グラフィック薄氷大魔王[118]Bentoを使ってみた/吉井 宏

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ファイルメーカー社の個人向けデータベースソフト「Bento」の評価版を使ってみた。ネーミングは日本語の「弁当」から。いろんな情報を幕の内弁当のようにコンパクトにわかりやすくまとめる、という意味らしい。
< http://www.filemaker.co.jp/products/bento/preview/learn-more >

Bentoを起動すると、MacのアドレスブックやiCalなどからデータが読み込まれる。インポートされるのではなく、既存のデータを参照・編集する。iCalのToDoやイベントをBentoから編集可能だし、アドレスブックへの入力はBentoのほうがラクだ。つまり、Bentoを起動しておけば、普段のPIM的情報へ即座にアクセスできる、ということ。


僕はファイルメーカーの自作アドレスデータベースを改良しながら12年も使い続けているので、他の住所録ソフトに移行するのがむずかしい。しかし、Mail.appでの活用や.MacSyncやiPodとの連携を考えると、できればOSXのアドレスブック.appだけにしたいと思っていたところ。Bentoでアドレスブックデータをラクに扱えるのならうってつけだ。

で、当然、ファイルメーカーのデータベースをBento内に表示できると思ったら、これがなぜかできない。ファイルメーカー社のデータベースソフトがファイルメーカーデータを開けなくてどうするんだ?(ファイルメーカーからコンマ区切りテキストで書き出し、「,」を「;」に置き換えれば読み込み可能)。まあ、Bentoが完全互換だったらファイルメーカーを使う人が激減しちゃうからね。

Bentoでも普通にファイルメーカー的にデータベースを作れる。作れるっていうか、これがメインの機能。なにしろファイルメーカー〜クラリスワークス〜AppleWorks直系。機能的には個人的なちょっとしたデータベース作成には十分すぎるほど。フィールドの定義やレイアウトの作成も簡単。リレーショナル機能もある。サンプルとして「Projects」という仕事管理のデータベースがついているが、相当凝ったデータベースを作れそう。ムービーや音楽も放り込める。エクセルファイルも読めるらしい。レコードの作成・更新日時が自動的に更新される欄も作れるのがうれしい。

MacのアドレスブックやiCalを活用している人で、かつ、ファイルメーカーをバリバリ使ってない人限定なら、すぐにでも便利に使えるソフトだと思う。

さっき検索して知ったのだが、AppleがOpenDocを開発していたときの「特定のアプリケーションに依存しない書類フォーマットの開発プロジェクト名」がBENTOだったそうだ。アドレスブックやiCalのデータを涼しい顔して自分(Bento)のデータとして扱えるところなんかはそんな感じ?

そんな由緒あるネーミングのアプリケーションをAppleの100%子会社がリリースするのなら、ぜひ活用してみたいところなんだけど、これ、宛名ラベルの印刷っていったいどうやるんだ? アドレスブックならとりあえず21面印刷やカスタム用紙も設定可能だけど、Bentoではそういう用途向きの機能はないのかな? レイアウトをそれ用に作ればなんとかなりそうな気もするけど。

●おまけ:Eメール年賀状

「脱・紙の年賀状宣言」して2年目。
< http://bn.dgcr.com/archives/20070110140100.html >

Eメール年賀状の拒否反応はまだ大きいのかもしれないし、メールアドレスを持っていても滅多にPCを開かない人も多いだろうけど、もうこれで行く。引き返すほどのメリットは紙の年賀状には見あたらない。今回は紙の年賀状は90通にまで減らした。その4〜5倍ほどをEメール年賀状に。来年は、メールアドレスがなかったりわからない人など50通以下になる見通し。印刷に出さずに自分でプリントすることになるだろう。

しかし、前にも書いたけど、メアドを変更されたり会社のアドレスを使っていて退社されるとどうしようもないところがマイナス。みんな自分のドメイン取るかホームページかブログを持ってくれるとありがたいのだが。っていうか、Webにメアドを出すこと自体が時代逆行なんだけどね。生涯変わらないメアドで一番いいのはやっぱGmailかな。1億数千万アカウントの規模なら、万が一Googleがなくなってもどこかが引き継いで、100年くらいは使い続けられるんじゃないかな。そうそう、Gmailの容量がまた増えてます。現在6295MB! どんどん空き容量が増えてく感じ。

容量といえば、今回は添付画像を含めて30KB以下に抑えたのだが、受け取ったメール年賀状は数百KB〜1MB以上の重いものもあった。多かったのは100KB程度のメール。できるだけ軽くしておかないと、Eメール年賀状を何百通も受け取るようになるとイヤがる人がいるかも。ホントはMail.app付属のHTMLメールのテンプレートを使いたかったりするんだけど、数百KB以上になっちゃうので勇気が。あと、HTMLメールってまだ嫌われてるのかな?

【吉井 宏/イラストレーター】hiroshi@yoshii.com

Rebirthしょこたんの父親の故・中川勝彦氏が僕と生年が同じと知り、落ち込む。いくら1985年生まれの若いしょこたんとはいえ、なんとなく仲間みたいな親しみを感じてたのだが、父親と同い年かぁ〜〜。勝彦氏は本田恭章氏と並ぶビジュアル系の元祖で(知らなかった)、1994年に白血病で亡くなっているそうだ。娘さん、立派になってよかったねえ〜。っていうか、オレはこの歳になるまで何をダラダラやってきたんだ? 近い将来「え〜っ! おじいさんが同い年〜っ」て才能が必ず出てくるのだ。ちょっと急がねばヤバイぞ! と思った年始であります。今年もよろしく。

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