[2564] 年に一度は人間ドックを受けましょう

投稿:  著者:  読了時間:20分(本文:約9,700文字)


<勝手に未来派100年ポスターでも作るかなー>

■わが逃走[36]
 水門鑑賞の巻
 齋藤 浩

■伊豆高原へいらっしゃい[29]
 年に一度は人間ドックを受けましょう
 松林あつし


■わが逃走[36]
水門鑑賞の巻

齋藤 浩
< http://bn.dgcr.com/archives/20090115140200.html >
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こんにちは。謹賀新年。
さて、年が明けて2009年になりました。
年明けにはテンションの上がる楽しいイベントなどをしたいなーと思いまして、「水にまつわる構造美を堪能する」をテーマに、都心の素敵な産業遺産を訪ねる遠足なるものをしてみました。今回はそのときのレポートです。

1●川崎河口水門

1月4日、10:30品川集合。京急川崎で大師線に乗り換え、港町にて駅下。周囲には、碍子だらけの変電施設や工場などがぎっしり。今回の参加者は、こういったものに美意識を感じるヒトタチの中から、テキトーに、無作為に選出している。

さっそく鉄塔と資材置場に参加メンバー全員が反応する。
< http://www.dgcr.com/kiji/20090115/fig01.jpg >

まさにタモリ倶楽部を地でいく感じだ。ちなみに今回のメンバーは、写真左より、ゆーきちゃん(仮名)、はまちゃん(仮名)、A久津(仮名)、マスイ(仮名)、オレ&この写真を撮った、極親しい間柄の年上の女Aさん(年齢非公開)の6名。

渋い町工場な感じの通りを抜けて京急のガードをくぐる。右手には味の素の工場。うーん、構造美だなあ。
< http://www.dgcr.com/kiji/20090115/fig02.jpg >

などと見とれていると、目の前にどどーんと今回の第一目標・川崎河口水門が現れる。昭和3年竣工、金森誠之設計。
< http://www.dgcr.com/kiji/20090115/fig03.jpg >

プラント群と、ウィーン分離派(?)的な水門との対比がたまらん。
< http://www.dgcr.com/kiji/20090115/fig04.jpg >

ちなみに、てっぺんに乗っかっている彫刻はカリフラワーでもなければ白子でもなく、籠に盛られた梨や葡萄に、ざくろだ。建設当時川崎の名物だったそうだ。上部側面の紋章は大正14年、市制が施行されてすぐに制定された川崎市の市章。川崎の川の字が、ぐるっと円を描いている。こういうシンプルなシンボルマークって好きだー。

どーでもいいけど、西武鉄道の旧シンボルマークはずっと野球のボールに見えていたんだけど、あれも西の字のアレンジなんだよねー。あのマークも好きだったんだ。そういえば小田急のマークは人の顔っぽかったけど、小の字がモチーフになってるとオトナになってから気づいたもんだ。西武にしろ小田急にしろ、歴史と伝統を自ら放棄しているヒトが多すぎる。どうしちゃったんだろう。その点マスプロアンテナはエラい。あのロゴタイプは三周遅れのトップというか、めちゃくちゃカッコいいぞ。

(スミマセン、話をもとに戻します)
この水門が完成したのが昭和3年。丸窓部分を見ていると、同時代の建築として根岸競馬場一等馬見所を思い出す。根岸競馬場跡といえば、ある特定の世代の人にとっては脳裏に焼き付いて離れない、あのYMOの映画「プロパガンダ」のロケ地である。

根岸競馬場がナショナリズム的で、ある種悪役っぽいかっこよさであるのに対し、この川崎河口水門はなんかいい人そうな感じだ。ものの本によればこの水門、浅野町まで続く“大運河計画”のエントランスとして作られたそうだが、水路の整備よりも軍需産業優先の世の中へと世相が変化していった。

そのため計画自体がポシャってしまい、運河は220メートルだけ造られて中断してしまったそうな。現在はその半分以上が埋め立てられ、なんとか水門から約80メートルが舟溜として残っている。幻に終わった運河計画が実現していたら、この辺は一体どんな景色になっていたんだろう??

開通していたら当然、運河完成記念ポスターなんてものも存在していたかもしれない。それってどんなデザインなのか? カッサンドルが作った感じのカッチョイイものになっていただろうか。とか考えていたら、勝手に作りたくなってきた。とりあえず水門をテーマにイラストでも描いてみようと思う。

2●六郷水門

さて、こんどは川の反対側、大田区の六郷水門に向かう。京急川崎まで戻って各駅停車で二つ目の雑色駅下車。水門通り商店街を15分ほど歩くと、あった!
< http://www.dgcr.com/kiji/20090115/fig05.jpg >

この六郷水門は、商店街の名前にもなっていることからもわかるように、けっこう地元のシンボル的な存在になっているようだ。周囲は公園になっており、六郷水門を模したトイレまであった。

江戸時代からこの地に張り巡らされた「六郷用水」を管理するため、昭和6年に竣工。設計者は不明。酔っぱらった元建築系雑誌編集者S氏によれば、3人までは絞れているそうで、そのうちのひとりは外国人技師といううわさ(信頼度45%)。

土手に登ってみた。おお。噂どおりドイツ表現主義! つーか、未来派? 絶妙な曲面をもつコンクリートとレンガとの質感コントラストがたまらん。ゲート部分は今では青く塗られているが、竣工時は何色だったんだろう。そのあたりが気になるなあ。
< http://www.dgcr.com/kiji/20090115/fig06.jpg >

これを見て、さらに思い出してしまうのがノーマン・ベル・ゲッデスらによる“流線型建築”。第1次大戦と第2次大戦の合間に大流行した、流線型機関車や自動車のフォルムが、果ては空気抵抗とはあまり関係のないなものたちにまで伝播していった現象があったのだ。

ああ、そんな時代のものたちの実物を一目見てみたかったなあ。などと常々思っていたのだが、この六郷水門を見れば幻視できる! ということで、またもや創作意欲がわいてきました。オリジナル流線型建築を作ってポスターにしてしまえ!

どうせ最近仕事が減って暇なので、こんなときこそ未来が明るかった時代へ夢を馳せ、その時代の人になりきって、面白いグラフィックを勝手に作ってしまいましょ。

折しも、今年はマリネッティが未来派宣言を発表してから100年ではないか!んじゃ、勝手に未来派100年ポスターでも作るかなー。わくわく。それにしても、建設当初の役割は終えたとはいえ、こんなスゲー水門が今でも現役というのがスゴイ。若い娘達は宮崎アニメに出てきそうだと喜んでいた。確かにラピュタのロボット兵や、コナンの飛行艇に通じるデザインだなあ。

という訳で、都心にもまだこんなに素敵な水門が、解体されず、移築もされず、元気に働いていたんですねー。これからも末永く大切に保存してほしいっす。

3●文化財とか

今回の遠足で改めて思ったことは、私はどうも「構造や目的が視覚的に明快なもの」に惚れる傾向がある、ということだ。で、文化財として保存されているものたちは、いまでも現役当時の役割を果たしている、もしくはその姿をイメージできる状態で保存されていることが望ましい、なんて思うのだった。

「保存しろって言われたから保存した」的なものを多く見かける(それでも保存してくれるだけありがたいのだが)。例えば、家族連れでにぎわうウォーターフロントのショッピングモールに、唐突に動かない荷揚げ用のクレーンがあっても違和感を感じるだけだし(それでも保存してくれるだけ本当にありがたいのだが)、おかしな色に塗られた蒸気機関車が冷暖房完備の最新型客車を引いていても、現役当時をイメージするのは難しい(それでも保存してくれるだけ本当に本当にありがたいのだが)。

文化財ってそのモノだけじゃなくて、その背景にある歴史や環境、つまり、それを見て、それが活躍していた時代から現在までの流れがイメージできるかってところが重要なのではないか。現在と過去を点と点としての関係ではなく、それらを結ぶ線を心に残すことにこそ意味があるんじゃないか、なんて思うのだ。言うのはたやすいが、実際こういったものを保存することは、我々が考えている以上にものすごくタイヘンなことなのはよくわかる。わかるんだけど!

4●教育とか

コンクリート、レンガ、そして鉄。建造物を構成している素材感。それらはなんて美しいんだろう! こう思う人ってけっこう多いらしいのだ。でも、その次の段階で、「それなら我家もレンガのおうちにしましょうよ」とか言って、せっかくの木造住宅をレンガ風インチキ樹脂プレートで覆ってしまったり、暖炉もないのに高価なダミー煙突を屋根にとりつけたりする人も多いんだよな。それって違うだろ! と思うのだが、実際そういうものが売れるから、商品が供給されるんだ。

「スリー・ポインテッド・スターが付いている自動車が人気らしい。じゃあ、わが社の車にもスリー・ポインテッド・スターを付けよう」とか、「シマウマが子供達に人気だ。なら、我が動物園の馬を縞模様に塗ってシマウマにすればお客も喜ぶ」とか、こういった現象を良心的に受けとめれば、マーケティングに基づいた戦略とも言えるだろう。

マーケティングってことは、お客あっての商売ってことでしょ。お客がそれを望んでいる以上、供給する側の考えも変わらないのだ。文化財をとりまく環境にしても全く同じで、見物客が理想論だけ言ったところで、保存には金がかかる。保存するためには財源が必要だ。その財源となるものに接する我々の意識と、文化財保護とは何ぞや、という教育こそ、キモなんじゃないか。なんて思ったのだった。

国語と算数は別の科目、という認識をほとんどの人が持っていると思うけど、実際社会で働いてみると、国語も算数も社会も理科も図工も音楽もすべて関係しているということに気づく。そんな訳で、まあ、とりあえず、経済と文化も分けて考えないで、同じものとして考えてみるところから始めるってんでどうでしょう。そんなことを思った2009年の正月でした。

【さいとう・ひろし】saito@tongpoographics.jp
1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poo graphics設立。グラフィックデザイナーとして、地道に仕事を続けています。
< http://www.c-channel.com/c00563/ >

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■伊豆高原へいらっしゃい[29]
年に一度は人間ドックを受けましょう

松林あつし
< http://bn.dgcr.com/archives/20090115140100.html >
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40も半ばを過ぎると、色々体に不調が出てきます。以前に書きました腰痛はもとより、胃腸の不調、原因不明の微熱や、ついに来たかという老眼などなど。そんな訳で、数年前から毎年一度は人間ドックを受けることにしています。

サラリーマン時代は、毎年一度の定期検診と、40過ぎからは人間ドックを会社持ちで受けることができました(僕が退職したのは30代前半でしたので、会社の人間ドックは経験がありません)。また、退職後も埼玉に住んでいた頃は、ドックを行っている病院も近くに多数あり、好きな病院で受けることができました。

しかし、ここ伊豆高原では……まず、総合病院が少ないので、人間ドックをやってもらえる病院も限られてしまうのです。まあ、これはある程度覚悟はしていましたが、病院の選択肢が少ないのは、地域に住む上での不安要素でもあります。

実は、僕の家から徒歩5分ほどのところに「総合クリニック」はあるのです。しかもCTスキャンを備えて、人間ドックを行っています。そこで今まで2回ほど受けましたが、今回は他の大きな病院も見ておいた方が良いかなと思い、総合病院で受けることにしたのです。

まずは、ネットで総合病院を探します。そうすると、伊豆半島にある総合病院は6つほどしかないことがわかりました。ネットで調べただけなので、他にあるかもしれませんが、主な病院は以下の通りです。

伊東市民病院(伊東)伊豆東部総合病院(稲取)伊豆赤十字病院(修善寺)順天堂大学病院(伊豆長岡)西伊豆病院(西伊豆)太田総合病院(熱海)この中でも、人間ドックと銘打ってやっている所は、伊豆赤十字病院、順天堂大学病院、太田総合病院だけでした(健康診断+オプションという形で行っている所はありますが)。この3病院で一番近いのは……伊豆赤十字病院です。

と言うわけで、早速申し込んでみましたが、基本項目だけで36,000円。それに各種癌検診や、CTスキャンを付けると倍ぐらいの金額になりそうです。基本項目だけである程度のことはわかるとは思いますが、スモーカーとしては肺のCTは受けたいところ……結局12,000円で肺CTをオプションとして付けました。

心配なら、タバコなんて止めろ、という声はもっともです。しかし、タバコ、禁煙に関して書けばそれだけで、新たなテーマになってしまいそいうなので、ここでは掘り下げません(今まで禁煙記録は最高3ヶ月です……人によるとは思いますが、何年禁煙しても吸いたい願望は一生涯続くそうです……タバコに手を染めてしまった罰ですかね)。まあ、僕は酒を一滴も飲まないので、せめてもの嗜みとして、細々楽しんでます。

それと、胃腸です。どうも逆流性食道炎の気があるので、胃の検査もしたいところ…… しかし!! 胃カメラだけは勘弁してほしい! 以前、埼玉の病院で胃カメラを飲んだことがあります。ですが、全く飲み込めず……結局失敗に終わったのがトラウマになっているのかも知れません。ただ、あんな苦しさをまた味合うぐらいなら「このお腹を切り開いてくれ!」って思うのです。ほんと、意識のある状態では、二度と飲みません(実は二度ほど成功したことがあります。その時は完全麻酔でやってもらいましたが、それをしてくれる病院は少ないのです)。

そんな、胃カメラに対して、異常なほどの恐怖感を持つ身としては、これをオプションとして付けるわけにはいかず、結局通常のX線造影(俗に言うバリウム検査)で済ませました。

検査自体は今まで何度も受けてきた、覚えのあるものばかりでしたが、今や患者は病院にとって「お客」なんだな、と感じさせる部分も多々あります。通常の保険診療とは違い、特に人間ドックにはなんだか商売の臭いがします。

まず、責任者が挨拶に来ます。「本日は当院でドックをお受けいただき、ありがとうございます。他の病院より踏み込んで検査しますので、ご安心ください」って感じです。

さらに、近所の日本料理屋で昼食のミニコースが付きます。しかし、どんなにおいしい食事を出されても、バリウムを飲んだ後じゃ、食べられないって! 午後の診療は先生からの報告だけ、ということを考えると、この食事分安くしてくれた方がありがたいですよね。

ともあれ、無事一通りの検査を終わり、結果を聞きましたが、「あらゆる面で、異常なし……」ううむ、随所に現れる体調不良や不具合は気のせいとでも言うのでしょうか?

毎回そうです。自覚症状があるにもかかわらず、検査結果は異常なし。これはある意味ほっとすることでもありますが、自覚症状があるのに、何も発見できないのと、自覚症状がないのに、病変が見つかる……どちらが本人にとってよいことなのでしょう。

病院や医師の経験によっても違うのかもしれませんが、今回見過ごされた病変を来年発見、なんてこともあるかもしれません。人間ドックには全幅の信頼を置きたいところですが、どうも一抹の不安は残ります。そうなると、数打ちゃ当たる、ではありませんが、検査回数を増やすことになるのでしょうか。

しかし、何万もの費用がかかる検査を、年に何度も受けられません。かといって、市(どことは言いませんが)が補助を出して行う定例の健康診断ほど、信頼できないものもありません。え? こんな所で、こんな機材でやるの? ここ本当に病院? って所もありました。いくら安いからと言って、市が委託している病院は本当に信頼できるのか、と思うこともあります。

もちろん、高額な医療機関がすべて良いとも言い切れず……結局は我々も(完全に信頼している訳ではないが)判断のしようがないので、去年受けた所で済ますか……ということになるのかも知れません。

(病変はありませんでしたが、恥ずかしくも、バリウム検査で寝返りを打った際に、肋骨にヒビが入ってしまいました。検査で怪我をしたのでは、本末転倒ですが、レントゲン技師に過失はなく、あまりにも滑稽だったので、そのままにしてしまいました。ヒビが入っているのがわかったのは、他の病院でレントゲンを受けた時です)

それにしても、市が介在しない民間の人間ドックも、もっと安くならないものでしょうか? 去年、麻生総理が「自己管理出来ていない高齢者のために、何故予算を使わなければならないのか?」という意味合いの発言をしましたね。それならば、もっと予防医療に力を注ぐべきではないでしょうか? 健康診断に医療保険が適用されないというのは、予防医療の精神に反すると思うのですが……。

それでも、アメリカの医療制度よりはマシ、と言う声もあったりなかったり……日本とは比べものにならないほど、保健医療を受けられない人が、膨大な数に上るそうです。民間の保険に入ったとしても、保険会社は、患者の針の穴ほどの小さなマイナス要因を逆手にとって、いかにして保険金を支払わないかに神経を注ぐありさまとか……不払い案件が多い営業マンほど、出世するそうです。

逆にイギリスを始め、ヨーロッパには完全無料で医療を受けられる国も沢山あります。そういった国を指して、アメリカでは「共産的」と避難する風潮まであったりで……(かなり偏見も入っているかも知れませんが、詳しくはマイケル・ムーア監督の「シッコ」をご覧ください)。

そういった国際状況を見ると、日本の医療はやはり日本的なのかな……と、納得する部分もあるのです。何せ、何でも中間を取りたがるのが日本人の気質ですから……。

【まつばやし・あつし】イラストレーター・CGクリエイター
< http://www.atsushi-m.com/ >
pine1289@art.email.ne.jp

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■編集後記(1/15)

モリのアサガオ―新人刑務官と或る死刑囚の物語 (1) (ACTION COMICS)・郷田マモラ「モリのアサガオ」(全7巻、双葉社)を読む。2007年文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞作品である。物語の舞台は拘置所の死刑囚舎房、主人公はそこに配属された新人刑務官・及川直樹。まさに死刑の現場で、「死刑」というシステムをめぐって悩みに悩む彼と、死刑囚・渡瀬満との8年間にわたる心の交流を描いた全70話。モリとは、まるで深く閉ざされた森の中のように、何が行われているか分からない死刑囚舎房のこと、そして「死刑」のことは考えても考えて奥深く迷い込んでしまい、答えがみつからない作者自身の印象による森。死刑は決まって午前中に執行されるから、朝早く咲いて昼までに萎れてしまう朝顔のようだということから、死刑囚をアサガオに喩えたものだという。じつに深く重い物語である。2004年4月、復刊した「漫画アクション」第1号から3年間、作者自身が「死刑」に対して賛成なのか反対なのか分からないままスタートし、その分からない思いを主人公・直樹に託して制作を続けたもので、頭に直樹が降りて来ているときは深い森に迷いこんで悩みぬき、作者は白髪が増え頭痛に悩まされるなど心労が絶えなかったという。直樹は「死刑」について悩み続ける日々を送っている。「しかし……間もなく明らかにされる自分自身の宿命によって『死刑』以上に苦しむことになるやなんて、この時ぼくはまったく思いもよらなかったんや」という独白は全体の半分を過ぎた頃で、あとの展開は……、なんという過酷な話だ。作者はイラストレーター出身で絵柄は独特、画用紙に面相筆を使って描き、しかも構図感覚なども普通のマンガとはまったく異なり、細部まで異常にていねいである。人物の顔は記号のようだ。多用される涙と汗、歌舞伎の隈取のような表現が、人物の心理の深層を表現している。はじめはとっつきにくい絵柄だったが、よく練られたストーリーにひきこまれ、全巻を一気に読み切った。さすがに疲れた……。結局、このマンガはさまざまな疑問をいだきつつも「死刑」を肯定して終わっているが、まさに作者が渾身の力をふりしぼって生み出した傑作マンガといえる。次は、郷田マモラが裁判員制度の光と闇を描いた「サマヨイザクラ」を読まなくてはならない。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575830402/dgcrcom-22/ >
アマゾンで見る
< http://webaction.jp/title/14.php >
「モリのアサガオ」Web漫画アクションで第1話が読める
< http://webaction.jp/title/87.php >
「サマヨイザクラ」Web漫画アクションで第1話が読める
< http://plaza.bunka.go.jp/festival/2007/manga/000835/ >
文化庁メディア文化祭

・半年ほど前にもお知らせしたDTPエキスパート試験「通信添削模擬試験の無料受講」「30期直前模擬試験の40%割引受講」プレゼント。前回受講されたかたは堂々合格という縁起物です。会社から無理矢理受験させられるかたも、そうでないかたも良かったらどうぞ。今期本気受験先着1名様。まずはメールでご連絡を。のちほど住所などをお送りいただきます。/昨年、CS4のアップデートをしたらソフトと一緒にミントケースが届く。量販店で3.3を買っての申し込みだったのでもらえるとは思ってなかったよ。で、一度は使おうと、普段は食べないフリスクを買う。あれ? いいのかこれで?/フリスクのケースについて調べていたら、ミンティアのケースが売られていることを知る。革製やデコってるものまで。(hammer.mule)
< http://www.jagat.or.jp/story_memo_view.asp?StoryID=6156 > 模擬試験
< http://www.jagat.or.jp/story_memo_view.asp?StoryID=3052 > 直前模擬
< http://www.mindreading.jp/blog/archives/200606/2006-06-05T1821.html >
フリスク vs ミンティア
< http://www.andosblog.com/index.php?itemid=193 >
ミンティア食べ過ぎても大丈夫か製造会社に問い合わせてみた
< http://www.deco-a.com/product-list/64 >  デコ・キティ
< http://item.rakuten.co.jp/porco-rosso/d-mintia >  ミンティア・革
< http://www.rakuten.co.jp/blcraft/624055/629191/#749764 >  アニマル
< http://item.rakuten.co.jp/e-zakkamania/29102-0701952/ >  きらきら

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ミントケース
J-Plus

by G-Tools , 2009/01/15