[2422] 伊豆高原で新エネルギーを考える

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<いつかは、デジアナ>

■伊豆高原へいらっしゃい[14]
 伊豆高原で新エネルギーを考える
 松林あつし

■わが逃走[21]
 未来の時計。の巻
 齋藤 浩

■展覧会情報
 蜷川実花写真展「蜷川妄想劇場」
 森山大道写真展「凶区 -Erotica-」


■伊豆高原へいらっしゃい[14]
伊豆高原で新エネルギーを考える

松林あつし
< https://bn.dgcr.com/archives/20080515140400.html
>
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●エネルギーに関する「MY未来像」

先日、ガソリン税の暫定税率復活で、ガソリンがまた高くなりましたね。なんじゃ? この国の政治は……? ガソリンが高くなったことでの生活不安というより、政治の不安定さに危機感を感じてしまいます。とは言え、やはりリッター30円のアップはもろ家計に響きますね。

ところで、ご自分の車の燃費を計算した事がありますか? ガソリン価格の一円、二円を気にする方なら燃費の計算は当たり前でしょうか……実は、僕は最近までそのへん無頓着で、まったく計算していませんでした。

しかし、近年の原油価格の高騰で、燃費が妙に気になりだし、先日計算してみたのです(ちなみに、僕の乗っている車は初期の日産ラシーンで、排気量1.5Lです)。そうすると、なんとリッター9.5km!

こちらの燃費比較のサイトを参考にする限り、排気量1.5Lで燃費10km/Lを下回る車なんかありません。
< http://www.nenpi-hikaku.jp/index.php
>

実は、日産ラシーンの平均燃費は12.8kmなのですが、ここ伊豆高原ではそれが9.5kmに落ちてしまうのです。原因は斜面の多さ……ちょっと買い物、というだけで急な坂道を往復しなければなりません(だからこそ、ここでは車は必需品なのですが)毎日山道で運転しているようなものなので、当然ガソリンもかなり食います。

ガソリンに限らず、ここでは色々なエネルギー問題にぶち当たります。今回は、僕が日頃考えている、エネルギーに関する「MY未来像」をお伝えしたいと思います(あくまで新しい技術を用いた、一般的な生活水準を維持するためのエネルギーのことです)。

●エコキュート導入の経緯

まず、お風呂に入ったり、料理をするためにはガスが必要です。ただ、うちはオール電化なので、ガスは使っていません。その代わり「エコキュート」という商品を使っています。

ご存じの方も多いとは思いますが、簡単に説明しますと、エコキュートとは「大気の熱を取り込み、ガスを圧縮することで高温にし、熱交換機で水を加熱するシステム」と言えます(ヒートポンプユニットと呼ばれます)。よく電気湯沸かし器と勘違いされることが多いようですが、それとはまったく違う物なのです。

電気は主にファンを回したり、コンプレッサーを動かすためだけに使われます。またお湯は電気代の安い夜の間に貯められ、昼間は魔法瓶の要領で保温されています。

そもそも、エコキュートにしたのには訳がありました。伊豆高原に引っ越してきて最初の冬を迎えた頃でした。その頃はプロパンガスを使っていたのですが、どうもお湯の「沸き」が悪い……連続してお湯を沸かしていると途中で水になってしまう……そして、ある夜、湯船にお湯を溜めながらシャワーを浴びていたら、突然冷水になってしまったのです。

真冬の寒い風呂場の中で冷水を浴びせられた僕は、頭に来て深夜にもかかわらずガス屋を呼びつけました。
「ちゃんとボンベの交換をしてくれないから、ガスが切れたじゃないですか!」
「あの〜、今ガスボンベを点検しましたが、ガスはまだまだ残っています」
「じゃ、何で急に湯沸かし器の火が消えたんですか!」
「ボンベが凍結してますね……それで一時的にガス圧が下がったんです……」
「え? と、凍結?」

みなさん、エアコン用の洗浄スプレーを使ったことがありますか? 一気にスプレーを使い切ると、段々缶が冷たくなり、最後には表面に氷が張ることがあります。ガスが一気に膨張して気化熱が奪われ、缶が冷えるんですね。温度が下がると、缶の中の圧力も下がってしまいます。それと同じことがLPガスのボンベで起きていたんです。

しかし、いくら冬が寒いとは言え、近所であまりそのようなことは聞きません……実はうちの風呂は通常より大きく作られており、湯船に一気にお湯を溜めることで、ガスを大量に使っていたようなのです。

寒冷地でプロパンガスを使うと、このような現象が頻繁に起こるのかどうかわかりません。少なくともうちでは、プロパンを使い続けられないことがわかりました。では、プロパン以外でお湯を沸かす方法はないものかと色々調べたところ「エコキュート」というものがあることを知ったのです。

しかしエコキュートにすると、ガス機器はレンジだけになります。そのためだけにガス契約をするのももったいないので、レンジもIHにして「オール電化」にすることにしたのですが、問題は機器の値段……エコキュートとIHクッキングヒータを買うと80万円〜90万円ぐらいかかります。その費用を8年リースという形で分割してくれるのが、TEPCO(東京電力)の「Suitch!パック」という商品だったのです。
< http://www.tepco-switch.com/
>

このリース契約には工事費もすべて含まれるので、導入に際して特別な費用はかかりませんでした。ただ、月々8,500円(うちの場合)というリース料が安いか高いか、という問題は残ります。

エコキュートのランニングコストは月1,000円〜1,500円と言われています。つまり、ガスを解約し、エコキュートにすることで元が取れる人は、ガス代が10,000円/月以上のお宅ということになります(リース料8,500円+ランニングコスト1,500円)ではうちの場合どうなのか……厳密な計算をした訳ではないのですが、リース料を足しても、光熱費は安くなったのではないかと思います(Suitch!パックは東京電力の夜間割引サービス「電化上手」を使うことを前提にしているので、電化上手の契約が必要です。また、Suitch!パックサービスのリース料金は組み合わせで変わります)。

オール電化の費用的利点は、他に5%の全電化住宅割引や、公的機関からの補助金(50,000円)などが挙げられます。結果としては、オール電化にして良かったと思っていますが、問題はリース終了後のことです。

カタログには終了後に撤去費用がかかります、とありますが、TEPCOの担当者曰く、リース期間の8年が過ぎた後は、エコキュートを返却するのか、買い取りになるのか、実際は何も決まっていない、とのことで、ちょっと見切り発車のサービスである点が気になります(Suitchパックサービスはリースなので、8年間給湯設備を変えたりお風呂の工事をしたりはできません。またやむを得ず引っ越す場合の契約上の規定もありません)。

※あくまで僕が契約した時点の話です。またエコキュートはこの他にも沢山のメーカーが展開しており、それぞれサービスが異なります。

●一番身近かなハイブリッドカー

次に考えるエネルギーは、やはりガソリンです。燃費を劇的に良くするためには、やはり車を買い換えなければなりません。相当な出費になるため、うちではまだ実現していませんが、うちの車の走行距離も90,000kmを越え、数年の内には買い換えを考えなければならないかも知れません。その時にぜひ買いたいと思っているのが「ハイブリッドカー」です。最も有名な車種はトヨタのプリウスですね。

プリウス(排気量1.5L)の燃費はなんと33km/L……うちのラシーン(排気量同じく1.5L)と比べると1/3近くの低燃費です。すごいですね〜 最近は特にプリウスを目にする機会が増えました。と言うより、周りはプリウスだらけです。これはやはり近年の原油高を反映しているということでしょうか。

ただ、ここ伊豆高原は坂道だらけの上、一冬に二〜三回は雪が積もります。できれば四輪駆動にしたいところですが、SUVのハイブリッドとなると……トヨタの「ハリアーハイブリッド」しかありません。しかも値段は一番安いグレードで400万円……く〜! 高い!

トヨタは今、次世代ハイブリッドを開発しており、2009年の実用化を目指しているようです。次世代はバッテリー依存が強くなり、電気自動車により近い仕様になるそうです(充電も家庭のコンセントでできます)。その際は、ぜひ低価格のSUV車も考慮してほしいですね。

エコカーと呼ばれるものには他に、完全な電気自動車、燃料電池自動車、低排出ガス車、天然ガス自動車、LPガス自動車などがありますが、LPガス自動車意外はインフラなどの問題で実用までほど遠いか、実用化されていてもコストがかかりすぎて市場に浸透していない物がほとんどです(LPガス自動車はかなり前からタクシーなどで使われていますが)。

やはり実用性があり、価格も手の届く範囲の超低燃費車を考えると、ハイブリッドカーが一番身近であることには変わりありません。

●太陽光発電はどうか

最後に家庭の電気について考えたいと思います。伊豆高原は建築規制があり、背の高いビルやホテルはほとんどありません。しかも南側斜面に面している家が多く、日当たりは非常に良いのです。ここは「太陽光発電」をするには絶好の場所です。

最近、屋根の上に発電パネルを付けているお宅をよく見ることが多くなりました。太陽光発電は、単に太陽光を家庭の電気に変換してくれるだけではなく、余剰電力を電力会社に売ることで、効率の良い電気使用ができるシステムです。

一般家庭で大きめの出力パネルを取り付け、なおかつ節電に気を配れば、年間の電気代がタダになる上、電力会社に売った電気の分、プラスになったという話を聞いたことがあります。もちろん、これは電気代が無料になる条件を目標に節電した結果ではありますが、家庭の電気の多くをこのシステムでまかなえるのは確かだと思います。

では導入にどのくらいの費用がかかるのでしょうか。これは、設置条件、設置地域、補助金審査などによって大きく変わってくるようです。国や自治体からの補助金を考えなければ、平均的な3.5kwシステムで260万円ぐらいと言われています。この値段で元を取るには、15〜30年かかるようです。

しかし、自治体からの補助金を入れれば、元を取れる年月はさらに短くなるでしょう。地域によっては導入総額の1/3まで補助が出るところもあるようです(エコロジー建築の審査が必要ですが)。

それでも、車と同じく導入費用がかなりかかります。ただ、20〜30年以内には元が取れるということを考えたら、その地に定住することを決定した時点で、多少予算をかけても設置を考えた方が良いのかもしれません。

個人的には、原子力発電にかかる莫大な予算を全部太陽光発電に使って、日本中の家の屋根をすべて発電パネルにしたら原発は必要ないのでは? と思います。しかしそこには、原発を推し進めた政治的な問題や、エネルギー業界の既得権益に縛られる役所の問題、太陽光発電モジュールの製造時に出るCO2の問題など、問題は山積なのでしょう……。

今回は、近い将来、代替エネルギーとして何が現実的かを考えてみました。ですので、エコロジーや温暖化対策という観点では書いていません。それを論じ出すと、それこそ社会問題、政治問題、民族問題、歴史問題にまで発展します。

節約すればエコなのか……とか ゴミの分別は本当にCO2を減らしているのか……とか いや、実際の効果よりその意識が大事なのだ……とか、わずか数パーセントの人間(我々)が世界のエネルギーのほとんどを消費し富を独占している経済至上主義が問題だ……など、様々な意見を垣間見る度、何をどう整理して考えれば良いのか解らなくなります。

ただ、今の地球は、過去に何度も繰り返されてきた温暖化による「絶滅期」よりも遙かに速い速度で進行している、「未曾有の大絶滅期」に突入しているという事実は、頭の隅に入れておかなければならないと思うのです。そう考えると、エコキュートもハイブリッドもソーラー発電も、とりあえずやってみる価値のある、一つの方策ではないでしょうか。

【まつばやし・あつし】イラストレーター・CGクリエーター
< http://www.atsushi-m.com/
>
pine1372@art.email.ne.jp

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■わが逃走[21]
未来の時計。の巻

齋藤 浩
< https://bn.dgcr.com/archives/20080515140300.html
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●1978

デジタルとアナログ。この言葉を初めて知ったのは、おそらく小学3年生のときだ。

その頃、オトナの世界ではデジタルの腕時計が流行しつつあり、日本が世界に誇るセイコーやらシチズンといったメーカーからも、素敵なデジタル腕時計達が続々と発売されていた。

しかし、当時の小学生にとって腕時計なんてものはまだ必需品でもなんでもなく、私自身にとっても興味の対象ですらなかった。

ところが!! アレが発売されたことにより、俄然気になり出したのだ。シチズン・デジアナである。その時計、なんと文字盤の中に、デジタル表示の窓がふたつ(時分と秒)、そしてアナログ時計の窓が一つ存在し、なんかこう、メカ!! って感じなのだ。

「ラジオとカセットが一つになってラジカセ」というノリが、一つのカッコよさを象徴していたような時代である。当時の少年(=俺)にとって、それはSF映画の主人公になれちゃいそうな魅力に満ちた小道具であり、また、とても手に入れられない大人のための高価な宝飾品にも見えた。

宇宙戦艦ヤマトや銀河鉄道999に出てくるようなメーター(通称松本メーター)に通じるような「機能っぽさ」にしびれ、定価25,000円〜33,000円という、小学生にとっては天文学的な値段に驚愕したのだ。

時計屋でもらってきたカタログを切り抜き、左手首にセロテープで貼ったりしていた。テレビコマーシャルの水谷豊のセリフを覚えたりもした。そして心に誓ったのだ。「いつかは、デジアナ」と。

●1955

18年後。
時計はファッションの一部と化していた。クォーツの値段は驚異的に下がってしまった。数千円、場合によっては数百円も出せば正確な時計が手に入るので、人々はその価値を時計自体の機能ではなく、スタイリングや色彩に見出しすようになっていた。

メディアは若造達に対し、より個性的な時計を求めるようはやし立てた。スウォッチやGショックのブームも、この頃である。

さて。
90年代後半の、俗称ファッションウォッチと呼ばれる時計達の流行は、時を正確に示すという機能をどこまで犠牲にするか、そしてどれだけ奇抜な表現ができるかの競い合いだったように思う。

これはこれで、とても楽しい動きだったし、現に私もたくさんの奇抜時計を買っている。しかし、当時、特にセイコーやシチズンから発売されていたようなそれらの多くは中途半端に真面目な感じで、悪ノリしきれてないように思えたのだ。

私の祖父・須藤三郎は、「遊ぶときは遊べ。勉強するときは勉強しろ。けじめを大切にな。うっ、かっくし。」と言い残して死にました。悪ノリするときも正攻法でいくときも、潔く。商品とはそのメーカーの人格を現すものなのだから、分かりやすくないと使い手側が戸惑っちまうぜ。

その点、あれは良かった。そう、18年前に憧れたあの、デジアナである。「時計の未来はこうなる」と、根拠もなく言いきるあの力強さ。実際“未来”になって振り返ってみればハッタリだったと言われるかもしれないけど、当時の技術者達のひたむきさを形態を通して感じられたよなあ。

なんて思ってたらむらむらと物欲が俺様を支配してきた。という訳で、25歳の私はデジアナ探しの旅を始めたのだった。

さて、当時から数えても18年前の時計である。しかも、現在みたいにヤフオクもない。当然足で探すことになる。しかも中古品を探そうにもデジアナなんて時計は金銭的価値は低く、中古時計の専門店ではまず見つけることができなかった。

で、どうせ買うなら新品でしょう! ということになり、町の時計屋さんのデッドストックを探し歩くことに。地元はもちろん、外出先や旅行先で時計店をみつけては「デジアナありませんか?」と聞き続けた。

意外な掘り出し物が見つかることもあったが、肝心なデジアナだけは見つからず、そうこうしているうちに2年が過ぎた。

●1997

秋だったと思う。なぜかその頃私は「戦前の流線型工業製品」にハマっていた。あるとき駅のポスターで、EF55型電気機関車が信州を走ることを知り、その流線型ボディを一目見ようと、物好きな私は朝3時に起きて松本まで向かったのだ。

で、一通り見学した後昼飯ってことになり、商店街の定食屋で生姜焼き定食なんて食ってると、向かいが時計屋であることに気づいた。ただでさえ市川崑監督の金田一耕助シリーズ的昭和な感じの商店街だったのだが、その店ときたら、褪色した看板の具合やタイル貼りの外壁など、完璧なまでに昭和。

ある! ここには絶対ある!! ニュータイプのごとく額に稲妻を光らせた私は食休みもぜず、慌てて会計を済ますとその店へと向かった。
扉を開ける。
「いらっしゃーい」。
おそらく店主なのであろう。親父の跡を継いだと思われる四十男がめんどくさそうに声をかけた。

「あのー、すいません。デジアナという時計を探しているのです……ぐあっ!」
話しながら店内を見ていると、目の前のショーケースに発見してしまったのだ。間違いない。デジアナだ。しかも初期型の黒。いちばん欲しかったモデルである。しかも隣にはシチズン・デジアナと人気を二分していたセイコー・デジボーグまである。なんなんだ、この店は!!

さっそく店主に「あのっ。こ、こ、これください!」
「あ、はーい。2万6000円ね」
という具合に、あっさり買ってしまった。いやー、見つかるときは見つかるも
んだね。つい今しがた見た流線型機関車のことなんかすっかり忘れて、脳内は
すっかりデジアナに染まってしまいましたとさ。

●2008

で、これがその時買ったデジアナだ。
< http://www.dgcr.com/kiji/20080515/digiana >

液晶パターンも現在のものと違い、かなり荒っぽい印象。そこがまた良い。よくよく見てみたら、カレンダー機能が来年で切れる。考えてみれば、30年も前の時計なんですね。これはもう立派な「おじいさんの時計」かも。

とはいえ、骨董的価値はないし、コレクターに人気という訳でもなさそうだ。でも、オレ的にすげえカッコいい時計なのです。大阪万博で始まった70年代に作られただけあって、デザインの思想が前向きなのだ。未来に希望が感じられる。

そう、最近思うのですが、このところ“未来感”が希薄だ。いま未来をテーマになにかしらデザインすることになった場合、20年代的未来? とか、70年代的未来? とか考えちゃう。そうじゃなくて、現在における未来を伝えなければならなくなった場合、我々は何を提示できるのか??

答えが出にくい。
これって危険。

【さいとう・ひろし】saito@tongpoographics.jp
1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられ
ないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poo graphics設立。グラフィ
ックデザイナーとして、地道に仕事を続けています。
< http://www.c-channel.com/c00563/
>

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■展覧会情報
蜷川実花写真展「蜷川妄想劇場」
< http://www.parco-nagoya.com/web/08ninagawa/
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20080515140200.html
>
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会期:5月17日(土)〜6月2日(月)10:00〜21:00 最終日18時
会場:パルコギャラリー(名古屋市中区栄3-29-1 名古屋パルコ西館8F TEL.052-264-8370)
入場料:一般300円、学生200円、小学生以下無料
内容:国内外を問わず絶大な人気を誇るフォトグラファー蜷川実花の最新写真集「蜷川妄想劇場」発売を記念して、写真展を開催! 雑誌「MORE」(集英社)で好評連載された人気男性俳優・タレントの作品が、蜷川実花の世界観とともに展示されます。(サイトより)

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■展覧会情報
森山大道写真展「凶区 -Erotica-」
< http://www.hephall.com/
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20080515140100.html
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会期:5月16日(金)〜5月28日(水)11:00〜20:00 ※19日のみトークイベント準備のため18時まで
会場:HEP HALL(大阪市北区角田町5-15 HEP FIVE 8F TEL.06-6366-3636)
入場料:一般300円、高校生以下無料(要学生証)
内容:見慣れた大阪の風景なのになぜこんなにカッコいいのだ? 大阪、神戸、長野、山梨、福井、松江、札幌、ニューヨーク、ボストン、サンフランシスコ、サンディエゴ、パリ、ロンドン、アムステルダム、セビリア、上海、バンコク、ホーチミン、ブエノスアイレス、シドニー…雑然とした街が、人が、空気が、森山大道の感覚によって切り取られた瞬間、エロティックに、危うく、刺々しいまでにさらけだされ、ただひたすら、どこの地とも分からない、路地へと回帰していく──本展では、森山大道が1999年以降の数年間に訪れた街で撮りためたスナップショットを、その時間と空間をシャッフルさせてご覧いただきます。(サイトより)
※大阪ではじつに10年ぶりとなる待望の個展

◇森山大道トーク
5月19日(月)19:00〜
※当日11:00より写真展来場の先着100名に整理券を発行

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■編集後記(5/15)

最驚!ガッツ伝説・小学校のさんすうやこくごを分かっていない(らしい)若手お笑い芸人たちがいる。最初はクイズ番組のオモチャ扱いだったが、だんだんメインになってきて、いまや「おバカ」が異常にブレークしている。巨人・ヤクルト戦とコラボなどという、とんでもないナイトゲーム中継もあった。こんな時代の徒花だと思うが、うっとうしい、早く消えてくれと願うばかりだ。「羞恥心」という漢字と意味を広めたという功績は認めよう。おバカなんてゆるい形容では物足りない、いやはや何とも表現できない傑物がガッツ石松だ。「最驚!ガッツ伝説」(光文社、2004)を読んだ。発売された当時から、何度か立ち読みしたことはあったがとうてい購買意欲のわかない代物だった。とにかく体裁が極端にチープなのだ。新書判よりやや背が高く、カバーがなく、厚い紙で束を稼いではいるがわずか128ページしかない。子どもの学習誌の付録だって、もっとマシなのがあるぞと言いたいくらいの安っぽさで、定価が952円+税と異常に高い。先日、ブックオフの105円棚にあったので買った。その「伝説」は60連発、本当なのかガセなのか、とんでもないエピソードが巨大なゴシック体で組まれていて、水準以上におもしろい。K点越えがいくつもある。小さな文字で組まれたエピソード集も笑えるものが多い。この本の編集者、いい仕事してる。浅草キッド評「ガッツは確信犯の裸の王様」、確かに。そのへんの「おバカ」とは「品格」が違いますって。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334974562/dgcrcom-22/
>
アマゾンで見る
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334974694/dgcrcom-22/
>
第2弾

・太陽光発電に憧れてたなぁ。30年もかかるのか……。/16億! クレージーやわ。橋下知事、プロデュースしてもらって、美術館維持財団設立費用にあてるってのはどうでしょうか。経費削減に加えてこういうのもいかがかと……。関空での来阪があっても、USJで少し遊んで、宿泊や観光は神戸や京都、奈良という流れで、観光誘致は難しいみたいだしさ。歴史的建造物はあるのに、どうして通天閣と道頓堀ルートばっかりなのかなぁ。(hammer.mule)
< http://solar.signmall.jp/
>  連続4日間、不日照でも点灯
< http://www.yusac.ne.jp/kouji.html
>  ソーラータイプ
< http://www.jiji.com/jc/p?id=20080515115717-6197391
>  16億

photo
最驚!ガッツ伝説
ガッツ石松&鈴木佑季 EXCITING編集部
光文社 2004-07-08
おすすめ平均 star
star直感で言動する男ガッツ
star凄く笑ってしまいました!
starハラワタよじれます。
star知恵のある人だと思う
star笑。

最驚!ガッツ伝説2 神様ありがとう俺の人生 (新装版) ちょっちゅね! 短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント

by G-Tools , 2008/05/15