[2519] ダーマトグラフとコピック

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<リキテックスの色名、ほとんど忘れちゃったわ>

■グラフィック薄氷大魔王[155]
 ダーマトグラフとコピック
 吉井 宏

■ネタを訪ねて三万歩[45]
 哀愁のツール達
 海津ヨシノリ

■展覧会案内
 ASIAGRAPH2008 in Tokyo いよいよ明日から
 森山大道 ミゲル・リオ=ブランコ写真展「共鳴する静かな眼差し」
 横木安良夫氏と五味彬氏主催による「写真売りましょ!買いましょ!」
 ゼラチンシルバーセッション08展 Save The Film(名古屋)
 中里和人展「ULTRA 臨界夜景」
 世界報道写真展2008

■セミナー案内
 グラフィックデザイナーのためのデジタル画像処理講座


■グラフィック薄氷大魔王[155]
ダーマトグラフとコピック

吉井 宏
< https://bn.dgcr.com/archives/20081022140800.html
>
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キャラクターのラフを作る機会が多く、毎月何百枚も描いている。効率を上げるため、ドローイングの手順を統一したいのだけど、デジタルで描くのと紙に描くのとまだどっちかずな感じ。タブレットは、微妙な体調や姿勢や気分で描きやすかったり描きにくかったりする。

「タブレットものすごく描きやすくてもうオレ紙なんかいらね〜や、何でも自由自在に描けるぞ!」ってのと、「さっきまで描きやすかったのはいったいどこへ行ったんだ? ぜんぜん描けねえ〜、タブレットで描く気しねえ〜」の往復状態。液晶タブレットも、「すっげ〜〜描きやすいわ10倍速だ!」って状態と、「あー手が邪魔くさいし、ビニールを貼るなどしても調整しきれない摩擦が気色悪い!」の往復。

タブレットで描きにくいときは、角度合わせが微妙にずれていたり、調子に乗りすぎて手を必要以上に早く動かしてしまってる場合がほとんど。それでも描きにくい場合は、さっさと気分を切り替えて紙を使うわけですが、最近使い始めた道具としては、ダーマトグラフとコピック。

ダーマトグラフは、ポジの袋なんかに番号を書くのでおなじみの筆記具。ねっとりした粘りのある芯の極太色鉛筆のようなもので、ガラスにも書けてしまう。軸は紙がくるくる巻いてあり、ペリペリめくって芯を出すやつ、と言えばわかるかな(ダーマトグラフは三菱鉛筆の商品名。似たような筆記具は他のいくつかのメーカーからも出ている。芯ホルダー式の製品もある)。

何が素晴らしいって、描く紙を選ばないところ。僕はある程度紙に摩擦がないと描きにくい。普通の鉛筆は滑りすぎて描けない。なのでザラザラの紙に軟らかめの色鉛筆で描くのだが、コピー用紙やノートをちぎった紙などは色鉛筆でも滑りすぎる。ダーマトグラフなら、コート紙だろうがワトソン紙だろうが書き心地にほとんど差がない。線が手で擦れないのもいい。

ただ、芯が太いので細かく描けない。必然的に大きな紙に描くことになり、腕全体で勢いよく描けるのでかえって好都合。

< http://ja.wikipedia.org/w/index.php?oldid=21121947
>

一方、コピック。何百色も揃った定番のマーカーペン。当たり前かもしれないけど、描くのに筆圧がいらないってのは意外に新鮮。触れただけで描ける。マーカー以外の筆記具はたいてい筆圧を入れないと描けないので。

描いた部分をすぐもう一度描いても、摩擦が変化しないところがいい。コピックはアルコールなので乾燥が早いし、同じ箇所をぐりぐり描いても乾いている紙と同じ摩擦で描ける。一般的な水性サインペンだと、描いた部分は水分で湿っているため、ペンの先が引っかかってスラスラ描けない。何度も塗ると毛羽立ってくる。あと、ノートのようなツルツルの紙でもフェルトチップの摩擦のおかげで描きやすい。

細軸のコピック・チャオでも僕には太すぎなのと、分厚い紙でさえ裏移りするのが難点。長時間使ってると揮発したアルコールで酔うし。でも、軽々シャカシャカ描けるのはキモチイイ。

< http://ja.wikipedia.org/w/index.php?oldid=21086762
>

なぜ今、ダーマトグラフとコピックか? 実はノートを分解した紙の分厚い束のせいなんです。あれもこれもと溜め込んできたほとんど未使用のノートの山。ノートを使いこなすのは無理だと見切りを付けて、切り刻んでペラの紙にしたもの。捨てちゃうのは簡単だけど、何かラクガキしてから捨てなければもったいない。それでノートのツルツルの紙に描きやすい画材を探したわけなんです。

●おまけ 画材売り場の店員

某有名文房具店でよく買い物するのだが、画材売り場店員の商品知識のなさに驚かされることがある。コピックのペン先は交換できるらしいことは知っていたのだが、店員によればペン先は太い角軸コピックしか交換できないとのこと。あやふやな答えだったので念のためカタログを調べてもらったのだが、やはりできないと。まあ、試しだからと何本か買って帰り、あらためてWebで調べたら、ちゃんと他のペンとの互換性あるじゃんよー!

今までで一番ビックリさせられた店員。僕は軟らかめの色鉛筆が好きなので、「どのメーカーの色鉛筆が一番軟らかいですか?」と尋ねたところ、「色鉛筆の硬さはどれも変わりません」ですとー。

一流店の店員があれでいいのか? デザイン事務所時代、ありとあらゆる画材やデザインツールを使っていたので、「オレ、これだけ画材に詳しかったら画材店に就職できるぞ」と思ったものだが、まだ大丈夫かも。いや、無理だわ。リキテックスの色名、ほとんど忘れちゃったわ。


【吉井 宏/イラストレーター】 hiroshi@yoshii.com

KORGの新しいMIDIコントローラーnanoシリーズ。ノートパソコンといっしょに使う前提のミニ鍵盤やパッドなど3製品。手軽ですごくいい感じ。「10月発売予定」とのことで毎日アクセスしては発売されたかチェックしてたのに、昨日「11月下旬発売予定」に変わってた。ムキー!!
< http://www.korg.co.jp/Product/Synthesizer/nano/index.html
>

HP < http://www.yoshii.com
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
>

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■ネタを訪ねて三万歩[45]
哀愁のツール達

海津ヨシノリ
< https://bn.dgcr.com/archives/20081022140700.html
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ここのところ、学生の作品展などのオープニングパーティーでは、もっぱらウーロン茶にしています。禁酒したわけではないのですが、帰宅してから車を使うことが多くなってきたからです。もともと、お酒は飲まなくても気にならないので助かっていますね。最後に飲んだのは、確か7月末だったような気がします。さりとて、お酒が嫌いというわけでもなく、この微妙なニュアンスはなかなか理解してもらえないのがちょっと残念です。過去には下戸だと思われていたこともある反面、酒豪とレッテルを張られていたこともありました。

●学園祭シーズン

ところで秋は学園祭シーズン。昨年まで、学園祭は展示物中心に学内を徘徊していましたが、今年は模擬店にも入ってみようかと考えています。でも、だいたいどこの学校も同じ日になってしまうので、それほど多くの学園祭に参加できないのが悩みの種です。今年は多分2校ぐらいが限界かもしれません。

昨年も少し触れましたが、私にとっての学園祭は展示物を見に行く事なのです。ですから、模擬店オンリーだと引いてしまいます。もっとも、展示に関わっている学生が行っている模擬店なら顔をつっこんでしまいます。そんなわけで、早く来い来い11月といったところです。ちなみに、今年の多摩美術大学造形表現学部の芸術祭はいつもと少し違うみたい。

多摩美術大学造形表現学部芸術祭サイト
< http://www.geisai-tamabi.com/
>

●哀愁のツール達

さて、強い目的があれば予定を忘れないものですが、取り立てて目的のないままコンピュータにインストールしていて、時々しか使わないツール類は悩みの種です。いざという時に名前すらなんであったか忘れてしまうからです。

そんな頻繁に使わないツールであっても、Macintoshのシステム環境設定やWindowsのスタートメニューに現れるようなツール類であれば忘れてしまうことはないのですが、問題はそうではないツール類の場合です。つまり、頻繁に使うツールでなければ、「そんなツールを使っていたはずだけど、名前はなんだったっけ?」ということで、家捜しならぬハードディスク探しになってしまうのです。

しかし、結局は思い出せずにネットで曖昧検索……尻取りゲームのように必死に思い出し、ハードディスクを再検索。そんな経験がないでしょうか。

まっ、単に私の管理が悪いだけなのですが、意外に時間使ってしまうのです。「これを教訓にデータを管理しないと」なんて思うのは一瞬で、また同じ過ちを数ヶ月後に繰り返すわけです。で、ほとんどがシェアウェア登録しているにもかかわらず安定性が良すぎるのか、アップデート等の情報メールも届かないものばかり。だから、本当に使わないことが続くと忘れてしまうのです。プログラム名を。

例えば、現在の私は出先なども含めて、Windows XP、Windows 2000、Windows Vista、MacOSX Tiger、MacOSX Leopardの環境で作業を行っています。本当はどれかに統一されているとすごく嬉しいのですが、それはさすがに贅沢な悩みというやつですね。色々と使わなくてはならない方が、頭の体操になりますからね。

そんなわけで、ここでも勘違いの連続。そもそも無意識のうちに自分のマシン環境とオーバーラップさせてしまうため、デフォルトでは存在しないツール類を一生懸命探してしまったりするわけです。すぐにその滑稽な行為には気が付くものの、WindowsあるいはMacOSXでのバージョン違いを混乱してしまうことがしばしば。

●プリント作成は地獄か天国か

混乱で思い出したのが、授業で使うプリント。何だかんだと、多いときは週にA4両面で14枚ほど乱発しています。平均で8枚ほど。昨年は多摩美術大学での新講義のために毎週悪戦苦闘でBlogの更新が鈍りましたが、今秋は駿河台大学での講義でまたまた鈍り始めました。もちろん、ムキになって毎日更新しなくてもいいのですけど、やはり生活のリズムっていうものは大切ですからね。リズムが狂うとすべてが狂い始めてしまいます。

とにかく、プリントは1サイクル分を作成すれば次年度はリメイクなので随分助かります。もっとも、一度作成したら10年ぐらい変更しなくても使えるようなプリントでまかなえる講義と比較すると、大変なのは確かですね。で、その駿河台大学は今秋だけですが、だからと言って適当に出来ないので相当ムキになっているのは確かです。まっ、そうは言っても意外とこの作業が好きだったりします。Illustrator、Photoshopで作成した画像やデータを、InDesignでレイアウトというわけです。

ただし、枚数の無駄を出さないレイアウトに徹しているので、さすがにきれいなレイアウトというわけにはいきませんが、それはそれでマニアックでいいのかもしれません……と自己弁護。これって、はやりの言葉で言えばエコロジープリントなんですかね。

余談ですが、実はエコロジーという言葉は嫌いです。言葉を唱えないと、それを実行したことにならないような風潮だからです。自己満足のための合い言葉みたいですね。

ところでその駿河台大学ですが、静かで緑も多く、かなり気に入っています。芝生で寝転がりたい気分ですね。ただし、大学会館の地下一階の吹き抜けになっているテラスは、タバコ臭くてたまりません。多摩美術大学の上野毛校舎の食堂横にも、ブーイングが出ている喫煙コーナーがありますが、似ていますね。少なくとも、飲食する場所の近くが喫煙指定場所というのは止めて欲しいですね。

さて、駿河台大学は最近の文化系大学と同じように助手がいません。そのため、出席カードは私が配布しています。もちろんデジタル処理も可能ですが、実働は今秋だけですし、少人数なので手渡しもまた刺激を受けるアクションというわけです。そもそも効率化は認めますが、この手のデジタル処理ってなんとなく無味乾燥で嫌いです。ですから出席カード配りをかなり楽しんでいます。多摩美術大学でもやりたいぐらいですが、さすがに100名超えてしまうと時間かかってしまいますので断念。

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今月のお気に入りミュージックと映画
"Close To The Edge" by Yes in 1972
"自然に飾られて" by 井上陽水 in 1990
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"The Devil's Bridge" by Andrew V. McLaglen in 1968 (USA)
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●アップルストア銀座のセッション/11月17日(月)19時より
Made on a Macとして画像処理セッション『海津ヨシノリの画像処理
テクニック講座Vol.28 Photoshop写真加工テクニック/中編』
『Photoshopにて写真を様々なパターンイメージに加工するテクニッ
ク』デフォルト環境だけで写真素材をパターンイメージに加工する
テクニックを整理します。失敗してしまった写真が、使える素材に
早変わりする処理を紹介します。
予約無用・参加無料・退席自由ですので、気軽に参加してください。
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【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター

今年は、長野でのセミナー勃発から火が付いたのか、大阪にも出没するに至りましたが、来月はなんと、大阪再訪と、福岡にも行くことになってしまいました。未体験であった九州を体験してしまうわけです。なんだかとってもエキサイティングな時間を過ごせそうです……って、だいたいいつも一人で盛り上がってしまうわけです。お土産は馬鹿買いしない……つもりですが。

ところで、最大の問題は福岡までの移動。新幹線だと6時間。一人旅だとパソコン持ってトイレに行くことも出来ないので、ひたすらガマンしないといけないのが辛いですね。でも、発車前に駅ですべての荷物を持ってトイレに入るのも大変なのです。トイレのためだけにコインロッカー使ったこともあります。新幹線の駅にクロークルームってないのでしょうか。あれだけ置き引きがあると、笑えない話になります。いっその事、キャスター付きのカバンと紙オムツで完全武装(笑)もいいかもしれませんね。

そういえば最近、知り合いが都内の私鉄のつり網棚に書類を入れた半透明のプラケースを載せておいて、置き引きにあいました。電子辞書が入っていたのが運の尽きだったみたいです。こんな場合、私が子供の頃はほぼ確実に戻ってきたような気がします。まっ、考えてみれば公園に行けばキャンプしている人だらけ。繁華街は無法地帯のような不夜城で、歩行タバコは減る気配すらない現実。結局はルールを守っている人が一番馬鹿を見る感じですね。法治国家なのに……。

思い出せば、私が唯一初めて貴重品をなくしたのは、忘れもしない浪人時代。アルバイト先から給与をもらったその足で、バスに乗り買い物に出かけ、そのままシートに小型のカバンを忘れ、慌ててバス会社にダメ元で連絡を入れました。そうしたら、後ろに座っていたおばさんが見つけて届けてくれたという、ありがたき仕合せ。こんな話は、古き良き時代の話になってしまったようですね。きっと若い人たちは信じないでしょうね。

yoshinori@kaizu.com
< http://www.kaizu.com
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< http://kaizu-blog.blogspot.com
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< http://efgra.blogspot.com
>
< http://web.mac.com/kaizu
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■展覧会案内
ASIAGRAPH2008 in Tokyo いよいよ明日から
< http://www.asiagraph.jp/
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< https://bn.dgcr.com/archives/20081014140100.html
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日時:10月23日(木)〜26日(日)10:00〜17:00(23日のみ14:00〜)
会場:日本科学未来館(東京都江東区青海2-41)、東京国際交流館(東京都江東区青海2-79)ゆりかもめ「船の科学館」「テレコムセンター」下車

アジアCGの祭典 ASIAGRAPH2008 in Tokyo開催。日本、中国、韓国、台湾、シンガポール、タイ、マレーシア、ベトナム、フィリピン、インドネシア、インドを代表するCGクリエーターが参加。世界的CGアーティスト河口洋一郎の最新作展示。アジア各国のアニメーションフェスティバル入賞作品や、ハイレベルなCG静止画作品300点以上を展示、上映。海外からの有名アーティストも会期中特別セミナーを開催する。

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■展覧会案内
森山大道 ミゲル・リオ=ブランコ写真展「共鳴する静かな眼差し」
< http://www.mot-art-museum.jp/kikaku/120/
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20081022140600.html
>
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会期:10月22日(水)〜1月12日(月)10:00〜18:00 月休(11/3・24は開館、11/4・25は休館)
会場:東京都現代美術館企画展示室B2F(東京都江東区三好4-1-1 TEL.03-5245-4111)
観覧料:一般900円、学生700円、中高校・65歳以上600円
「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」との共通チケット/一般1,500円、学生1,100円、中高校・65歳以上1,000円
小学生以下無料、企画展のチケットでMOTコレクションも鑑賞できる
内容:東京都現代美術館では、ブラジルへの移民100周年を記念する「日本ブラジル交流年」関連事業の一環として、写真というメディアでブラジルと日本との交流を試みます。森山大道と、マグナムに所属しブラジルを拠点に活動するミゲル・リオ=ブランコの二人の作品による写真展を開催いたします。二人の写真は、都市やそこで生活する人々をカメラで捉えるという共通点を持ちつつ、それぞれが独自の世界観を持っています。この写真展のために、森山大道はサンパウロを撮影し、ミゲル・リオ=ブランコは東京を撮影しました。展覧会では二人の文化と視点が交差し、これまでにない日本、ブラジルの像が現れます。そこには、普段ならば見過ごしてしまう日常の断片を、意味のある光景へと変え、現代におけるリアリティが問いかけられています。(サイトより)
◇森山大道 ミゲル・リオ=ブランコ記念講演会
日時:10月25日(土)14:00〜16:00

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■展覧会案内
横木安良夫氏と五味彬氏主催による「写真売りましょ!買いましょ!」
¥3,000で写真売りましょ!買いましょ!展
< http://www.gallerycosmos.com/
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20081022140500.html
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会期:10月21日(火)〜11月2日(日)11:00〜19:00 月休
会場:ギャラリーコスモス(東京都目黒区下目黒3-1-22 谷本ビル3F TEL.03-3495-4218)
内容:有名無名に関わらず作品を募集し展示、一律3000円で即売するイベント。
◇ワークショップ
日時:10月24日(金)19:00〜21:00(無料)
「国内外のアート写真の現在」ブリッツインターナショナル代表 福川芳郎
「スナップ写真は売れるのか?」横木安良夫
「ヌード写真が売れる理由、売れない理由」五味彬

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■展覧会案内
ゼラチンシルバーセッション08展 Save The Film(名古屋)
< http://www.gs-s.info/program/1022-29/
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< http://www.nua.ac.jp/prog07/details.php?key=967
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< https://bn.dgcr.com/archives/20081022140400.html
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会期:10月22日(水)〜10月29日(水)12:00〜18:00 最終日17時
会場:名古屋芸術大学アート&デザインセンター(愛知県北名古屋市徳重西沼65 TEL.0568-24-0325)
◇トークセッション:平間至・辻佐織・森本美絵
日時:10月28日(火)13:00〜
会場:名古屋芸術大学アート&デザインセンター

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■展覧会案内
中里和人展「ULTRA 臨界夜景」
< http://www.chukyo-u.ac.jp/c-square/2008/87/87top.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20081022140300.html
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会期:10月20日(月)〜11月15日(土)9:00〜17:00 日休 11/2開館
会場:中京大学アートギャラリーC・スクエア(名古屋市昭和区八事本町101-2中京大学名古屋キャンパスセンタービル1F TEL.052-835-5669)
◇高梨豊・中里和人対談
日時:10月25日(土)13:30〜15:00
会場:名古屋キャンパス0705教室(C・スクエアと同じ建物7階)
※参加自由・会費無料、対談終了後、15時30分頃から17時までレセプション。

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■展覧会案内
世界報道写真展2008
< http://www.ritsumei.ac.jp/mng/er/wp-museum/event/special/s080827/indexhtml.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20081022140200.html
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会期:10月21日(火)〜11月16日(日)9:30〜16:30 月休 11/3開・11/4休
会場:立命館大学国際平和ミュージアム 中野記念ホール(京都市北区等持院北町56-1 TEL.075-465-8151)
参観料:大人500円、中・高生300円、小学生200円
◇対談「今も続く枯葉剤の悲劇─アメリカはどう対応したか」
講師:中村梧郎(フォトジャーナリスト)
   安斎育郎(国際平和ミュージアム名誉館長)
日時:10月29日(水)14:40〜16:10
場所:衣笠キャンパス 以学館1号ホール
聴講無料 予約不要

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■セミナー案内
グラフィックデザイナーのためのデジタル画像処理講座
< http://www.too.com/event/2008/tokyo1114/
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20081022140100.html
>
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日時:11月14日(金)13:30〜16:30
会場:アップルジャパン株式会社 32Fセミナールーム(東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー32F)
定員:70名 事前予約制 申し込み多数の場合抽選
主催:株式会社Too
講師:玉内公一
内容:フォトレタッチの基礎から応用──何を見てどこをさわるのか、デジタル画像の取り扱い方。フォトレタッチに必要なカラー環境の作り方。
実践Photoshop CS3 フィルターワーク──プロのテクニックをワンクリックで実現するプラグインソフトの使い方。
製品の展示デモコーナーもあり。

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■編集後記(10/22)

・人形と写真4人展「幻妖の棲む森」写真はGrowHairさん、明日から。
< http://www.vanilla-gallery.com/gallery/doll&p/doll&p.html
>

東京島・桐野夏生「東京島」(新潮社、2008)を読む。《32人が流れ着いた太平洋の涯の島に、女は清子ひとりだけ。いつまで待っても、無人島に助けの船は来ず、いつしか皆は島をトウキョウ島と呼ぶようになる。果たして、ここは地獄か、楽園か? いつか脱出できるのか──。欲を剥き出しに生に縋りつく人間たちの極限状態を容赦なく描き、読む者の手を止めさせない傑作長篇誕生!》という本。それ以上の説明は無用だ。よけいな解説はいらない。「無人島漂着」という、もはや使い古されたテーマをどう料理するのか、読む前から期待はふくらむ。始めのあたりである程度は先が読めたが、直に読めなくなって、読むことをやめてただただ読む。新潮社サイトにある対談で、桐野は「無人島のなかに、男がたくさんいて女が一人だけいる状況が浮かびました。でも、その女が男たちに追いかけられるような若くて美しい女ではおもしろくないと思った。島の中で最年長、下手すれば男たちの母親くらいの年齢だったら、男も女もどういう動き方をするだろうかと想像が膨らんでいったんです。非常にグロテスクな状況下で、小説として実験をしてみたいなと。(略)誰もが認めるリーダーを絶対に書くまいと思っていました。リーダーがいて漂流者たちが協力しあい、何かを、おそらくこの場合は脱出、を成し遂げるのではなく、みんなが我を主張し、立ちゆかなくなってばらける集団。そういうイメージが最初から核としてあったんです。」と語っていた。まさにその通りにグロテスクに展開して、それでいて結末があっさりこうなるのかいと、ちょっと残念な気もしたが、ひとまずおもしろい(あちゃー、引用の方が多かった…)。夏生を「なつみ」と読むのだとなんとなく思っていたが、じつは「なつお」だった。じつはわたしも同じ名のペンネームを使っていた時期がある。チャンスがあればまた使いたいが、安東夏生という。名付けの意味は、声を出して読むとわかる。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4104667021/dgcrcom-22/
>
アマゾンで「東京島」を見る(レビュー35件)

・フュージョンだった……。/「自動でシュパッと消臭プラグ マイルドソープの香り」を買った。殿のCMで有名な(このCMの新作が見たいがためにドラマを観る人のいる)「消臭プラグ」の電池版。一定間隔で、「自動でシュパッと」ミストを噴霧。何のことはない、中にスプレー缶が入っていて、自動的に上部を押さえ噴射させているだけ。コンセントに差し込む「消臭プラグ」は、常に一定温度で温められた天然精油が蒸散するようになっている。電池式は、好みの香りの強さが選べ、一番弱い設定だとスプレー缶1本で60日間、電池は付属のアルカリ電池2本でスプレー缶4本分、8ヶ月使えるようだ。「効き目が聞こえる シュパッ!」と書かれてあるのだが、静かな方が良いはず。最初の頃は、誰もいないのに急に音がするので驚いた。ううむ、何でも逆手にとれるものだな……。聞かなくても香るので効き目は実感できるぞっ! 私の鼻だと弱い設定で十分なぐらいだ。マメにお香を焚いたり、スプレーをする人には不要であるが、そうでない方、家のにおいって住人にはわからないのよね〜と気にする方にオススメ。うちは玄関に置いてるよん。部屋にも置こうかな。香りのバリエーションが増えるといいな。(hammer.mule)
< http://www.st-c.co.jp/product/category/069/137.html
>
自動でシュパッと消臭プラグ
< http://www.st-c.co.jp/topics/2008/000225.html
>  効果イメージ
< http://www.st-sendenbu.com/
>  CM