[2342] 深夜勤にて 〜カフカ調

投稿:  著者:  読了時間:19分(本文:約9,400文字)


<去年の8月から減量を開始し現在12kg減らすことができた>

■笑わない魚[238]
 深夜勤にて 〜カフカ調
 永吉克之

■デジアナ逆十字固め…[68]
 今年はバク転に挑戦!
 上原ゼンジ

■セミナー案内
 JPC定例セミナー「デジタルプルーフの正しい使い方」

■イベント案内
 凸版印刷、世界初VRコンテンツ「故宮VR《紫禁城・天子の宮殿》」一般公開

■展覧会案内
 「絵とコトバ 三人展」安西水丸 佐藤晃一 若尾真一郎
 戸田正寿ポスターアート展「アーットダ!」


■笑わない魚[238]
深夜勤にて 〜カフカ調

永吉克之
< http://bn.dgcr.com/archives/20080110140600.html >
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わたしは久しぶりに健全な市民らしい労働生活を経験した。それは一定の時刻に仕事を始め、終業時刻になると、常に追い立てられていることが自分の義務だと主張する人びとのように、たちまち帰宅してカーテンを閉めてしまう、そんな生活であった。

厳密には、われわれは「アルバイト」ではなく「年末短期期間雇用社員」という呼称を与えられていたが、現場では省略して「短期の人」と呼ばれた。名前を呼ばれることはない。管理者たちは各人を区別するために、大声で呼んだり、歌うように呼んだり、ギリシャ語で呼んだり、うずくまって呼んだり、はるか彼方から呼んだりするのだ。

われわれの仕事は、夜間に、きいきいと甲殻類のような音を立てながら車両が運び込んでくる、おびただしい数の郵便物を地区別に分ける、つまり「区分」することだった。そう、われわれはそれを「区分」と呼んだのだ! にもかかわらず執拗に「仕分け」と呼ぶ者たちは薄笑いを浮かべながら、いつも壁伝いに歩いているので、最後には壁と見分けがつかなくなってしまうのである。

また、仕事は始まる時刻が遅く「深夜勤(ふかやきん)」と呼ばれ、夕刻から始まる「夜勤」とは区別されていた。つまり世界が心地よいまどろみに、くすくすと笑い出すころに仕事が始まり、「もう、世界など溝に捨ててしまえ!」と呪いの言葉を吐く、真冬の朝に仕事が終るのだ。

                 ●

現場には長期のアルバイトもいて、直接的には彼らの指示でわれわれは動くのだが、郵便物を区分する、岸壁のように巨大な区分機の発する、ぱたぱたというしゃべり声がうるさいのに加えて、彼らがあまりに小さな声で話すので、その歯が鳴らす、かちかちという音から指示の内容を読みとらなければならない。

わたしが隣にいた男に「しばらく待機しろ、と言ったんでしょうね」と尋ねると「いや、ぼくには、犬のようだ、と聞こえました」と言う。すると後ろにいた男が「そうなんですか? ぼくは、コンスタンティノープルの陥落、と言ったのかと思いました」と囁くように、しかし決然と意見を述べる。結局、この意見がもっとも正しいように思えて、みな「コンスタンティノープルの陥落」を始めることになるのである。

最近の区分機は、郵便番号だけでなく、住所まで読み取って地区ごとに振り分けることができるのだ。しかし人の書く字は読みやすいものばかりではない。そこで、この優秀な機械ですら理解できないような字で住所が書いてあるとき、機械はそれを退け、人間がその後始末をすることになる。

とはいっても結局、また別の機械を使って郵便番号や「◯丁目◯番地」を打ち込むのだから、まったくのお笑いぐさだ。しかもその作業は「打鍵」という、ピアノでも弾くかのような優雅な言葉を遣って呼ばれた。「打鍵!」という指示が出されると、われわれは狂ったように大笑いを始める。「いったい今度は何を弾かせようというのだ? ショパン? それともリスト?」と歯をむいて皮肉を言う者もいる。すると管理者は「もういい。何でも好きなものを弾くがよかろう!」と叫んで、自分の部屋に閉じこもってしまうのである。

しかしこの偉大な機械を目の当たりにして、人はみな自分もこの機械のなかに投げ込まれて区分され、どこか行ったことのない地区の郵便受けに配達されたいと願うのだ。われわれも、どの地区に配達されたら素敵だろうかと想像しながら、区分された郵便物が集積する「区分口」──定形郵便物が収まる大きさで、その上縁についている小さなディスプレイにそれぞれの地区の名前が表示されている──に手を差し込んで、そのまだ見ぬ地区の感触を楽しむ。なかには頭を差し込もうとしてもがく者もいるが、管理者に見つかってこっぴどく鞭打たれることになるのだ。

                 ●

休憩は1時からの1時間だった。その間、年末短期期間雇用社員たち──わたしはこの呼び名を皮肉で使っているのではないが、たしかにこれは不安定で、咳払いをしながら女のように甲高い声で持論を披露する連中には、すこし耳障りかもしれない──は、食堂で静かに腰かけている。といっても食事をとるわけではない。一言の声を発することもなく、ときどき片足を床からすこし浮かせて小刻みに振るわせたり、椅子の背を引っ掻いたり、人相が変るほどテーブルに顔を押しつけたりしているだけだ。

われわれは互いに何も話さない。話せないのではない。見ず知らずの他人と話すのが苦痛なのだ。話す苦痛よりも黙っている退屈を選ぶ人びと。この退屈は誰にも渡さないという強い決意でふわふわする人びと。深夜勤とはそんな人びとで溢れた王国だったのだ、万歳!

昼食時ならさぞかし賑わっているだろう広い食堂は閑散とし、厨房も閉じられ、もはや食堂という呼称はあまりに不遜だった。わたしは激しい怒りにかられて、その食堂に「スコルディガルトン」という名を与えた。「姑を寝取った男」という意味である。そして他の者たちが恐ろしい速度で瞬きするのを見て、彼らも同じ意見をもっていることがわかった。ある者は「エルゾウド」(蒸した髭)と、またある者は「ペミエヒーデン」(山羊としての権利)と、その食堂を名づけていたはずなのだ。

絶望の休憩時間が終わりに近づくと、われわれはいても立ってもいられなくなる。自由を目前にして、たまりかねて犬のように吠える者もいる。そして時計の針が2時を指した瞬間、みなそれぞれの持ち場に戻って笑顔をとり返すために、いっせいに食堂の入り口に押し寄せる。そのために毎回入り口が混雑し、誰も食堂から出られない状態が10分以上続くのだ。(この稿未完)

【ながよしかつゆき/数寄屋坊主】katz@mvc.biglobe.ne.jp半月間だったが、郵便局でのバイトはいい経験になった。何年間も使っていなかった脳の部位を鍛え直したような気がする。アルバイトの多くが若い人たちだったが、なかには私よりも年上と思える人も何人かいた。人はみなそれぞれ事情をかかえているのだ。しかしこんな生活も悪くないんじゃないだろうか。「デカンショ〜デカンショ〜で半年暮らす〜あとの半年寝て暮らす〜」の縮小版。つまり半月働いて、あと半月は一銭にもならない芸事にうつつを抜かして過ごすわけだ。無理かね。

・ちょ〜絵文字< http://emoz.jp > au&Yahoo!ケータイ公式サイト
・アーバンネイル< http://unail.jp/ > ネイルアートのケータイサイト
・無名芸人< http://blog.goo.ne.jp/nagayoshi_katz > ブログ

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■デジアナ逆十字固め…[68]
今年はバク転に挑戦!

上原ゼンジ
< http://bn.dgcr.com/archives/20080110140500.html >
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一昨年、昨年と、このデジクリの連載をまとめる形で本を出版することができた。一冊目が「カラーマネージメントの本」で、二冊目が「キッチュレンズ工房」。さらに派生ネタで「カメラプラス」という本も出せた。

デジクリの連載自体は、お題が自由なので、本にしたければ自分で多少構成を考えながら執筆しなければならない。ただ、最近はやりたいことが多すぎて、いまいちネタを絞りきれずにいる。

たとえば理科ネタ。ミジンコの飼育に失敗して以来近づいていないが、「こんなのやったら面白いんじゃない?」といったアイディアもいろいろと貰っているので、これはぜひぜひチャレンジしたいと思っている。

コンパクトなデジタルカメラを使って実験写真を撮れば、いろんなメリットがある。
◇実験結果がすぐに見られる。
◇無駄に撮影しても、フィルム代、現像代がかからない。
◇レンズ径が小さいから、顕微鏡や望遠鏡にくっつけてもケラレる範囲が少なくなる。
◇撮像素子が小さいから、ピントの合う範囲が広くなる。
といったようなこと。

超接写、赤外線写真、カイトフォト、ミルククラウン、水滴レンズ等々。やったことがないことにチャレンジをするというのは、胸躍ることだ。

ただ、キッチュレンズ方面というのも、まだまだ掘り下げられそうなネタがたくさんある。たとえば、フィッシュアイとかワイドレンズなどの広角ネタに、パノラマ写真をプラスすれば、それだけでも一冊できそうだ。また、ミクシィのキッチュレンズ工房コミュの参加者がけっこうマヌケなトイレンズを作っているから、その紹介もしてみたい。

それから、水晶、ビー玉、アクリル玉、水滴などの、玉レンズでは、ただ実験をするだけでなく、美しい写真が撮ってみたい。

万華鏡写真というのも、それだけで一冊にまとめたいと思っているネタ。これもコンパクトデジタルカメラを使えば、かなり気軽できれいな万華鏡写真が撮影できるから、ちょっと極めてみたいところだ。

ただ、ある程度の方向性が見えてしまうと、あとは地味に写真を撮り続ける作業になってしまうので、このデジクリの連載向きではなくなってしまうという点が、ちょっと辛いところだ。

●その他の企画

せっかく締め切りを与えられているので、それに合わせて何か新しいことをしていきたいな、とは思っている。となると理科ネタにチャレンジすべきか?ここに足を踏み入れると、さらにとりとめなくなってしまいそうだが、チャレンジと失敗を繰り返していくほうが、この連載的にはいいだろうな。

ほかにも、またカラーマネージメントの本を出したいと思っている。前回出した本は240ページ、3,200円でけっこう濃い本だった。それをもう少し薄くして、初心者にも手に取りやすい本にしたい。カラーマネージメントオンリーだとちょっと弱いかもしれないが、印刷でイメージ通りの色再現を得るための方法として、レタッチまで含めれば、けっこう役に立つ本になると思う。

それから、実際の刷り見本というのも作ってみたい。RGBの画像データをJapan Color 2001 Coatedでプロファイル変換したら、実際の印刷では、どんな仕上がりになるのかという見本。ジャパンカラー準拠のものを作ればニーズはあるはず。

きちんとカラーマネージメントとか、スタンダードというものを意識して作られた刷り見本やカラーチャートができれば、デザイナーやカメラマンにとっての拠り所にもなる。デジクリを使って、執筆者や読者の意見も取り入れながら作ったら、面白いものができるかもしれない。

あとは全然関係ないんだけど、ダイエットの本というのも出したいと思っている。去年の8月から減量を開始し、現在12kg減らすことができた。目標はトータル25kgだ。岡田斗司夫の50kg減には遠くおよばないが、まあ、25kg痩せれば充分でしょう。食べたものをすべてレコーディングするなんていう面倒なことは一切せずに痩せる方法を本の中で公開します。

そして、25kgの減量に成功したあかつきには、バク転に挑戦します。男子なら誰もが夢見るバク転。バク転もできずに死んでいくなんて……。というほどのもんじゃあないけど、今を逃したらまず間違いなく、バク転をする機会は訪れないであろう。

なぜ力強く「バク転に挑戦します」などと言っているかというと、バク転を教えてくれる「バク転スタジオ」というものを、ネットで発見してしまったからだ。まあ、25kgの減量すら成功するかは分からないけど、バク転ができる自分というのを想像すると、ちょっとわくわくしてしてくる。

< http://www.uden.jp/lecturer/course.html >

それにしても、小学生のように、理科の実験とか、バク転がやりたいなどという「四十六歳、妻子あり」というのは何なんだろう?

【うえはらぜんじ】zenstudio@maminka.com
◇上原ゼンジのWEBサイト
< http://www.zenji.info/ >
◇「カメラプラス トイカメラ風味の写真が簡単に」(雷鳥社刊)
< http://www.maminka.com/toycamera/plus.html >

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■セミナー案内
JPC定例セミナー「デジタルプルーフの正しい使い方」
〜ハイエンドDDCP/プリンタ/モニタを使いこなす〜
< http://www.jpc.gr.jp/jpc/seminar/080129.html >
< http://bn.dgcr.com/archives/20080110140400.html >
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<主催者情報>

デジタルプルーフ(DDCP)が使われるようになり、技術・運用両面での進化にも目覚ましいものがあります。しかしながら、平台校正から抜けきれていないのも事実でしょう。

今回は玄光社「コマーシャルフォト」の協力で、デジタルで色校正を行なう場合の基礎知識や注意点、事例をご紹介いたします。ぜひ、ご参加ください。「コマーシャル・フォト」2008年02月号(1月15日発売)の付録「デジタル色校正ハンドブック」持参の方は一冊につき一名無料で受講できます。主な対象者:アートディレクター、編集者、デザイナー、フォトグラファー、イラストレーター、プリプレスなどのスタッフ。企業の宣伝・販促・広報担当者、印刷会社や広告会社の営業担当者。

●プログラム
13:30〜14:30 デジタル色校正の基礎知識
〜製品の種類と特徴及び校正における注意点〜
14:40〜15:40 事例1/ADKアーツ「デジプレセンター」
〜広告制作者、フォトグラファー向けデジコンプレミアム出力サービス〜
15:50〜16:50 事例2/凸版印刷 「画像工房」
〜モニターの色を基準にした画像編集で効率化・品質向上を実現〜

日時:1月29日(火)13:30〜16:50(13:00受付開始)
会場:アップルジャパン セミナールーム(東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティータワー32F)
参加費:JPC会員無料、一般5,000円
※入会のご案内はこちら < http://www.jpc.gr.jp/jpc/join/index.html >

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■イベント案内
凸版印刷、世界初VRコンテンツ「故宮VR《紫禁城・天子の宮殿》」を一般公開
< http://www.toppan.co.jp/news/newsrelease655.html >
< http://www.printing-museum.org/floorplan/vr/index.html >
< http://bn.dgcr.com/archives/20080110140300.html >
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凸版印刷株式会社は、2000年からスタートした中国・故宮博物院との共同研究プロジェクトで制作をすすめている、バーチャルリアリティコンテンツ「故宮VR《紫禁城・天子の宮殿》」の一般公開を、1月5日(土)から東京・飯田橋のトッパン小石川ビル地下1階、印刷博物館内のVRシアターにおいて開始した。

このコンテンツは今回の一般公開まで、故宮博物院内に設置されたシアターとトッパン小石川ビルのシアターで、招待者や一部関係者のみに公開されており、一般への公開は世界で初めてとなる。

今回上演する作品は、2003年に完成したコンテンツ、第一部「太和殿」。この作品は、皇帝即位の儀式が行われた故宮最大の宮殿「太和殿」を中心に、天安門から連なる壮麗な紫禁城全景を再現したものである。

上演日:1月5日(土)より毎週土・日・土日に続く祝日
上演時間:1回目/12:30〜13:00、2回目/13:00〜13:30、3回目/13:30〜14:00、4回目/14:00〜14:30、5回目/14:30〜15:00、6回目/15:00〜15:30、7回目/15:30〜16:00、8回目/16:00〜16:30
観覧料:印刷博物館の当日入館料が必要

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■展覧会案内
「絵とコトバ 三人展」安西水丸 佐藤晃一 若尾真一郎
< http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/g8_exh_200801/g8_exh_200801.html >
< http://bn.dgcr.com/archives/20080110140200.html >
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会期:1月15日(火)〜2月8日(金)11:00〜19:00 土日休 水20:30
会場:クリエイションギャラリーG8(東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル 1F)
内容:イラストレーターの安西水丸、若尾真一郎、デザイナーの佐藤晃一の各氏が、それぞれ自作の「コトバ」に絵を描き下ろしする。

◇196回クリエイティブサロン(トークショー)
日時:1月28日(月)19:10〜20:40
ゲスト:安西水丸、佐藤晃一、若尾真一郎
場所:クリエイションギャラリーG8 入場無料 要予約(TEL.03-3575-6918)

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■展覧会案内
戸田正寿ポスターアート展「アーットダ!」
< http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/ >
< http://bn.dgcr.com/archives/20080110140100.html >
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会期:1月9日(水)〜1月31日(木)11:00〜19:00 土18時 日祝休
会場:銀座グラフィックギャラリー(東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F TEL.03-3571-5206)
内容:ポスターデザインにおけるアートとはなにか? 一枚のポスターに緊張と均衡を保って構築された狂気と静寂。二次元表現の限界を越えて心象世界を生み出すインスピレーションのはかりしれない自由さ。セイジュ・トダの冒険と驚きに満ちたクリエイションを通じて、日本のポスターアートを再考し、未開の可能性の扉をたたく展覧会です。代表作のサントリーローヤルから、伊勢丹、VIVRE、AERA、X線シリーズ、そして今最も注目を浴びているHEIANシリーズ(アメリカを始め各都市巡回中)まで、約80点のポスターを一堂にご紹介いたします。(サイトより)

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■編集後記(1/10)

・1月2日に東京都写真美術館に行って「土田ヒロミのニッポン」「日本の新進作家vol.6 スティル/アライブ」「文学の触覚」の三展示を見てきた。なかでも[定点観測の写真家]土田ヒロミの約140点の作品は、シリーズごとに構成されていてじつに見応えがあった。高度成長と都市化がテーマだというrealな「砂を数える」と、バブル崩壊後のfakeな「新・砂を数える」の対比のおもしろさ。同じ「群れ」にも明らかな変貌が見える。「新・砂を〜」はカラー作品で、デジタル処理を施してあるという。作家本人が画面のどこかに合成されていると聞いたことがあるので、「ヒロミをさがせ!」ゲームを開始。10数点ある作品の中盤で彼を発見したので、コツをつかんでまた前に戻って捜索だ。「続・俗神」がまたすばらしい。七福神、なまはげ、壬生狂言、赤鬼などのスタジオポートレートである。迫力がある。白バックで立体的に見える。民俗博物館の実物展示より美しくリアルだ。1986年から日々自分の顔を記録した「Dailyセルフポートレート」は、[定点観測の写真家]の真骨頂、老化のプロセスが見えて笑える。ヒロシマ3部作もじっくり見た。新進作家4人の「スティル/アライブ」では、やはり屋代敏博の「回転回」がおもしろい。回転の軌跡をもつ奇妙な物体が、室内や建築物の写真に違和感なく溶け込んでいるこのシリーズは前から不思議だったが、要は回転する物体を長時間露光で撮影するものだ。この展示の作品はすべて学校を舞台にしている。回転する物体は生徒たちだ。撮影のようすは記録ビデオで見られて、とても興味深い。「文学の触覚」は、[純文学と視覚芸術・メディアアートとの接点に焦点をあて、現代に活躍する文学作家とメディアアーティストのコラボレーション]という展示だが、いまいちおもしろくない。視覚芸術・メディアアートってやつがよくわからないのだ。なぜ、正月そうそう東京都写真美術館に行ったのかというと、この日だけ展覧会が入場無料(合計1700円分)だったからだ。ただで約1時間半は楽しめたのだからいいお正月だ。次回の無料の日は都民の日(10/1)のようだ。都民じゃなくてもオッケーとのこと。(柴田)
< http://www.syabi.com/ > 東京都写真美術館

・昨日のHTMLメールのこと。わかりづらい書き方でした。受信側のメールソフトに、自分がみやすいと思われるフォントサイズやフォントを設定してあるので、プレーンで送ってもらった方が、ということです。いまはヒラギノ丸ゴシック14ポイントさ。気分によっては明朝にする時も。/毎日特売。以前、これをビジネスにできないかシステム屋さんに相談したことがあったんだよなぁ。これから新聞をとる人は減るだろうからって思ってて。チラシをPDFで見せるサイトはあるんだけど、検索や価格比較できないし〜と。やりたかったことは近くて、これ以外にももっといろいろなサービスを考えていたんだけど、そうか、ここがやったか〜。断念した理由の一つが、全国制覇するには時間かかりそうだなぁ、営業大変そうだなぁ、だった。ここは特派員が入力するのか。うーん、そうか、わたしゃ店側に入力してもらおうと思ってたよ。正直脱帽だ。(hammer.mule)
< http://www.navit-tokubai.jp/navit/tokubai.asp >  毎日特売