[2331] 情報デザインの入り口

投稿:  著者:  読了時間:20分(本文:約9,600文字)


<かつてこれほどのコラボレーション法要があっただろうか>

■装飾山イバラ道[4]
 情報デザインの入り口
 武田瑛夢

■気になるデザイン[3]
 デザイナーじゃない人たちがデザインした、すばらしい表示のこと
 津田淳子

■セミナー案内
 JPC定例セミナー「デジタル一眼レフ時代の新生代ソリューション」

■イベント案内
 TOKYO Bouz Collection

■公募案内
 SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2008コンペティション部門


■装飾山イバラ道[4]
情報デザインの入り口

武田瑛夢
< http://bn.dgcr.com/archives/20071211140500.html >
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デジクリで隔週の連載をはじめさせて頂いてから、ゲームやネコ動画の話題が続いたので、今日は少しだけデザインの話を。

私は大学で「情報デザイン論」という講義をしている。情報デザインというとなんとかテクノロジー的な横文字の多い話を想像するかもしれないけれど、幅も切り口も本当に広いジャンルだと思う。この講義はデザインを専門にしている人だけでなく、一般の科からも受けることができるので、わかりやすいように身近なことから話を進めている。

「やさしいデザイン」の本を紹介した時にも少し書いたけれど、動物は森で熊の足跡や糞を発見すると、そこから去ることで自らの身を守る。しかし、きっとヒトの場合は去った後に、他の人に知らせたり「熊キケン」と書いた看板を立てるだろう。こんな「気づき」を広げて残すことができる人間の価値はすごいと思う。

街を見渡せば、先人たちの積み残してきた標識(サイン)や街づくりで、私たちの生活の基盤は守られているのだ。

このような情報デザインの基本とも言えるサインの決定には「使い手」が一番に優先される。ここが商用のグラフィックデザインとの大きな違いでもある。使う側の意見が反映されて、その時点で一番良いものにこなれていくのだ。時代と共にヒトに鍛錬されて変化するからこそ、時代そのものを刻んでいるとも言える。サインの歴史は人々の守りあいの歴史だ。

時に古くなって残骸のような使われなくなった標識や、個人的でユーモラスな看板は写真のモチーフとして撮影されたり、本としてまとめられることも多い。Taschen社の「1000 Signs(Klotz)」も世界中のサインを集めた本として写真満載の魅力的な内容でとてもお勧め。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/3822831352/dgcrcom-22/ >

そもそも危険な場所とは、危険だから人がいなくなる。がけ崩れが起きそうな場所には、注意を喚起するサインが立てられて人が踏み込むことを防ぐ。
「1000 Signs」にも出てくる無人地帯にたたずむボロボロのサインは、カカシのようにけなげで哀愁がただよう。

しかし、その場にはそれを立てた人物が確実にいて、危険を払って設置したことを感じて見てほしい。

街は数々のチェックポイントで形作られるけれど、ヒトに「個性」があるおかげで精度が上がる。匂い、色、音など気になる部分がヒトによって違うことで、意見が盛り込まれて強いものになる。まるでコタツのサーモスタットのように、一人一人が感覚センサーとして働いているから、いきなり全体がショートすることが防げるのだ。

標識そのものを見た時に感じる「品」や「差別感」のあるなしについても、気づいたヒトが声を上げて改善している。ヒトを守るべきサインを見て傷つく人がいては本末転倒で、ここでも誰かの「気づき力」が有効に働く。

こうした「気づきの連鎖」が防護ネットとして働くのが社会の理想だ。そして気づいた後に伝える勇気を少し持つことも、自分のできることのひとつかもしれない。

最近は、過剰に氾濫するサインの問題も多く議論されている。標識・看板を立てる側の保身として設置される例も少なくないという。同じ場所にサインが多すぎて一つ一つが目立ちにくくなるという物理的な問題もあり、現場を一歩ひいた目で見て判断することが必要になっているのだと思う。

こうした問題は、その場所が誰の権利下にあるのかによって、そう簡単には片付かないのでもどかしい。場所が誰のものか、決めるのは誰だろう。

元々ヒトは印をつけたがる。冷蔵庫の自分のジュースにマークを書いたり、お花見の場所取りにテープを貼る。土地にはハタを立てる。印を使って自分の場所を主張するのは、生きるため、権利を守るために大切な知恵であるのかもしれない。それは、犬が散歩中に電信柱にニオイをつけてるのとも似ている。

講義中にも犬がおしっこをしている(マーキング)絵を描いて説明したけれど、そのずっと上に小さな円をひとつ描いた。それは月で、一本のハタを立てた。人間が初めて行った場所で最初にやったことも、印をつけることだったのだ。

今年最後のテキストで、犬の散歩からアポロ計画まで飛躍をしてしまったけれど、情報デザインの入り口として少しでも興味を抱いてもらえたらありがたいです。

【武田瑛夢/たけだえいむ】 eimu@eimu.com
12月22日(土)〜26日(水)品川のO美術館での展覧会「ディジタル・イメージ2007」に参加します。
< http://www.digitalimage.org/DI_2007/ >

装飾アートの総本山WEBサイト“デコラティブマウンテン”
< http://www.eimu.com/ >

新刊「やさしいデザイン」誰でもかんたん、レイアウト・配色・文字組
エムディエヌコーポレーション発行 インプレスコミュニケーションズ発売
< http://www.mdn.co.jp/content/view/3983/ >

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■気になるデザイン[3]
デザイナーじゃない人たちがデザインした、すばらしい表示のこと

津田淳子
< http://bn.dgcr.com/archives/20071211140400.html >
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私は調べものをしに、国会図書館へ行くことがある。最初のうちは「閉架」というシステムに多少、とまどったものの、日本の大部分の出版物が納められているだけあって、欲しい本をほぼすべて見ることができ、非常に便利である。書籍、雑誌以外にも論文なんかもけっこうあって、これがまた面白い(といっても、論文なんていう堅苦しそうなものを読むのは、仕事関連のものでなく、趣味の離島のことを調べるときだけなんだけど・苦笑)。おまけにソファもあって、空調もよくて、お昼寝にもバッチリで……。

さて、そんな国会図書館へ行くときに利用するのが、東京メトロ・半蔵門線の永田町駅。地下深い駅なので、地上まで非常に長〜〜いエスカレーターを使うことになるのだが、帰り道、またホームまで降りようとエスカレーターに乗ると、いつも気になってついつい見入ってしまうものがある。それは天井近くの壁に貼られた「あぶない!」というポスター(いや、表示?)。

他の駅や、電車のドアなんかにも貼ってあるが、駆け込み乗車はあぶないのでやめましょう、ということを伝えるためのものだ。電車のドアに貼られたものは、なぜかネコがドアに挟まっているという絵柄が多く、会社によってはキティちゃんまで使われているのだが、これを見ても、正直、別に駆け込み乗車はあぶないんだ、やめた方がいい、という気にはならない。緊迫感が全然ない絵柄だし(でも、なんでネコが多用されているのかは気になるところです。どなたかワケをご存知でしたら教えて下さい)。

でも、永田町の下りエスカレーターに乗って見られる表示はすばらしい。(たぶん)駅員さんかだれかが、カッティングシートを手で切って作られたものだと思うのだが、人がドアに挟まりそうになっていて、非常に緊迫感のあるタイポグラフィで「あぶない!」とも書かれ、鬼気迫るインパクトがある。色も紫や緑などが使われて、一種異様な迫力だ。これは非常にあぶないな、ということが私には伝わってくる。

決して洗練された図案でもないし、かっこよくもないものなのだが、「駆け込み乗車は危ないのでやめてほしい」ということをストレートに、そして強く「伝えたい」という思いで作られていて、これはいい表示だなと思っている。

これは、「伝える」ということが明確で、今年、非常に話題になった「修悦体」と同じ方向性の話だと思う。

ちなみにこの「修悦体」とは、2003年、JR新宿駅の大規模な改修工事の際、構内がわかりにくくなったため、駅構内の警備員がガムテープを駆使して、非常にわかりやすい構内案内表示を制作した。その中のガムテープで描かれた文字が、ゴシック体のような、しかしそれとも違う独自のフォルムで、そのユニークさが話題となり、作者である警備員の佐藤修悦さんのお名前から「修悦体」と呼ばれるようになる。新宿駅の改修工事が終わった現在は、JR日暮里駅で警備の仕事をするかたわら、やはりわかりやすい案内表示をガムテープで作られている。
< http://trio4.at.infoseek.co.jp/life/ >

「修悦体」は、そのユニークな文字の形が話題になることが多かったが、それももちろんおもしろいのだが、私はそれよりも、案内に使われる矢印のわかりやすさの方が感動した。実際の通路の太さの比率に合わせて太さを変えるのはもちろん、微妙に曲がっているところや斜めになっているところも、わかりやすく描かれていて、私も、この工事中に新宿駅を使った際には、迷うことなく構内を歩くことができたものだ。

これは佐藤修悦さんが、工事中のわかりづらい駅構内について、行き方を質問されることが多く、それを解決するために作ったもの。非常にストレートに「道案内をする」という目的を果たすために作られているため、先述したように道の太さやちょっとしたカーブ等、迷わず通行するための目印となるものがしっかりともりこまれた案内表示になっているのだ。すばらしい。

最近、なんだか「スタイリッシュにすること」とか「カッコよくすること」、または「表面を装飾すること」=「デザインすること」だというような考えをしている人や、書籍や雑誌、Webなどの各種媒体でもそんな風潮がある気がしてならない。私もまだまだ「デザインとは何ぞや」ということはよくわからないが、でも「表面を装飾すること」だけが「デザイン」というのは違うと思う。使う人や見る人が使いやすい、見やすい、わかりやすい、という機能を持たせることも、デザインすることの大きな要素ではないかな、なんて、わかっている人にとっては当然のことなのかもしれませんが、そんなことをより強く思った一年でした。

……と無理矢理、一年を締めくくってみました(苦笑)。まだわずか連載三回ですが、今年はこれにて書き納め。無事に仕事の書籍を年内校了できたら、来年もお目にかかりましょう!

【つだ・じゅんこ】tsuda@graphicsha.co.jp
年末は、我が実家恒例の餅つき大会があります。早朝から火をおこし、餅米を蒸す。で、男衆が搗く。その中に交じってなぜか私も搗く。毎年「?」に思いつつも、これをしないとなんか年を終えられない気がします。はい。
最近作った本は『デザインのひきだし vol.3』『田名網敬一 デイドリーム』『デザイン・制作のセオリー』『しかけのあるブックデザイン』など。
< http://www.graphicsha.co.jp/ >

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■セミナー案内
JPC定例セミナー「デジタル一眼レフ時代の新生代ソリューション」
< http://www.jpc.gr.jp/jpc/seminar/071218.html >
< http://bn.dgcr.com/archives/20071211140300.html >
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<主催者情報>

オリジナルが銀塩フィルムの時代は、画像ストックの管理はコンタクトシートを分類整理して保管場所を整理する事で行ってきました。また、写真家の責任範囲のレタッチ(紙焼きにおける覆い焼き焼き込みなど)もデジタル一眼レフでの撮影が一般的になる事でアナログ操作が不可能になりました。そのような状況の中、新世代のソフトウェアが示す解決策を紹介します。

◎プログラム
●セッション1「Apertureによる画像管理の実践」
アップルのApertureは、単なるRAW現像ソフトではなく、フォトグラファーやフォトスタジオの完結したワークフローを提供するソフトです。今回のセミナーでは、その中でも特に他社ソフトを圧倒する画像管理について紹介をします。また、実際のユーザ事例として、朝日プロセス株式会社様をお招きし、どのように過去、現在の画像データをカタログ化しているかについて、実際のデータをもとにご紹介を頂きます。
朝日プロセス株式会社:< http://www.web-asahi.co.jp/ >

●セッション2「効率的インターフェースを備えた次世代レタッチソフトCapture NX」
ニコンのCapture NX は、U Pointテクノロジーに基づく革新的な操作性と多彩な編集機能によりデジタル画像(JPEGやTIFFであれば他社製カメラの画像も編集可)を効率よくレタッチできるソフトです。さらに、ニコン独自のNEF形式で作業を行えば、画質を低下させることなく、何度でも画像編集作業を行えます。今回は写真家の安友康博、小島真也の両氏をお招きし、画像編集をシンプルかつ忠実に、思いのままに表現できる、デジタルフォトワークフローの事例をご紹介いただきます。

●セッション3「専門ソフトの組み合わせによる画像ソリューション」
Photoshopは、画像に関する事がほとんどできる画像系ソフトの百貨店のようなものです。しかし、Photoshopではかゆいところに手が届かないもどかしさがあるのも事実。それぞれの画像に関する専門分野の機能に特化したソフトウェアを組み合わせて仕事のレベルアップや効率化を実現している第一線で活躍する写真家の仕事をパネルディスカッション形式で紹介します。
パネラー:岩本朗、小島真也、安友康博 モデレーター:廣瀬久起


日時:12月18日(火)13:00〜17:00(12:45〜受付開始)
会場:アップルジャパン株式会社セミナールーム(東京都新宿区西新宿3-20-2東京オペラシティータワー32F)京王新線「初台駅東口」徒歩5分(東京オペラシティビル直結)
< http://www.apple.com/jp/employment/overview.html >
参加費:無料(JPC会員限定)
※非会員の方は会員になって頂くことで受講できます。
入会のご案内はこちら < http://www.jpc.gr.jp/jpc/join/ >

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■イベント案内
TOKYO Bouz Collection
< http://www.engi.jp/tbc/ >
< http://bn.dgcr.com/archives/20071211140200.html >
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日時:12月15日(土)10:00〜17:00 入場無料
会場:築地本願寺
◇プンダリーカ・ライブと東京ボーズコレクション法要
会場:本堂 時間:11:00〜13:30
第1部/プンダリーカ・ライブ『杜子春』
芥川龍之介の『杜子春』を、語り・ラップ・ダンス・アクティングのコラボレーション。さらには現役僧侶のお経ラップと仏教法話も盛り込み、ロバート・サプダーも真っ青な、見たこともない、ふぁんふぁんふぁん流『杜子春』。
第2部/東京ボーズコレクション法要『世界の平和を願う』
出演:天台宗・真言宗・浄土宗・浄土真宗・曹洞宗・臨済宗・日蓮宗各宗派の僧侶有志。北原久仁香(ナレーション)、小島弥寧子(パイプオルガン)前代未聞、かつてこれほどのコラボレーション法要があっただろうか。日本仏教を代表する宗派が一同に集結。特徴ある袈裟や衣をまぢかに披露し、ご自慢の声明を聞かせ、皆さんと一緒に『世界の平和を願う』法要を厳修します。
◇虹の子供広場「ノッポさん&キミちゃんとあそぼう!」
◇いのちを生きる
第1部/詩と朗読のメッセージライブパフォーマンス『大悲の歌』
第2部/ビデオ上映会『生と死をみつめる』
◇佛教とはなんだ!!永六輔氏&青山俊董尼
◇お坊さん学習塾「10年後のお寺をデザインしよう。」
◇築地歎異抄入門講座 歎異抄の魅力について「念仏は無碍の一道なり」
◇各宗派の僧衣と仏具コレクション公開
各宗派の僧侶が法要儀式等に着用する法衣と、各宗派の仏壇、法具を一同に展示。これも前代未聞!一見の価値有り!!
◇プチ修行と佛教相談
◇世界にお布施!フェアトレードグッズ販売と国際協力バザー
◇ソトコト・ロハス・マーケット
銀座経済新聞
< http://ginza.keizai.biz/headline/520/ >

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■公募案内
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2008コンペティション部門 作品公募開始
< http://www.skipcity-dcf.jp/ >
< http://bn.dgcr.com/archives/20071211140100.html >
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<主催者情報>

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2008は、2008年7月19日(土)から27日(日)までの9日間、SKIPシティ(埼玉県・川口市)で開催される。この映画祭は、時代を担うクリエイターを発掘することにより新しい映像産業の発展に寄与することを目的に、デジタルで撮影・制作されたDシネマ(デジタルシネマ)にフォーカスして開催される国際映画祭である。

この特色は国内のみならず世界で評価され、第4回を開催した今年、米国ハリウッドで創刊102年の歴史を誇る世界最大のエンターテインメント業界誌「バラエティ」誌で「世界の見逃せない50の映画祭」として日本で唯一選出されている。

本映画祭のメインは、世界や日本から優れた作品が集ってグランプリを競うコンペティション部門である。現在、エンターティンメント性とデジタルによる新たな表現の可能性を感じさせる作品を募集している。応募締め切りは2008年3月10日(必着)

1)長編部門:世界中から作品を募集する、国際コンペティション部門
・デジタルで撮影・編集され、かつデジタルでの上映が可能な作品
・長編映画制作が3本以下の監督の作品
・作品長が70分以上の作品
・2007年1月以降に完成した作品
・劇場公開を前提に制作された作品
・本映画祭開催以前に日本国内で商業公開されていない作品
・同一作品による再応募は不可

2)短編部門:日本国内で製作された作品のみを募集する、国内コンペティション部門)
・日本国内製作作品(海外在住の日本人監督又はプロデューサーによる作品も応募可とする)
・デジタルで撮影・編集され、かつデジタルでの上映が可能な作品
・作品長が60分未満の作品
・2007年1月以降に完成した作品
・配給が決定しておらず、本映画祭開催以前に日本国内で商業公開されていない作品
・同一作品による再応募は不可

各部門は国内外で活躍する審査員によって審査され、最終日27日に各賞が発表される。受賞作品には、長編コンペティション部門、短編コンペティション部門合わせて総額1700万円の賞金が予定されている。応募規約・用紙等、詳細は公式ホームページを参照のこと。2004〜2007映画祭の様子、これまでのノミネート監督の現在の活動状況を伝えるコーナーなど、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭に関する情報がたくさん掲載されている。

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■編集後記(12/11)

・孫ふたりが相次いで高熱を発した。孫1号の風邪は回復に向かいつつあるが、孫2号はインフルエンザと診断されてしまった。昨日はその二歳児をずいぶん長いことダッコしていたので、もしかしたらわたしも感染しているかもしれない。夕飯のときに純米吟醸酒と第三のビールで消毒しておいたが、間に合うのだろうか。しかし、いまダウンするわけにはいかんのだ。/クロスバイクを修理した。バックナンバーを調べたら、GIANT cross 3400を買ったのは1999年だった。もうまる8年になるのか。3年前のちょうど今頃にチェックしたら、ホイールが「笑って」いた。その後、クロス君は一度も触れられることなく、駐輪場の風雪に耐えていたのだった。すまない。ホイールのふれ取り作業は専用の工具が必要なので、わたしにはできない。大手の自転車チェーンに電話して、どのくらい費用がかかるか聞いたらすごい金額を示されたので、参ったなと思いつつ近所の自転車屋さんに転がして行った。なんと覚悟していた金額の1/3でOK、その日のうちに戻ってきた。ぶつけた覚えはなかったが、ホイールが少し歪んでいたのをなんとか直したという。久しぶりに走ってみたら、とんでもない違和感。シートはこんなに硬く、こんなに高く、ハンドルバーはこんなに遠くにあるとは……。すっかりカンが鈍っていた。しばらくリハビリした後、正月に走り初めだ。(柴田)

・私は今年の3月にインフルエンザA型を甥三号からもらった。私だけがうつってしまったのだが、一番接しているはずの妹家族に被害がなかったのが不思議だった。確か、大きめ仕事の納品が終わってほっとした時期だったと思う。のたうちまわっていたがタミフルで早めに治療できたのが幸い。甥三号は赤ん坊だったので強い薬は使えず、その苦しさを考えると……。しかし快方に向うと急に元気になって笑顔に。あなた、さっきまで死にそうだったよね?/まぐまぐ大賞2007にノミネートされている。3万誌もの中、選ばれたのは本当に嬉しい。まぐまぐさんからメールをいただいて喜び、いままでのように気がついたら受賞というのではなく、今回は大々的にPRしようと思ってた。いろいろあって書けず、今日からメルマガ内で〜と思っていたら投票期間が終了していた。いいもん、ノミネートされたのだって名誉だもん。推薦してくださった方々、ありがとうございます。/編集長の嵐山光三郎の人妻魂についての後記が「本のまぐまぐ」の話題の本コーナーに紹介されたこともあるよん。まぐまぐの人は後記までチェックされているんだね。(hammer.mule)
< http://www.mag2.com/events/mag2year/2007/ > まぐまぐ大賞2007
< http://hon.mag2.com/ >  本のまぐまぐ
< http://bn.dgcr.com/archives/20071031140000.html > この後記