グラフィック薄氷大魔王[141]オキシライド電池のパワー
── 吉井 宏 ──

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SANYO eneloop 充電器 単3形4個セット (単3形・単4形兼用) N-TG1SキングパワーUだのアルカリ乾電池だの、新しい種類の乾電池がときたま出てくる。10年前くらいからうちの電池はニッケル水素充電池ばかり。最近、自然放電が少ないと評判のSANYOのエネループに総取っ替えした。せっかく充電しておいたのに、いざ使うときには半分以下になってるみたいなことがなくなり、安心して電池をストックしておけるようになった。

先日、サンドペーパーを取り付けて使う往復運動式の電動ヤスリ(仕組みとしては強力な電動歯ブラシみたいなもの)を使っていたとき、エネループ単四電池の充電済みストックが切れた。探してみたら、コンビニで衝動買いしたまますっかり忘れていた単四のオキシライド電池を発見。

Panasonic オキシライド乾電池単三 4本ブリスターパック ZR6XJ/4B使ってみてびっくり! 普通の電池が100のパワーとすると、オキシライド電池は体感150〜200くらいのパワー。モーターの力強さがぜんぜんちがう。今まで強く押し当てると止まってしまう程度のパワーだったのが、先端を手でつかんでも止められないほど。そりゃ、こんな強力な電池を160本も束ねたら、人が乗った飛行機だって飛ぶだろうって納得。



松下電器産業 エボルタ乾電池単三型4本パック LR6EJ/4SEじゃあ、オキシライド電池をまとめ買いしておこうと家電量販店に行ったのだが、なぜかぜんぜん置いてない。おかしいなあと思って店員に聞いてみると、「EVOLTA」という後継のアルカリ電池に切り替わってる最中で、オキシライド電池は入荷しないとのこと。まだコンビニ等で見かけることもあるけど、なくなっちゃうのかな。

なお、オキシライド電池の初期電圧は1.7Vとのことで、デジカメが動かなかったり故障したりなどの不具合も起きることがあるので注意(電池の初期電圧は、マンガンやアルカリが1.6V、ニッケル水素は1.4Vだそう)。
電池も適材適所。
< http://panasonic.co.jp/mbi/info/oxyride/index.html
>

ところで、その往復運動式の軽作業用電動ヤスリはSuehiroの製品。ハンズで見つけた。単四電池2本使用で、もともとけっこう強力。よく模型屋に置いてあるGToolの同類の製品は単三電池1本使用で、細かい作業には十分だけどレジンキャストの塊をバリバリ削るには全くの非力。どちらも3000円程度。もうちょい本格的なものはないかとハンズで探したら、一応あったけど、11万円だって! 中間のはないのか〜??

●先週のScanSnapの続き

FUJITSU ScanSnap(スキャンスナップ) S510  FI-S510先週から丸3日くらいの時間を書類・雑誌整理に費やした結果、腰の高さくらいの紙の塔を二つ半と20リットルのゴミ袋3個分の破いた紙の排出に成功。ScanSnapのスキャン枚数は3000枚くらい(消耗品の取り替え時期を見るためのカウンターがある)。これだけ出すと、ちょっとだけ部屋が広くなった気がする。

不要紙の量に対して、スキャン枚数が少なすぎと思われるかもしれないけど、実際のところ、一冊の雑誌で取っておきたい部分は多くても数十ページくらいなのでこんなもの。はじめのうちはあれもこれもとスキャンするけど、だんだん「どうでもいいや」モードになってきて、ペラペラっとめくっただけで「あ、これいらない」ってスキャンせずにポイッ。「これはとっておこう」の感覚が麻痺してくるのだ。前回の整理でとっておくことにしたものも全く惜しくなくなって、どんどん捨てられるようになる。

書類や説明書の類も、何が何でも絶対にとっておかなくてはならないもの以外は「特に困りゃせんだろ」ってポイポイッ。ちょっと迷うくらいの書類だけScanSnapに突っ込む。要するに、後で必要になるとかは関係なしで、捨てる理由を作るためだけにスキャン。しまいには、そのへんの書類や紙切れが単体で存在することが許せなくなってくる。もー全部捨てるかスキャン。

「本は紙を綴じただけの原始的なメディアだが、ランダムアクセスやペラペラめくって全体像を素早く把握できるなど、電子メディアがかなわない利点もある」とか言われるけど、それは文字主体の場合に限ると思う。雑誌のページは、JPEGにしてサムネールや画像ブラウザで見るほうが格段に便利。まだまだ本棚には本が詰まってるけど、電子化されてない本には価値がない、くらいに思えてしまいそう。これから、貴重な図鑑も画集もどんどん切り刻んでScanSnapするぞ。そのほうが本には幸せだ。

あ、こんなにスキャンがラクだと、紙の本といえども不正コピーが出回るのを心配しなきゃならなくなるかも。

7年間も眠らせていたScanSnapだけど、これが今までフルに稼働していたら、どれだけ部屋が広くなっていたことか、もっと早く気がつけばよかった。また、この手軽さを「手書きスケッチ取り込み→Photoshopで修正→プリント→手書きで加筆→スキャン」のワークフローに活かさない手はない。

次はMacモデルにしようかと思ったら、「e-スキャンモード」がないことだけ気になる。これはe-文書法で定められたスキャン品質で書類をスキャンするモードで、電子保存した文書は原本の紙を保存しなくてもいいらしい。まあ、そういう種類の書類を扱うことは滅多にないだろうけど。濱村さんもScanSnapを購入したそうで、編集後記をいろいろ参考にさせてもらってます。そうか、Windowsモデルを買ってMacで使えるのか〜。そうしよう。

【吉井 宏/イラストレーター】 hiroshi@yoshii.com

iPhoneの通信料金が決定。一か月計7,280円。スマートフォンの使い放題コースとしては思ったより安いけど、電話料金としてはやっぱり高い。携帯電話やモバイル関連をiPhone一個にまとめちゃう覚悟ならいいけど、どれも欠かせないのでやっぱ無理かな。う〜〜〜ん。iPod touchの便利さに慣れていると、インターネットがどこでも見れる上に電話もできるとなりゃ、どうしたってホシイ!! 抜け道としては、iPhoneにナンバーポータビリティしてメインとして使い、モバイルコンテンツ絡みで必要な従来の携帯電話は新規に安い料金コースを契約、モバイル用にはワイヤレスゲート。これだと今より安く上がる。
iPhoneをノートパソコンに繋いでインターネットできれば、モバイル用を心配する必要はないのだが。インターネット閲覧とかメールとかはiPhoneでほとんど済ませられるけど、出先で仕事してるとき大きなファイルのサーバーアップはノートパソコンでないと。あっ! iPhoneにUSB経由でファイルを移して、そこからWebにアップは可能なのかな?

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