[2491] 魅惑の箱ーケーブルテレビ

投稿:  著者:  読了時間:20分(本文:約9,600文字)


<のび太は成長していなかったようである>

■装飾山イバラ道[20]
 魅惑の箱ーケーブルテレビ
 武田瑛夢

■音喰らう脳髄[54]
 私はね、あなたとは違うんですよ
 モモヨ

■展覧会案内
 追悼 山下勇三展
 追悼 毛利彰展
 古谷萌展「ROUTINE」
 和田裕也展「/」
 ヴイジョンズ オブ アメリカ 第2部 わが祖国 1918-1961
 液晶絵画 STILL/MOTION

■募集案内
 日本タイポグラフィ年鑑2009


■装飾山イバラ道[20]
魅惑の箱ーケーブルテレビ

武田瑛夢
< http://bn.dgcr.com/archives/20080909140700.html >
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さて、オリンピックが終わってしまっても、国際的に活躍するスポーツ選手から目が離せない。錦織圭選手のテニス全米オープンの試合が見たくて番組表を探すけれど、この試合はWOWOWじゃないと見られない現実。WOWOWとは契約していないので残念。試しに視聴のお知らせにチャンネルを合わせると、お得なプランで猛烈にアピールしてくる。

うちはまだケーブルテレビの通常契約で見られるチャンネルでさえも全部はチェックしきれていないのに、さらに有料チャンネルに入るのはどうももったいない。この試合の数日間は、WOWOWの誘惑になんとか打ち勝てるかの勝負どころだ。

インターネットで見るにしても、試合が終わった後の動画では嫌だし、生で中継していてさらにタダなところを探した。どうやら、ライブストリーミング形式の映像が見られるところがいくつかある。日本時間で朝の7時半から始まる放送を見るために、探し始めたのが6時くらいだったので特別なアプリケーションをインストールする気もしないのでMedia Playerで見られるものを探した。探し方は単純に、多くのサイトへ行って映らなかったら即あきらめるのを繰り返す方法で。そして「justin.tv」というYouTubeのライブ版のようなものをみつけた。しっかり全米オープンの番組もいくつかアップされている。

・justin.tv
< http://www.justin.tv/ >

リビングのおNEWのテレビの前でノートPCを開けて、ライブストリーミングのテニス中継を見る。大きな鏡の前にいるのに、コンパクトの鏡をのぞいている時のような感じ。

錦織選手の前の試合が始まっていたので、画質の確認をする。時々CMが入るけれど気にならない。ただこの解像度ではテニスのボールは小さくて速いので、肝心の一番の決め玉が見えにくい。それでも試合運びは問題なく見られるので、無料なのはありがたい。バレーボールなどはもっと快適に見られそう。

肝心の錦織選手の試合も、リアルタイムに問題なく見られて良かった。テニスって粘りが必要なスポーツだ。私が選んだチャンネルはたぶんスペイン語(?)の放送だったけれど、点数表示されていれば流れはわかるので、言語はそんなに関係なかった。

でも、なぜか途中で日本のWOWOW放送席が映しだされ、しばらくの間は日本語の解説の音声に切り替わっていたのが不思議。錦織選手の母国だからなのかとも思ったけれど、WOWOWの放送を少し見せることで「ほらやっぱり日本語放送っていいよねー」という宣伝効果(?)。こんなところにも誘惑の魔の手がしのびよっているとは。

この試合では結局負けてしまって、今度は女子のダブルスが気になるところ。WOWOWが魅力的なのは確かなので、ぜんぜん嫌いとかではないです。錦織選手の試合の生放送も緊急決定されたもので、そういう柔軟性は素晴らしいと思う。いずれ必要なチャンネルを吟味して、スポーツと映画と自然番組で何を残すか整理したいと思う。

話変わって、先日映画チャンネルの録画に失敗したおかげで、思いがけずに楽しい映画を見られた。映画チャンネルの「洋画★シネフィル・イマジカ」で「遊星よりの物体X」をやるのをテレビの番組表で発見して、「遊星からの物体X」と勘違いして録画してしまったのだ。

あの、頭に蜘蛛のような足が生えてテケテケ歩いて逃げて行く映画だと思って。見たらなぜかモノクロの昔の映画でびっくり。テレビ画面上の番組表って、制作年代などが出ないのでタイトルだけで録画ボタンを押してしまった。

・洋画★シネフィル・イマジカ
< http://cinefilimagica.com/ >

この「遊星よりの物体X」は1951年制作で、舞台が極寒の地であるところや宇宙人と格闘するというのは同じ。後年の1982年「遊星からの物体X」ではSFXのシーンが多く、こちらの方が原作に近いらしい。1951年版ではとてもユニークな宇宙人で(頭が大きい巨人でほとんどフランケンシュタイン)細胞融合のしくみとしては植物的な生き物という設定で話が進んでいた。

しかしながら、昔の映画なので特殊撮影の技術が弱いためか、肝心の見たいものがなかなかアップにならない。舞台を遠くから見ているような気分になる。おもしろいなと思ったのは、宇宙人が近づいてくる恐怖感を放射能のガイガーカウンターのメモリが上がることで表現していたシーン。数値を読み上げる人が最大値を告げると、扉を開けて宇宙人が基地に入ってくる。まさにジャーンという感じで(笑)。

このあたりは、1982年版のいつのまにか未知の生物が味方に侵入してしまっている恐怖とは全く異なる。基地の外は氷点下の吹雪で、無線も通じない密室感がキーになっているのは同じだった。Wikipediaによれば、2009年公開を目指すリメイク企画が進行しているとのことで、とても楽しみ。私にとって初めて映画館で見る「遊星からの物体X」になるだろう。

「タイムマシン」や「宇宙戦争」のように20〜30年に一度はリメイクされる映画を見比べるのはとてもワクワクする。生きてる間に、同タイトルの映画を見られるのが3作品もあるのはラッキーなのかも。もしかするとさらに20〜30年後の4作品目が見られるかもしれないけれど、その頃にはSFホラーに興味がないかもしれないのがさみしい。

ケーブルテレビの良さは、各チャンネルがテーマに合わせて集めた番組を、気楽に見ることができる点だと思う。ちょうどオフィスのお菓子BOXのように、自分が食べたいお菓子だけを選んでちょこっと食べられる。いわゆる置き薬のシステムで、箱に収まっているのが番組なのだ。

どうも有料チャンネルが魅力的に見えてしまうのは、デパートのセール除外品に欲しいものがあるのと同じなのかもしない。

【武田瑛夢/たけだえいむ】 eimu@eimu.com
SFホラー好きのおばあさんというホラー?

装飾アートの総本山WEBサイト“デコラティブマウンテン”
< http://www.eimu.com/ >

「やさしいデザイン」誰でもかんたん、レイアウト・配色・文字組
エムディエヌコーポレーション発行 インプレスコミュニケーションズ発売
< http://www.mdn.co.jp/content/view/3983/ >

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■音喰らう脳髄[54]
私はね、あなたとは違うんですよ

モモヨ
< http://bn.dgcr.com/archives/20080909140600.html >
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一週間前、月曜の夜に元総理が吐いた捨て台詞が微妙に流行っている。

──私はね、自分自身を客観的に見ることはできるんです。あなたとは違うんです。

言葉すべて他人事に聞こえるという街の声があるのだが、という記者の指摘に対して、彼は言ったのだった。

ちなみに元首相だった人物言うところの「あなた」とは、質問した記者である。記者は「ついしましがたの会見も私には他人事という印象があるのだが」と口にしてしまったわけだが、実際の質問は、街の声、あるいは有権者の声に「会見が他人事のように聞こえている」というものがあり、それをどう感じているか? というものだった。眼目が、国民の声にあるのは、いうまでもない。それに対して、

──私は、あなたとは違うんです。

と元総理はいう。これが、とんでもなく主観的な言葉であることは間違いない。屁理屈を言うならば、記者と首相を隔てるものが存在するという客観的な物証もなく、また、その証明もなされていないのだ。そこへ突如として敵意むき出しの言葉をなげるのだから、どう考えても、物事を客観視できる人物の行動ではない。むしろ発言者の混乱をすら物語る言葉である。

一見して、如何にもクールな、事態を冷静に分析しうる人物という印象があった元首相の言葉とは思えない。どうやら彼を冷静な人物と見ていたそれが的外れであったのかも知れない、そう私は感じている。どこか肥大化したエゴすら見て取れる発言であり、病的ですらある。総理の辞任は健康上の理由ではないとのことだが、これはある意味で健康上の理由と言っていいのかもしれない。

あのような態度、発言は、閣議や与党内の政策論議の場でなされるべきであった、と私は思う。だが、それができなかった。結果、背負った重圧を国民にむかっての辞任会見で解き放つに至る。このメカニズムは、どう見ても病的だろう。

いずれにしても、だ。発言者が、仲間の政治家・官僚の方が国民より重い、そう感じていたことは容易に推測できる。だから私は相当程度アタマにきている。

元総理、中国において「ドラえもん」ののび太に似ていると言われているらしい。野比のび太が成長して一国の総理になった、という感じで報道されているというが、どうやら、のび太は成長していなかったようである。

「あなたとは違うんです」という言葉は、のび太の「ドラえもーん!」という悲鳴、助けを乞う断末魔だったのであろう。そう思うと、怒りを感じながらも妙にせつない。

しかし、いまの私たちは逼迫している。それぞれの生活や心を守らねばならないのだ。のび太が、真実、客観視できる人物ならば、こうはならなかった。現実そのものが、発言の虚偽を暴いているが、いまにしてあれこれ言うのは繰言である。

いま繰言を述べている時間はない。

反撃の準備をちゃくちゃくと進めることで心を鎮めようと私は思う。物事に闇や影があるのなら、そこから目をそらさないことだ。解決は簡単には見つからないだろうし、世界は闇に満ちていることだろう。しかし、である。それでも光のある方向だけはわかるし、闇が闇である、そのこともわかる。であれば、だ。闇の中、光に向かって一歩をすすめるしかない。

とにかくは、歩いてゆくこと、生きていくことだ。
                          モモヨ(リザード)

Momoyo The LIZARD 管原保雄
< http://www.babylonic.com/ >

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■展覧会案内
TOKYO ILLUSTRATORS SOCIETY PRESENTS PART2
追悼 山下勇三展
< http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/g8_exh_200809/g8_exh_200809.html >
TOKYO ILLUSTRATORS SOCIETY PRESENTS PART2
追悼 毛利彰展
< http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/g8_exh_200809_2/g8_exh_200809_2.html >
< http://bn.dgcr.com/archives/20080909140500.html >
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◇追悼 山下勇三展
会期:9月15日(月)〜9月19日(金)11:00〜19:00 祝日も開催
会場:クリエイションギャラリーG8(東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル 1F TEL.03-3575-6918)
山下勇三氏を偲ぶ会:9月17日(水)19:00〜20:30

◇追悼 毛利彰展
会期:9月22日(月)〜9月26日(金)11:00〜19:00 祝日も開催
会場:クリエイションギャラリーG8
毛利彰氏を偲ぶ会:9月24日(水)19:00〜20:30

「GINZA・銀座・ギンザ」展に続き、TOKYO ILLUSTRATORS SOCIETYの会員でもあった山下勇三氏(2008年1月逝去)、毛利彰氏(2008年4月逝去)を偲んでの作品展を開催いたします。2週にわたって、お二人の代表作、近作を展示し、これまでの仕事を振り返る機会になればと思います。また、会期中にはお二人を偲ぶ会を開催いたします。どうぞご来場ください。(サイトより)

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■展覧会案内
第29回 グラフィックアート『ひとつぼ展』グランプリ受賞者個展
古谷萌展「ROUTINE」
< http://rcc.recruit.co.jp/gg/exhibition/gg_gpx_gr_200809/gg_gpx_gr_200809.html >
第29回 写真『ひとつぼ展』グランプリ受賞者個展
和田裕也展「/」
< http://rcc.recruit.co.jp/gg/exhibition/gg_gpx_ph_200809/gg_gpx_ph_200809.html >
< http://bn.dgcr.com/archives/20080909140400.html >
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◇古谷萌展「ROUTINE」
会期:9月8日(月)〜9月18日(木)12:00〜19:00 日祝休
会場:ガーディアン・ガーデン(東京都中央区銀座7-3-5 リクルートGINZA7ビル B1F TEL.03-5568-8818)
内容:古谷萌は、絵を描くという行為を、特別なものではなく、毎日食事をとることと同じルーティン・ワークだといいます。その日、実際に出会った人や出来事からイメージを得て、日々感じたことを感じるまま、日記のように淡々と描いています。シンプルな線と色使いは、明快で、一見楽しい印象を与えますが、「人間らしさ」をありのままに描きたいという彼の思いから、登場する人間の顔や身体のモチーフには、少々グロテスクでシニカルな表現も多くみられます。一年間にわたり描きためた、圧倒的な量の作品を壁一面に展示いたします。(サイトより)

◇和田裕也展「/」
会期:9月22日(月)〜10月2日(木)12:00〜19:00 日祝休
会場:ガーディアン・ガーデン
内容:和田裕也は、黒いアクリルのラックに、夜の光景を撮ったハガキサイズの写真をしまいこみ、鑑賞者にその写真を自由に持ち帰ってもらう独創的な展示でグランプリを獲得しました。彼は夜の闇の中、ストロボを発光させ撮影を行います。ストロボによって強い光に照らされた部分は、白く浮かび上がり、そこだけ温度を持ち、発光しているように見えます。また、「相性が抜群にいい」という雨や川の水が光を受け、さらなる効果を生み出します。コントロールできない水の動き、光の反射を、デジタルカメラによって大量、かつ連続的に切り取る。ある意味、偶然性にゆだねたその表現により、予測の範疇を超えた、未知なる世界が立ち上がってきます。(サイトより)

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■展覧会案内
ヴイジョンズ オブ アメリカ 第2部 わが祖国 1918-1961
< http://www.syabi.com/details/america.html >
< http://bn.dgcr.com/archives/20080909140300.html >
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会期:8月30日(土)〜10月19日(日)10:00〜18:00 木金20時 月休(休館日が祝日の場合その翌日)
会場:東京都写真美術館(東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイスTEL.03-3280-0099)
入場料:一般500円、学生400円、中高生・65歳以上250円
内容:サイト参照
◇講演会「アメリカ的なるものを求めて〜1930年代のアメリカン・ドキュメンツの眼差し」
日時:9月12日(金)18:00〜
講師:日高優(群馬県立女子大学専任講師)
会場:1階創作室
定員:50名(当日有効の展覧会チケット半券を持つ人に10時より整理券を配布)
◇フロアレクチャー
会期中、毎月第2、第4金曜日16:00より担当学芸員による展示解説。当日有効の展覧会チケットを待つ人はだれでも参加できる。

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■展覧会案内
液晶絵画 STILL/MOTION
< http://www.syabi.com/details/still.html >
< http://bn.dgcr.com/archives/20080909140200.html >
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会期:8月23日(土)〜10月13日(月)10:00〜18:00 木金20時
月休(休館日が祝日の場合その翌日)
会場:東京都写真美術館
入場料:一般1,000円、学生800円、中高生・65歳以上600円
◇講演会
日時:9月20日(土)14:00〜
講師:建畠晢(国立国際美術館館長)、畠中実(ICC主任学芸員)
定員:50名(当日有効の展覧会チケット半券を持つ人に10時より整理券を配布)
◇アーティスト・ギャラリートーク
場所:2階展示室、地下1階展示室
各日午後2時より
9月12日(金)出演:小島千雪・鷹野隆大
9月26日(金)出演:やなぎみわ
当日有効の展覧会チケットを待つ人はだれでも参加できる

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■募集案内
日本タイポグラフィ年鑑2009
< http://www.typo.or.jp/news/index.html >
< http://bn.dgcr.com/archives/20080909140100.html >
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『日本タイポグラフィ年鑑』は、あらゆるコミュニケーションデザインの基本となるタイポグラフィにスポットをあてた年鑑です。30年余の伝統と高水準を誇るこの年鑑は、つねに時代とともに進化するデザインを見つめ、新しいメディアによる表現を取り入れながら、数々の優れた作品を収録してきました。

今回はロゴタイプ、タイプフェイス、ブックデザイン、パッケージなど11のカテゴリーと、デザイナーをめざす学生の登竜門となる「学生部門」での募集です。この機会にぜひ、熱意あふれるタイポグラフィの傑作をご応募ください。(サイトより)

募集カテゴリー:ロゴタイプ・シンボルマーク、タイプフェイス、ピクトグラム、エディトリアル、ビジュアル・アイデンティティ(VI)、グラフィック、ダイヤグラム、パッケージ、環境・立体・サインデザイン、映像・デジタルメディア・タイトルデザイン、研究・実験・その他、学生部門
対象:2007年10月から2008年9月までに初めて使用、発表された作品。VIは期間定めなし。
締切:2008年10月10日(金)必着。直接搬入は15日と16日午前のみ。
出品手数料:1作品につき2,000円。VI、連作は別途制定。学生は半額。
賞:一般部門/学生部門。グランプリ各1点、ベストワーク数点、学生部門グランプリは副賞100万円。
審査:太田徹也、奥村昭夫、木下勝弘、工藤強勝、桑山弥三郎、篠原榮太、高田雄吉、高橋善丸、中川憲造、南部俊安、藤本孝明、松永真(ゲスト審査員)
発表:入選者には12月下旬、直接郵送にて通知。
詳細:サイト参照

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■編集後記(9/9)

・絵文字や顔文字を使う上司、3割が「好感もてる」──という記事がITmediaにあった。上司からの「絵文字や顔文字入り」メールを受け取った印象は、約33%が「親しみやすくて好感もてる」だという。へ? と思ったが、不快が約13%、どちらでもないが約54%ある。だから調査結果から、「絵文字や顔文字入り」メールが会社でも支持されているという決めつけはできないと思うが、仕事の現場でも使われているという現実には少し違和感がある。絵文字や顔文字を使う上司ってアホっぽい。軽くみられても仕方ないと思う。そんな偏屈なわたしにも女性から「顔文字入り」メールが来る。良かった(≧▽≦) ありがとう(*´▽`*) お願いします。゜(゜´Д`゜)゜。 ピカイチ(◎o◯;)よしよし\(o ̄▽ ̄o)/ あの野郎〜!!(`□´)てな具合。7月の新聞に「【(笑)】簡便……文章思考の停止」という石田千(作家)のコラムがあった。(笑)という記号が「いまはずいぶん饒舌になった。…守備範囲のひろがりとは反対に、感受性がせばまり、行きどまりが見えるようになった。そして、生まれたときに持っていたはずの、朗らかさが痩せてしまった」という指摘である。(笑)は、他人のほめ殺しや揶揄したあとの逃げ道にも使われる。わたしもその用途で使ったことがある。あまり意味を込めずにイージーに用いたこともあるが、「具体的にする腐心を放棄し簡便さにかたむけば、文章思考の成長は、そこまでとなる」という警告には、その通りです、わたしが愚かでしたと素直に反省する。相手を慮ってメールの文章に苦心し、書いては消しを繰り返していた頃は確かにあった。それがいまは安易に(笑)マークで逃げている。今後はなるべく使わないようにしよう。女だてらに(と言っては悪いけど)武術家である小誌デスクは、(笑)はあまり使わずに「わはは」と書いて来るのが好ましい。(泣)をよくつかうところも。ところで、わたしに「顔文字入り」メールを寄せる女性とは、実の娘だ(笑)。(柴田)

・喉や腰や胃が痛い。体がだるい。風邪だろうと思いつつ、長引かせたくないので病院に行った。先生は「最近、暑さがぶり返したりしていますしね」みたいな話をしながら一通り診察し、「夏風邪ですね。」と言った。頷きながら、「そうですね。」と答えると、先生は続けて薬について話されたのだが目が泳いでいる。お礼を言って診察室を出てすぐ、はっと気付く。風邪だと予想していたとはいえ、先生に「そうですね」とは、わたくし何者?! なんて失礼なことを言ってしまったのかと反省しつつ……。/薬局でおくすり手帳を作ってもらった。処方してもらった薬の履歴が残るので、他の病院に行く時に便利。その手帳を見ていて知ったこと。「食後」と「食直後」、「食前」と「食直前」という区別があったのね。今まで混同していたわ。直前直後は文字通り。通常使われる「食前」は食事30分前に飲み、「食後」は食事30分後(以内)に飲むのだそうだ。「就寝前」も寝る30分前。知らなかった〜。そして知ってはいたけれど重要なこと。「食間」は食事2時間後。食前、食後云々と食を基準としていても、次に薬を飲むまで4時間以上(1日3回の場合)あけるべし。(hammer.mule)