[2560] 身の回りを整理整頓することから始めてみる

投稿:  著者:


<「変わってないな」は褒め言葉か?>

■デジアナ逆十字固め…[90]
 CubicVRをグルグルしてみて!
 上原ゼンジ

■ショート・ストーリーのKUNI[51]
 牛/それは年賀状だけで終わらなかった
 やましたくにこ

■買物王子のモノ語り[7]
 身の回りを整理整頓することから始めてみる
 石原 強

■マガジンガイド&プレゼント
 「Web Designing」2009年1月号 毎日コミュニケーションズ刊


■デジアナ逆十字固め…[90]
CubicVRをグルグルしてみて!

上原ゼンジ
< https://bn.dgcr.com/archives/20090108140400.html
>
───────────────────────────────────
現在エプサイトでやっている写真展の記録を残しておきたいと思った。自分でも初日に三脚を持っていっていろいろ撮ってみたのだが、いまいち会場の雰囲気が伝わらない。会場自体は40坪ぐらいあって広いのだが、パーティションが林立する不思議な空間になっている。そのゴチャゴチャッとした感じを出したいのだが、うまく撮影することができない。

魚眼レンズがあれば写せるかもしれないが、あいにく持っていない。しょうがないので玄関のドアスコープレンズを使って撮影してみた。たくさん照明が写りこんで、写真としては面白い感じになったのだが、記録ということで言うとクオリティーに不満が残る。

Photoshop CS4には、分割して撮影した画像をつなぎ合わせてくれる機能があるので、いちおう撮影ポイントを決めて分割撮影もしてみた。これは最近よくやるのだが、実際には撮るだけで、張り合わせるところまではやっていない。Photoshopがどんなに賢くても、たぶんつなぎ目が不自然になって、手作業が必要になるだろうなと思うと、なかなかやる気が起きなかったのだ。

でも、frickrなどで知り合った異国の友人達にも会場の雰囲気を味わって欲しいし、日本の写真史に残る展示だから、ぜひともきっちり残しておきたい。そこで思いついたのが、岩本朗さんに撮影をお願いしたいということだった。岩本さんの専門は料理写真だが、パノラマ写真の世界にのめり込み、たくさんの作品を産み出している。

岩本さんは、デジタル写真の技術ということで言うと抜きん出たものがあり、RGBデータのお手本となるような画像データを作成することができる。製版のエキスパートも絶賛するような、テクニックの持ち主が岩本さんなのだ。

そんな岩本さんが創りだすパノラマ写真や球面パノラマ写真というのも、すごくクオリティーが高い。最近では、コンシューマ機を使って簡単にパノラマ写真を作成できるようになってきた。球面パノラマ写真というのも、よくWEB上で見かける。写真の上でカーソルをドラッグすると、ぐるっと360度の風景を回転させることができるやつだ。

岩本さんの場合、あのグルグル画像のクオリティーがメチャクチャ高い。つなぎ目に違和感がないし、明るさの違う部分の馴染ませ方が自然。クリアで解像感があってシャープ。素晴らしい!

岩本さんの凄いところは、道具も自分で改造したり作ったりしてしまうこと。まあ、私も多少はやるけど、全然レベルが違う。たとえば、パノラマヘッドにカメラを取り付けるためのブラケットなんていうのも自分で作ってしまう。

私の紙やプラ板の工作とは違って、金属ですよ! 金属を切ったり曲げたり、ネジ穴を開けたりしてしまうんだから、尊敬してしまう。ネジ山をただバリバリと潰しているような人間とは、位が全然違うね。

そんな岩本さんに撮っていただいた会場写真は、以下から見られます。ぜひ、CubicVRをグルグルやってみてください(Quick Time Pluginが必要)。それとZoomify(ズーミファイ)というのも凄い。これは、見たい部分をクリックすると、どんどん画像が拡大されていくんだけど、写真の説明用に書いた文章なんかもはっきり読めます。イベントや舞台などの空間を記録しておくためには、本当に有効な技術ですね。

◇会場の様子
< http://www.zenji.info/exhibition/epsite2008.html
>

◇Pixel Artworx(岩本朗)
< http://homepage.mac.com/akira527/pixelartworx/web-content/
>

●写真の反射神経

今回は会場にいる時には、来てくれて人になるべく声をかけるようにしている。声をかけるポイントはいくつかあって、ビー玉レンズや万華鏡の前にいる人の所に行って、「こうやって写すんですよ」と言って実践して見せるのだ。するとけっこう簡単に写るので、みんなそれなりに感心してくれる。こういう話しかけやすいシチュエーションを作っておいて本当に良かったと思う。

それから、置いてあるレンズや万華鏡を使って「ご自由に撮影してください」という方式にしてあるので、けっこうみんな撮影していってくれる。そしてその写真を載せてブログで紹介してくれる人もけっこういるので、これはいい宣伝になる。携帯電話で撮影した画像に対して、著作権うんぬん言っても仕方のないことで、それよりも口コミで宣伝してもらった方が、こちらとしてはありがたい。

置いてあるレンズを見た時の、人々の反応は様々だ。関心ありそうに眺めてはいるのだが、実際には手にとらない人。レンズを使ってあちこち覗いてはみるが、写真は撮らない人など……。

そんな中で、レンズを見つけて実際に撮影してみるまでのスピードが一番早かったのが、森山大道さんだ。レンズを見つけたらさっと手に取り、すぐさま自分のカメラを取り出して撮影を始めた。その辺、まるで躊躇がなかったから、やっぱり達人は違うんだよ。写真に対して貪欲であり、反射神経がいい証拠だと思う。

森山さんからは「変わってないな」と言われた。真意は分からないけれど、褒めて貰ったことにしておこうと思う。いや「変わってないな」は別に褒め言葉じゃあないか(笑)。森山さんに写真を見ていただいた1986年、87年当時というのは、モノクロフィルムで撮影していたし、被写体なんかもかなり違っていたと思う。しかし変わっていないと言われた。

これはまあ、本質的な部分は何も変わっていないという意味なのだと思う。当時からそういう本質的な部分が、森山さんには見透かされていたということだ。しかし自分自身では、自分の本質的な部分なんていうものはよく分からない。どっちの方向に進むべきかもよく分からなかったので、あっちへ行ったり、こっちへ来たりを繰り返しながら、20年あまりが過ぎてしまった。

もう少し先を見通す能力があれば、自分の場所に早くたどり着くことができたのに。まあ、目端の利かない性格なんだから仕方がない。でも、遅まきながら自分のやるべきことが分かってきたよ。あとは確信犯として進むばかりだ。

◇上原ゼンジ写真展
「FANTASTIC REALISM 夢遊する現実」
エプサイト
会期:2008年12月3日(水)〜2009年1月18日(日)
< http://www.epson.jp/epsite/
>

◇1月12日(祝)のワークショップは定員となりました。
ありがとうございます!

【うえはらぜんじ】zenstudio@maminka.com
◇上原ゼンジの新刊
「うずらの惑星 身近に見つけた小さな宇宙」(雷鳥社刊)
< http://www.zenji.info/profile/uzura.html
>
◇上原ゼンジのWEBサイト
< http://www.zenji.info/
>

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ショート・ストーリーのKUNI[51]
牛/それは年賀状だけで終わらなかった

やましたくにこ
< https://bn.dgcr.com/archives/20090108140300.html
>
───────────────────────────────────
ケンイチ「先生〜」
先  生「おお、ケンイチ君やないか。どないしたんや」
ケンイチ「ぼく、ぼく…ぼくのお父ちゃんが……」
先  生「泣いてたらわかれへんがな。お父ちゃんがどないしたんや」
ケンイチ「ぼぼ、ぼくのお父ちゃんは……ほんとは人間やったんやないですか。それが……ごはん食べてすぐ横になったから牛になったんでしょ。ちがいますか」
先  生「だ、だれに聞いたんや、そんなこと」
ケンイチ「クラスのみんなが言うんです。わーい、おまえの父ちゃん、元にんげーん、元にんげーん、ゆうて。わーん」
先  生「けしからんな」
ケンイチ「いいんです。前からうすうす感づいてました」
先  生「そうか」
ケンイチ「こないだお父ちゃん、寝言言うてたんです。『牛丼食いたい…』て。牛がそんなん言うて変です」
先  生「そ、そらそうやな」
ケンイチ「時々、お尻のハエを前足で追おうとしてこけそうになってるし」
先  生「しっぽの使い方がマスターできてないんやな」
ケンイチ「しやから、いいんです。もうわかってるし、隠さんといてください。だいたい牛乳きらいな牛なんておかしいです。でも、ほんまに人間はごはん食べてすぐに横になったら牛になるんですか」
先  生「うむ。それは本当や。だいたい日本は昔から畳の生活やったからつい横になってしまう。牛になる危険性が高い。それを防ぐために生活の洋風化が進められた」
ケンイチ「ほんまですか」
先  生「うそや」
ケンイチ「わーん」
先  生「すぐに泣くな。しかしまあ、そないにみんな牛になっても家が狭いし、困るわな。しやから普通は一回横になったからゆうてすぐに牛にはならへんようになってる」
ケンイチ「悪質な常習犯だけが牛になるんですか。やっぱりぼくのお父ちゃんはあかんたれやったんや。ぼくはあかんたれの子どもや。わーん」
先  生「そんなことはない、そんなことはない。親をそんなふうに言うもんやないぞ。ちょっと運が悪かったんや。えーと、たまたま取り締まり期間中でねずみとりをやってて……」
ケンイチ「秋の交通安全週間かいな」
先  生「いや、そうやなくて、えーと。ついついぐっすり寝過ぎたんやな。ちょっとだけやったら、うっかり牛になりかけててもまわりの人がほほをたたいて『寝るな、牛になるぞ! 牛になるぞ!』と起こしてやれば牛にならずにすむんやが」
ケンイチ「雪山登山かいな」
先  生「首のあたりまで牛になったところであやうくとまった人もいるしな。なかなか人間やるのもたいへんや。それに君のお父さんの場合は悪条件が重なった。もともと牡牛座の生まれで丑年やった。家も藤井寺球場のすぐそばやった。愛読書は『牛なわれた時をもとめて』。そんなお父さんが、よっぽど疲れてたんやろな。ごはん食べ終わったらすぐ横になってぐーっすり寝てしもうて、しかもまわりにだれもいてなかったそうや。う、うう」
ケンイチ「先生、泣いてるやん。やっぱりうちのお父ちゃんは人から哀れまれるようななさけない存在なんや。わーん」
先  生「わーん」
ケンイチ「しかし、ここで新たな疑問が浮上してきました」
先  生「急に口調を変えるな。なんやねん」
ケンイチ「ぼくのお母ちゃんは最初から牛やったん? ぼくはお父ちゃんが牛になってからの子ども? それともお母ちゃんの連れ子?」
先  生「よう聞いてくれた。実はな。君のお母ちゃんの、えーと、ハラミさんやったかツラミさんやったか」
ケンイチ「たまみです」
先  生「そうそう、たまみさんも元は人間やった」
ケンイチ「え、やっぱり!」
先  生「たまみさんは君のお父さんの恋人やった。しかし、恋人が牛になってしもうたから、これは人間でいてもしょうがないと考え、後を追って自ら牛になった」
ケンイチ「え!」
先  生「なかなかできんことや。花も恥じらう乙女が自分から、ご飯食べたあとすぐに横になって……覚悟の牛化や」
ケンイチ「えーっ、ほな、お母ちゃんのときも、誰も起こしてくれへんかったん?!」
先  生「幸か不幸か、たまみさんは牛になっても普段とあんまり変われへんかったんやな。まわりの人が、そういえばどことのう違う、なんぼもともと牛みたいなひとやったというても、これほどやなかった、こらほんまに牛になってるわと気づいたときはすでに手遅れやった」
ケンイチ「先生、ひとの親をむちゃくちゃ言うてるし」
先  生「ほんまやから仕方ない。まあおかげで二人の恋は実って、めでたく君が生まれたわけや。君はそういう両親のもとに生まれたことを誇りに思わないかんぞ」
ケンイチ「はい、わかりました。もう、松阪君や霜降り君にばかにされても泣きません。ところで、お父ちゃんやお母ちゃんみたいに元人間やった牛って、どのくらいいてるんやろ?」
先  生「うーん……こらひょっとしたら意外と多いかもしれんな。牛なだけに、はんすう(反芻)…」

●お年賀まんが/2009
< http://www.dgcr.com/kiji/20090108/nenga_manga >

【やましたくにこ】kue@pop02.odn.ne.jp
みっどないと MIDNIGHT短編小説倶楽部
< http://www1.odn.ne.jp/%7Ecay94120/
>

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
買物王子のモノ語り[7]
身の回りを整理整頓することから始めてみる

石原 強
< https://bn.dgcr.com/archives/20090108140200.html
>
───────────────────────────────────
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
毎年お正月は、両親の家に挨拶に行くくらいで、家で比較的時間があります。年の初めくらいは、ちょっと真面目にこれからのことを考えてみたいので、買ったまま積んである本の中から二冊を引き抜いて読んでみました。

一冊は真っ赤な表紙の「史上最強の人生戦略マニュアル(以下、紅本)」。洋書の翻訳本で、著者はフィリップ・マグロー氏。肩書きは「訴訟コンサルタント」です。そんな仕事があるということも初めて知りました。翻訳は勝間和代氏。アマゾンドットコムのビジネス書籍のコーナーでは、著書がベストセラー常連です。その人をして、この本に最も影響を受けたと語っています。

もう一冊は真っ白な表紙の「佐藤可士和の超整理術(以下、白本)」。ユニクロのロゴデザインから、携帯電話のデザインまで幅広い領域で活躍する、アートディレクター佐藤可士和氏の本。シンプルでスタイリッシュなデザインスタイルで知られているけど、私は、息子と毎朝見ている教育テレビの「えいごであそぼ」のアートディレクションをしていると知って親近感が湧きました。

二冊とも表紙がほぼ同じサイズで、並べると紅白で、正月らしくて縁起がいい。帯には「理想と現実のずれを正確に認識すれば、どんな問題も解決法が明らかになる(紅本)」「仕事も頭もスカッと爽快(白本)」。これを読めば、前向きに物事に取り組めそうと期待が持てます。

まずは厚い方の紅本から。前半はかなり刺激的で、本質をついたメッセージが飛び込んできます。「問題がひとりでに解決することは、絶対にない」「問題は、あなたが認めるまで悪化していく」「今の方法でうまくいかないなら、せめて他のやり方を検討しよう」、このような調子で「人生の法則」として、著者の仕事で関わった人達の実体験したエピソードを交えながら、十の教訓的な話が続きます。

自分の関わっている仕事の中で、対処が遅れて大変なことになる、状況を軽く見ていて大きなトラブルに発展する、今までのやり方に固執して失敗するなんてことは、日常的にあることなので、改めて言われると、ちょっと凹みます。さらに「人生の責任は自分にある」というのが本書の主張。

どんな仕事のトラブルも、身に降り掛かる災難も病気も、すべてが自分の責任だというのです。さすがに前世の祟りとは思わないまでも、ちょっと反発もしたくなります。頭では理解できますが、本書のストーリーの様にきちんと認めていくのはかなり難しいと感じます。しかし、目の前でトラブっているプロジェクトの「責任は自分にある」と言い換えるならば、プロジェクトマネージャーとして思い当たる事は沢山あります。

後半は、現状を変えるための戦略づくりのワークブックとなっています。頭の中で考えるだけではうまくいかない。「ノートとペンを用意して質問に答えよう」ということで順序だてて質問に答えて行くと、ゴールと現状が明確になり、やるべきことが浮かび上がる仕組みになっています。タイトルにある「戦略マニュアル」的なことを期待するならば、12章以降の80ページ程を読めば十分でしょう。

結論としては「明確なゴールを設定し、今いる位置を正確に認識し、ゴールに至る道筋(=戦略)を立てれば、うまくいく」という至極まっとうな内容です。正論なだけに、「人生」というあまりにも根源的な課題解決では、ワークを進めるのに四苦八苦してしまいそうです。それよりも、まずは目の前の仕事や人間関係の問題解決に応用してみたい内容でした。

一方白本は、厚さ半分で見た目から軽い。「デザインもクリエイティビティあふれる整理術」だとする著者は、どうしても乱雑になりがちな身の回り。これをきちんと整理するだけでもいい仕事ができると語ります。

「すっきりとした空間をつくることで仕事の効率が上がり、リスク回避になる」という言葉は、写真家からあずかった大事なオリジナルプリントを紛失して、散々探しまわったあげく、まったく別の場所にあったという体験がきっかけだそうです。私もそんな経験をたびたびしたので、とても納得させられました。しかし、それだけではよくある話です。

身の回りの空間を整理するところから、情報、思考へと整理を進めていきます。整理することと共通する思考プロセスで、新しいクリエイティブを生み出す手順をかわりやすく説明しています。クリエイティブはビジュアル的な発想が先にあって、それにをどうやってコンセプトに当てはめるかというやり方をとってしまいがちですが、書かれているのは全く逆。まずは自分なりの視点を持って主旨をはっきりさせ、それを言葉でまとめる、その後に見せ方を考える、という進め方です。

新しい視点の取り入れ方について、理論だけでなく、自身が手がけた事例とあわせて解説しているので、優秀なクリエイターが頭の中でどんな風に考えながら、仕事に取り組んでいるのかを理解することができました。最後に印象に残った言葉は「アイデアが出ないと悲観する前に、まず目の前のものを見つめ直してください。今もっている情報を整理して把握するだけで、十分対応可能になるのです。整理は新しいアイデアを開く扉です」。

二冊の本に共通していたのは、ものごとを上手く進めるためには、なにも特別なことをする必要はなく、
1.理想をみる(明確化)
2.書いてみる(可視化)
3.引いてみる(客観化)
この3つを日常の中で常に意識して実践すべしということ。

あたり前だけど、ついつい面倒臭くて後回しにしてしまうことばかりです。優秀な人ほど、何事も手を抜かずに手順を守って取り組んでいるのだと再確認しました。まずは、優秀な人を見習って、身の回りを整理整頓してキレイにする事から始めてみようかな。

「史上最強の人生戦略マニュアル」
フィリップ・マグロー(著)、勝間和代(翻訳)1,785円
< http://www.amazon.co.jp/dp/4877712399/
>

「佐藤可士和の超整理術」
佐藤可士和(著)1,575円
< http://www.amazon.co.jp/dp/4532165946/
>

【いしはら・つよし】tsuyoshi@muddler.jp
限られた一部で人気の「クッシュボール < http://www.kooshball.net/
>」を買いました。ラテックスの細い紐を束にした柔らかいボールで、握った触感が気持ちいい。子供用のオモチャですが、大人のファンも急増中。
・ウェブアナ < http://www.muddler.jp/
>

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■マガジンガイド&プレゼント
「Web Designing」2009年1月号 毎日コミュニケーションズ刊
< http://book.mycom.co.jp/wd/
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20090108140100.html
>
───────────────────────────────────
<編集部より>

「Web Designing」編集部の小林です、皆さんこんにちは。いよいよ2009年です。2008年のWeb業界を振り返ってみて、印象深い出来事は「Googleマップストリートビュー」のサービス開始でした。これを選んだのはごく個人的な理由からで、自分の兄がストリートビュー上に登場しているからです。サービスの是非はひとまず置いておくとして、肉親が写っているその絵ヅラは、どんな動画や画像よりも一番印象に残っています。

さて、今月の「Web Designing」は「2009年の鍵を握る技術とWebサイト」を特集しています。ストリートビューのマッシュアップコンテンツをはじめ、2008年のWeb業界もバラエティ豊かなサイト、技術が次々と登場しました。

特集1:WebデザイナーのためのMovable Type事例&テクニック集
ここ数年、Movable Typeは個人のblogツールだけでなく、企業サイトや商用サイトのCMSツールとしても高い人気を集めています。この特集では、“Webデザイナーが使うツール”としてのMovable Typeに注目し、その表現の可能性を探ります。デザイン性に富み、かつ更新性も備えたblogサイト制作のポイントを、制作者自身が詳しく解説します。

特集2:2009年の鍵を握る技術とWebサイト
この特集では、2008年を代表するWebサイトを本誌と読者投票で選ぶ「Most Impressive Website 2008」(MIW 2008)の結果を発表します。また、Web業界の今を知り、未来を占うためのカギとなる“テーマ”を選定。ActionScriptライブラリ、APIマッシュアップ、Ajax、さらにはWebムービーや広告といった、さまざまなテーマのもと、事例サイトを一挙に紹介します。2008年を丁寧に振り返ることで、これからはじまる2009年の展望が見えてきます。

さらに「IDEA LAB」が始まりました。この新連載では、Webサイトのクオリティをワンランク上げるためのさまざまなアイデアを紹介していきます。また、4人の業界人が話題のWebサイト/Webシーンをレビューする「one's view」には、人気blog「インターネット広告のひみつ < http://www.netadreport.com/
>」の太駄健司氏が新たに登場します。このほか、集中連載中の「Flash開発の新機軸『ActionScriptライブラリ』」では注目のフレームワーク「Progression」を解説します。定価1,280円で発売中です。

●本誌を毎日コミュニケーションズよりデジクリ読者2名様にプレゼント。
応募フォームをつかってください。締切は1月16日(金)14時。
当選者(都道府県、姓)はサイト上に1月下旬掲載予定です。
< http://www.dgcr.com/present/list.html
>

・アマゾンで見る
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001N01CFI/dgcrcom-22/
>

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記(1/8)

・2009年、明けましておめでとうございます。「日刊デジタルクリエイターズ」は4月13日に2584号を数えます。そして、なんと12年目に突入します。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

・「いつでもできることだから」といったものは、いつになってもできないものである。歩く能力の劣化を自覚して、これじゃいかん、少しずつでもトレーニングして昔の健脚の何割かでも取り戻そうと決意したのはだいぶ前のことである。決意はしたものの、いつでもスタートできることだから、そのうち何かのきっかけを得たらやろうとズルズルと先延ばしして来たのだが、さすがにこれではまずいだろうと、とうとう年末から歩き始めた。犬のお散歩当番のわたしは朝昼晩で合計30〜40分は歩いているが、だらだらしてるから正直たいした運動にはならない。やはり「歩くという意識」をしっかり持たないと効果はないと思う。妻はもう何年も毎朝、荒川土手に設定したコースを歩いている。それは短時間だが、休みなく続いている。えらいものである。年末に思い立って、そのコースを歩いてみたら18分かかった。妻の所要時間は平均15分である。わたしも本気で歩いているのに、その時間差が縮まらないのはどういうことだ。しゃくだから、約30分の自分なりのコースを設定して毎日歩いている。ちょうどその時間は、掃除魔の妻が活動の最中で家ではわたしの居る場所がない。寒くなければテラスで新聞読んでいられるが、この時期はつらい。ちょうどいいから川沿いに歩くことにした。穏やかな好天の年末年始であった。1月7日、初めて富士山が見えなかった。今日からは歩く時間を午後に回す。次第に時間を増やしていくつもりだ。Rey.Horiさんのデジクリトークが励みになる。(柴田)
< https://bn.dgcr.com/archives/20080902140800.html
>
運動不足同志諸君に告ぐ

・年始にGmail経由メールをPOPからIMAP化。今まではスパムメールフィルタとバックアップのひとつとして考えていたのだが、「Willcom 03」を購入しGmailメインにしようと。Gmailのアカウントは用途別に三つもっていて、それぞれのアカウントに、これまた用途別の数個のメールアドレスを読み込むようにしている。これら数年分のメールをMail.appで同期させようとしたら、CPU負荷100%のまま三日経っても終わらない。いざという時のために、すべてのメールをローカルにダウンロードさせているので、それらのキャッシュが自動的に保存されるため時間を要し、読み込まれている最中にも新たなメールが届く。その間、メールは書けないし、ブラウザ立ち上げると軽いページでさえ読み込みに時間がかかりハングアップ。グラフィック系アプリなんてもってのほか。不要なメールを削除していこうにも、ブラウザは遅々として動かないものだからイライラ。三日目、イライラが爆発して、Gmail上の全メール削除。そうさ、POPでそれまでのものはローカル保存しているのだから、Gmailサーバになくなったっていいよ。Mail.appはとても軽くなり、キャッシュ保存もスムーズ。Gmailの検索パワーが使えなくなったのは残念だけど、過去より未来よね。(hammer.mule)
< http://travel-lab.info/tech/pblog/article.php?id=164
>  設定
< http://gmail.1o4.jp/stop.html
>  アカウント消失に備える
< http://www.sharp.co.jp/ws/020sh/
>  Willcom 03