも必ずあるはずです。私は、自分の中に潜んでいたそのひとつに気がつくことが出来ました。しかも、それは飲み会の席での教授の一言が引き金でした。

とにかく「それ」に気がついた私は、すぐさま何十年もの間フラグメンテーションを行っていなかった「それ」に関する知識の整理に入り、気がつくとそんな作業に半年もかかってしまいました。灯台下暗しとはよく言ったもので、自分で自分が一番分っていなかったというオチです。しかし、それなら私にはまだ隠し球が五つぐらいあることも気がつきました。ということで、意味深な表現ですが、順当に行けば来月分のこの連載で詳しくお話できるのではないかと思っています。

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A Hard Day's Night - ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!今月のお気に入りミュージック
"If I Fell" by The Beatles in 1964
"夢で逢えたら" by 大瀧詠一 in 1976
"ブルースカイ" by チューリップ in 1977
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●12月10日(月)19時より のアップルストア銀座のセッション
Made on a Macとして画像処理セッション『海津ヨシノリの画像処理テクニック講座Vol.17 グラフィックデザイナーのための3DCG活用術2』Photoshop CS3 Extended用として新たにリリースされたSTRATA3D[IN]シリーズ(DESIGN、FOTO、LIVE)を使い、素材を100倍(かなり誇張)にして使うグラフィックデザイナーのためのテクスチャー&素材づくりとインタラクティブなデザインへの応用について検証してみます。予約不要、参加無料です。
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【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター

あと一か月あまりで2008年です。いつになく慌ただしかった2007年は、若い方達と接する機会の多かった年であり、想像を絶するほど多量の文章を書いた年でもありました。そして、それは私にとって何ものにもかえがたい貴重な経験の連続だったように感じています。また、大学での聴講で「話を聞いてもらっているときだけ人は生きている」ということを学びました。
"I am OK."と"You are OK."の関係です。
本当に良い勉強ができました。人は経験と年齢を積み上げていくと、自分では気がつかないうちに横柄で傲慢になりやすくなります。できれば、繊細で謙虚な人柄のにじむ風貌になりたいものです。ちょっとした事柄にも反応した若い頃の敏感さはなくなり、鈍感になってしまうのかもしれません。しかし、場を和ませる処世術は山ほど学んできているはず。にもかかわらず、それを生かそうとしないのは、先人として失格なのではないかと感じています。とにかく、自分がそうならないようにすることが肝心ですね。

yoshinori@kaizu.com
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A Hard Day's Night - ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!
ザ・ビートルズ
EMIミュージック・ジャパン 1998-03-11
おすすめ平均 star
starオリジナルでまとめた、「ヤーヤーヤー…」は、まるで初期のベスト盤のよう。
star僕が見たビートルズはテレビの中。
star洋楽入門に最適
star青年から大人へ
starまさにイントロ通りガーンとくるアルバム
曲名リスト
  1. ビートルズがやって来るヤァ! ヤァ! ヤァ!
  2. 恋する二人
  3. 恋におちたら
  4. すてきなダンス
  5. アンド・アイ・ラヴ・ハー
  6. テル・ミー・ホワイ
  7. キャント・バイ・ミー・ラヴ
  8. エニイ・タイム・アット・オール
  9. ぼくが泣く
  10. 今日の誓い
  11. 家に帰れば
  12. ユー・キャント・ドゥ・ザット
  13. アイル・ビー・バック

by G-Tools , 2007/11/28