ネタを訪ねて三万歩[44]固定電話の私的ルール/海津ヨシノリ

投稿:  著者:  読了時間:8分(本文:約3,800文字)


先月、ドライアイの話をしましたが、視力が落ちていたことも気になり設備の整った総合病院内の眼科へ行きました。別の病気だと怖いですからね。で、眼球検査などもしましたが、単に視力が落ちているという結論で安堵しました。

ただし、あまりにも無頓着だった故「もう少し目にいたわりを持ってください」と注意されました。なにせ眼科はこれが生まれて4回目、点眼はほとんどしたことがないありさまでしたから。

ところで、私の場合は視力が落ちたことで乱視との絶悪のコラボレーションが急激に発生したのですが、疲れ目になると状況は過度に悪くなります。

しかし、この際なので色々と親切な先生に質問を投げかけたところ、ドライアイ用の目薬はヒアルロン酸が入っていないとあまり効果が期待できないのだとか。どのみち処方箋を書いてもらって買う薬は保険がきくので安くていいです。しかも市販品とは規制が違うので濃厚なのだそうです。

そうだったら、前日に市販の目薬を買うのではなかったと後悔。ちょうど薬が切れてしまったタイミングが悪すぎたのですが、私はあまり買い物が上手じゃないということなのかもしれませんね。買い物がネットに依存してしまっていることも影響しているかもしれませんね。15年ほど前までは、電話やFaxによる注文が普通だったことを考えると、なんとも不思議な感じです。電話やFaxは携帯電話に代わった、というのも過言ではないですからね。



●固定電話の私的ルール

とにかく、携帯電話がないと生活できないほど浸透してしまいました。その影響で、いままでの電話、いわゆる固定電話は影が薄く契約件数も激減しているそうです。そんな固定電話に関するネタとして私は最近ある事を知り、少々愕然としてしまいました。

私は自宅で仕事をしており、名刺に電話番号とファックス番号を記載しています。取り立てて珍しくもなく普通の流れですが、「自宅」というイメージ故に電話に誰が出るかわからないと、敬遠されている方が意外に多いことを知ったのです。

もちろん自宅で仕事をしている方は多いのですが、問題なのはマンションなどの集合住宅ではなくて一軒家である事。マンションであれば自宅なのか個人事務所なのかが受け手へ曖昧に伝わるために「自宅」というイメージは薄らぎます。難しいですね。

そんなわけで、携帯電話にかけてくる方が多かったことも納得しました。私は過去に自宅の番号を仕事先に公開したことで、365日24時間対応しなくてはならない状況に陥ってしまったことがありました。そのトラウマから、現在の住まいへ移った際に、住まいと仕事部屋の電話を切り分けました。

つまり、私は固定電話を3台契約しています。それまでも自宅と事務所の電話番号で合計3台契約していましたが、仕事部屋を独立した空間とすることで、自宅の番号を変更するとともに非公開としました。もちろん非公開といっても、仕事以外のプライベートな関係者へは通達しています。

ただし、このプライベートという括りはかなり厳格に対処しています。過去にも、それでなし崩しになった経験があるからです。つまり、仕事もプライベートも、付き合いのある方へ中途半端に伝えてしまうと、気を遣って関連各位に「繋がらない場合は自宅にかけるといいかもしれません」といった、善意による情報漏れが発生してしまったからです。

ですから、私の自宅の電話番号を知っている人は、親族または私が何をしているかよくわかっていないような交友関係者ということになります。つまり、親族と私を除く家族の交友関係限定というわけです。

そんなわけで私の仕事部屋の電話は、私しか取りません。そのため、私が不在の時は家族がいても誰も電話を取りません。一番確実なのは、もしかすると携帯メールかもしれませんね。ということは、やっぱり携帯電話に依存しているってことかもしれませんね。でも、車の中に忘れることも1度や2度ではありません。更に、着替えの時にジャケットのポケットに入れたまま、クローゼットにしまって行方不明は日常茶飯事。それでもそれほど困らないということは、やっぱり依存していないということなのか……自分でもよくわからないです。

●電話はいつもタイミングが悪い

ところで、固定電話の七不思議(個人的にかもしれませんが)の一つに、「ポストに手紙を投函しにいった時」「トイレに籠もっている時やシャワーを利用している時」「これから出かけようとしている時」「外出から戻ってきたばかりの、まさに椅子に座った瞬間」「宅配便を受け取っている時」「予約していないTV番組を見ている時」「冷めたら最悪の食事をしている時」に限って電話が掛かってくる確率が高いことです。

その次は不思議ではなくて不快な話なのですが、どこから情報が漏れたかバレバレで妙なDM電話が掛かってくることです。「へ〜あそこでも情報漏れるのだ」といった具合です。あまりにも一般的な話ですが、どうでもいい処理に使うメールアドレスとして、適当なモノを用意しておくといいかもしれませんね。

ただし、安易にフリーメール登録すると尋常ではないDMが矢継ぎ早に配信されてきます。拒否しても次々に襲いかかってきます。面倒なので、届いたメールアドレスを片端から登録してゴミ箱直行の自動処理にしています。

それから私は、電話によるセールスは問答無用で切ってしまいます。これは一般常識だと思っていますが、そうでもないのかな。ただし、ここで問題なのはセールスなのか、仕事の依頼なのかすぐに判別できないメーカーからの電話。

とりあえず無難な受け答えをし、セールスと解れば「間に合っています」で終了。色々かかってきます。マンション販売、電話関係全般、冠婚葬祭全般、健康食品、証券取引関係、個展の勧誘……。電話なんかより、もっと確率のいいセールスに力を入れた方がいいと思うのに、担当者を変えてかけてくるしつこさには、思わず「他にエネルギー使ったらどうですか? しつこいと嫌われるよ!」と同情してしまいます。

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サボテンの花今月のお気に入りミュージックと映画
"サボテンの花" by チューリップ in 1975
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"大魔神" by 安田公義 in 1966(日本)
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【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター

●唯一アップデートが遅れていた常用マシン2台(1台はMacBook Pro)のうち、デスクトップマシンのシステムをTigerからLeopardに変更する作業を行って、地獄を見てしまいました。ハードディスクの容量を大きくする意味合いもあったので一気に行ったのですが、どうやらアプリケーションや各種設定の引き継ぎ処理で余計なデータを読み込んでしまったためか、新システム上ではすべてのアプリケーションでデータ保存が出来ないという「ワケノワカラナイ」状況になってしまいました。こうなってしまうと完全にお手上げです。検証すると時間がかかりそうなので、仕方なく、すべてを手作業で行う事にしました。その結果、この憂鬱な時間の経過は今夏最悪のイベントとなってしまいました。結局丸2日間かかり、しかも完全な状態にはなっていないというオマケ付き。更に一部のソフトは公式対応しておらず、挙動不審で私を楽しませてくれています……悪夢。

ごくせん 2005 DVD-BOX●本来の担当教員が病気療養ということで、急遽今秋から、駿河台大学文化情報学部にて、ウェブデザイン等の授業を担当することになりました。半年間だけですが、ちょっと新鮮な感覚を味わっています。何事も経験であり、刺激として私の中のいろいろなスイッチが矢継ぎ早にオンになってきたようです。ところで、駿河台大学といえば2008年春に放送されていた「ごくせん」の赤銅学園の外観として撮影に使われていた所。「ごくせん」ファンの私としてはなんとなく不思議な気持ちになってしまいました。もちろん私は「ごくせん」ではありません。臙脂色のジーンズは持っていますが、赤色のジャージは持っていませんので……というか、ジャージはまったく持っていませんでした。

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