デジアナ逆十字固め…[86]カメラトス、ついに成功!/上原ゼンジ

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カメラを空中に放り投げ、宙に浮いた状態で撮影を行うカメラトスに挑戦していた私だが、ついにまともに撮影することができた。放り投げること自体を躊躇していたり、いい被写体が思いつかなかったりで、なかなかうまく撮影することができなかったのだが、どうにかコツを掴むことができた。以下、自分がやった方法を報告いたします。

まず、被写体にはクリスマスの時の飾りに使うイルミネーションを使った。これは家にあったごく普通のものを使ったのだが、最近は家の外までイルミネーションだらけにすることが流行っているから、ホームセンターなどに行けば、いろんなタイプのものが入手できるはず。

周りは暗く、イルミネーションだけが光っている状態にしたいので、撮影は夜に行った。また、放り投げたカメラを掴み損なった場合のことを想定して、ベッドの上に布団を積み重ねておいた。

つまり、壁にイルミネーションを張り巡らし、その手前に布団を積み重ねる。そして、自分はカメラを手に持って座っている、というのが基本ポジションとなる。



Canon デジタルカメラ IXY (イクシ) DIGITAL 810IS IXYD810IS撮影に使ったのはIXY DIGITAL 810IS。重量は約165g(本体のみ)だから、カメラとしては軽い部類だが、携帯電話と比べれば、少し重め。まともに落としてしまえば、それなりの衝撃を受けることだろう。

ただカメラを放り投げただけでは、まともに写らないので、カメラの設定をいろいろといじっておく必要がある。まず、やりたいことはシャッタースピードを遅くしてブレを表現したいわけだ。だから、マニュアルでシャッタースピードの調整できるタイプのカメラが望ましい。

IXY DIGITAL 810ISの場合もこの機能がついている。ただし、コンパクトカメラの場合は、その機能自体がなかったり、設定が分かりづらい機種も多いので、分からなければ各カメラの取り扱い説明書を読んだほうがいいでしょう。

ちなみにわがIXYの設定法は、◇撮影メニューで「長秒時撮影」を「入」にしておく。◇マニュアルモードの状態でファンクションメニューの露出補正を選択し、その状態でさらに「MENU」ボタンを押す。◇これで、秒数の設定ができるようになるので、矢印キーを使って設定する。という感じ。ちょっと分かりづらい。

マニュアルでシャッタースピードの設定ができないカメラでは、シャッタースピード優先オートに設定するとか、夜景を撮るモードに設定しておく。ちなみに、夜景をバックにポートレイトを撮影するモードだと、ストロボが自動発光してしまうので使えない。そうだ、ストロボを発光禁止にしておく必要もあるな。

それから、ISO感度はなるべく低く(小さい値)しておいたほうがいい。感度が自動になっていると、暗いから自動的に感度が上がってしまい、シャッタースピードが速くなったり、ノイズが増えてしまうことがある。だから、感度は低い方がいいのだが、光の線が暗くなってしまうようであれば、感度を上げて調整する。

シャッターはセルフタイマーを使う。シャッターを切ってから撮影開始になるまでにタイムラグがあるような機種なら、何もしなくてもオーケーだが、IXY DIGITAL 810ISの場合はシャッターを切った時点で撮影が行われてしまう。つまり、放り投げる前に撮影開始になるので具合が悪い。

私はセルフタイマーを2秒に設定した。まず、被写体との位置を考えながら、シャッターボタンを押す。ここで、フォーカスが決定する。で、シャッターが落ちる寸前に空中に放り投げる。ピピピピっと音がするし、慣れてくれば投げるタイミングが掴めるようになる。

シャッタースピードは2秒に設定した。実際にはそんなに高く投げるわけではないから、滞空時間は1秒にも満たないはずだが、シャッターが開いている時間が長いほうが、余裕が持てる。部屋は暗くしてあるので、キャッチした後にイルミネーションの光が入らないようにしてやれば問題ない。

●お布団敷いておけば大丈夫

RICOH デジタルカメラ GX100 ボディ GX100BODY前回、リコーのGX100を放り投げた時にはけっこう緊張したが、今回は大丈夫だった。きちんと布団を使った落下対策をとっていたし、IXY DIGITAL 810ISはけっこう造りがしっかりしているからだ。それに、カメラのキャッチに失敗をすることはほとんどなかった。そんなに高く投げるわけじゃないからだ。

放り投げる際には、ただ投げるだけではなく、いろんな方向に回転を加えながら投げる。この回転の方向によって、ラインが直線になったり、曲線になったりする。これは液晶画面で確認をしながら、試行錯誤を繰り返す。

結果。なかなか面白いラインを記録することができた。これが、多くの人がカメラトスにはまった理由なのだろう。手に持って振り回したり、紐付きで放り投げた時には、ギザギザの人為的なラインが入ってあまり美しくない。しかし、完全に宙に放たれた状態でカメラが描く軌跡は、けっこう見事なのだ。

お布団だけちゃんと敷いておけば大丈夫。って、壊れても責任はとれないんだけど、使ってない携帯電話やコンパクトデジタルカメラがある場合には、ちょっと試してみると面白いですよ。

◇カメラトスの作例
< http://www.flickr.com/photos/zenji001/sets/72157608476920633/ >

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◇上原ゼンジの新刊
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