伊豆高原へいらっしゃい[7]ダイソンDC12を考える/松林あつし

投稿:  著者:  読了時間:7分(本文:約3,100文字)


伊豆高原に家を買ったことで、社会人になって初めて「一戸建て住宅」というものに住み始めました。この辺は土地も広いので、平屋も結構ありますが、それでもやはり戸建ての主流は二階建てです。家が広くなるのは嬉しいのですが、まず考えてしまうのは掃除のこと……僕は「ずぼら」なので、できるだけ掃除は簡素に済ませたいのです。

しかし、二階建てということは、重たい掃除機を抱えて上へ下へと動き回る必要があります。考えただけでも掃除がおっくうになります。それで、なるべく掃除の負担が少なくなる方法はないかと考えた結果、二階用と一階用別々の掃除機を使うのが良いのでは? ということになりました。


実は、今まで15年以上にわたって使い続けた掃除機があります。その名は「マジョスティック」。聞いたことがない方がほとんどでしょうね。これはアメリカ製の業務系掃除機なのですが、問題は日本での売られ方です。ずばり訪問販売なのです。しかも、買った当時(15年前)で30万円以上。怪しいですね……でも、訪問販売にしては、物は良かったなって思っています(ネットでアメリカの売価を検索すると、15万円ほどだとわかりました。日本で売られている価格が30万円というのが高いのかどうか……)。

マジョスティックの機能を紹介します。
・形態:業務用サイクロン掃除機
・消費電力:960W(吸引仕事率319W)
・真空度:1258水柱m/m
・回転数:26000rpm/分
・本体重量:7kg

訪問販売啓発サイトでは、この商品は要注意商品に上げられています。しかし、僕は15年間使い続けて、壊れたのはパワーノズルのモーターベルトが切れた時だけ(出張費無料の永久サポートは未だに継続しています)。それ以外は、この超強力な吸引力も衰えず、非常に重宝してきました。

掃除機に求めるのは、まずは吸引力、そして排気浄化率です。販売側のうたう99.98%の浄化率を信じるなら、この掃除機はまさに僕が求める掃除機でした(営業マンが販売当時に、これは空気清浄機にもなります。排気を使って髪を乾かすドライヤーにもなります……って言っていました……なるか! ……そんな事言うから怪しいリストに挙げられるんですけどね)。

まあ、怪しい部分はさておき、実際、布団からハウスダストを吸引する威力はこれが一番ではないかな、って思っています。同じく吸引ノズル(タービン)にモーターの付いたタイプでは、スウェーデン製のオキジジェンという掃除機が有名ですが、吸引仕事率MAXで262Wは、マジョスティックには及びません。
< http://www.sei-ken.co.jp/goods2.htm >

そんな、怪しくもパワフルなマジョスティックですが、一つだけ欠点があります。それは、でかくて重たいこと。とても二階と一階を行ったり来たりする気になりません。

そこで、二階専用の掃除機を買いたい、ということになりました。候補に挙がったのは先ほど紹介した「オキジジェン」と「ダイソン」だったのです。(スウェーデン VS イギリスですね)

色々悩んだあげく、やはり日本で知名度の高い「ダイソン」にすることになりました(ちょっと高いですが)。

掃除機は長く使う物です。中途半端な物を選んで後悔したくありません。その点、ダイソンはアレルギー対策としてもさることながら、そのデザインとコンパクトさに惹かれました。ノズル、ホースを含めてすべてのパーツが本体を取り巻くようにコンパクトに収納できます。これは今までの掃除機にはなかったことです。

Dyson サイクロンクリーナー DC-12他の掃除機では、ホースが必ずじゃまになります。しかし、これは「シャキン、シャキン」ていう心地よい音と共に伸び縮みするんです! かっこいい! そして、ネット注文で「DC12」俗に言う(?)イエローダイソンを買ったのです。

しかし、ここで問題が勃発。近年のダイソン掃除機には「デジタルモーター」という独自のテクノロジーを搭載しているのですが、これが災いして家の漏電遮断機が落ちまくる! 当然ですが速攻クレームの電話を入れました。

まともな企業には、必ずユーザサポートがあります。パソコンや電化製品ならなおさら、これがないと怖くて買えませんね。しかし、その対応の多くはユーザのクレームをどうやんわり断るか、なだめるか、というところに主眼が置かれているような気がします。ユーザ側に立ったクレーム対応ではない……企業の保身のためのクレーム処理となってしまっている、と感じることが多いのも事実です(最近では大手パソコン会社やソフト会社等は、クレームを含めたサポートそのものを商品として売る、等という非常に頭に来る体制になってしまっているのですが……)。

そんな中にあって、ダイソンは……クレームの電話をした次の日には、新品の代替機を送ってきたのです! しかし、それも症状は同じ……では、こちらはどうでしょう……ということで、次には一昔前の(デジタルモーターを搭載していない)「レッドダイソン」(中古)を送ってきました。

そして、これは問題なし……ということは、ご自慢の「デジタルモーター」が家庭の電気環境によっては漏電遮断機を落とす場合があるということになります。明らかにメーカー側の開発ミスです。

しかし、ダイソンはここからが違います。まず返金は当然ですが、なんと送ってきた代替機をくれたのです。そしてそれを使うこと一年……忘れたころにまたダイソンから電話がありました。

「デジタルモーターを修正開発したので、新しいイエローダイソンを試してください」
「ああ、そうですか。いいですよ」
ってな感じで、送ってもらうことになりました。結果、問題の症状はすっかり修正されていました。

しかし、驚くのはその後……
「その新しい掃除機をお使いください。古い掃除機は取りに伺います」
@@;ええ!!? これくれるの? 一年越しでしたが、DC12の欠陥を指摘することで、新品のイエローダイソンを只でもらいました。

それにしても、何というしっかりとしたユーザサポートでしょうか。受けたクレームをほったらかしにしない……一年越しでもちゃんと要望に応える……対応が恐ろしく迅速……ほんと、某大手のパソコンメーカーに見習ってほしいですね。

褒めるばかりではちょっとしゃくなので、ダイソンD12を使ってみて、良かったところと、悪かった所を書いて終わりにします。

[良かった点]
・サポートが良い。
・デザインが良い。
・とにかくコンパクトに収納できる。
・ワンタッチでゴミ捨てができる。
・集塵フィルターがない。
・リモコン操作が可能になった。

[悪かった点]
・ホースと本体のジョイントが甘く、軽く持っただけで数ミリの隙間ができる。
・排気口の吹き出しが真後ろに向かっているので、掃除機の電源を入れると、まず床のホコリをまき散らしてしまう。これは噴出口を斜め上に向けるだけでもかなり違うはず。
・ジョイント式の回転ブラシがエアータービンなので、力不足。
・オプションの「フトンツール」で布団の中のダニやホコリが取れるとは思えない。
・チョコ(うちの犬)がライバルだと思っている。

ルートサイクロンクリーナー DC22JSYDDMAF最近はDC22という新しいモデルが発売されています。排気口の問題はこのモデルでは解決されているようですね。

【まつばやし・あつし】pine2656@art.email.ne.jp
イラストレーター・CGクリエーター
< http://www.atsushi-m.com/ >

photo
Dyson サイクロンクリーナー エントリー DC12plus
Dyson (ダイソン)
おすすめ平均 star
starアフターサービスが抜群にいい
starゴミが捨てにくい。
star吸引力は文句なし
starクセはあるが、良い掃除機
star最高です。

by G-Tools , 2008/01/31