デジクリトーク モールトンで柳沢峠越え/関谷哲史

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みなさん、こんにちは、「Fanny Fase」の関谷哲史です。

前回は少し本格的に自転車に乗り始めたお話でした。今回はその後、5月の末に川崎から奥多摩の柳沢峠を越えて、山梨の実家に行ったときのことと、現在はどうなのかという話をします。


今年の5月は休暇だったので、父親に煽られ、昔父親も挑戦したらしい、柳沢越えをしてみようと予定を立てました。しかし、その前にひょんな事から中学の頃の旧友が福生で実家の自転車屋を継いだと聞き、早速遊びに行って来ました。

会うのはまさに20年振り。福生までは往復70キロ。わたしのことは大体覚えてくれてました。当時に比べて、「やせた?」とも。お店でも、懐かしいひと時と自転車の話をしまくり、買い物も少ししました。しかし家業で自転車屋とはうらやましいと聞いたところ、新卒で大手自転車パーツメーカーも受けたそうで、最終面接で、実家の事を聞かれ気まずくなったそうだ。

それから暫く経って、大井埠頭にツアーオブジャパンを見に行こうと前の職場の友達に誘われました。約200キロを時速40キロのペースで走るレースを目の当たりにして、住んでる世界が違うとこれまた納得しました。

柳沢峠越えはレース観戦の翌日でした。天気も体調もよく、気持ちよく午前9時に出発しました。事前に調べたら山梨の実家まで、110キロくらいだったので6時間くらいで到着予定でした。今まで自転車で一気に走った距離は最大で60キロくらい、その先が未知数でした。自転車で峠に行くのも初めてでした。

あとで知ったのですが、柳沢峠は、峠の中では横綱の部類に入るそうです。色んな人に自転車で柳沢峠に行くと話したのですが、この時点で止められなかったのが、とても不思議です。

福生までは、この前旧友の自転車屋に行った時と同じ感じでした。ここまで約40キロ近く。福生は少年時代を過ごした懐かしの場所、しかもモールトンで。タイムスリップ?!

途中、日野で、同じ自転車に乗っておられる初老の方と一緒になりました。初対面でも世代を超えてに話せるのは、とてもいいなぁと思いました。日野は、青春時代を過ごしたこれまた懐かしの場所。そこから更に多摩川の上流を目指して上がっていきました。

道のりは青梅街道から国道411号へ。後に411という数字だけみると気持ち悪くなる現象が。。。しかし、この時はまだ平気でした。奥多摩までの道は、初夏の雰囲気満点で、アップダウンはあったもののかなり満喫できました。

青梅線沿いの駅周辺がとてもきれいで、来て良かったと実感しました。トンネルが沢山あって怖かったり、車に煽られたりで、だんだん体力が消耗して行きました。大学時代に、バイクでこの道を使って帰ったのを思い出し、確か、、道のりはまだまだ。。。と不安になりましたが、今更戻れないし進むしかありませんでした。

しかも当初は、奥多摩で蕎麦でも食おうと思っていたのですが、食欲不振で奥多摩産ミネラルウォーターとカロリーメイトで満足でした。小河内ダムに到着。午後2時くらいでした。ここまで約70キロ。体力的にも気分的にも、もう一踏ん張りくらいだろうというくらいでした。

しかし、あと40キロ、40キロってどれくらいだっけ? すぐでしょ、すぐなはずだ! と感覚は完全麻痺してました。ここからは、寂しい道が続きます。お気に入りのミネラルウォーターも売ってません。自販機でスポーツ飲料があればいい方で、自販機がある度に休憩となりました。一本道を進んでいるのになんだか道に迷った気分。長く〜ゆる〜く上っていて、スピードは出ないし心拍数は上がったまま下がりません。

ガードレールにもたれかかりながら進みます。その横を峠を攻めるスポーツカーが通ります。なんだかとても可笑しい光景ですが、全く余裕がありません。ギアは一番軽いのに、ニ人乗りしている気分です。同じカーブ、同じ坂を永遠に上ってる気がしました。途中、おいらん淵という心霊スポットがあったのですが、全く気にせず、自販機の缶コーヒー、ドリンク剤で出直しました。ここらで飲んだ缶コーヒーのおかげで、後々、腹を下す結果になりました。80キロ地点。

とにかく、心拍数はあがりっ放し、距離は伸びません。ああ、ダンシングをちゃんと練習しておけばよかったと後悔しました。甲州市と411号という表示を何回も見ました。なんだか吐き気すら催してきました。とうとう、ペダリングもきつくなって歩く。歩いていても心拍数は変わらない。なってこった。

日が暮れる前に峠を越せるかどうか心配になってきた。どうしよう、迎えに来てもらおうかな? なんかかっこ悪いな。でも、少しだけ元気になってきた。ペダリングできるぞ。

「柳沢峠」の表示。。。やった! 標高1472メートルを登り切り、自転車と看板を写メし、駐車場のトイレに入る。至福の時でした。そこからは、永遠の下り坂、上がるのを考えたくない下り坂。ヘルター・スケルター。慎重にブレーキングしながら、帰りは車で乗せてってもらおうと予定を立てました。

下界の塩山に着くと、とても暖かく感じられました。山梨の実家に無事着くと総距離115キロ、消費カロリーは、5000キロカロリー。時間は約9時間。到着と同時に日が暮れました。

翌日は、筋肉痛にはなりましたが、それほど酷いものではなかったです。そのかわり411という数字をみると今でも嫌な気分になります。

現在は、自転車通勤はしていません。その代わり、週に一度13キロの道のりをジョギングで帰ってます。自転車もたまに40キロを2時間くらいで、LSDトレーニングとして利用してます。ジムにも通い始めました。プールが利用できるのがとてもいいです。となると次は、トライアスロンでしょうか。その前に、柳沢峠リベンジ? この話はまた次回にでも。。。

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