[2439] 10年ぶりの台湾でAtomを購入

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<このマシンには何もデータを残さない>

■KNNエンパワーメントコラム
 10年ぶりの台湾でAtomを購入
 神田敏晶

■クリエイター手抜きプロジェクト[170]Photoshop CS2/CS3編
 GPSの座標データを読み出し表示する
 古籏一浩

■電子浮世絵版画家の東西見聞録[39]
 仁寺洞の伝統茶
 HAL_

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■KNNエンパワーメントコラム
10年ぶりの台湾でAtomを購入

神田敏晶
< https://bn.dgcr.com/archives/20080609140300.html
>
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KNN神田@台湾です。

10年ぶりに台湾の「ConputexTaipei2008」に参加している。アジア最大級のITショウComdexなき今は、世界最大級のITショウとなっている。会場は、Taipei 101をはさんだ場所とそこから約15分の場所の2か所。

2004年には、世界最高層のタワー「Taipei 101(508メートル)」が登場し、2009年8月16日まではドバイの「ブルジュ・ドバイ(818メートル)」の竣工までは営業中では最高層である。このタワーははじめてだったけど、まるでラスベガスのフォーラムショップのようである。東京でもこれだけのスケール感は出せない。

10年前の台湾は、激しく進化していた。

10数年前、Macユーザーであったボクにとって、マザーボード大国である台湾のショウは、なんともつまらない工業製品博であった。しかし、今年は、インテルのAtom搭載のミニノートPCやMIDが大挙に発表されることとなり、新しい時代のコンピューティングの幕開けを感じるショウとなった。

日本でも発売されている台湾のASUSのEeePCは、すでに日本でもイーモバイルと購入すると2万円でおつりがくるというセット販売まで登場している(ノジマ調べ)。
< http://eeepc.asus.com/jp/index.htm
>

しかも、それが全世界で100万台も売れている。日本のAmazonでは49,800円だ。

何よりも、この価格で正規版のWindows XPが走るのだから、HDD容量不足とか、DVD視聴などをあきらめれば、問題は解決する。大人にとっては、セカンドマシンとして、一台あれば何かと便利なマシンだ。

データはすべて、このマシンではなく、Googleアプリを使ってメインマシンやサーバに転送すればいい。このマシンには何もデータを残さないというのが正しい使い方だろう。何よりも軽いPCは、人間の体にも、とても優しい!

高価なパソコンを敬遠し、携帯しか使わない中高生でも買えそうな金額にまで落ちていることから、もしかすると日本の中高生の間でミニノートPCという選択肢が登場し、新たなブームになるのかもしれない。

日本の若年層における携帯のみの文化は、世界のITリテラシーから見ると「退化」に等しいから、国力のためにも進化してもプリミティブな携帯以外のITリテラシーを持っていてほしい。

そして、今回、6月3日に発売と同時発売されたばかりの、Atom搭載の「EeePC 901」を台北市の量販店で購入した。台湾製品に、これだけワクワクするのは生まれて初めてだ! 画面はなんと8.9インチになり、EeePC900を思わず買いかけそうだが、初入荷している店舗を探しまわって正解だった。

< http://japanese.engadget.com/2008/05/16/eee-pc-901-6-3-650-bluetooth/
>
噂どおりのASUSのロゴなしで、EeePCというブランドを強調したいようだ。現地価格で17,000元だったので、日本円にして約63,000円だ。

Let's noteのR9が日本の量販店では、12万円代にまで落ちているが、EeePCはその半額、この差はまだ大きい。Asusが日本で発売するまでに、個人輸入で販売するのもありかな? とついつい思ってしまう。

中国語バージョンのWindowsなので、まだ日本語は打てないが、ブラウズしたりするには十分で、後から日本語版のXPを上書き予定。電子メールとブラウズ、しかも今回はブルートゥース搭載なので、いろいろと遊べることは広がりそう。

何よりも、今年は台湾メーカーがこぞって、このAtom搭載マシンを大量に発表してきたので、日本のメーカーがどのように対応するのかが見ものである。いや、発売しなければ、まずいと思う。

値段では太刀打ちできないが、質や付加価値で日本製品ならではのミニノートPCでの展開に期待したい。もちろん、アップルには3GのiPhoneだけではなく、ミニノート市場の製品に「乞うご期待」を勝手にしている。

PCの市場も、低価格帯での「メール&ブラウズ専用デバイス」に、ゲーム機やPDA、携帯、ミニノートと参入し、久し振りに面白い展開になりそうだ。

MXテレビ 東京ITニュース 毎週月曜日21:30〜 デジタル9ch
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■クリエイター手抜きプロジェクト[170]Photoshop CS2/CS3編
GPSの座標データを読み出し表示する
古籏一浩
< https://bn.dgcr.com/archives/20080609140200.html
>
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これまではIllustrator CS2/CS3で座標データを表示しましたが、今回はPhotoshopでGPSが出力したXMLデータ内の座標値を読み出し表示するスクリプトです。

textColor = [255, 0, 0];
offsetX = 100;
offsetY = 100;
fSize = 9;
function setUnit(unt){ preferences.rulerUnits = unt; }
function getUnit(){ return preferences.rulerUnits; }
saveUnit = getUnit();
setUnit(Units.PIXELS); // 幅を指定する場合の単位
docObj = activeDocument;
result = "";
CR = String.fromCharCode(13);
filename = File.openDialog("GPSで出力したXMLファイルを指定してください");
fileObj = new File(filename);
flag = fileObj.open("r");
if (flag == true)
{
while(!fileObj.eof)
{
text = fileObj.readln();
if(text.indexOf("< wpt ") > -1) // XML Tag Search
{
xmlData = text.split(" "); // 空白で分割
lat = xmlData[3].substring(5,xmlData[3].length-1);
lon = xmlData[4].substring(5,xmlData[4].length-2);
result += lat+","+lon+CR;
}
}
layObj = docObj.artLayers.add();
layObj.kind = LayerKind.TEXT;
layObj.textItem.font = "Osaka"; // 書体(フォント)を指定
layObj.textItem.size = fSize; // 書体サイズを指定
layObj.textItem.justification = Justification.LEFT; // 行揃え指定
layObj.textItem.color.rgb.red = textColor[0];
layObj.textItem.color.rgb.green = textColor[1];
layObj.textItem.color.rgb.blue = textColor[2];
layObj.textItem.contents = result;
layObj.translate(offsetX,offsetY);
fileObj.close();
}else{
alert("XMLファイルが開けませんでした");
}
setUnit(saveUnit);

文字の色は赤色にしていますが、この色を変更するには先頭行の

textColor = [255, 0, 0];

の数値を変えてください。最初が赤の輝度、次が緑の輝度、最後が青の輝度になります。輝度の範囲は0〜255で0が最も暗く、255が最も明るいものになります。文字のサイズは2行目の

fSize = 9;

の値を変更してください。この値の単位はポイント(pt)になります。


【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp
< http://www.openspc2.org/
>

近所のコンビニがなくなって新たな店が出現。コ○モハートという名前の店なんですが、ネットで検索すると催眠商法のお店のようで。100円で60〜90歳の老人を釣って、いろいろ買わせるそうです。で、折角なので行ってみたら……。
店員「日曜日は休みです」
私 「皆に広く宣伝する店なのに、日曜日が休みなんですか?」
店員「そうです、従業員も休まないといけませんから」
日曜日に老人以外に来られると困るからなのかなと思ったりもしますが、3か月でトンズラだそうです。この店は13周年としょぼい広告に書いてあったから、結構長続きしているんですね。

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■電子浮世絵版画家の東西見聞録[39]
仁寺洞の伝統茶

HAL_
< https://bn.dgcr.com/archives/20080609140100.html
>
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●耕仁美術館(キョンインミスルグァン)に行く

韓国に行くたびに仁寺洞へ行っているのに、仁寺洞の中にある耕仁美術館には訪れるチャンスを逃していました。今回は「絶対行くぞ!」と意気込んで仁寺洞の裏路地へと入り込みました。耕仁美術館は普通のギャラリーとは違い、広い敷地内に展示館があるとは知っていたのですが、想像していたものとは全く違う美術館でした。

それは仁寺洞メインストリートから少し裏側に入ったところにあります。裏路地は大小の食堂が入り乱れるように存在するところなので、本当にそんな所に美術館があるのかと考えこんでしまいます。メインストリートから目的の路地に入っていくと、曲がり角左側に大きな看板があり、それはすぐ目に止まるので迷うような場所ではありません。

看板のある角を左折すると、幅が二メートルはないだろうという狭い道に入ります。そのまま進むと突き当たりになっている道ですが、突き当たり右側手前に大きなお屋敷にはいるような門柱が立っています。その門の向かい側には、食堂が並んでいるという裏路地ならではのロケーションです。

門を入ると、広い庭を中心に韓国の伝統家屋が建ち並んでいます。そして、庭にはそこかしこに彫刻らしき物が点在しています。美術館とはいっても、そのまま韓屋の集合といった風情です。ここは元々、朝鮮第25代目の王の住居跡で、なんとソウルの中心に500坪という広さを保っているそうです。このような場所を、一般に無料で開放しているのは素晴らしいことだと思います。

三月だったので木々の緑は少なく、おかげで全ての建物が見通せました。館は第一展示室、第二展示室と別れているようなのですが、一見しても何処が何処やら分かりません。どんなものかなと思いながら一軒のお屋敷に入りますが、各展示室の展示内容はバラバラだったので、まるで集合ギャラリーのような感じです。展示物も、書あり、工芸品あり、デジタルプリンターあり……。これは、古い絵をデジタル化してくれるらしいです。

展示物の美術品としての価値は分かりませんが、「書」は日本にない韓国文字の中に興味深いものはありました。他の書画に関しては、私達にとって新しい刺激にはならなかったことが残念でした。

●伝統茶はチョントンチャと言う

耕仁美術館のもう一つのお楽しみは伝統茶院です。伝統茶の発音は全て口をつぼめながら言うと良いのですが、なんだか面白いフレーズで、口の形と音が脳に焼き付いてしまいます。韓国の伝統茶は、漢方型の味と穀物型の味、フルーツ型の味があります。このことからも分かるように、「茶」という名称が付いてはいますが、茶葉を使わない韓国での伝統的な飲み物と考えた方が良いでしょう。

その中でも私が大好きなのが雙和茶(サンファチャ)です。これは生姜やピーナツ、ナツメ、松の実などを煮出して作った濃厚な黒褐色で、味もまた濃厚な漢方薬のような味のするものです。これは韓国内で健康茶としてよく飲まれているということです。相棒のsatokoの頼んだものが五味子茶(オジャミチャ)で、五味子という実を煮出して作った、さっぱりした酸味とちょっと濃いめの甘み、それに苦みと塩辛みと辛みの五つの味の混ざった赤い色をしたお茶です。こちらは初めての人でも飲みやすいお茶です。

伝統茶は日本でもちょっとしたブームがあり、韓国製品を置いてあるマーケットなどでは柚子茶(ユジャチャ)が有名ですね。伝統茶院にはその他にも、お米から作ったお茶や木の根から作ったお茶、梅の実、生姜、等々興味深いお茶がたくさんあるのですが、ソウルにしては値段が高いのが難点です(6000w〜7000w)。生活に直接必要のない物として捉えられているので、税金が沢山かかっているのでしょうか。

でも、それら雙和茶などの一般的なお茶は、マーケットに行くとドライパック(粉末)になって売られているので、お土産品としても最適です。もちろん、私も紅茶のティーパックのようになった箱入り雙和茶をロッテマートで購入してきました。韓国は食べ物も美味しいのですけれど、食べ過ぎてお腹が苦しくなることのない、様々な伝統茶を楽しむのもいいかなと思いました。

耕仁美術館の入り口
< http://www.dgcr.com/kiji/20080609/kounin >
伝統茶院入り口
< http://www.dgcr.com/kiji/20080609/cyain >
伝統茶、手前が雙和茶、向こうに五味子茶真ん中にあるのは「もち米油菓」
< http://www.dgcr.com/kiji/20080609/cyontoncya >
韓国家屋
< http://www.dgcr.com/kiji/20080609/teinai >

○「Jazz香る・版画展」御礼

二週間という長い期間、皆様の温かいご支援のおかげで、無事に「Jazz香る・版画展」を終了いたしました。雨の中遠くから来て下さった方々、何度も足を運んで下さった方々、久しぶりに顔を拝見することの出来た方々、本当にありがとうございました。また、お祝いのメッセージをくださった方々にもお礼申し上げます。

今回は他の仕事の関係上、全日会場にいることが出来ませんでした。作者不在で、お話できなかった方々には申し訳なく思っています。次回はいつになるか分かりませんが、今回会期中ご都合つかなかった方々には、是非おこし頂ければと思います。

個展が終わり、ホッとする間もなく本日6月9日(月)午後7時から、横浜ZAIMにてPainterワークショップが開催されます。この春に引き続き、今年二度目のワークショップですが、毎回様々な年齢層の方々が参加され、活気あふれる催しになっています。このワークショップは、最終的に公共の場への展示を目的としていますので、当然ではあります。またその中で、多くの新しい出会いが刺激となり、新たな作品に展開されることと思います。

○DogArtEx開催

「ドッグアート博覧会」会話するアート愛すべき犬たち
会期:6月20日(金)〜22日(日)10:00〜21:00
会場:玉川高島屋ショッピングセンター 1Fアレーナサロン
観覧料:一般/大・高校生 500円、中・小学生250円
主催:Brain communications

昨年から始まった「ドッグアート博覧会」です。昨年は駅から離れていたにもかかわらず多くの方々にご来場頂き、好評を博しました。今回二度目は玉川高島屋に会場を移し、24名のアーティストの犬たちが会話します。三日間という短い期間ですが、是非ご来場下さい。もちろん、私も参加アーティストの一人です。

いついかなる時代でも、子供達の瞳に映っていてほしいもの、大人たちが人生のくつろぎを感じるもの、それは人々のまわりで輝いている「美」にほかなりません。私たちはその「美」の体験の魅力的な方法のひとつとして、ドッグアートをひときわ大切にしていきたいと考えています。(ドッグアートエクス、チラシより)
< http://www.brain-communications.jp/dae/
>

○ZIetZ Sound Drawing LIVEのお知らせ

銀座アップルストアーでのライブ5回目、通算6度目のライブです。今回のテーマは「雨」。今回から構成を少し変更して新たな展開となります。テルミンと詩、そして光の絵画の時をゆったりとした気分でお楽しみ頂ければと思います。
日時:6月25日(水)19:00〜20:00 Theme「雨」
Apple Store 3F Theater
詳細はサイトにて御覧ください。
< http://zietz.hal-i.com/
>

【HAL_】横浜在住アーティスト hal_i@mac.com
Web < http://homepage.mac.com/HAL_i/
>
Web < http://lohasfood.exblog.jp/
>
Web < http://Web.mac.com/hal_i/
>
Sound Drawing グループ「ZIetZ」の公式サイト
< http://zietz.hal-i.com/
>

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■編集後記(6/9)

こうして新地名は誕生した! (ベスト新書 183)・楠原佑介「こうして新地名は誕生した!」(ベスト新書、2008)を読む。新地名・珍地名マニアとしてはじつにおもしろく読めたが、おもしろがっている場合ではない。歴史をふみにじる新地名の続出を阻止できなかった、まっとうな地名保存立法を実現できなかった研究家の無念さが痛切に表れている本だ。「地名の語源については、そこらの大学教授とやらを500人連れて来ても、私はその誰にも負けないほど研究してきた」と自負する筆者は、新地名候補に対して徹底的に検討を加え、それがふさわしくない場合は必ず代案を発表してきた。地名に関しては、よそ者が口をはさむことを地元首脳は極端に嫌う。だが住民運動を介してなら必ず反応する。住民からの招請に応じてノーギャラで講演にかけつけ、ラチもない新市名選びの狂奔を批判するが、その意見が通ることはまずない。「どこの馬の骨」呼ばわり覚悟で動くべきだったというのが、旧国名僭称ひらがな書き「さぬき市」と隣の別地旧郡名盗用かな書き「東かがわ市」である。このふたつの悪名を退治しておけば,その後全国に蔓延した同類の悪名に歯止めをかけられたかもしれないと反省しきりだ。筆者がくりかえし指摘するのは、新地名の捏造の「罪」である。「われわれの住む日本列島は、世界中でも最も濃密に歴史的・伝統的地名が多数残されている地域であり、今はもう使われなくなった地名群も数多くある。ありもしない知恵を絞って新地名を捏造する必要はまったくなく、過去にその地域で使われて来た地名群を調査し、そのどれが該当する地域の範囲に整合するか、比較して判断するだけでよい」。まさに正論、それ以外の地名の付け方はない。巻末の「平成大合併の新市名を採点する」の一覧表では、260余の新市町名を、評価理由を明記して◎○△▲×で評価しているが、◎○△がわずか60程しかないのには驚きだ。そして、あまりに滑稽な、あまりに浅はかな地名を見ると住民が気の毒でならない。だが、一度は決定済みであっても、住民運動などで働きかけ議会で議決されれば、市名はいつでも変更可能だ。千葉県柏市は合併して「東葛市」でスタートしたものの、2か月半でもとの中心市名である柏市に戻している。このような例は改悪例も含め相当数にのぼるようだ。わたしがかつて住んでいた浦和市は「さいたま市」となったが、県名僭称・地名盗用かな書きで最悪ランクの×である。代案は元足立市、氷川市。いまひとつピンと来ない。浦和市の復活だ。というと、また大宮市と大バトルの勃発必至。まず無理だろう。楠原さんが「町村合併とは」を、生涯をかけた課題とした理由があとがきにある。高い志のいい話だ。(柴田)
< http://timeizyouhou.cocolog-nifty.com/
>
地名情報資料室・楠原佑介
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4584121834/dgcrcom-22/
>
アマゾンで「こうして新地名は誕生した!」を見る

・昨年、友人が家族でカフェをオープンした。カフェといっても、ギャラリーあり、屋上デッキあり、中庭ありの凝った作り。集めていたアンティークの家具類が使いたいと、アイデアを練りに練った建物を一年以上かけて作ったそう。使われている木材は主に解体された純和風の古民家のもので、それがヨーロッパ調の可愛いアンティーク風カフェに。昔のお家の梁って風情があるし、太いものが使われていて丈夫。古民家の材木を再利用するのは、女子大の学生さん主導の古民家再生プロジェクトの一環らしいのだが、今までは純和風の食べ物屋さんになったりするところは見ていても、可愛いお店になるのは珍しかったらしく、完成を見て学生さんたちがとても喜んでくれたとのこと。私はと言えば、建物にカーブ部分を見つけたり(めんどくさいはず)、なぜトイレの電灯は天井を斜めに切ってまであそこにあるんだろう……あ、きっとこのステンドグラスを電灯で邪魔せず全部見せたいのね(めんどくさいはず)、などと無理することないんだけどあったら素敵ね、という部分があって、なんていうかデザイナーさんのこだわりみたいなのが見られたので、友人に「ここを設計したデザイナーさん、実績として公開させてくれって話してなかった?」と問うと、「うん、そうなの。どうして?」との答え。「すっごくこだわっているわよ。楽しんで作られていたんじゃないかなぁ。こういう仕事ができるのって幸せだもん。こう作った方が素敵なのにと思っていても、お客さんがあまり感性良くないとひどい指示されて、実績にはできないな〜と思うことあるもの。」「そうなの、デザイナーさんと意気投合、って言うのかな、こういう感じにしたいって話したら、いろんなアイデア出してこられて、そうそう〜って。頼んでないのに、トイレットペーパーホルダーを鉄を加工して作ってこられたり、カフェの間接照明を作ってこられたり……。自分専用の席を決めてらっしゃって、しょっちゅうお茶飲んでいかれるわ。」/宝塚市の「ガーデンハット」というお店。弟さんが作られているチーズケーキが絶品! オーガニックティーも美味しい。カップ選べます。お近くの方はぜひ。落ち着くお店です。ここで仕事したい〜、うちの近くに二号店作ってくれ〜。(hammer.mule)
< http://mikinohuwari.blog123.fc2.com/blog-entry-56.html
>  お店
< http://mikinohuwari.blog123.fc2.com/blog-entry-68.html
> チーズケーキ
< http://www.kozaidonya.com/project.html
>  古民家を解体
< http://kominkazoku.jp/sinbun.htm
>  新聞に
< http://www.kozaidonya.com/
>  ここのお仕事
< http://mikinohuwari.blog123.fc2.com/
>  友人のブログ
< http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20080607ddlk09040026000c.html
>
「とちぎ県」はいかが 自民・岩崎県議提案、「影の薄さ」返上???

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こうして新地名は誕生した! (ベスト新書 183)
楠原 佑介
ベストセラーズ 2008-04-09
おすすめ平均 star
star基本の論調には同感だが、その理由付けには同意し難い面が多い
star頑固オヤジ、地名復活に吼える
starたしかに著者の主張はもっともだが、考えが狭すぎるような気がする。

地名の社会学 (角川選書 424)

by G-Tools , 2008/06/09