おかだの光画部トーク[4]初心者向けデジカメ入門:1 カメラを選ぶ《その3》ボディとレンズを選ぶ/おかだよういち

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今回は、デジタル一眼レフカメラを購入する時に悩む、ボディとレンズの選び方に関してです。

ボディを選ぶ時の選択肢として、手ブレ補正機能が付いているかどうかは予算や後々のシステムの拡張の上で大きな問題です。ペンタックス、オリンパス、ソニーはボディ内に手ブレ補正機能が搭載されています。ブレに合わせてイメージセンサーを動かす事で、手ブレを軽減するような仕組みになっています。片やニコンとキヤノンは、ボディには手ブレ補正機能は付いていませんので、この機能が必要な場合は、手ブレ補正付きのレンズを使います。双方一長一短があるので、どちらが優れているとは言い切れません。

ボディ側に手ブレ補正が付いていれば、どんなレンズを付けても補正効果が出ます。安いレンズでも、昔の古いレンズでも補正が効きますし、レンズの価格も安く押さえられます。



一方、レンズ側に手ブレ補正機能が付いているメリットは、実際にファインダー越しに目で見ている画像までも補正が効いてビタッと止まる事です。特に望遠レンズで有効なのですが、簡単に言えば、映画などでスナイパーがライフルの望遠スコープで遠くの標的を狙っている時、呼吸や手の振動でスコープの中の標的がゆらゆら揺れているような状態を想像してみてください。

三脚を使わず、手持ちの望遠レンズで遠くの被写体を狙っている時がまさにこんな感じです。ファインダーの中で被写体が揺れて、構図をしっかり作るのが非常に困難です。そんな時に手ブレ補正付きのレンズを使うと、ファインダーの中の被写体もピタッと吸い付くように止まってくれます。名狙撃手になった気分です。

ボディ側に手ブレ補正が付いているカメラでは、最終的に画像を記録するセンサーを動かしてブレを補正するわけですから、目でみてる被写体は揺れたままです。どちらを選ぶかとても悩ましい問題ですね。

もうひとつ、ボディに関してはセンサーがAPS-Cかフルサイズかの選択があります。大きなセンサーのメリットは前回説明しましたが、一眼レフの場合フルサイズのセンサーを搭載した機種はまだまだかなり高額なので、初心者が初めて購入するデジタル一眼レフだとかなりハードルが高いと思います。

そしてレンズの選択です。多くのメーカーが初めて購入する人向けに、レンズキットというボディ+レンズのセットを販売しています。ただ、わたし個人的には、友人に聞かれてもレンズキットでセットになっているものはあまりお勧めしません。なぜなら、レンズキットに付いているレンズは良く言えば無難、悪く言えば中途半端なレンズで、後々物足りなくなり使わないレンズになってしまう事が多いからです。

お勧めするポイントは「明るいレンズを選ぶ」と「寄れるレンズを選ぶ」です。明るいレンズってなんだそりゃ? って感じですよね。また別の機会に詳しく説明しますが、例えば「ズームの17-50mm F3.5-5.6Gよりは17-50mmF2.8がいいですよ」ということです。F○○って部分に注目してください。

簡単に言えば、この数字が小さい程明るいレンズです。ただ、ニコンやキヤノンなどカメラメーカー純正のレンズで、ズーム全域で明るいレンズは驚くほど高額でボディより高かったりしますので、シグマ、タムロン、トキナーなどレンズメーカーのものがお勧めです。純正じゃなきゃカッコ悪いなんて事はありません。

そして、寄れるレンズは、レンズのスペック表などで確認すると「最短撮影距離:0.27m(ズーム全域)」とか書いてあります。これが短いほど寄れるレンズです。被写体にどれだけ近づいて撮れるかとイうことで、0.27mと書いてあれば「センサーから27cmの所でピントが合いますよ」という事です。

小さくて持ち歩くのにも苦にならず、いちいち交換するのが面倒なので超広角から超望遠まで一本でカバーして、全域で明るくて、被写体に寄れて、お値段もお手頃で、ボケ味や隅々までの描写がとっても綺麗。なんて一本で全てを満足させる夢のレンズは存在しません。ですから、自分が撮影するシチュエーションに合わせて、適宜レンズをチョイスしなければいけないのが一眼レフカメラの面倒くさい部分でもあり、他では味わえない醍醐味でもあります。

花や昆虫を撮る。旅に一本だけスナップ用に持っていく。商品を撮影する。美しい風景を切り取る。子供の運動会を撮る。等々いろんな場面を想像して、自分に必要なレンズはどれかあれこれカタログや本を見ながら考えてみるのも楽しいひとときじゃないでしょうか。

【おかだよういち/WEBクリエイター・デザイナー+フォトグラファー】
先週の土曜日、名古屋のWCANで早くも今年第1回目の忘年会に参加してきました。もうそんな時期なんですね。あちこちイルミネーションも綺麗なのでカメラが活躍する季節ですよ。
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