うちゅうじん通信[13]うちゅう人の新年の抱負/高橋里季

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明けまして、2008年「うちゅうじん通信」のスタートだわ!
イラストレーターの高橋里季です!

占いによると、私には「心がない」、だから私は一生かけて心を作って行くんですって。失礼しちゃうっていうか、笑っちゃうっていうか。私ね、人間がキライなんだけど、占いによると「人が大好きな生まれ」なんですって。

でもね、私は「占いが当たっていない」と思ったことがない。きっと、自分の思ってる方が勘違いで、占いの方が当たってるんだと納得してしまうの。だから「私は、心がなくて、人が好き」なのだ。どっちにしても、「私って」って考えているのは大好き。人のことは分らないことが多いので、自分のことをあれこれ考えている時が楽しいのかも? そして、今年はとっても良い運気らしいので、なんでもがんばってみようと思っています。


今年の「うちゅうじん通信」は、、、そういえば、「うちゅうじん通信」というタイトルは柴田編集長によるもの。素敵な題名だな〜と思うけど、出会った頃の柴田さんは、私のことを「里季さんは、アンテナがピッと立ってる宇宙人じゃなくて、タコ足の宇宙人だね〜」と言っていたような、、、。

でも、まあ宇宙の話は大好き。去年は、量子、素粒子とかの読書をどこから手をつけようかくらいは、決められるようにしようと思っていたんだけど、わからないことだらけ。「え〜? アメリカで中止になったと思ってた大型ハドロン衝突型加速器がジュネーブで2007年運用開始予定? もう始まってるのかな〜?」「え〜? 超光速で移動する星? 超光速って???」ということは、ヒトは、ブラックホールを研究して、超光速で移動できるようになるんでしょうか?

「量子色力学を研究するのに、こんな大きなコンピュータが、部屋いっぱいに必要なの〜? いったい どんなにたくさん計算するんだろう???」とか驚いているうちに、ヒトの脳の話やips細胞の話で、ヒトの身体って、すごいんだな〜と面白くなったけど、わからないことが増えるばかり。物理や化学の言葉が頭の中で混ざってしまって。

わからないことだらけでも、自分のパソコン環境を整える勉強するより、宇宙とか「グルーオンって、何?」って調べてる方が、好き。でも、これは昔からで、画材店に行っても、自分がいつも使う用紙の名前も覚えていないので、「アクリル絵具でB3で描きたいんですけど、水張りしなくてもいいやつで、ええと、表面は中くらいの目で、滑りがいい感じで、、、あ、それです。それ。え? 5枚しかない? じゃ、似たので あと5枚欲しいんですけど、なんかありませんか?」でやってきた訳だし。

でも、普通はそうじゃない? クリームシチュウ作りたいんですけど緑の野菜、きれいなのありませんか? 買えない時もあるし、下ごしらえの仕方まで教えてもらって「事前に塩ゆで3分レンジで、、、食べる直前に飾るように、、、」って親切な店員さんだな〜とかの時もある、、、。

あ、でもね、シチュウ類はなんでも、缶詰めのマッシュルーム(薄切りじゃなくてまるごとの)入れるとおいしくなります。ホントなんにもない時でも、とりあえず、カレーとかにも、、、。

もとい。科学の話とは違って宗教の本は、あんまり「新しい発見」を気にしなくても大丈夫だから、なんとなく、わかったような気がするわ。もちろん、遺跡からの古い女神像の発見とかで、形の違いから、「エル」のルーツを勘違いしていたかも? とかいうことはあっても、私にとって大事だったのは、ゾロアスターの善悪と中国の陰陽の発展型を感覚的に8種類くらいは可能性として想像できること。昨年の興味は、日本的な哲学宗教理念の発展型の傾向みたいなこと。

そういえば、お正月って、みんなが少し神様のことを想っている雰囲気が大好き。もしも神様がいなくても、私は神様のことを想うんだろう。それは、どうしてかと言えば、ヒトが、複雑なシステムだからだと思うの。とても複雑なことが、ちゃんと動いているのを年の始めにね、みんなが「おめでとう」とか言葉にして言ってみたりするのって、幸せ。

学生の頃、ナチスの逆卍のペンダントをつけて、先生にたしなめられていた友だち。「デザイナーのつもりで、身につけるモノも選べよな〜」という先生。でも、デザインを学び始めた頃って、どんな形も偏見なく、美しいモノは美しかった。美しい逆卍を、歴史のせいで使えないなんて、悔しかった。洋の東西もない、友だちの気持ちは、良くわかったわ。「ペンダントなんだから、くるっと廻せば、ちゃんと卍。」

そういう美しい形の中から、自分の使う形を選べるように、信仰の形を勉強すると、自由になる。星の形、燭台の本数、色の意味。宗教の本を読むと、「全部、自分で決めて良いのだ」という自信がつく。世界と関る為に、太古の昔から、どれだけ多様な、、、そして、ある限界のある、、、その限界の微妙ささえ知っていれば、とても自由に、実は、「自分で決めなくてはならない」のが宗教観世界観だと思います。それは、自分の目の形に合うマスカラを選べる女かどうか、くらい大事だと思うの。どんなに情報を集めても、お手本のない領域で迷い始めて、やっと自分に近づいた感じがします。

たとえばカバラの生命の樹も、エヴァンゲリオンの形より、ネックレスだったら、こういうアレンジで良いんだし、そのほうがカワイイし、ほら、まるで、誰にもわからないピュタゴラスの好きな形って、こうだったかもしれない。金色にしたら、宇宙人が落として行ったアクセサリーみたい。とかね。

つけマツゲの形もイロイロ試したけど、私は、上瞼にラインを一本、この形で引くだけが一番お気に入り。だけど新しいメイクは、いつも試してみるわ。というように、現実のイメージを持っていると、自由な絵が描ける。「20歳のこういう女の子ならこういうマツゲがかわいい。私が今20歳で、日曜日にウキウキした気分だったらこういう風にすると思うな。」っていう自由。

お洒落も、知れば知るほど、自由に迷うことができるようになると思うし、自分なりのTPOを楽しむこともできるようになると思います。そんなふうに、21世紀の私の宗教観世界観には、やっぱり宇宙のことも、素粒子のことも、興味のあることは、もちろんモードやトレンドも、眺めているだけでも大切だと思っています。だって、私の絵に社会的な価値があるとすれば、「現代を生きている高橋里季が描いているっていうこと」だと思うの。

処世術の本はいっぱい売られているけれど、実は、その中から自分に合うのを見つける方法っていうのは、自分にしかわからないのかも。そういう時には、自分の意志だけじゃなくって、なんとなく神様に与えられた感じがあると思います。

私の好きな魔法のひとつをデジクリ特別伝授。「お願い事を100回唱えると叶う」と信じてみて。唱えるお願い事の言葉は、100回同じで間違えちゃダメなの。そうするとね、その呪文って、絶対に叶うんだと思うと、わりと考えるのが大変。

たとえば「今年中に結婚したい」って、お願いしてもね、「どんな人とでも、今年中に結婚できれば、それでいいの? イヤな結婚が現実になっちゃうかもよ?」でも、欲張ってあんまり長い呪文だと覚えるのも大変だしね。すごく自分の気持ちに整理がついて、いろんな覚悟もできるし、この魔法を使うことが出来た時点で、本当に目標達成! っていうことを私は時々、やってみています!

あ! そうだった! お正月、神様に手を合わせている私の後ろでオレンジ色の発光が3回あったそうで、「あれは、いったい何だったのか?」と見ていた友だちが怖がっていましたが、「でもまあよくあることだし」「良いことありそう!」な始まり。ですが、この連載の主旨は、あくまでクリエイティブで行くつもりです(^^)/ だんだん文章も上手になると思うので、2008年、よろしくお願い致します!

【たかはし・りき】イラストレーター。 riki@tc4.so-net.ne.jp
・高橋里季ホームページ
< http://www007.upp.so-net.ne.jp/RIKI/ >