[2356] このトシにしてヒーロー物にハマる。の巻

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<しかし、ダイソンはここからが違います>

■わが逃走[14]
 このトシにしてヒーロー物にハマる。の巻
 齋藤 浩

■伊豆高原へいらっしゃい[7]
 ダイソンDC12を考える
 松林あつし

■展覧会案内
 アートは心のためにある:UBSアートコレクションより


■わが逃走[14]
このトシにしてヒーロー物にハマる。の巻

齋藤 浩
< https://bn.dgcr.com/archives/20080131140300.html
>
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デザイナーの増井くん(仮名・20代/男性)から、約五年間の長きにわたって「仮面ライダークウガは面白いから是非見てください」と言われ続けたのだが、仕事が忙しいのとヒーロー物にハマった経験もなかったのでつい見る機会を逸していたというか…。

そんなある日、何気なく立ち寄ったレンタルビデオ屋で「クウガ」を見つけ、たまたま仕事が0.1段落したところだったし、オダギリジョーも結婚したことだし(クウガはオダギリジョー主演なのだ)ってことで見てみることにした。で、ハマってしまったのだ。

ひと言でいえば、スゴイです。ナゾ解き、スリル、アクション。どれをとってもレベル高し。にもかかわらず、きちんと人間ドラマになってる。2000年の作品? もっと早く見るべきだったー。くそう。8年遅れでハマったのか。なんかかっこ悪いっす。

オダギリジョーが「時効警察」とほとんど変わらない演技でイイ。これって、彼の地なんでしょうか。たまたま「仮面ライダー」というフォーマットに基づいているけど、従来のジャンルには収まりきらない作品ですよ、これは。私の脳内にある『ヒーローもの=勧善懲悪ワンパターン』という図式が一気に崩壊しました。

遅すぎた悟りです。増井くんごめんなさい。オレが悪かった。で、1巻借りてきてすぐに2、3巻見て、さあ続きを! ってところまでは良かったのだが、それ以降は残念ながら貸し出し中。うーん、続きが気になるよう……と地団駄踏んでいると、クウガの隣の棚に目が止まった。

『秘密戦隊ゴレンジャー』。おお、懐かしい。私が幼稚園でアカバネミワ(仮名)にいじめられて苦しんでいた頃(このあたりは、わが逃走第2回・ヘクソカズラに捧ぐの巻 を参照のこと)、この番組から生きる勇気をもらったんだかどうだかは覚えてないけど、とにかく大好きだった番組のひとつである。
< https://bn.dgcr.com/archives/20070712140200.html
>

当時の仮面ライダーのスタイリングが、シリーズごとに装飾的になってゆくのに対し、ゴレンジャーは幼稚園生でも描けるくらいシンプルでポップなデザイン。それでいて人数は5倍。ライダーよりも得した感じで好きだったと記憶している。

で、借りてみた。そしたらこんどは、クウガとは真逆の魅力にハマってしまったのだ。

1●ヒーロー物のフォーマットを検証する

複数の主人公を毎回ひとりずつフィーチャーし、それそれの個性を活かして事件を解決する、というような番組はすでにあった。『ガッチャマン』もそうだし、『太陽にほえろ!』等の刑事物にしたってそうだ。

そんな構成のドラマを、もっと小さな子供にもわかりやすく伝えるにはどうすればいいか。そこで導き出されたのが『色彩と記号による情報の整理』だったんだと思う。

当時仮面ライダー1号と2号が一緒に出てきたときは戸惑ったものだ。5歳のオレは、どっちが1号でどっちが2号だかわからなくなってしまったのだ。幼稚園で友人に尋ねるも、袖のラインが2本が1号で1本が2号とか、手袋が赤いのが2号だとか、どうも情報が錯綜していてどの説にも信憑性がない(ちなみに、今も判別法を知らない)。しかし、ゴレンジャーはイッパツでわかるのだ。

赤いスーツがアカレンジャー。「∞」のマスク、武器は鞭。熱血漢。
青いスーツがアオレンジャー。「↑」のマスク、武器は弓矢。ニヒルな二枚目。
黄色いスーツがキレンジャー。「−」のマスク、武器は棒。カレー好きの怪力男。
ピンクのスーツがモモレンジャー。「ハート」のマスク、武器は爆弾。紅一点。
緑のスーツがミドレンジャー。「V」のマスク、武器はブーメラン。すばしっこい弟キャラ。

ちなみに、それぞれの武器はマスクの目にあたる記号部分から出てくる。ミドレンジャーなら「V」からブーメランが出てくるという構造になっている。明確な色彩と記号化、そしてシンプルなネーミングが、5人ものキャラクターの判別をいともたやすいものにしてしまった。だからこそ視聴者(この場合は5歳のオレ)は安心してストーリーに没頭できた訳だ。なるほどねー。30年以上も前の作り手側の手腕に、今更ながらまいってしまう。

2●怪人の造形センスがスゴイ

正義の味方がシンプルなら、悪役もいたってシンプル。毎回登場して毎回やられてしまう怪人達は、唐突なモチーフで唐突なデザインのものが多い。たとえば頭が軍艦の形をしている「軍艦仮面」や、同じく頭が石油ストーブの形をしている「ストーブ仮面」等。ちなみに、体は全身タイツにマント。ストーブ仮面に至っては灯油ポンプの形をした武器まで持つ徹底ぶり。もはやシンプルというよりシュールである。

登場から30年以上経た今でこそ、一層の輝きを見せる造形センス。その存在はもはや芸術の域に達していると言っても過言ではない。しかも、ばかばかしい程にモチーフに徹した各怪人の言動や性格など、見た目だけでなくその形状に意味を持っているのだ。すげえ。

特にスゴかったのが「機関車仮面」。黒の全身タイツに頭がSL。腰につけた巾着には石炭が入っている。煙突から黒煙をふかしながら、機関車ごっこの手振りとともに「シュッシュッポッポ」と叫びながら都内を走り回るのだ。特に新宿高層ビル街を走る様子をロングショットで捉えたカットは秀逸。中の人の根性には頭が下がる。

結局最後は、ゴレンジャーに上り坂におびき寄せられて倒されてしまう。ナレーター曰く「SLは勾配に弱い」という知識がもたらした勝利なんだそうだ。これもスゴすぎ。「私の時代は終わったー」と叫んで爆発した機関車仮面。鉄道好きとしてはちょっとカワイソウな気がしてしまう。たいして悪いことしてないのに。

3●ロケ地と爆発シーンがスゴい。

私はいわゆる「近代化遺産」と呼ばれるものが好きだ。黒部第2ダム、稚内防波ドーム、梅小路機関区に八幡製鉄所。機能と美しさを兼ね備えた建造物を見ていると、無性に創作意欲がわいてくるのだ。

で、ゴレンジャーだが、ロケ地がいちいちカッコいい。ダム、鉄橋、工場、モダンなコンクリート建築、団地、造成地、採石場…。思わず身を乗り出して画面に見入ってしまう。そうかー。すでにこの時点で美意識(?)を刷り込まれていたのだね。

今ではけっこう撮影規制が厳しいと思われる浄水場や、閉園してしまった遊園地等も登場し、爆破シーンがドッカンドッカンと続く。そう、この爆破シーンがまたスゴイのだ。今から30年前、当然CGなんかないから爆破は合成ではなくホンモノである。だよね??

戦ってるすぐそばで、無節操なまでに爆発するのだ。あぶないなあ。ただでさえ視界の悪い仮面なんかかぶっての撮影なんだから、一歩間違えば死ぬじゃん。そんな心配をよそに戦いは続く。いや、まいった。すごい迫力です。

4●キレのある見得ポーズと画面構成

「アカレンジャー!」
「アオレンジャー!」
「キレンジャー!」
「モモレンジャー!」
「ミドレンジャー!」
「五人揃って、ゴレンジャー!!」

と、いちいち自己紹介して、ポーズを決めてから戦い始める我らがゴレンジャーなのだが、回を追うごとにポーズが洗練されてくるのが面白い。後半になると、もはや組体操的な美しさである。芸術点上がりまくり。そして、それを追うカメラワークも秀逸なのだ。

埠頭の貨物コンテナの上で見得を切るシーンを例にとると、テレビの画面を7対2対1の比率で美しくコンテナのラインで分割し、7の部分に5人が均等な大きさで斜めに配列されるという、徹底した構図。子供番組だからこそ妥協を許さない、そんな作り手の心意気が伝わってくる。やはりプロの仕事は“伝わる”のだ。

以上、年甲斐もなくハマったことをはずかしながら公表いたした次第。今回はとりあえず第一印象を一気に語らせていただきましたが、全話見終わったあかつきには、よりディープなゴレンジャー話をさせていただきたく存じます。あ、クウガもね。

そんな訳で、子供時代の視点と同時に、こんどは作り手側の視点に立ってヒーロー物を見てみると、クリエイティブの神髄が見えてきた。“ものづくり魂”を持つものからは、たくさんのヒントを得られるのだ。

ゴレンジャー見てひらめいたアイデアでカッチョイイポスターを作ってナントカ国際ポスタービエンナーレで賞とっちゃったらどうしよう??
今日も妄想するオレはもう38歳。人生って楽しい。

【さいとう・ひろし】saito@tongpoographics.jp
1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poo graphics設立。グラフィックデザイナーとして、地道に仕事を続けています。
< http://www.c-channel.com/c00563/
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■伊豆高原へいらっしゃい[7]
ダイソンDC12を考える

松林あつし
< https://bn.dgcr.com/archives/20080131140200.html
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伊豆高原に家を買ったことで、社会人になって初めて「一戸建て住宅」というものに住み始めました。この辺は土地も広いので、平屋も結構ありますが、それでもやはり戸建ての主流は二階建てです。家が広くなるのは嬉しいのですが、まず考えてしまうのは掃除のこと……僕は「ずぼら」なので、できるだけ掃除は簡素に済ませたいのです。

しかし、二階建てということは、重たい掃除機を抱えて上へ下へと動き回る必要があります。考えただけでも掃除がおっくうになります。それで、なるべく掃除の負担が少なくなる方法はないかと考えた結果、二階用と一階用別々の掃除機を使うのが良いのでは? ということになりました。

実は、今まで15年以上にわたって使い続けた掃除機があります。その名は「マジョスティック」。聞いたことがない方がほとんどでしょうね。これはアメリカ製の業務系掃除機なのですが、問題は日本での売られ方です。ずばり訪問販売なのです。しかも、買った当時(15年前)で30万円以上。怪しいですね……でも、訪問販売にしては、物は良かったなって思っています(ネットでアメリカの売価を検索すると、15万円ほどだとわかりました。日本で売られている価格が30万円というのが高いのかどうか……)。

マジョスティックの機能を紹介します。
・形態:業務用サイクロン掃除機
・消費電力:960W(吸引仕事率319W)
・真空度:1258水柱m/m
・回転数:26000rpm/分
・本体重量:7kg

訪問販売啓発サイトでは、この商品は要注意商品に上げられています。しかし、僕は15年間使い続けて、壊れたのはパワーノズルのモーターベルトが切れた時だけ(出張費無料の永久サポートは未だに継続しています)。それ以外は、この超強力な吸引力も衰えず、非常に重宝してきました。

掃除機に求めるのは、まずは吸引力、そして排気浄化率です。販売側のうたう99.98%の浄化率を信じるなら、この掃除機はまさに僕が求める掃除機でした(営業マンが販売当時に、これは空気清浄機にもなります。排気を使って髪を乾かすドライヤーにもなります……って言っていました……なるか! ……そんな事言うから怪しいリストに挙げられるんですけどね)。

まあ、怪しい部分はさておき、実際、布団からハウスダストを吸引する威力はこれが一番ではないかな、って思っています。同じく吸引ノズル(タービン)にモーターの付いたタイプでは、スウェーデン製のオキジジェンという掃除機が有名ですが、吸引仕事率MAXで262Wは、マジョスティックには及びません。
< http://www.sei-ken.co.jp/goods2.htm
>

そんな、怪しくもパワフルなマジョスティックですが、一つだけ欠点があります。それは、でかくて重たいこと。とても二階と一階を行ったり来たりする気になりません。

そこで、二階専用の掃除機を買いたい、ということになりました。候補に挙がったのは先ほど紹介した「オキジジェン」と「ダイソン」だったのです。(スウェーデン VS イギリスですね)

色々悩んだあげく、やはり日本で知名度の高い「ダイソン」にすることになりました(ちょっと高いですが)。

掃除機は長く使う物です。中途半端な物を選んで後悔したくありません。その点、ダイソンはアレルギー対策としてもさることながら、そのデザインとコンパクトさに惹かれました。ノズル、ホースを含めてすべてのパーツが本体を取り巻くようにコンパクトに収納できます。これは今までの掃除機にはなかったことです。

他の掃除機では、ホースが必ずじゃまになります。しかし、これは「シャキン、シャキン」ていう心地よい音と共に伸び縮みするんです! かっこいい! そして、ネット注文で「DC12」俗に言う(?)イエローダイソンを買ったのです。

しかし、ここで問題が勃発。近年のダイソン掃除機には「デジタルモーター」という独自のテクノロジーを搭載しているのですが、これが災いして家の漏電遮断機が落ちまくる! 当然ですが速攻クレームの電話を入れました。

まともな企業には、必ずユーザサポートがあります。パソコンや電化製品ならなおさら、これがないと怖くて買えませんね。しかし、その対応の多くはユーザのクレームをどうやんわり断るか、なだめるか、というところに主眼が置かれているような気がします。ユーザ側に立ったクレーム対応ではない……企業の保身のためのクレーム処理となってしまっている、と感じることが多いのも事実です(最近では大手パソコン会社やソフト会社等は、クレームを含めたサポートそのものを商品として売る、等という非常に頭に来る体制になってしまっているのですが……)。

そんな中にあって、ダイソンは……クレームの電話をした次の日には、新品の代替機を送ってきたのです! しかし、それも症状は同じ……では、こちらはどうでしょう……ということで、次には一昔前の(デジタルモーターを搭載していない)「レッドダイソン」(中古)を送ってきました。

そして、これは問題なし……ということは、ご自慢の「デジタルモーター」が家庭の電気環境によっては漏電遮断機を落とす場合があるということになります。明らかにメーカー側の開発ミスです。

しかし、ダイソンはここからが違います。まず返金は当然ですが、なんと送ってきた代替機をくれたのです。そしてそれを使うこと一年……忘れたころにまたダイソンから電話がありました。

「デジタルモーターを修正開発したので、新しいイエローダイソンを試してください」
「ああ、そうですか。いいですよ」
ってな感じで、送ってもらうことになりました。結果、問題の症状はすっかり修正されていました。

しかし、驚くのはその後……
「その新しい掃除機をお使いください。古い掃除機は取りに伺います」
@@;ええ!!? これくれるの? 一年越しでしたが、DC12の欠陥を指摘することで、新品のイエローダイソンを只でもらいました。

それにしても、何というしっかりとしたユーザサポートでしょうか。受けたクレームをほったらかしにしない……一年越しでもちゃんと要望に応える……対応が恐ろしく迅速……ほんと、某大手のパソコンメーカーに見習ってほしいですね。

褒めるばかりではちょっとしゃくなので、ダイソンD12を使ってみて、良かったところと、悪かった所を書いて終わりにします。

[良かった点]
・サポートが良い。
・デザインが良い。
・とにかくコンパクトに収納できる。
・ワンタッチでゴミ捨てができる。
・集塵フィルターがない。
・リモコン操作が可能になった。

[悪かった点]
・ホースと本体のジョイントが甘く、軽く持っただけで数ミリの隙間ができる。
・排気口の吹き出しが真後ろに向かっているので、掃除機の電源を入れると、まず床のホコリをまき散らしてしまう。これは噴出口を斜め上に向けるだけでもかなり違うはず。
・ジョイント式の回転ブラシがエアータービンなので、力不足。
・オプションの「フトンツール」で布団の中のダニやホコリが取れるとは思えない。
・チョコ(うちの犬)がライバルだと思っている。

最近はDC22という新しいモデルが発売されています。排気口の問題はこのモデルでは解決されているようですね。

【まつばやし・あつし】pine2656@art.email.ne.jp
イラストレーター・CGクリエーター
< http://www.atsushi-m.com/
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■展覧会案内
アートは心のためにある:UBSアートコレクションより
< http://www.mori.art.museum/contents/art/index.html
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< https://bn.dgcr.com/archives/20080131140100.html
>
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会期:2月2日(土)〜4月6日(日)10:00〜22:00 火10:00〜17:00 無休
会場:森美術館(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53F TEL.03-5777-8600 ハローダイヤル)
入館料:一般1,500円、高大生1,000円、4歳以上中学生まで500円

内容:ウォーホル、リキテンスタイン、バスキア、リヒター、グルスキー、荒木経惟、森村泰昌、杉本博司、宮本隆司、畠山直哉……この展覧会はアメリカ、ヨーロッパからアジアまで、世界有数のアーティスト60人による約140作品に囲まれ、見て、感じて、想像するためのワークスペース。美術館と企業コレクションの新しいバートナーシップ、アート&ライフの提案である。スイスに拠点を置き、国際的に現代美術のサポートをする世界有数の金融機関UBS。その1000点以上におよぶ現代美術コレクションのなかから
「1.ポートレイトから身体へ」
「2.造られた世界」
「3.ランドスケープから宇宙へ」
という三つのテーマで作品を選び、それぞれの作品やアーティストのアイディアが世界とどのようにつながっているかを紹介する。

◇アーティストトーク
第2回「爆発は芸術か!?」畠山直哉
日時:2月11日(月・祝)14:00〜15:30
第3回「見るためには闇が必要だ」宮本隆司
日時:2月16日(土)14:00〜15:30
会場:森美術館53階展示室内
定員:各回100名(要予約 サイトから)
料金:無料(要展覧会チケット)

◇ギャラリートーク
日時:2月27日(水)より4月5日(土)までの毎週水曜日19:00〜20:00、土曜日14:00〜15:00
定員:各回先着15名(開始5分前に展示室入口に集合)
会場:森美術館53階展示室
料金:無料(要展覧会チケット)

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■編集後記(1/31)

・新聞ナビゲーションサイト「あらたにす」が今朝、開設された。この聞き慣れない、ゴロが決していいとは思えないサイト名は「新しくする」の古語である。ロゴは「新s」で「新(new)+s=NEWS」の意味がある。A(朝日)N(日経)Y(読売)の三紙の叡智を結集し、新しいことを次々生み出していきたいという願いから、アドレス表記は「all-at-ANYs」=allatanys(あらたにす)とした。という説明を読んで、うまいネーミングだなあと感心した。「あらたにす」の特徴は、三紙が発信するニュースや社説などをすばやく「読みくらべ」できることだ。ナビゲーションが目的のサイトだから、三社の新聞記事(一面、社会面、社説)のタイトルとイントロが見比べやすくきれいにレイアウトされている。それをクリックすると、各社のサイトの当該記事に飛ぶ。バックナンバーも一週間分はあるそうだから、まとめてチェックも可能だ。話題のニュース記事をまとめてチェックできる、ニュースクリップ集「注目テーマ」というコーナーもある。今日はもちろん「中国製ギョーザ食中毒」である。「書評」も各社の書評欄が見られるから重宝だ(日経のリンクがないのはなぜ?)。もちろん、各社の「最新ニュース」も並ぶ。各社主催のイベント情報も見られる。このサイトでは、文字サイズが小中大と選択できるのもいい(あんまり差はないが)。運営するのは、日経・朝日・読売インターネット事業組合である。なかなか便利な、ナイスな事業を始めてくれたものだ。さっそくSafariのブックマークバーに入れた。これで新聞離れはますます加速し……なんてことにはならないだろう。紙の新聞の情報量にはまるで及ばないから。(柴田)
< http://allatanys.jp/
> あらたにす

・そうそう、ライバルなんだよね。うちの犬を思い出すなぁ。/Vシネで続編が作られる「仮面ライダー電王」は同じところでのロケ多かったなぁ。/カトラリー。外食時に、自宅使用のカトラリーが出たら、あまり外食した気にならないのは何故? 自宅のは母がOL時代に購入した、もう何十年と使われているもので、数が減っていくのに捨てられない。いまだにナイフの切れ味はいいし。後から追加していく別メーカーのカトラリーより使いやすくて丈夫。シンプルなものを扱うショップのカフェレストランでは、そのショップのカトラリーが使われているのだが、重さと感触、使い勝手が気持ち悪くて、雑誌の小物として並べるならこっちだろうけどなぁ、見た目はいいのになぁ、と思った覚えがある。古いものだからと諦めていたのに、外食時に使用したら気になってしまい、マーク名を確認。帰宅してから調べた自宅のすりへって判別しづらいマークとやはり同じで、調べてみるとまだ売っていた。1966年に洋食器で初めてグッドデザイン賞をとり、1982年にはロングライフデザイン賞。そんな有名なものだったとは。うちの母はそういうのは知らず、取引先の八幡製鉄所(たぶん)○○周年記念とかで、会社が半額負担してくれたので、高いなぁと思いつつ、同僚らと思い切ってセット購入したものらしい。メロンやグレープフルーツ、ソーダ、アイスクリームに苺用スプーンまであるよ。何十年間も毎日使っているなら全然高い買い物じゃないよ、また数を揃えられるね、と話している。これからも長く作り続けて欲しいな。(hammer.mule)
< http://www.luckywood.jp/products/stainless.html
>  デラックス
< http://www.ai-metal.com/?locate=lucky_cutlery/deluxe/deluxe_item
>
どれも見覚えがあるなぁ。全セットだったのかも